中国はレーダーによる探知を回避するための技術、ステルス技術に革命を起こそうとしてる。
長波に対するステルス技術を開発しようとしている中国
中国はこれまで、レーダーによる探知を回避するためのステルス技術を駆使した戦闘機「J-20」や「J-31」を開発してきた。
現在も、ステルス爆撃機「H-20」や、単発エンジンのステルス戦闘機「AZM(中国とパキスタンとの第5世代機共同開発計画)」、H-20を補完するための中型ステルス爆撃機の開発を行っていると言われており、さらにSTOVL型(短距離離陸・垂直着陸)のステルス戦闘機開発の噂もある。
もしかすると中国は米国を除いて、世界もっともステルス技術への投資が多い国かもしれない。
そんな中国の科学者達は、メタマテリアルの一種である「メタ・サーフェス(人工表面)」を使用した新しいステルス技術(恐らく塗料形式、もしくは機体の外皮)の開発に成功したという。
メタ・サーフェスとは、自然界には存在しない反射特性を持つ人工表面のことで、メタ・サーフェスに照射されたレーダー波を含む電磁波の反射を制御できると言われており、反射される電磁波の挙動を正確に計算するための数学モデルを、中国は世界で初めて完成させたらしい。
米国のF-22やF-35、中国のJ-20やJ-31は、主に形状制御技術によってレーダー反射断面積を減少させ、マイクロ波など短波を使用したレーダーに対するステルス性を確保しているが、この技術だけではステルス機探知に有効な長波を使用したレーダーから身を隠すことが難しいと言われている。

出典:pixabay
現在、長波を使用したレーダーにある程度のステルス性を持っているのは、凹凸の少ない曲線で構成された全翼機のステルス爆撃機「B-2」だけだ。
しかし、メタ・サーフェスを使用し、長波に有効な新しいステルス技術が完成すれば、全翼機のような形状でなくとも長波を使用したレーダーに対するステルス性を確保でき、事実上、軍事用に使用されているレーダーに対して、完全なステルス性を持つことになる。
このような技術の実用化は、少し先の話かもしれないが、中国は既存のステルス技術を無効化する長波を利用したレーダー開発と、長波に対して有効な新しいステルス技術の開発、その両方を同時に進めており、中国が如何に「ステルス技術」を重要視しているかよく分かる。
中国のステルス技術は、元々、米国から盗み出し出したものだが、現在では中国国内で独自の発展を遂げており、これを軽視することは非常に危険で、もし、このような技術が中国で実用化されれば、F-22やF-35のステルス性能は無効化され、中国のステルス機は長波を駆使しても捕捉できず、一方的に攻撃される事になりかねない。
米国でも、中国やロシアの長波を使用したレーダーに対抗するため、メタマテリアルを利用したステルス塗料の開発が行われており、ステルス爆撃機「B-21レイダー」に使用されるのではないかという噂がある。

出典:Dammit / CC BY-SA 2.5 NL F-35に搭載されている電子・光学式照準システムEOTS
果たして、メタマテリアルを利用したステルス技術が、次世代ステルス技術の「主流」になるのは今の所不明だが、もし短波も駄目、長波も駄目になると、現状では赤外線を活用した探知システム(IRST)など、電波に頼らない目標捕捉技術しか思いつかないが、技術に終わりはないので、必ず対抗するための技術が登場するだろう(と信じている)。
このような「隠れようとする技術」と「見つけようとする技術」のシーソーゲームに、永遠の勝者(革新的な技術で一時的な勝者は存在する)はいないが、投資という負担に耐えられなくなった国は、永遠の敗者に転げ落ちることになるのは間違いない。
※アイキャッチ画像の出典:wc / CC BY-SA 4.0 2014年珠海航空ショーでの瀋陽J-31
どう足掻いたって日本は航空宇宙産業後進国なんだから、不毛な開発競争からとっとと撤退して軍事費を福祉の為に使いましょう!
殺人犯を目の前に、あなたならどちらを選びますか。
1「徒手空拳は苦手ゆえ」と言って、両手を上げる。
2「徒手空拳は苦手ゆえ」と言って、防弾チョッキを着る。
相手が目の前にいる以上、それを無視して全く関係の無いこと(福祉)を始めても、あなたに向けられた刃は止まりません。
一方的な攻撃で国がなくなれば福祉もクソもないんですが?
「軍事費」というのはどこからどこまでの話をしているのでしょうか?
「航空宇宙産業後進国」という言葉をわざわざ用いているということは、新規の兵器開発をやめて福祉に、ということでしょうか。
それとも、軍備を全て解体して無抵抗主義で福祉を充実させようということでしょうか。
敵意丸出しの隣国が存在しているのに、日本がやめれば「不毛な開発競争」は終わるんですか。
まぁ、競争は終わるでしょうね。競争だけは。そもそも競争しているのかという疑問もありますが。
端的で言おか?
アホかお前
レーダーから消えてもジェット機なら騒音と赤外線で
探知されますが
飛行機である以上は空気を押し退けて飛行するので、エアロゾルの動きを検出してマイクロバーストを観測する気象用ドップラーライダーなんかを転用できたらステルス機も感知はできるかも
問題はどうやってロックオンするかですね……
奴らがそんなもの開発できるわきゃねぇだろ!フカシこいてるだけだよ。ナノマテリアル?基礎研究も何もやってない連中にできるわけがない。
大量の小型気球を打ち上げて画像処理とか?
そもそもの疑問なのですが、波長がkmの長波で、最大クラスでも100m未満の航空機が『見える』ものでしょうか?ましてや10mクラスの戦闘機をです。
正しいか例えではないかも知れませんが、1cm四方のモザイクでマスクされた状態で0.1mmが判別できるか?と言うことです。