中国は敵のレーダーに発見されにくい低観測性=つまり航空機や艦艇等の開発にステルスの概念を広範囲に取り入れることで戦力強化を進めているのだが、遂に中国はヘリコプター戦力にまで本格的なステルスの概念を取り入れ始めていると米メディアが報じている。
参考:Stealthy Variant Of China’s Z-20 Black Hawk Clone Emerges In Concept Model Form
ヘリコプター戦力のステルス化やティルトローター機の開発に力を入れる中国軍、東シナ海で中国と対立する日本からすれば非常に不気味な存在
人民解放軍陸軍は米軍のAH-1やAH-64に相当するWZ-10やWZ-19といった攻撃ヘリを実用化して配備を進めているのだが、ステルスの概念を取り入れた次世代の攻撃ヘリをJ-20の開発に携わった中国航空工業集団有限公司(AVIC)が開発を進めていると噂(2020年代に実用化目標)されていた。
しかしAVIC傘下の中国航空工業ヘリコプター設計研究所がブラックホークの中国版「Z-20」をベースにしたステルスヘリと見られる展示物の写真が確認され、中国軍のヘリコプター戦力は全方位で急速なステルス化が進んでいると米メディアが警告しており、同時に確認された電動タイプの垂直離着陸機(eVTOL)もしくは電動タイプのティルトローター機に注目が集まっている。
Une maquette d’hélicoptère de transport à faible observabilité de CHRDI, probablement dérivé du Z-20.
Le #drone à effet de sol en arrière plan est tout aussi intéressant. pic.twitter.com/iEbA80uyRc
— East Pendulum (@HenriKenhmann) May 28, 2021
米メディアは謎のeVTOLについてガスタービンエンジンと電気モーターを組み合わせたティルトロータータイプの有人戦闘機だろうと予想しており、Z-20のステルスバージョンや人民解放軍海軍が保有する大型の075型強襲揚陸艦や071型揚陸艦と組わせることで「隠密性の高い特殊作戦能力を確保する」ことが出来ると指摘、特にこのような航空機の運用は大掛かりな地上設備を必要としないので小さな拠点=つまり南シナ海や太平洋の小さな島で運用するのに適していると主張して「米軍の特殊作戦部隊も同タイプの能力を備えた航空機を探している」と言っている。
In parallel to the stealthy transport helicopter, a new high-speed combat capable rotorcraft concept was unveiled. 😲
Looks as if it uses 2 tilting wings fitted with 12 foldable props and 2 engines for forward flight … indeed a unique concept. 🤔
(Images via 解放軍評論團/FB) pic.twitter.com/fGWi3QhuXL
— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) May 30, 2021
果たしてZ-20のステルスバージョンやティルトロータータイプの有人戦闘機が本当に実用化されるのかは今のところ謎だが、東シナ海で中国と対立する日本からすれば非常に不気味な存在と言えるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:@RUPPRECHDEINO経由の中国メディア
ヘリは音で気付くのでステルスヘリは微妙だった問題は解決されているんだろうか
音で気づくんじゃなくて、ローターがレーダーステルスに究極的に不向きって話では
音については普通に機関砲の射程くらいだと気付かないとか普通やで
これは完全に素人意見だけど、本気のステルス機みたいなほとんどレーダーに映らないステルスじゃなくて
あくまでもRCS低減をある程度試みてる(戦闘機でいう4.5世代機くらいの)レベルじゃないの
知らんけど
横失ですが
ヘリはローターがあるので固定翼ジェット機並のRCS低減は無理って話ですよね。
胴体を低RCS化すれば被探知距離をかなりつめることは出来ますから作戦上有効なはずです。
思うに、ステルス機に関し当初「レーダーに写らない」という誤解が流布し、いまだに様々な見解の相違が尾を引いているのでは。
現在ではローター音もレーダーに探知される距離では問題にならない程度に低減可能かと。
レーダーに映らないけど爆音響かせるステルスヘリとか映像作品映えはしそう。
いや普通に考えてある程度の低騒音化はしてるんでしょうが。
音に関してはブルーサンダー並みまではいかなくても、かなり低減できるところまで来ている。
リンク
ヘリの音なんて数km離れれば聞こえんよ
ジェット旅客機も1万mの高さで飛んでたらほぼ聞こえん
たった10kmだぞ
音の伝わる速さって秒速300m強程度でしないので、3km先にいたら10秒くらいかかる
それに音の拡散に低減、反響等もあるので低空にいたら見つけるの難しい
地形利用してたらレーダーも難儀よ
ビンラディン殺害に使用されたステルスブラックホークはローターヘッドが騒音低減仕様で、事故機のローターヘッドは念入りに破壊された
ビンラディン暗殺作戦時のステルス型ブラックホークだなw
台湾と沖縄の離島の奇襲攻撃用だな。
早期警戒レーダーサイトをステルスヘリと特殊部隊でつぶして、こじ開けたところから
巡航ミサイルとステルス機がなだれ込んで一気に防空網を突破して敵首脳部や指揮通信系統を破壊・制圧する。
ヘリと固定翼機の順番逆じゃね?
ミサイルと固定翼機の攻撃で防空陣地に穴を開けて、そこに突入するのがこのヘリでは
順番なんて機体性能とか作戦とかによるとしか。湾岸戦争の一番槍はステルスじゃなくて、AH-64Aによる攻撃で航空作戦に邪魔な対空設備がターゲットだったのは有名な話。
将来的に中国版ナイトストーカーズが出来て、地形追随レーダー搭載の機体に偵察と攻撃用のドローンも積んでランディングゾーンの安全を確保する体制は構築できそうだし、実現されたら恐ろしいものがあるな。
いやあの、このヘリ攻撃ヘリじゃないんですけど・・・
多目的ヘリを防空網制圧のために出す作戦は流石に(専門の装備がある国では)ないだろうなぁ
てか湾岸戦争でも主役はワイルドウィーゼルだし
初手にヘリはおかしいだろうという話に対して初手でヘリを使った作戦もあるって話しただけなのに。主役はワイルドウィーゼルとかよく分からん、主役だったから初手がワイルドウィーゼルだったって話になるの?ステルスヘリでミサイル運べ無いとしても特殊部隊運べるんだからそれで破壊するケースだってあるだろう。MH-60L Direct Action Penetratorみたいなヘリだってあるんだし、装備に劣る国相手ならステルスの利点潰すような武装はしないだろうが、武装した汎用ヘリで攻撃とかする可能性はゼロでは無いと思うが。
わざわざ作戦によると書いたんだから、この世のあらゆる場所に対して行う作戦全てにワイルドウィーゼル有効だからやりますって証明がなされているなら、まだ理解は出来るんだがそうなっているの?
汎用ヘリであることを無視して長文ご苦労様です。
汎用ヘリで防空網を攻撃して潰した先進国の作戦があったら是非教えてくださいね。
実行されなかった作戦計画でもいいですが。
ステルスヘリは米軍が先に開発済みではあるけど手を出してきたか
実際に作られて飛ばせるまではまだ時間はかかる…と予測
遼寧だってポンコツ中古空母だし実用的な空母なんてまだまだ先なんて言ってたうちに先進的な003型まで見えてきたし
パクリだろうが何だろうがなりふり構わないから実用化は早いんじゃないかなあ
形になるか知らんけど、研究開発が盛んで凄いなぁ
これが隣国じゃなくて、紛争の火種が無くて、拡張主義じゃなけりゃ面白がれるんだけど
今までは中国をすべてパクりだと貶めてきたが、事実もほぼそうだったが、
今後は西側が中国の先端兵器をパクる時代が来ると見なしていいよ
禍福は糾える縄のごとく、物事は逆転を繰り返す
まさに中華のことわざまんまだ
そういうのは実際に最先端のモノが出来てから言ってくれよ
超音速長射程ミサイルでアメリカを超えた~ってそれロシアのパクリでしょっていう…
新しいコンセプトなり新しい形なりのものが出てこない限り
どこまで行ってもパクリはパクリだよ
脅威であるってのと最先端は同じ文脈で語られるものじゃない
そういう態度が長期的には西側の敗北を招くと思うよ
敵を軽んずる輩は中国にとっては美味しいだろうけど
ちなみに日本の文化の大部分が中国のパクりから独自進化した歴史を忘れないでね
それは情けないじゃなくて、歴史とは相互にそういう作用をもたらすんだよ
高価な英国の陶磁器だって中国の白磁の模倣から始まってるよ
でも中国の文化ってインドの劣化コピーだし
そのインド文化もペルシャ文化のコピーだから
結局中国は何も文化的なものを生み出せない国なのでは?
ヘリは肝心の駆動系がユーロコプター製なんで無理です
Z-10(2010年運用開始)の時点で駆動系は国産ですが。
正確には、ユーロコプター社などの技術支援を受けて国産開発した。
たとえそれが真実だったとしても、同盟国を「米国から中国に替えよう」とゆめゆめ考えなさるな。
自衛隊が頭抱えてそうだな俺もだけど
>謎のeVTOL
エンジン2基、ティルトウィング2組、プロペラ12枚搭載とか変態じゃん…(褒め言葉)
なんか航空力学的にメリットあってこんな形にしてんだろうけど変態すぎる
見た目は面白いけどオスプレイ的に使うのかこれ?
ティルトウイングやローターの場合、垂直離着陸に必要な分のローター径を確保すると、固定翼での水平飛行時には過大になるのよね。V-22やV-280でも、ローターを水平に倒した状態では水平離陸できませんし
なので、飛行中にローター径を可変させるなんて変態案も考えられていますが、中国のコレは使用するローターの数を調整して対応しようという事でしょう。水平飛行時には、使用しないローターは畳んで抵抗を低減すると
前が固定翼機で後ろに二重反転+推進式ヘリを合体させた感じ。
後ろに別の機体があるのかとしげしげと確認してしまった。
え??
後ろのは別の機体だけど..確認してそれかよ笑
1200万パワー感あるな
固定翼プロペラにコアキシャルローターに推進プロペラとかとんがった機体だなぁと思ったら違う機体だったでござる
前後翼にそれぞれ左右3箇所づつ計12個のポッド状突起があって、各翼1個計4個にプロペラが付いてるという模型ですが、このサイズのプロペラ4基ではVTOL飛行は無理でしょう。
残り8個のポッド状突起側面のグレーの部分は折りたたまれたプロペラ(各4枚に思えます)ではないでしょうか。
つまり、VTOL時は最大計12基のプロペラで昇降ホバリングを行い、翼を巡航位置にした後は不要のプロペラをたたみ飛行するのかと推測しました。
とすると、発電用エンジン2基、ティルトウイング2組、プロペラ44枚という超変態電動VTOL機・・・?
このティルトローター機はなんつーか、ちょっと昔のウルトラマンとかの特撮に出てきそうなデザインだな
こんなにゴチャゴチャつけて何か意味があるのだろうか?
汎用ヘリタイプの方は手堅そうなんですけどね
このジャンルは世界初だから色々盛っているのかな
中国の新鋭ヘリのエンジンと駆動系はユーロコプターなど欧州頼りなんで、自国開発となると相当難航する
韓国も同じくガワだけ自国生産という体で国産言うてる
Z-20のエンジン及び動力伝達系統は全て中国製だぞ。
ちなみに、Z-20はフライ・バイ・ワイヤを搭載しており、UH-60より飛行性能と機動性は向上している。
兵器の目的なんて設計された能力が発揮できれば究極的に中身や技術なんてどうでもいいだろ。
一体何と戦ってるの?
欧州の技術で作ったものを国産というのが気に食わないの?
成りはいいが、中身が?な中国製
パッと見、色んな航空機のキメラな印象だな、機首がステルス戦闘機っぽいけどティルトローターもあって、色々な特徴をミックスした感じ。スゴく珍しいデザインで特撮とかアニメに出てきそう。
アメリカ軍がビンラディン殺害時に使用し、
墜落したステルスホークの残骸の一部を中国が改回収たという噂があったが
やっと盗品を活かせる時が来たという事かw
毎度毎度、何時になったらドロボーを止めるんだ?
盗まれる方が悪いのでは。
墜落した残骸を全部回収しようとしなかったとか、「盗んでください」って言っているようなものだし。
腹立たしい気持ちは分かるけど、技術流用もとい盗用を含めて軍拡競争と言えるからね
米ソ冷戦時代にもままあった
本スレの参考リンクにZ-20ベースステルスヘリの模型とステルスホークの実物画像が載っていますが、どう見てもZ-20のほうが低RCSぽいです。
排気熱の低シグネチャー化にも留意しているようでステルス性では中国のほうが上ですね。
米側がその気になれば更にステルス性の高い機体を開発できるでしょうけど。
ステルスホークの画像ですら流出していないのに
なんでわかんの?
本スレ記事の始めの辺りに参考記事のリンクがあります。
その中にステルスホークの画像がありますよ。
>A Black Hawk with low observable modifications that likely existed sometime in the 1990s.
>The ‘Stealth Hawk’s’ exotic tail design, including its shrouded tail rotor hub, multi-blade design, and faceted composite structure, left outside the Bin Laden compound.
>This is the Fast Photo Ever Of A Stealthy Black Hawk Helicopter
モノになるかどうかは別として、こういうトンデモなアイデアでも研究してみる余裕が将来的には強みになるんだよ
多くのノーベル賞学者のコメントを見直してみなよ、実用の確信なんて無くても興味を突き詰めてたら別の用途が見つかって受賞につながった例が多いから。
怖れるべきは中国人の才能というよりも、なんでも試してみる経済的、人材的な余裕の有無だよ
日本の技術開発が先々暗いって言われてるのはこういう意味だろ
後翼端のプロペラが、前翼の起こした翼端渦を逆回転で受け止めて推進効率を高める配置になってる辺り、単なるキワモノでは無いコンセプトの詰めを感じる。
全般にデザインに勢いがあって、開発に良い人材を集めて自由に実力を発揮できる環境が整っている気がする。対して西側は海も空も良いエンジニアが不足してそうで、今後10年で技術的に逆転されそうで怖い。
ドローンの飛行制御技術に関し日本の某大学研究室がホバリング制御に苦労していた最中、中国のベンチャー企業が技術を完成させ商品化までし一挙に解決してしまいました。
技術的課題を順に潰して積み重ねていくのではなく、失敗を恐れず行けそうだというアイデアに飛びつき不具合は都度改善するというような開発手法なんじゃないかと。
どちらが優れているのかはケースバイケースで微妙ですが、応用技術に関しては後者に利が有りそうに思います。
中国が資金と人的リソースに恵まれてるのは確かなので、先端素材等の基礎的技術で追いつかれれば逆転されるでしょうね。
それは日本政府も経済界も痛い目を見て分かっている・・・はずです。
ステルス素材や塗装までする意味はほとんどないだろう良くても形状ステルスまで
アパッチのエンジン排気を上に向けたくらいが丁度いいところ
これ以上はコスト度外視の特殊部隊用になる