圧倒的なスピードで海軍向け艦艇を量産している中国の建造能力は2年後までに強化され、2023年以降新たに年間6隻の艦艇建造能力を手に入れる予定だ。
参考:Work on shipyard in Shanghai for Chinese warships goes smoothly, to open in 2023
現在でも中国は圧倒的なスピードで海軍向け艦艇を建造しているのに「2年後の2023年までに建造能力を更に強化する」というのだがら開いた口が塞がらない
驚異的な建造スピードで艦艇を供給し続ける中国の主要な造船企業は海軍のさらなる要求に応えるため「空母を含む水上艦艇の建造能力強化」に取り組んでおり、特に空母建造を手掛ける中国船舶工業集団公司(CSSC)は大規模な造船所拡張プロジェクトを進行中で最終的な拡張面積は240ヘクタール(東京ドーム約51個分の広さ)以上、28億ドル(約2,880億円)の資金を投資して艦艇建造技術の研究施設や設計、屋内と屋外の造船施設、ブロック工法で建造された区画を精密に組み合わせる専用施設、進水した艦艇の艤装用岸壁などを含む近代的な複合造船施設を3年間で建設する予定だと今年1月に報じられていた。
このプロジェクトの一貫として上海にある中国最大の造船所「長興造船基地」拡張が順調に進んでいると中国メディアは報じており、2023年末までに計画した施設が全て完了すればCSSCは新たに年間6隻の艦艇建造能力を確立する予定で「強襲揚陸艦、水陸両用艦、フリゲート艦といった様々な艦艇を今よりも速く効率的に建造できるようになる」と説明、現在でも中国は圧倒的なスピードで海軍向け艦艇を建造しているのに「2年後の2023年までに建造能力を更に強化する」というのだがら開いた口が塞がらない。
中国は2025年までに海軍の規模を400隻以上(現時点で約360隻)に拡張することを目指しているため、この規模拡張が2025年以降も継続すれば500隻体制に到達するのも時間の問題で米海軍との差を更に広げていくのだろう。
因みに中国造船業界は中国海軍向けの艦艇建造と同時並行で輸出向けの艦艇建造も行っており、今月23日には中国海軍向けの054A型フリゲート、パキスタン海軍向けの054A型フリゲート、タイ海軍向けの071型揚陸艦を一度に進水させたため海外メディアも中国の建造スピードと建造量に舌を巻いている。
関連記事:中国が驚異的な建造能力を更に強化、年内に3隻目となる国産空母建造も開始
※アイキャッチ画像の出典:人民海军成立72周年
なんか中国、鉄鋼も買いあさってるらしいね
それは国内の公共工事用じゃ?
軍艦なんて作っても年数十万トン程度の需要のために”買い漁る”必要はないかと
そっちは経済崩壊の影響で止まってるよ
投資抑制策と環境対策が原因で鉄鋼減産になっているだけです。
経済崩壊はしていませんね。
さらに、中国当局は景気状況を見て制策を緩和し始めたので、来年春頃からは鉄鋼増産になる見通しです。
いやだから結局、鉄鋼は買い漁る必要無いでしょ
民需に比べたら軍需なんてカスみたいなもんよ
ほぼ軍需しかないアメリカの造船業の生産量とか悲惨よ?
遠からず、アメリカ軍の全艦隊+海自を集めないと中国海軍は抑えられない
って日が来るのかもなぁ
3,40年後に退役が始まる頃、今のアメリカと同じ落とし穴に落ちそうではあるけど
中国の富を生み出しているのは主に南部、というか沿岸部。これは宗の時代(もっと前からかも)から変わっていないので、それを守るために海軍を増強してシーレーンや防衛力を高めるのは理に適っています。逆に泣き所でもあるので・・・
やっぱり南部と沿岸部だけゲットしてた西欧列強たちは非道だが賢かったんだなあ
方や電力不足と言うから意味わからんね
元々無茶苦茶だったのがエスカレートしてる
電力不足は11月で改善されている。
中国当局が電力不足改善に向けて動き出したので約1ヶ月で改善できた。
これは確かに脅威ではあるんだけど、専門的な乗員の確保と教育は追いつくのだろうか?
当然、中国はその手の準備も怠りなかったはずで、乗員の教育を以前から力を入れて来たって言われているよ。
この分だと、中国は2030年代には世界大戦を行う準備をしているとしてもおかしくない。
今の中国の軍艦建造ペースは正に第二次世界大戦前夜の米国がやったビンソン計画に匹敵するから。
書いた後に思ったけど(完全な想像)、中共海軍は西側海軍のように乗員に高度な練度が必要な艦隊運動とか機動をしなくても良い運用を考えているのかも
中共海軍にとって艦隊はミサイルプラットフォームというかミサイルを持って移動できる島みたいなもので、大量の艦艇とミサイルで海上に壁を築くための存在なのではと
壁を築く存在だから高度な艦隊運動は必要ないけど数は沢山必要という発想なのではないかなと
西側が連度高いって幻想は捨てろ
ここ数年で何度駆逐艦とかをぶつけたと思ってんだ
本当に連度が高かったらF-35Bを電話猫案件で落とさないぞ
衝突も墜落も基本的には練度の話とは関係なくね
どうしてもそれを尺度にするにしても、人民解放軍が西側並みに情報公開した上でじゃなきゃ意味無いし
遼寧の機動部隊が少し前に海自と米海軍にいいように翻弄された例を見るに日米に比べて中国海軍の練度が低いのは間違い無いぞ
海自と米海軍に良いように翻弄されていた例ってありましたっけ?今年4月の時のお話ですか?
中国海軍は米海軍の前で堂々と飛行訓練を行っていたので、逆に米海軍に見せ付けていたんだと思いますよ。
強いて言うなら、ヤクザのチキンレースみたいなもんだな
双方とも銃を突きつけて「弾いてみろやオラwwww」ってやってるっていう
強いて言うなら、標的の価値としてミサイル駆逐艦vs空母なら空母の方が高いから分が悪いけど
そこは、最終的に失うものの差でチャラかな
別に現代では夜間水雷戦闘をするわけでも無いですから、いわゆる高度な艦隊運動とか必要ないですね。
それはともかく、水兵は艦に配属されて訓練を始めてから漸く一人前ですから、まず艦が揃わないことにはどうしようも無いでしょう。
艦も無いのに人だけ集めて畳の水練をするわけにも行かないですしね。
10年ぐらい前頃に共産党が軍部を掌握しきれていないと語ってる人が多かったのを覚えている人もいると思うんですが
今やそんな話も出てこなくなりましたよね。それだけ統率も練度も上がってると見て良いと思います。
海空軍は近年創設されて習近平の軍との認識もあるくらいですし。
と一定の評価はしているのですが、戦闘を実際にして被弾経験を元に練度を上げている日米とはおそらく違いが出るでしょうし
出てなくては守り切れないだろうなとも思います。経験が薄れて伝わってない可能性もあるのですが。
「共産党が軍部を掌握しきれていなかった」というのは実は誤りですな。
共産党は中国軍の末端組織にまで支部を設置していたので、軍は共産党に逆らうことができなかった。
昔の中国軍の問題点は「中国軍=中国陸軍」という組織だったので、陸軍以外の軍種は下に見られ統合運用も盛んではなかった(習近平政権が行った軍改革はこの問題点を解決するため)。
中国海軍は現代の海戦を経験しています(西沙海戦)し、「中国海軍では高度な練度が必要とされていない」という認識は危険だと思います。
アメリカ「勝利を知りたい(;;)」
刃牙シリーズはわりと中華押しだからw
今は中国全盛期かも知れないが、これは全盛期を基準に設備投資やらかすと、傾いたときに巨大な負担になるというパターンの恐れあり、
おそらく艦艇輸出でもスピード感を見せつけたいのだろうが、経営という面から見れば諸刃の剣
仮に台湾を戦で獲ったあと、中国はどこに向かうかですね
タイは、チャクリナルエベトを運用出来ないのに、071型揚陸艦なんか買っているのか。
中共さんはシビリアンコントロールも考えないと、軍に投資が片寄りすぎると足元からやられるよ
軍事クーデターが起きても知らないぞ
当然ながら、警察にもめっちゃお金突っ込んでるよ
戦間期みたいな建艦競争や保有枠制限に発展するのかな?と思ったけど、よくよく考えれば日米は艦隊拡張能力がすでに限界に近い上、中国にとってはこの程度の軍事支出は国家財政に影響しない「持続可能な軍拡」なんですよね…。
習近平主席の掲げる中華民族の夢闘争も、長い目で見るとアジアの巨龍がその国力に見合う正統な国際的地位を得るための闘争という側面がある訳で、その龍が眠りにつく前は北はロシア沿海州から南はベトナムまで地域を衛星国化していた事を考えると…。
「船が七分に、海が三分」のトラウマに再び直面するような事態になったら、通常戦力によらない抑止力体系の整備に着手する時代まで一足とびなんでしょうね。
そもそも、中国が落ち目だったのなんて阿片戦争あたりで西欧列強に食い物にされた時期から80年代くらいまでの百年くらいであって、歴史的にはずっと屈指の大国でしたからね。経緯を考えれば復仇するのも当然だろうと思いますよ。
その時代は中国じゃないです
造船所の広さで240haはヤバいな
ウチの畑の3倍だぞ
と言うか東京ドーム何個分でピンと来る奴って本当にそんなに居るのか?
分かりません!ヤード・ポンド法と東京ドーム換算は滅びるべき。かつてのMLRSの説明みたく、サッカーコート○面分に例えてほしい
昔のウルトラマン解説本に書いてあるジャイアント馬場○人分よりかは分かるけど、東京ドームいくらとか、その辺の感覚はまだ昭和96年って感じ
日本も次期中期防でFFM、DD、AOEあたりドカッと作ることになるんだろうけどJMU舞鶴とかが撤退した今果たしてキャパが足りるかどうか…
文革2ndで衰退するか、軍拡の果てにソ連の二の舞いになるか、江沢民派との内部抗争に習近平が競り負けるかしてほしいが、世の中そんな上手いこと行かないのよな。
予算増額するなら矢面に立たされる海自と、思いやり予算(旧称)をアメリカ第7艦隊に突っ込んでほしいが、資金注入してもゲームと違って効果はすぐに出ないから悩ましい。
ソ連と違って経済力で世界に存在感を示してるからな…
もう中国に消費して貰わなきゃ日本もアメリカも欧州も経済が成り立たないまでに市場拡大しちゃってる
GDPも第3位の日本の3倍ときちゃあね
すごいのは生産力だけだよ
マーケット規模は1億程度、むしろ西側に勝ってもらわないとどうにもならない
大多数は途上国水準、それが中国
第2期工事がほぼ完了して003型を建造中の江南造船に続いて、今まで揚陸艦を建造してきた滬東中華造船も長興島へ移転予定ですね。より大型化した076型はこちらで建造するのかな。
では日本はもし尖閣侵攻をされたら、どうやって勝つかを考えよう。
・いけいけドンドンで船だ飛行機だ作って、いずれ来るメンテと更新は考えているのだろうか。兵器は、作るより維持する方が金かかるイメージなんだけど。
・そして、「党の軍隊」であるパーロ軍、その頂点たる習近平も、永遠に君臨するわけじゃないから、いずれ衰えるし絶対に死ぬわけで、権力の移譲はキチンと出来るのかな?
それまでに、どれだけダメージを減らせるか(そこまでの消耗戦&その時の打撃の緩和)の戦い、って気もしてきた。
なんかえらく悲観的なコメントが多いですが、そこまでのことですかねえ。
記事が伝える中での事実は「造船所側が将来の艦隊戦力の大幅な拡張に期待して、製造設備に大規模な投資をしている」だけで、中国側が実際にその計画を有しているのか、有していてもその時になって実際に発注される国力を有しているかどうかは無関係なわけですから。過剰生産能力を抱えるだけの筋悪投資案件にしかみえない。
GDPの伸び率相応に国防費も下がり、少子高齢化で経済も頭打ちになっていくことが予想される中で、質量共に米海軍を大幅に凌駕する艦隊戦力の建設なんて非現実的でしょう。
仮に計画があってそれに向けて造船所側が建艦能力を高めたところで、ボトルネックがどこかで生じれば未完成のハコモノが並ぶだけ。以前のJ-20大量生産の記事から併せてみると、むしろ、中国が高転びする兆しにもみえますよ。