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中国が珠海航空ショーでJ-35Aを正式公開、J-20S、J-15T、J-15Dも

今月12日に開幕する珠海航空ショーでJ-35Aが正式公開される予定で、J-20の複座型=J-20S、電磁式カタパルトに対応したJ-15T、EA-18Gに相当する電子戦機のJ-15Dも登場し、改良されたCH-7も姿を見せる可能性がある。

参考:China’s J-35A Stealth Fighter Officially Breaks Cover

12日以降は珠海航空ショーの話題で盛り上がれるだろう

中国瀋陽飛機工業集団の第5世代戦闘機=FC-31(31001号機)は2012年10月初飛行に成功したものの、胴体と主翼の大幅な設計変更が行われ、垂直尾翼もF-22似からF-35似に、搭載エンジンもロシア製RD-93から国産WS-19に換装され、名称もJ-35に変更されて2022年7月に鮮明な期待の画像が登場していたが、今月12日に開幕する珠海航空ショーで正式公開される。

既に会場に運び込まれたJ-35、実機による飛行テストの様子、屋内会場に展示される実物大モックアップ、搭載品のラインナップ等の映像や画像がSNS上に投稿されており、珠海航空ショーで公開されるのは主翼の折りたたみ機構が省略された通常型のJ-35Aらしい。

今回展示されるJ-35Aは量産モデルなのかプロトタイプなのか、人民解放軍空軍はJ-35Aを調達するのか、人民解放軍海軍向けのJ-35の開発状況など不明な点が多いものの、12日に開幕する珠海航空ショーで最大の目玉になるのは間違いなく、中国当局や中国瀋陽飛機工業集団による新しい発表が行われるのかに注目が集まる。

出典:Weibo

さらに珠海航空ショーではJ-20の複座型=J-20S、電磁式カタパルトに対応したJ-15T、EA-18Gに相当する電子戦機のJ-15Dが披露される予定で、改良された全翼機のCH-7も姿を見せるかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:Weibo

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コメント

    • 774rr
    • 2024年 11月 10日

    J-35
    滅茶苦茶にカッコいいんだけどコイツが戦う相手が日本になるのがキツい
    中国がインド洋辺りに浮かぶ国だったなら笑ってられたんやけどね

    32
      • さそり
      • 2024年 11月 10日

      インド洋だとまだ微妙に不安が残るかなあ

      むしろ日本がイギリスとアメリカの間に浮かぶ島国だったら、
      今の様に中国大陸に横たわる怪物の陰に恐怖しながら生活する必要はなかっつたはず

      4
        • hiroさん
        • 2024年 11月 10日

        そんなロケーションだと確実に植民地にされて、現在も発展途上国になっているだろうね。

        19
          • イーロンマスク
          • 2024年 11月 10日

          技術や経済が伸びるのはユーラシア大陸の海岸沿いだからねえ
          人口もそんな増えなかったでしょうね

          9
    •  
    • 2024年 11月 10日

    人民解放軍は物質的に恵まれているが、ロールアウトする兵器を見ると米露の後追いに過ぎず、ベースとなる独自の思想の存在を感じない
    まるで1943年の米軍のよう

    7
      • kasugi
      • 2024年 11月 10日

      お空のことについては中国に限った話ではないのでは?
      陸海ではアメリカが冷戦終結後イマイチなこともあって独自の路線を確立しているように思えます

      43
      • id8ia
      • 2024年 11月 10日

      ロシアの後追いはしていないような…中ソ対立の影響もあって中国軍は前から欧米を参考にし続けています。
      中国は「西側兵器に準ずる兵器を西側より多く運用すれば西側に匹敵する軍隊になる」と考えているふしがありますね。
      独自路線を追求して失敗するよりは堅実な思想だと思います。

      40
      • やみと
      • 2024年 11月 10日

      1943年の米軍、それは最上級の称賛じゃないか……
      「お前らにはいくつかの優れた技術があっても、俺の物量には勝てません。そしてその技術は数年以内に俺に取られ、改良されて量産されます~」など

      23
        •  
        • 2024年 11月 10日

        そう思想は痛みの中から生まれて既に物質的に恵まれている人民解放軍をいずれ世界最強の軍隊に育てる
        でもまだ物質的に恵まれてるだけで世界最強じゃない

        2
    • マダコ
    • 2024年 11月 10日

    ステルスの形状ではありますが、コスト的には安そうな、保守的な部分も見られますね。輸出も考えているんでしょうか?
    これまでの各技術での経緯を見てきた感じでは、中国は模倣に終わらない国なので、まずはロシア、続いてアメリカを超えていくことになるのでしょうか?まだまだと言うメディアも多いですが、はたしてそうなんでしょうかね?これまでも見てきた楽観論でなければ良いのですが・・これまで、多くの面で想定を超えてきていたもので。

    23
      • 戦闘機
      • 2024年 11月 10日

      現状、各国どの国でもステルス戦闘機のウェポンベイに合わせる為に、武器の大きさを3〜4mに納め武器の性能を落として納めるのが主流です。
      中国も従来の他国の機体を参考にして開発してると思われる面が多々ありますが、機体の大きさが他国の参考にした機体より1割くらい大きくなっていますので、いっその事、従来より遥かに大型のウェポンベイを備えた大型ステルス戦闘機を開発するだけで脅威度が跳ね上がるとは思うんですよね。

      24
        • kasugi
        • 2024年 11月 10日

        運動性能は相対的に重要度が下がったとは言え、無視できる要素ではありません

        運動性能が低い機体に対してはミサイルの有効射程が延びるのでね

        3
          • 戦闘機
          • 2024年 11月 10日

          西側を基準にして言うと、ステルス機のウェポンベイに搭載出来ないAIM-174BとかASM-3クラスのミサイルをフルスペックで載せれるのは大分大きいと思うんですけどね。
          ロシアのR-37Mのブースター付きのフルスペックやYJ12、巡航ミサイル類も軒並み5m以上の大きさと言われてるので発射して迎撃もしくは離脱に移れる戦闘機に載せれるのは大きいと思いますし。

          2
            • kasugi
            • 2024年 11月 11日

            その離脱する能力が損なわれてしまうということです

            大きな箱のほうが小さな箱より潰しやすいように、巨大な空間を機内に設ければそれだけ構造が脆弱になり、各部を強化しなければなりません
            ことに戦闘機となれば最大で7Gだの9Gだのと凄まじい荷重が生じるわけで

            そして航空機設計には「雪だるま効果」というものがありまして
            ある部分の強度=重量を増すと、そのぶんの揚力のために翼を広げなければならず重量が増加し、負荷の増えた翼桁を強化して重量が増加し、これを推進するためにエンジンを強化して(以下略)という具合に重量が加速度的に増えてしまいます

            3
              • 戦闘機
              • 2024年 11月 11日

              冷戦時代になっての戦闘機の進化が、大型の機体でも速度でぶっちぎれば良いだろう→ミサイル使われたら速度が出てても無理だ小型化して機動性で勝負→ミサイルの機動性が10G越えるから機動性はそんなに要らないから、捕捉されない様にステルス性を上げよう→スタンドオフ兵器で相手の射程外から攻撃しようになってますから、機動性はそこまでだと思うんですけどね。
              大型機に載せるエンジンの開発はF-111やMig-31で下地出来てますし。

              1
        • 名無し
        • 2024年 11月 10日

        これ。
        西側は自らF35のウェポンベイ縛りと言う制限をかけて中国と争っているように見える。
        要素技術で勝っていても、製品としてボロ負けしかねない。。。

        2
    • KVLS2
    • 2024年 11月 10日

    少なくとも3機のJ-35Aが会場にいるようですね。

    ・エンジンノズル黒 ノズル隔壁に開口部 格納式レーダーリフレクターなし 尾翼ヒンジ稼働
    ・エンジンノズル黒 尾翼ヒンジ稼働
    ・エンジンノズル白 尾翼ピポット稼働(J-35やFC-31と同じ) EODASあり 機種に緑のプライマー露出

    13
    • ニーモーター
    • 2024年 11月 10日

    中国ですので詳しいスペックはわかりませんが甘く見てはいけないと思います。もし失敗作であってもノウハウは蓄積されますし、すぐに後継の改良型がでてくるでしょう。
    海軍のレンハイ型など西側に十分対抗可能な兵器もでてきており、それを量産できる予算もありますからね。

    32
    • 朴秀
    • 2024年 11月 10日

    名前までF-35に寄せなくても…

    外見は洗練されたF-35って感じですね
    模倣元の失敗(各タイプを無理矢理統合、発電能力不足等)を参考にしてそうなのが怖いです

    25
      • ユダメ
      • 2024年 11月 13日

      殲滅F-35だからJ(殲)-35。

      1
    • id8ia
    • 2024年 11月 10日

    写真のPL-15Eは翼折り畳み型なのでJ-20のウェポンベイに6発搭載できます。
    個人的にはCH-7も含めた大型無人兵器に注目しています。
    搭載量1トンで水陸両用機型の無人輸送機。空中発射弾道ミサイルも搭載できる無人攻撃機。搭載量6トンでスウォームドローンも運用できる無人攻撃機。三胴船型で無人ヘリ、AESA、VLSを搭載する多用途無人作戦艇。
    大型無人兵器やJ-35以外にも見所は多数ありますが、今年は珠海航空ショーの情報量が異常に多くて困惑します。

    14
    • sa
    • 2024年 11月 10日

    J-35はF-35に、CH-7はRQ-180にそっくりだな
    ステルス機の形は似るって言うけどやっぱ開発段階の手探りでまんまパクったんじゃないのか?
    F-35の原型はもう25年も前だしもっと良い形状あるだろう

    4
      • 無印
      • 2024年 11月 10日

      GCAP、カーン、FCAS、KF-21、前から見たらF-22やF-35とよく似ているので、ステルスを意識したら結局あの形になってしまうんでしょう
      似てない完成予想図を出してるのは、NGADやF/A-XXを出してるアメリカ機ぐらいと言う
      NGADは突出してるのか、迷走してるのかよく分からない状態になってるみたいですが

      13
    • イーロンマスク
    • 2024年 11月 10日

    デザイン的にはそそられんなあ
    やっぱロシア機よ
    Su-57もっと増えてくれ

    13
      • kitty
      • 2024年 11月 10日

      Su-57も今回展示機を持ってきたのですが、どうも試作機のロットのだったらしく、中国の軍オタたちがパネルの継ぎ目の仕上がりとかボルト露出に失笑しているとか。
      完成量産機をショーに出せないほど逼迫していると見るべきなのか。
      ロシアンナイツの機体による偵察任務エスコートの様にに議論を呼びそう。

      5
    • ほり
    • 2024年 11月 10日

    個人的にJ15や遼寧を見るたびにパンダハガーとウクライナのクソ野郎と思ってしまう。ワリャーグのエンジン配線だけ切って売るなよ、SU33の試作機を中国に売るなよ、ウクライナの親欧米政権。

    7
      • id8ia
      • 2024年 11月 10日

      中国はヴァリャーグ購入前にオーストラリアから空母「メルボルン」を購入し、ロシアからはキエフ級空母2隻を購入していました。
      キエフ級空母には艦に関する設備や装備の資料が残されていて、空母「メルボルン」には蒸気カタパルトが一式残されていたので、中国軍は空母建造に必要な情報を上記の空母から入手することができました。
      中国はヴァリャーグ購入前に空母の設計を始めていましたので、 遅かれ早かれ中国は国産空母を建造できたと思います(中国が計画していた国産空母はヴァリャーグ購入後に計画破棄)。
      ウクライナから購入したSu-33の試作機はJ-15の開発に大きく貢献しましたが、J-15のベース機体は中国のJ-11Bですし、ロシア企業も中国にSu-33用の着艦高速装置等を販売しています。
      貴方がおっしゃる「クソ野郎」はウクライナだけではありませんね。

      19
      • KVLS2
      • 2024年 11月 11日

      ただまぁ、独立したばかりで財政難だった当時のウクライナの状況考えるとね。
      助けてくださいと日本を含め西側諸国に購入をお願いして、最後は鉄くず価格。それでも救いの手はなしで、一方的に旧ソ連兵器を廃棄しろと通告するだけ。
      そんな中提示価格の4倍近い金額で買ってくれた中国は神様だっただろう。

      7
      • 天宮
      • 2024年 11月 11日

      アメリカ絶対責めないのが頭に釘刺されてる日本人って感じですな。CIAが乗艦して徹底検査した後やぞ。誰が金にもならない廃棄空母の電力配線をわざわざ切断して撤去した思ってんだ?

      5
    • 2024年 11月 10日

    正直J35やH20よりも複座型のJ-20Sに一番惹かれる。
    無人機と連携できる世界初の第5.5世代機で、今までは他機も人が乗ってて勝利のために編隊組んでるんだけど、無人機は自分のためだけに飛んでるから安心感が半端ない。無人機も色んな種類があるから、空母打撃群ならぬ有人大型ステルス機を母機とした空中打撃群が出来るかもしれない。
    世界のどんな飛行機よりもJ-20Sの後部座席に乗って無数の無人機を操作したい。後は中国版ロイヤルウィングマンのFH97Aがどんな感じかも注目。
    J35は前からもう何回も流出画像見てるから逆にあんまワクワク感なかったな。

    8
    • ななし
    • 2024年 11月 10日

    海軍向けがJ-35で、空軍向けがJ-35Aっていうのが気になる
    海軍向けを基本軸にして空軍向けは離着陸できればおkみたいなおまけ軸なんだろうか

    3
    • Authentic
    • 2024年 11月 10日

    スレ画はJ-35 Lightning IIじゃんって思ったけど後ろから見ると少し違うな
    なんかちょっと女性的というか雌っぽい

    3
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