中国の第5世代戦闘機「J-20」の性能を引き上げる新型国産エンジン「WS-15」の実用化には、まだ多くの時間が必要で、2026年までに完成することはなさそうだ。
参考:China still struggling to develop new military turbofan engines
第5世代戦闘機「J-20」用の新型エンジンは2026年までに完成する見込みはない
中国鋼鉄研究総院(CISRI)の子会社が証券取引所に提出した資料によれば、第5世代戦闘機「J-20」に搭載される予定の新型国産エンジン「WS-15」の今後6年間で製造される数について「毎年5基」づつだと報告している。
現在時点でJ-20は、SU-27やSU-30に搭載されているロシア製の「AL-31F」か、中国製の「WS-10A」を搭載しているため同機の性能を制限する原因になっており、米国のF-22Aが搭載する「F119-PW-100」並の性能を実現することを目標に開発されている新型国産エンジン「WS-15」への換装が待ち望まれているが開発は難航中だ。
中国はJ-20の実戦配備を開始し、機体の量産も始まっていると報道されており、遂に「WS-15」を搭載したJ-20の量産機が登場するのではないかと噂されていたが、今回の資料が事実なら「WS-15」を搭載した完全版のJ-20が登場するのは少なく見積もっても6年後ということになる。
さらに中国が開発した2機目のステルス戦闘機「J-31(FC-31)」に搭載するため開発されている新型国産エンジン「WS-19」も状況は同じで、2026年までに製造される数は「毎年5基」づつだ。
爆撃機「H-6K」や輸送機「Y-20」に搭載するために開発中のエンジン「WS-18」は、使用される新素材を研究中で開発が中断されており、そのためY-20に搭載するエンジンとして「WS-20」が限定的に製造される予定が、その数は6年間で116基に過ぎず、4発機のY-20を29基製造する量しかない。
逆に中国が開発した第4世代戦闘機「J-10」、ロシアのSU-27を複製した戦闘機「J-11」、同機の空母搭載型「J-15」、最新の艦上戦闘機「J-16」に搭載されているエンジン「WS-10」は、今後6年間で2,700基以上が生産される予定だ。
要するに、第4世代戦闘機へ供給する「WS-10」の生産が伸びているということは、同エンジンの性能がようやく安定してきたことを示しているが、第5世代戦闘機へ供給する次世代のエンジンは、依然として開発に手間取っており、これを量産するには少なくとも10年前後の時間が必要だろう。
結局これは、中国の戦闘機開発は航空機用エンジンの開発に足を引っ張られていると言う意味だ。
※アイキャッチ画像の出典:Alert5 / CC BY-SA 4.0 エアショー中国2016でのJ-20
>新型国産エンジン「WS-15」への換装が待ち望まれているが開発は難航中だ。
ロシア製エンジンを外見上コピーしても、西側第五世代エンジンの設計図をハッキングしても耐熱合金製造のノウハウには追い付けていないということが良く分かる。分かりやすい。
我が国として警戒すべきはXF9-1エンジンの材料、製造に関わるノウハウを抜かれないようにしないと。
知識がないなら黙ってた方がいいと思うけどWS-15はロシア系列のエンジンじゃねぇよ
1980年代にアメリカとの共同開発の際にもらったF101の旅客用型がベースだぞ
なんもわかってねぇじゃねぇか
タービン入口温度が1500度程度のWS-10エンジンまでしか量産できない中国としたらXF9-1が喉から手が出るほど 欲しいんだろうな。
中国機にXF9-1を載せたら性能が一変する。
こはいくら金をつぎ込んでも大して効果の無い分野だからな、冶金や高温材料関係の技術の蓄積が物を言う。
今後10年?開発、量産に手間取るとあるが、中国共産党がそれまであるだろうか?少なくともアメリカとの貿易戦争で悲鳴をあげている中国が生き残っていないとは言わないが、落ちていくのは確実だろう。経済が停滞する中で金のかかる開発費にどれだけお金を割けるのか見ものだ。
邪推ではありますが、袈裟から出した鎧をまた隠そうとしている雰囲気がありますね。いずれにしろ、どんなに表面上態度が変わろうとも、彼らの覇権に対する野望は一切変わらないと胆に銘じておく必要があります。
Su-35をこっそり購入してて正解だったな(笑)
兵器ってのは経験工学の世界だから予算をつぎ込めば確実にリターンが得られるって訳じゃないんだよね
中華の最新兵器をやたら持ち上げる日本の文系軍オタはそこを全く理解出来てない
日本が研究開発費の割に成果を出してるのは、それ故でしょうが、
研究開発費が潤沢なら、もっと開発が加速されてただろうと思うと…。
ロシア戦闘機のエンジンは6~8年に1度エンジン交換しないといけなくて機体寿命までに8基エンジンが必要になるけれど、それをコピーした中華エンジンは短命なロシア製エンジンにさえ耐久性能で劣ることを考えると年間生産5基では運用出来るのか?
さすがに情報が古い。ロシアエンジンは機体寿命6,000時間中1回の交換で良くなっている。中国のWS-10も国内ではレニウムが発見されて、それをタービンに冶金したB型以降は2,400時間程度まで寿命時間が伸びて、J-16で全面採用(寿命中2回交換)。2017年以降はロシアの対中国輸出のAL-31がなくなっている(デジタルで紐づけされたSu-35専用のAL-41F1Sと輸出するJF-17用RD-93は引き続き輸入)。
現有の戦闘機数で、搭載されてるWS-10のユニット数は約1,400ユニット以上
(今後、5年間で2,700基を新規製造にするにしても)
寿命を考えると足りるの? って感じ
最新のロシア製でさえ寿命は1,500時間と言われてる(完全OHを3回実施した上で)
もっと前のロシア製 、つまりは材質が前世代の場合は寿命は800時間、更に前なら300時間(完全OHは100時間ぐらい?)
中国製のはもっと短いでしょうからねえ、WS-10がロシアの前世代相当の材質までキャッチアップできててると最大限に評価しても2,700では足りないのでは? って思う。
(2017ね当たりの数字)
制空戦闘機 J-11B/BS 140機
マルチロール機 J-11 105機
マルチロール機 J-10A 196機
マルチロール機 J-10B 56機
マルチロール機 J-10C 60機
マルチロール機 J-10S 80機
戦闘爆撃機 J-16 50機
j-20を改良して機体形状を三角翼+V尾翼にしてエンジンをXF9-1に換装して超高性能なAESAを装備すれば世界最強アル。
それってもしかしたらNGFじゃないの?