日米仏による共同訓練や英国の西太平洋への空母派遣について人民解放軍海軍軍事研究所の張軍社氏(海軍上級大佐)は「偽善的だ」と批判した。
参考:Japan, France, US, UK make hypocritical naval moves against China
フランスと英国の動きが偽善的なら中国の主張は独善的でどっちもどっち
日米仏は来年5月、人道支援・災害救援を名目に共同訓練を行う予定で航空機や水陸両用車などを使用した上陸訓練が含まれるため日本メディアは実質的に離島の防衛・奪回作戦を想定した共同訓練だと報じており、英国の西太平洋への空母派遣も香港問題に対する中国牽制だと言われている。
この様な一連の動きについて人民解放軍海軍軍事研究所の張軍社氏(現役の海軍上級大佐)は偽善的と批判して「日本、フランス、英国は自分たちの行動を恥じるべきだ」と主張した。
張軍社氏によれば日仏英は中国を言い訳にして独自の目的を果たそうとしているが、この3ヶ国の目的は合致していないので釣魚島(日本名:尖閣諸島)に関連した紛争で中国と問題を抱える日本にとっては日米仏共同訓練も西太平洋への英空母派遣も期待はずれに終わると予想している。
フランスも英国も独自の軍事力だけでは国際戦略が成立しないことを熟知しており、来年1月に予定されている米国の政権交代はアメリカファーストを掲げてきたトランプ大統領によって傷ついた同盟関係は修復するチャンスだと見ている。この機会を活かすためフランスは米国のインド太平洋戦略を支持することでバイデン新政権に忠誠心を示し、米国の威を借りることでフランスの国際的な影響力を拡大させることを狙っていると指摘、英国も米国のインド太平洋戦略に便乗して空母を西太平洋に派遣することで独自の軍事的存在感を高めるのが狙いだ。
しかし日本は尖閣諸島と南シナ海の問題で中国を非難しており、ファイブアイズに接近したり日米印による共同訓練に参加するのは尖閣問題で日本への支持を集めるためであり、来年に予定されている日米仏による共同訓練や西太平洋に派遣される英空母との共同訓練も日本支持を取り付けるための動きなので日英仏が結束する理由は表面的でしかない。
そのため西太平洋にやってくるフランスも英国も日本の主張を支持して尖閣問題に巻き込まれても国益のプラスにならず、現在の中国は100年前のように安易に攻撃したり占領できるような相手ではなくなったため中国との距離感を慎重に測る必要があるため、フランスと英国から日本が期待しているような協力は得られないと張軍社氏は分析している。
さらに米仏英は中国を脅威に掲げて軍事力強化を進めているが、本当の脅威は中国を槍玉に挙げて自国の軍事力を拡張させる自分たちの方だと気づいていない。中国の国防強化は19世紀のアヘン戦争や20世紀の日本による侵略などが再び起こらないようにするため国が定めた目標に沿って防衛的に発展しているので「他国を標的した軍事力強化ではない」ことを欧米諸国は理解するべきなのに、彼らは今だに中国の沿岸地域でトラブルを起こし続けており、欧米の主張は偽善的で自分たちの行動を恥じるべきだと言っている。
まぁ中国の視点から見れば欧米の動きは自分達の発展を封じ込めるものと映るかもしれないが、中国の国防強化の目標はすでに中国支配領域を超えて他国の領域と重なっており、これが摩擦や対立を生んでいる原因なのを無視しているため独善的な主張だ。
国が定めた目標に沿って防衛的に発展すれば他国の領域を軍事的に圧迫することになっても問題なく、特定国を挙げて軍事力の強化を行えば問題だというのは所詮言葉選びの問題なので実際にやっている内容に異差はない。
ただフランスも英国も対中国に対する軍事的な存在感を高めるため米国や日本のインド太平洋戦略に便乗しているという指摘は当たらずと雖も遠からずと言ったところだろう。恐らく中国独自の論理で九段線を設定(因みに台湾も九段線のベースとなった十一段線を今だに主張している)して南シナ海支配を目論むことに反対しても、日本の主張=尖閣諸島の領有権にまでは踏み込んで来ない(公に尖閣諸島の領有権を日本が有していると口にすること)はずだ。
何となく南シナ海問題を起点した対中国包囲網と尖閣を起点とした中国と日本の対立を一緒にして捉えがちだが、中国の拡張に対する国際的な包囲網構築は前進しても尖閣諸島に対する日本の主張に国際的な同調が広がってはいないことを留意しておく必要がある。
日本は中国包囲網と同時に尖閣諸島に対する日本の主張=領有権を日本が有していることを国際的に認知させていかなければ中国が尖閣諸島に軍事侵攻した場合、侵略行為だと主張しても米国を除いた国際的社会から支持を得られないかもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:陸上自衛隊
中国共産党は自分たちの存在を恥じるべきだ。ゴロツキ共匪は消えろ!
尖閣諸島にある、合衆国海軍の黄尾嶼・赤尾嶼射爆撃場が昭和54年以来ずっと使われてないのは実に勿体無い。せっかくの国有財産はうまく活用しましょう。
射爆場にしたらただでさえ小さな島が削れてまう。射撃・爆撃しすぎて台風に耐えられなくなったらことだよ。
それぐらいで消滅する程の小島ではない。現に射爆場の指定をされている。
尖閣にイージス・アショア配備し地対艦、地対空ミサイルも配備して要塞化すれば良い
記事の最終段「ただフランスも英国も対中国に対する軍事的な存在感を~中国が尖閣諸島に軍事侵攻した場合、侵略行為だと主張しても米国を除いた国際的社会から支持を得られないかもしれない。」にはまったく同意します。
米帝でさえどう動くかは予測がつかないのに英仏なんて手のひらを返してもおかしくない。味方を増やすことはとても大事ですが、その味方の真意がどこにあるかを見ることはもっと大事だと。
まったく同意です。
中国の「戦国策」に由来する、「隗より始めよ」という故事成語があります。
その精神にたち戻り、先ずは中国から行動を改めよ、と言いたいです。
意味が違う。
中国共産党は、二千年前より精神的には寧ろ退化したならず者だが、軍事力と資金力は膨張してしまった。極めて厄介だ。
管理人の意見通り、直接利害関係の薄い国に本気の支援とか期待しないように
応援してますよと、お手伝いしますよは全然別次元だから
英仏には、お気持ちだけでも有難い程度にな
日本が本気で英仏を当てにしているとは思えない。
アメリカですら日中衝突時に備えてやっていることは、駐屯地を分散してそこに兵力を移動する訓練ですから。
アメリカも当てにならないと思いますよ。
尖閣の防衛はもう無理だと思う。奪われた際は、侵略されたことを口実に、核武装を主張すべきではないだろうか。日中間の領土問題は他国にはどうでもいいことだろうし、奪われたらそれに匹敵するだけの物を自力で獲得すべきだ。
政府次第
尖閣を奪われるということは、もはや安保が機能してない状態ということ
ならば、もはや米国にお伺いなど立てずに堂々と核武装宣言をなせばいい
それが出来ないなら、与党は中国のスパイ集団または米国の犬ということ
>>核武装を主張すべきではないだろうか。
中国に対して強硬な姿勢で対応、という点については同意しますが、核武装は実現性が低すぎます。
デメリットにメリットが釣り合わない。
その正論では、なぜ五大国が核武装を止めないのかを説明できない
ときに世の中は、正しい意見だからこそ通らないって考えるべき
中国は核を手離さないよ
「中国は、一国主義的に思考し、二国間主義的に問題を追及し、多国間主義的に振る舞う。」
中国は領有権問題で地域外の大国に口を挟まれることを極度に嫌う。
また、多国間での協調的な交渉も好まない。あくまでも、脅せる相手との二国間協議にこだわる。
ゆえに、今回のような動きはクリティカルに嫌がる行為。
「航行と上空飛行の自由の原則」「国連海洋法条約の一様な適用」を主張する
多国間の寄り合いが軍事演習ってだけでも効果は十分だわ。
日本は武力以外での中国分裂工作を早く進めるべきだな
戦うだけが戦争では無い訳で
ウイグルを影から支援とか、反共産党組織への支援とかやることはたくさん
やるなら、経済での締め付けですね
ウィグルの支援とかは屁の突っ張りにもならない
元々7軍区の集合体だから、分裂工作って言われても・・・
こいつらいっつも批判してんな
楽しいね
誰もチャイナが対象とは一言も言ってないのに、勝手にイキッて騒ぐから
よほど後ろめたいことがあるんだろうw
尖閣に上陸するのはさほど難しくないでしょう。
でも防衛はひどく難しい。上陸しても地上部隊を守れないでしょうから。
上陸したほうは一体どういう戦いになるんでしょうね。
ハハハッ!
効いてる効いてる。
いや効いてないか
尖閣諸島は日中開戦のデッドラインとして象徴的ではありますが、その防衛のために各国との連携を強めているという見方は浅はかと言うしかありません。
日本が目指しているのはあくまでもこの地域における「海洋の自由と法の支配」であり、今回上げられた他の国と価値観を最も強く共有しているのもその部分です。それを自国の領土紛争のためだと認識しているのなら余りにも自己中心的であり、視野が狭すぎますね。改めて「価値観が違いすぎる」と言わざるを得ません。
合従連衡の合従は、同床異夢でまとめ上げるのが難しいのはその通りだと思います。
が、周辺国はそれがわかっていながらも、合従に価値を見出し関係構築を進めているわけで、その燃料を注いでいるのが他ならぬ中国で。(笑)
中国を取り囲む国々は、同床異夢を乗り越える知恵を出していくだけですよ。
尖閣諸島の赤尾嶼・黄尾嶼にあるアメリカ海軍の射爆撃場は何十年も使われてない。折角の国有財産が勿体無いので有効活用すべき。
中国との関係で懸念すべき日本の権益は尖閣諸島だけではありません。インド洋・南シナ海シーレーンの安全保障も重要な課題ですよ。
インド洋沿岸国に拠点となる本格的港湾施設を建設していることからも中国の意図は明らかです。
これに対抗するための国際的政策であって尖閣諸島防衛だけで幅広い国際的軍事協力は必要ありません。
異論はあるでしょうが、尖閣への軍事侵攻を躊躇させるには、米政府による事実上の領有権確認を取り付け続けることで大方十分と考えます。中国は米以外は大して脅威としない程に自らの通常戦力を整備しつつありますから。
日本が自力だけで国の安全保障を賄えないなら、裏切らせないだけの日米関係を構築する努力が必要です。
尖閣諸島でついに自衛隊と人民解放軍が戦闘を開始、航空自衛隊が那覇から、海上自衛隊が佐世保から、米軍の目の前を慌ただしく出動していく。
それを横目に見ながら、日本が駐留経費の大半を負担している在日米軍、第7艦隊は、知らぬ存ぜぬで全く動こうとはしない。
これでは日本国内で猛烈な反米感情が高まり、日米同盟の維持は困難になるでしょう。
海外で唯一、海兵遠征軍が拠点を置き、米空母が事実上の母港とし、大量の弾薬を貯蔵する日本を失えば、米軍の域外打撃力は著しく低下します。
そうなれば、引き続き台湾も中国の手中に落ちるはずです。
北朝鮮へも南侵へのメッセージを送る事になります。
尖閣で日本を見捨てる事のデメリットは、余りにも大きいと思います。
毎度毎度の反応で流石に飽きてきたな
戦狼外交からオオカミ少年外交に名前変えたら?
>日本、フランス、英国は自分たちの行動を恥じるべきだ。
ほう、ならば反論しよう。中国こそ自分の行動を恥じるべきだ。
そもそも中国主張は極めて自己中心的で極度に身勝手だ。
こんな主張など無視するのが一番いい。
しかしまあ、中国が必死にイギリスとフランスを批判しているということは、「どうにかしたけど、どうにもできない」ということなんだろうな。中国は苛立っている。確実に効いている証拠ですね。
国際社会からの支持を得ておく重要性は、つい先日のナゴルノカラバフでのアルメニアの敗北からも痛感するよねぇ。
張軍社氏の分析は、一面至極もっともなことと拝察しました。他面では偽善的ですが。
ただ、どちら側が最初の1発を撃つかに関わらず、日中が尖閣諸島で紛争状態に陥れば、
それは事実上”戦争”であって、日本は戦後初めて自衛のための防衛行動を取ることになる。
そこに米国が日本側に立って予防介入すると、緊張が中国沿岸部に沿って拡大するだろう。
尖閣諸島での日中間の紛争が、すぐに、そこだけで手仕舞いになるという予測は、
いささかナイーブ過ぎないだろうか。習近平と中共軍は、戦の大小にかかわらず、
面子にかけて日本に負けられないので、始まれば戦火は拡大する、と最悪を予測するべき。
そのあとの推移はわからないが、中国側に戦火を拡大する意図があるとすれば、
日米は共同して戦う構図しか残されない。英・仏は関与しないだろう(動機が無い)。
独善的な偽善と言われてもねぇ。
偽善(ぎぜん)とは、うわべをいかにも善人らしく見せかけること。
独善(どくぜん)とは、1 他人に関与せず、自分の身だけを正しく修めること。2 自分だけが正しいと考えること。ひとりよがり。
まぁ中国は2だけどな。
尖閣に各国の軍集めて焼き肉パーティーしようぜwwww いいアイディアだと思うんだがどうだろう。
その他力本願がいかん
まずは我ら日本人が乗り込んでキャンプやるってことよ、
ヘタレ政府なんか無視
日本・米国・フランス・イギリス・オーストラリア・インド
VS
チャイナ (パキスタン・イラン)
今回は勝てそうで良かった。冷戦っぽく中国をすりつぶせれば最善かな。
「他国を標的した軍事力強化ではない」
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