ついに建造が進む3隻目の075型強襲揚陸艦を捉えた写真がネットにアップされ、同艦が完成間近であることが確認された。
もはや単独で中国の驚異的な造船能力に正面から太刀打ちするのは米国でも不可能
中国海軍は固定翼機を運用可能な国産空母の建造に取り組んでいる最中で世界中から大きな注目を集めているが、これと同時並行で水陸両用作戦を実施するのに必要な艦艇調達や中国版海兵隊にあたる「中国人民解放軍海軍陸戦隊」の規模を2万人から10万人まで増強する計画などを進めており、この計画の心臓部とも言えるのが米海軍のワスプ級強襲揚陸艦に匹敵する「075型強襲揚陸艦」の整備だ。
この075型強襲揚陸艦の設計や開発は2011年頃に開始されたと言われており、中国メディアの報道によれば排水量4万トン、全長250m、全幅30m、速力23ノット、米国のエア・クッション型揚陸艇に近い「726型エア・クッション型揚陸艇」を3隻、海兵隊員1,900人(1,000人前後という説もある)と約30機程度の回転翼機や無人航空機を収容可能で計8隻調達する計画らしいのだが、問題は同艦の建造スピードが誰にも真似ができないほど早い点だ。

引用:South China Morning Post 075型強襲揚陸艦
米海軍が現在調達中のアメリカ級強襲揚陸艦(約4万5,000トン)は艦そのものの建造に約3年、艤装工事~海上公試~海軍への引き渡しにさらに約3年かかっているのだが、中国海軍の075型強襲揚陸艦はブロック工法で建造されているため別の場所で作られた区画を乾ドックで組み立てるのに6ヶ月間(衛星写真による推定値)しか掛からないと米メディア「フォーブズ」が指摘しており、同艦の艤装工事は約10ヶ月間という目を疑いたくなるほどのスピードで完了している。
勿論、各ブロックの工作期間まで含めると艦そのものの建造期間は6ヶ月以上になるのだが、4万トンもの艦艇を建造するのに乾ドックの専有期間6ヶ月間+桟橋の専有期間10ヶ月間=各種建造施設の専有期間が16ヶ月間で済むというのは驚異的な建造効率と言わざるを得ない。
因みに昨年9月に進水したばかりの1番艦は艤装工事を約10ヶ月で完了させ既に海軍への引き渡しを終えている。さらに今年4月に進水を果たした2番艦は艤装工事を約8ヶ月間で完了させ海上公試を行なっている最中で、今月28日には建造中だと噂されていた3番艦が完成間近であることを示す写真がネットに登場して大きな注目を集めており、この調子で075型強襲揚陸の建造が進めば2024年頃までに計8隻全てが完成しているだろう。
Latest images of the third Type 075 LHD … seems close to launch.
(Images via sahureka/SDF) pic.twitter.com/hORW4bRQBk
— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) December 27, 2020
中国海軍は075型強襲揚陸艦以外にも米海軍のサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦によく似た「071型揚陸艦」を8隻調達中(6隻就役+2隻艤装工事中)で、最終的に中国海軍の水陸両用作戦部隊は4万トンの075型強襲揚陸艦を8隻、2万5,000トンの071型揚陸艦を8隻、4,800トンの072A型戦車揚陸艦を15隻、7,000トンの072III型戦車揚陸艦を10隻、4,800トンの072II型戦車揚陸艦を4隻、1,850トンの073A揚陸艦を10隻で構成され、完全武装した中国人民解放軍海軍陸戦隊の兵士を最大2万6、650名(推定値)輸送することができる。

出典:kees torn / CC BY-SA 2.0 071型揚陸艦
恐らく米海軍に次ぐ規模の水陸両用作戦能力を中国海軍が保有することになるのは確実だが、中国は強襲揚陸艦タイプの運用実績がないので「運用ノウハウの確立までに時間がかかるはずだ」と主張することも出来なくはないが所詮は時間の問題だ。
もはや単独で中国の驚異的な造船能力に正面から太刀打ちするのは米国でも不可能で、急速に膨張を続ける中国海軍に対抗するにはやはり複数の国が手を結ぶしか手がないのだろう。
関連記事:もう2隻目が完成? 中国、ワスプ級並な「075型強襲揚陸艦」を驚異的な速度で建造中
関連記事:中国初の強襲揚陸艦が就役間近、F-35も検出可能な新型駆逐艦も公開
※アイキャッチ画像の出典:星海军事 / CC BY 4.0 強襲揚陸艦「075型」
日本が長射程の対艦ミサイルを数種類開発するのは妥当ですね。皆様よいお年を。
とにかく対艦ミサイルや潜水艦を増強して、上陸される前に海の藻屑になって貰う位しか対抗手段はないと思います。
それか、中共の造船所に放火など破壊工作でもするか(笑)
そういえばアメリカで…あっ
ボノケリシャールの放火は廃艦が決定されただけで犯人に関する続報は全くないですね
これでF-35Bに相当するVTOL戦闘機があったらもうシャレにならない
相手が持っていたらと考えるとF-35Bのヤバさが良くわかりますね。中国が手にするのはもう少し先でしょうけど、持つ前に経済を破壊したいところ。
中共の軍用機工場を燃やしたい(笑)
建造した装備には維持コストがかかり、そしていずれ新装備に更新する必要がある。
高齢化問題も中国は深刻だからいずれ経済的限界を迎える。
そしてその時が中国にとっての戦力的なピークで、そこが一番危険な時期であろう、というのをどこかで読んだ。
中国には人権がないし
言論の自由もない
高齢者を切り捨てることも厭わない
日本がバブル崩壊やリーマンショックを経てもGDP3位で居続けるように中国も不時着成功させる可能性だって充分有るからね…。特に独裁で強行手段も執りやすいし。北朝鮮同様に楽観的な崩壊論に頼るのは危ないよ。
中国が軍事力で自信を付けるほど、軍事衝突の確率は高まっていくだろう。
習近平は、鄧小平の遺訓を捨て去るかもしれない。
航空優勢の取れない海軍じゃ何隻大型艦作ったところで浮かぶ棺桶じゃろ
何時まで航空優勢の取れない海軍と言い続けられるかだな。
シーフランカーを更新する新型艦載機は「短期間で解決できない技術的、財政的問題」で当面無理だってよ
現状で航空優勢のとれる近海での作戦を想定するならば、もはやこの高速大量建造は台湾侵攻を想定してると見なさないと
目標とされる海兵隊十万人体制と、揚陸艦が揃った時点でアジアの緊張は最大限に高まるのか
悪夢だ
台湾がF-35Bを40機導入しただけで人民空軍が総力を挙げても4か月もかけないと撃滅できなくなるとランド研に評価される中国さんじゃ近海での航空優勢なんて悪夢っつーか夢のまた夢やがな(´・ω・`)
開戦したら最後チベットや東トリキスタンの航空優勢すら維持できるか怪しい
アメリカも日本も一切動かず台湾なり他の小国なりが完全に孤立しているという状況でしか海軍の使い道がない
そういう意味ではかつて崩壊したソ連というよりも戦略的失敗の典型例である大洋海軍にリソースを注ぎ込んだドイツ帝国が近いかもな
まず、バイデン政権が台湾にF35出すと思うか(笑)
それに中国の戦力をなめすぎてる
先立っての弾道ミサイルの集中砲火でレーダーサイトと空港を潰されて台湾空軍は飛ぶことすら出来ないだろうに
現実に台湾侵攻を行えば世界中が敵になり、中国侵攻の大義名分となるので不可能ですけどね。今や多くの先進諸国が中国が下手を打つのを待っているという状況なのはさすがに理解しているでしょう。
その常識を乗り越えるのが中国共産党
、巨大な経済力をつけ、多くの国に影響力を有する現状を政治的冒険の好機と捉えても不思議はない、コロナで西側は動けないし。
中国大陸を正統政権と認めたニクソン時代に、台湾統一は予想された未来図でしたもの。
なんのために運用ノウハウもない揚陸艦の建造を急いでるのか、他に説明できる?
揚陸艦「だけ」を急いでるならその推測も成り立ちますが。
敵に回すといっても実際に中国を攻撃できる国は米国位だし、経済の悪化を恐れて非難だけに止まる可能性は十分ある。
楽観視は絶対できない。
英仏は最近クアッドに同調して合同演習に空母を含む艦隊を送り込む計画を立ててるしインドは国境で中国と小競り合いが頻発してて険悪。
ベトナム・フィリピン・インドネシアなんかは海洋権益で尖閣とは比べ物にならないレベルで中国と衝突して現在進行形で被害を受けてるし日米対中で戦いが起こればこっちに乗ってくる可能性は十分にある。
むやみに軍事力に自信を持ちつつある中国がこれらの情勢で止まるかは微妙なところかもしれないが事が起きた時に対抗するのが日米だけで他の加勢が受けられないってことも無いんじゃないかと思う。
ベトナム・フィリピン・インドネシアの海軍・空軍力なんて、中国軍にとっては誤差の範囲だろう。
そもそも東南アジアは経済的に中国に依存しているので、どちら側にも乗っからないよ。
世界中が敵になるっても欧州は遠いし口だけで軍事力削減、アメリカはバイデン、日本は侵攻能力なし。インドはまだそこまでの能力も意思もなさそうでどこが侵攻するかというと?マークだ
しかも核もってるし
欧州は英仏が艦船派遣に積極的だしインドは別に直接事を構えてくれなくても国境に軍を並べてくれるだけで中国は西から軍を動かせなくなる。
あと日米の勝利条件は中国の侵略を阻止することで無条件降伏させることではないから中国本土進攻は現状そこまで考える必要はないよ。
必要なのは侵攻してきた敵の迎撃に中国海軍の撃破と必要とあれば沿岸の軍事拠点を巡航ミサイルや爆撃で破壊して中国の侵攻能力を奪うこと。
これらの能力は新型ミサイルの開発などで自衛隊も着々と能力を獲得・向上させつつある。
アメリカはバイデンって…
ここまで適当な理由始めて見た。
「F-35Bを40機導入云々」がいつ頃に発表されたレポートか分かりませんが、そのランド研究所は「台湾がいくら戦闘機に頼って防空しようとしても、中国軍は簡単に攻略できるので、戦闘機ではなく地対空ミサイルに頼るべき」と論じているけどね。
戦闘機は不要?
再考迫られる台湾安全保障政策
リンク
海中優勢って言葉を作ればOK。
国旗を掲げて浮上航行する中国の原潜を見れば日中の実力差が判る。
国旗を掲げて浮上航行する中国の原潜って、潜水艦が領海を通過する際は浮上及び国旗掲揚が義務じゃなかったけ?
それとは別の話のこと?
個人的には、2020年はとにかく中国共産党に対する強い憎悪と敵意と警戒心を掻き立てられる年だったなあ。来年はどうなるか…
少なくとも米国と欧州が中国のヤバさに気が付いてくれただけでも2020年は悪くない年だったと思います。
2021年、西側の中共包囲網が更に発展する事と、武漢肺炎パンデミックが終息に向かう事を祈ります。
日本の場合、問題は国内の親中派政治家やね
特にどっかの幹事長とか
同志2Fには、一刻も早く前線から引退して頂き、白浜でパンダでも眺めて静かに老後を過ごして頂きたい。
中国と手を切るにはパンダ返さなきゃダメでしょ。
御大もパンダと一緒に送りつけるしかないね。
自国に対する包囲が明らかにキツくなっているのを自覚しているからこその軍備の増強でしょうね。逆に言えば譲歩する気はないし和解する気もない、というのが良く表れています。
その状況で日本が英米にウイグルでのホロコーストの証拠を提供していたという情報がリークされたことは中国指導層を震え上がらせただろうね
ソ連の民間機撃墜を暴いたのも日本なら北朝鮮が世界中でやっていた拉致犯罪を初めて立証したのも日本
日本の「長い手」はどこまで伸びているんだろう
スクランブルにしてもそうですが、現場では相当前から脅威を感じていた証拠でもありますね。
30日も気持ちの良くないネタですね
31日は気持ちの良くなるネタが来ますように・・・
28日で更新終わって今ウイニングランだから31日も更新あるかは分からないぞ
管理人さんお疲れ様でした。
民用船と比べて建造が難しい軍艦の中でも、高度な技術と膨大な時間が必要な強襲揚陸艦を
コルベット艦を建造するかのようにホイホイと竣工してしまうとは化け物だな
日本ではいずもを軽空母にするだけでも相当苦労したのに
うるさいヤカラに邪魔させて傍観していた腰の重い日本政府もさすがに長距離対艦ミサイルを開発するはずだわ
今更でもステルスと高機動な性能があり北京に届くほどの超射程みたいだし、微力ながら安心だ
世界の工場なんて言われるほどに西側諸国が仕事を依頼し投資をし育てた工業力がそのまま軍事力に転化され牙を剥いてきているのですから、皮肉を通り越して自殺行為と言うしかない愚かな所業でしたね。所詮独裁政治が自由主義陣営と相容れることはない、という厳然たる事実だけが残りました。
それと、もう一つ付け加えると「経済に政治信条の壁は無い」事実を自由主義陣営が理解出来なかった事が、中国をここ迄付け上がらせた原因でしょう
同じ社会主義国家だったソ連はこの事に気付かなかった為、最終的に経済を崩壊させて自分自身も滅ぼしてしまったのですが、これに対して中国の鄧小平は冷戦時代からこの事に気付いており「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」と言う信条から「政治は社会主義でも経済は資本主義=経済さえ支配すれば政治体制はどんな物でも成り立つ」と言う真理に到達していたと思います
その結果、資本主義ルールの下での経済支配に専念した中国に対して自由主義陣営は中国を「経済上の仲間」だと誤解してしまった事が、現在の状況を生み出した元凶だと思います
>「政治は社会主義でも経済は資本主義=経済さえ支配すれば政治体制はどんな物でも成り立つ」
中国共産党(鄧小平時代)の政権思想を理解するうえで分かり易いポイントを有難うございます。
コメントの中で一番参考になりました。
英国のお漏らし空母もこのブロック工法じゃなかったかな、大丈夫か、おねしょしない?
中国は造船力では世界最大、現役バリバリですから、今やイギリスとは造船にしてもあらゆる工業力で雲泥の差があると言って過言ではありません。あんなヘマはしないでしょう。
台湾征服用か
この大戦力から中国本土の目と鼻の先の台湾を守りきれるものかな
これだけ数を増やすと乗員の確保が困難だと思うのだけれど。
普段は予備役にでもしておいて戦闘損失や点検整備の時に乗員チェンジして即実戦復帰させるつもりなんだろうか。
ブロック工法採用してるからって推理は見苦しいわ今時全部の船はそれでしょ
あとは075が商船構造を採用してるんじゃないかとかそういうとこ注視していけばペースの早さを理解出来ると思うんだけど071は商船構造確定でサンアントニオは違うし
軍事にかかわらずあらゆる産業が「国策」だからねぇ
生産過剰になるの分かっててもやる
一気に作り上げると、それに伴う兵員増加・維持費増加に普通の国なら悩むけど
中国はどうなんじゃろか?
本当の目的は数にビビった周りの国が手出し出来なくなるのを狙って、徐々に侵略を開始とか
膨大な中露国境線を守る能力は中国にはない。
昨日、中国のウィグル人に対する政治弾圧の実態がBSドキュメンタリーで生々しく報道された。
これは深刻な事態を引き起こす。
多くのウィグル人が中露国境を越えるとき中露紛争が起こる。
ロシアは中央アジの民族自決を認め中央アジアに多くの民族国家が誕生した。
カザフスタン、ウズベキスタン、トルキスタン等。
アルメニア・アゼルバイジャンの紛争でも軍事介入しなかった。
プーチンはロシア国内の民族に対して信仰の自由を許している。
これは実はソビエト末期の1970年代の共産党政権から始まっている。
ロシアはロシア国内の各民族の教会・モスク・礼拝所を決して破壊しない。
貧しくても日常の生活には何不自由なく暮らせる国である。
逆に言うと中国共産党は漢族の中国を望んでいる。
彼らはチベット・中央アジアは・内モンゴルを中国領だとは思っていない。
それが軍事行動として出てくる。
戦前の日本の中国に対する膨張政策と瓜二つだ。
習近平の人格と関係しているかもしれない。
っつーか日本もいずもを起工から3年で就役させてんだからそこまで早いわけでもなくね?
強い軍事力を持つ場合、装備品を整えるのはもちろん重要ですが、それを正しく運用する人間を育成する方が時間が掛かります。
まあ、中国政府もそれを理解しているでしょうけど。
電磁カタパルトとかいうヤバいものが完成すると…