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中国空軍のミステリアスな兵器だったPL-17、至近距離で撮影した画像が登場

中国は2016年に全長6mもある巨大な空対空ミサイル=PL-17(推定射程400km)を登場させ、米海軍にSM-6の空対空バージョン=AIM-174B(241km~400km)の開発を余儀なくさせたが、これまで積極的に公開されてこなかったPL-17を至近距離で撮影した画像が登場した。

参考:The Evolution of Russian and Chinese Air Power Threats
参考:China’s Massive PL-17 Air-To-Air Missile Seen Up Close

PL-17のリーク画像は米海軍がAIM-174Bを公式公開したことへの対抗策かもしれない

英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)は中国の航空戦力に関する報告書の中で「2020年時点のJ-20は技術的に比較的未熟で、2025年後半になると改良され技術的に成熟したJ-20Aが登場し、これをベースにした複座型のJ-20Sも含めて同機の年間生産数は120機、最低でも約13個航空旅団で320機~350機のJ-20、J-20A、J-20Sが運用されている」と言及したが、最も能力向上が著しいのは空対空ミサイルの分野だと警鐘を鳴らしている。

出典:彩云香江

“人民解放軍空軍のPL-15とPL-17はロシア、米国、欧州が使用する空対空ミサイルより大幅に射程が長く、まもなくPL-16も実戦配備されるだろう。PL-16はPL-15と同等の能力をもつ空対空ミサイルだが、本体の小型化と折りたたみ式のフィンを備えているためJ-20のウェポンベイに6発搭載できる。PL-15、PL-16、PL-17は何れもAESAレーダー・シーカー、ホーム・オン・ジャム、パッシブ・ホーミングといったデュアルモード能力を備えている可能性が高い”

“PL-15、PL-16、PL-17はAMRAAMで武装した西側戦闘機に対して絶対的な射程の優位性をもたらすだけでなく、非常に高いピーク速度に起因する目標到達時間=time-to-targetの優位性も提供する。これは中国軍機と西側軍機が同時にミサイルを発射し合った場合、中国のミサイルがおそらく先に目標に到達することを意味し、重大かつ潜在的な戦術的アドバンテージとなる。2025年5月のパキスタン空軍とインド空軍の交戦(シンドゥール作戦)は情報公開が不完全ではあるものの、西側やロシアの同等兵器と比較した中国製ミサイルおよび航空機の能力に関する有用な洞察をもたらした”

“一連の長距離交戦において少なくともラファールとSu-30MKIが1機ずつ撃墜され、インド空軍は他にも2〜3機の戦闘機がパキスタン空軍によって撃墜された可能性がある。パキスタン当局も「ラファールに命中したPL-15Eは200km離れた場所から発射された」と主張している。正確な数値(珠海航空ショーで展示されたPL-15Eの説明文には最大射程145kmと記載)はともかく、比較的新しいインド空軍の戦闘機がJ-10CEから発射されたPL-15Eによって被弾したことは事実であり、これは前例のない距離における初交戦だった”

“シンドゥール作戦とウクライナでの戦争における中国製とロシア製の長距離空対空ミサイルの性能の対照は際立っている。ロシアは状況認識力が非常に限られた旧式化のウクライナ軍機に対し、定期的にR-37Mを使用しているにも関わらず、Su-35、Su-30、MiG-31は4年にわたる戦いの中でウクライナ軍機を数機しか撃墜出来ていない。シンドゥール作戦で少なくとも1機のラファールを撃墜したPL-15Eは「中国軍向けのPL-15」よりも能力が著しく劣っていたことも強調しておく価値がある”

出典:Government of India/GODL-India

“PL-15Eのベースラインになったと思われるPL-15は10年以上前から人民解放軍空軍で運用が始まっており、この期間に見せた中国の軍事技術や進化や産業力の発展を加味すればPL-15ファミリーは中国軍向けにソフトウェアとハ​​ードウェアのアップグレードを複数回受けている可能性が高い”

要するにPL-15はデュアル・パルスロケットモーター(Dual-Pulse Rocket Motor)の採用によってAMRAAMを超える射程距離を実現しただけではなく、目標に接近した終末誘導段階で第2パルスに点火して再加速することで、最大9Gの回避機動までしか行えない戦闘機を追尾できるようになる、つまり「敵機がミサイル接近に気づいてミサイルの推進エネルギーを消費させる回避機動をとっても逃げ切れないノーエスケープゾーンを大きく拡大させている」という意味だ。

出典:NAVAIR

米空軍がPL-15に対抗するため調達を開始するAIM-260はAIM-120と同サイズで、ミーティアが採用しているラムジェット推進を取り入れるのが不可能なため、War Zoneは「PL-15が採用したデュアルパルスロケットモーターと同じ手法でAIM-120を上回る射程を確保しているはずだ。誘導装置や弾頭など推進部以外を小型化し、推進剤の容量アップを組みわせることでAIM-120を上回る射程を確保している」と予想している。

米海軍が2024年に正式公開したAIM-174B GunslingerはSM-6の空対空バージョンで、射程距離は241km~400kmの間ではないかと推定されているため、AIM-174Bを搭載したF/A-18E/FはPL-15を搭載する中国軍機に対して優位性があるものの、重量はAIM-120の5倍以上、AIM-54Cの約2倍もあり、AIM-174BはPL-15ではなくPL-17への対抗兵器だと考えるのが妥当だろう。

出典:U.S. Navy photo by Lt. Cmdr. Kory Hughs

2016年に初めて登場したPL-17(当時はPL-20と呼ばれていた)は全長約6mという巨大な空対空ミサイルで、PL-15と同じデュアル・パルスロケットモーターを採用し、最大射程は約400km(実際の射程は交戦状況=発射する戦闘機の高度や速度によって変動する)と推定されており、この巨大な空対空ミサイルは空中給油機や空中早期警戒機といった高価値な大型資産を長距離から直接狙う、もしくはPL-17を搭載したJ-16を交戦空域に飛ばして西側諸国が採用する航空戦術の基盤=空中給油機や空中早期警戒機を後方空域に引き下げさせることが目的だ。

但し、人民解放軍空軍はPL-15ほどPL-17を公開しておらず、これまでJ-16がPL-17を搭載していると思われる非公式の画像が1枚しかなかったが、2023年にJ-16がPL-17を搭載していると思われる公式の画像が登場し、遂に見本市か展示会で撮影されたと思われるPL-17の画像が登場した。

War Zoneも「人民解放軍空軍の中で最も謎めいた兵器の1つ、PL-17を至近距離で撮影した画像が登場した。PL-17を含む中国の空対空ミサイルがもたらす脅威は米国の空対空ミサイル開発を活性化させることになった原因だ。この画像の撮影時期や場所は不明だが、この手の意図的なリークは中国の慣れ親しんだやり方だ。今のところPL-17を搭載できるのはJ-16のみだが、J-20も機外にPL-17を搭載できるよう改造されるのではないかという憶測もある」と指摘。

そして「PL-17の正確な性能と技術的特徴には多くの疑問が残っているものの、今回の写真が本物なら『中国は潜在的な競合国にPL-17の情報を公開する意思がある』となり、この点を踏まえるとPL-17の追加情報が近いうちに明かされるかもしれない」と述べ、米海軍がAIM-174Bを公式公開したことへの対抗策(中国にもAIM-174Bに匹敵もしくはそれを上回る空対空ミサイルを保有しているというイメージの強化)かもしれない。

因みに中国軍のPL-15、PL-16、PL-17の中で視覚的に存在が確認されていないのはPL-16のみだが、米空軍も2026年から調達を開始するAIM-260の現物を一度も公開していない。

関連記事:中国のPL-15に対抗可能なAIM-260、米海軍が2026年から調達開始
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※アイキャッチ画像の出典:@RupprechtDeino

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コメント

  • コメント (28)

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    • ソミュア
    • 2026年 1月 29日

    飛び立たせたら終わりだ。地上撃破するしかない。LRHWのような極超音速兵器で、空中待避の暇も与えず滑走路上でぶっ壊すしかない。流石の中国とて全機分のシェルターは用意していまい。漸減には十分だ。
    空戦になったら保有するF-15の1/3から半分がスパローしか撃てないCM迎撃専門F-15Pre-MSIPの空自では無理だ。F-35でギリ互角みたいなつよつよの戦闘機がこちらの3倍くらいいるのだから、真面目に航空戦していてはすり潰されてしまう。

    19
    • SB
    • 2026年 1月 29日

    よく言われるけどAMRRAMにしろPL-15にしろデュアルパルスってそんなに終末段階の機動性向上させるんだろうか…?
    PAC-3とかSM-3みたいに強引に弾頭ブン回すなら分かるけど

    3
      • バーナーキング
      • 2026年 1月 29日

      機動性が「向上する」というより「低下しない」「回復する」と捉えるべきかと。
      元々最大旋回Gが30Gとか40Gなので終末誘導時に2nd(3rd?)パルスでM3近くやそれ以上を維持・回復されたら有人機で物理回避はほぼ不可能でしょう。

      20
        • SB
        • 2026年 1月 29日

        物理的にM3維持は無理ですね
        完全に射程を犠牲にしてダイブ直前に加速するならともかく、突入時に維持できるのはせいぜいM1~1.5程度でしょう

        2
          • バーナーキング
          • 2026年 1月 30日

          だからM3「近く」、維持「回復」と書いてますし、上で書いてるのは「終末誘導時に2nd(3rd?)パルス」の話なのでまさしく射程はがっつり犠牲にしてNEZ拡大に全振りする想定ですよ。

          1
      • ネコ歩き
      • 2026年 1月 29日

      PL-15の誘導方式は
      ①中間誘導;慣性誘導+双方向データリンク → ②終末誘導;アクティブシーカー
      とされています。推進方式はデュアルパルス式で、①②の段階では
      ①第1段燃焼(加速)→ 燃焼終了(慣性飛行)→ ②第2段点火燃焼(再加速・或いは速度維持)
      という流れかと。第2段点火はコマンド指令かシーカー補足時に実行されるのでは。
      第2段が燃焼中ならば高い運動性を維持できるわけで、言い換えれば「絶対必中圏」距離を慣性飛行する距離の分だけ伸延できる理屈になります。

      11
      • 名無し
      • 2026年 1月 29日

      初期加速で高度を上げて、空気抵抗が少ないところに来たら速度を保つ程度の燃焼で飛行って方法で燃料を節約する飛行ができるから

      ラムジェットAAMで酸化剤を大気に頼り、燃料をたくさん積み込むって手法が微妙に流行らないのは難しいのか問題があるのか…
      (エアインテークは空気抵抗だからとか、高度を上げると吸気ができなくなるからか?)

      • SB
      • 2026年 1月 29日

      そうかそうか、自分で調べて納得したけどデュアルパルスはデュアルスラストと比べて任意のタイミングでリブースト出来るのが強みなんだな
      HVT相手に最大射程のサステイン寄りにするなら中間誘導で燃焼させればいいし、Pk優先なら中間~終末にリブーストすればいいってことか
      よく考えられてんな

      11
      • nachteule
      • 2026年 1月 30日

       もしかして大多数の対空ミサイルは板野サーカスばりに、しつこくターゲットを狙うとか思ってますか?AIM-120とかAPKWSハイドラ70とかの誘導ミサイルはロケットモータが10秒以下で燃え尽きて莫大な推進力を生んで後は惰性で飛翔するだけです。

       モノパルスだと推進剤をどう燃やすかで爆発的な推進力を得るのか低出力を長く得るのかの調整は出来るけど、それでも長距離の最後まで推進剤を持たせると言うなら余程制限された推力でスピードなんて出ないでしょう。

       デュアルパルス仕様がハッキリしていないと何とも言えないが推進剤が枯渇し勢いだけで飛翔し速度が落ちていく一方の状態より、初期発射に爆発的な推力を生む第一段階と巡行用の第二段階構成か逆なのかいずれにしても推力により再度の大幅な機動変更が出来る余地はある感じでしょう。流石に異なる状況に応じて飛翔を変更出来るかも知れない複数推進剤配置のマルチパルスは高価になりすぎるので採用するとは思えませんが。

      2
    • 無印
    • 2026年 1月 29日

    こんなデカいのに、対艦ミサイルじゃなくて空対空ミサイルなのか…

    13
      • バーナーキング
      • 2026年 1月 29日

      AIM-174や中SAMより1m長いASM-3並みのAAMとはとんでもないですな。
      日本も中SAMの空発化くらいなら出来そうだしAEW機やSOJ対処とかには使えるかなぁ?

      3
        • 無印
        • 2026年 1月 29日

        日本の場合、どんなに新型ミサイルを開発しても、それを撃てる戦闘機の数が限られるという問題ががが
        F-2と一部のF-15しか改修を受けられないですし、F-35はまず無理と言う
        あぁGCAPにますます大きすぎる期待が…

        8
          • バーナーキング
          • 2026年 1月 29日

          空発中SAMなんてのは全くの間に合わせ案でウェポンベイに収まる訳もないのでF-2で使えれば十分かと。

          3
    • ku
    • 2026年 1月 29日

    ミサイルの長射程大型化が進むなら、効率よく運用する為にミサイルキャリア用の機体も必要になってくると思われます。
    戦闘機よりは大型で爆撃機よりは小型で高速で飛行ができ、ステルス性の機体で大型のウエポンベイを備えてデータリンク・・・

    2
    • kitty
    • 2026年 1月 29日

    すごい情報ですね。

    新型ミサイルが細長い形状をしていることはわかります。
    長さは見切れていてわかりませんが、人間との対比で径は推測できます。
    PL-20とか呼ばれていたものは正式にPL-17だったことが力強いフォントでわかります。

    …って何がリークじゃーい!!

    7
    • YF
    • 2026年 1月 29日

    >PL-17の正確な性能と技術的特徴には多くの疑問が残っている
    過度に恐れず、過度に侮らずって感じですかね。
    中国側が空中給油機や空中早期警戒機を後方空域に引き下げさせることが目的と考えてるなら高機動な戦闘機相手には不向きって事でしょうか。
    発射母機が限られる事(戦場における投入数が限定される)、大型ゆえに発見が容易な事、電子戦への対抗性が未知数な事が考えられますがカタログスペックだけでこちら側の作戦が制限されるので抑止効果は抜群ですね。
    本来戦力的に劣ってる側が作るべきミサイルなんでしょうけど日本も頑張って欲しいですね。
    まぁ中国側から見ればアメリカとその同盟国相手にするならこれくらい必要って事なのかもしれませんが。

    8
      • ネコ歩き
      • 2026年 1月 29日

      PL-17の機動は動翼と推力偏向ノズルによると見られています。有人戦闘機より遥かに高い耐G性能と併せ、ロケット推進中はかなり高い運動性を有するはずです。
      対戦闘機戦闘に不向きとは一概に言えないかと思います。

      16
        • バーナーキング
        • 2026年 1月 30日

        尾翼以外に高揚力源がある様に見えないから、速度を維持、回復する程度の推力ではそこまでの運動性を発揮しそうには見えないけど。TVC使えばそこでまた推力ロスだし。
        終末誘導用にたんまり燃料残してあるなら分からんけど、そんなことまでして射程犠牲に戦闘機狙うくらいならその前にドーサルフィンの一つでもつけると思うので、基本的には射程全振りの大物狙い装備じゃないかなぁ。
        もちろん戦闘機相手にも圧掛けたり回避行動強いたりは十分できるだろうけど。

        2
    • 次期戦闘機
    • 2026年 1月 29日

    日本は次期戦闘機に搭載される次世代空対空ミサイルとして「次期中距離空対空誘導弾」を開発中だけど、こいつには2022年度に開発が完了した「高耐熱CFRPモータケース」という革新的なロケットモーターが採用されると聞く。

    日本は「直巻マルチセグメント・ロケットモータ」という革新的なロケットモーターを開発済みで、この技術は世界中を見渡しても日本だけにしか作れないという評価を受けるなど、外部評価報告書でも高く評価されていた。

    この「直巻マルチセグメント・ロケットモータ」をさらに大きく進化させた技術が「高耐熱CFRPモータケース」なので、次期中距離空対空誘導弾には期待している。

    次期戦闘機、戦闘支援無人機(無人戦闘機/CCA)、次期中距離空対空誘導弾などを含む近未来の日本の防衛を担う全ての装備の開発が成功することを期待しています。

    9
      • kitty
      • 2026年 1月 29日

      チャッピーに

      日本の防衛省と米国が「高耐熱CFRPモータケース研究試作」に取り組んでいたページを見かけたんだけど、その後の展開とか追える?

      ってなげると詳しく解説してくれてビビる。
      開発継続中ではあるようだとか。

      1
    • MK
    • 2026年 1月 29日

    この手のミサイルって回避が出来ないのなら撃ち落とす方向になるんですかね。戦車とかに積んでる感じの奴、航空機用では見かけませんが。

    • 次期戦闘機
    • 2026年 1月 29日

    「最大速度および平均速度は低下するものの、これらのデメリットと引き換えに射程は向上する」のがデュアルパルス化の主なメリット。

    デュアルパルスを含む様々な設計パラメータ/構成に対して、膨大なシミュレーションを実行した結果が記載されているサイトがあるんだけど、デュアルパルス化によってどれほど性能が向上するのかをシミュレーションした結果も書かれていたので、まとめてみる。

    結論から言うと、2番目のパルスの点火を遅らせるほど最大射程が伸びる傾向にあるが、射程が伸びる一方で、平均速度および最大速度が低下し、目標到達までの総飛行時間も増加するという結果だった。

    つまり運用上の観点では、射程が伸びるというメリットの一方で、目標に到達するまでの時間が長くなる(=敵に回避の猶予を与える、あるいは自分が誘導し続けなければならない時間が伸びる)というトレードオフが生じる。

    このシミュレーションでは、2番目のパルスを点火するまでの待ち時間を2.5秒、5.0秒、7.5秒へとそれぞれ変更した際のデュアルパルスロケットモーターの性能をデュアルスラストロケットモーターと比較している。

    前述した通り2番目のパルスの点火を遅らせるほど最大射程が伸びる傾向にあるので、2番目のパルスの点火を最も遅らせた7.5秒遅延時のシミュレーション結果を引用すると、射程距離は約4.6%延伸している一方で、最大速度は約4.3%低下し、目標到達までの総飛行時間も約7%増加している。

    つまりデュアルパルス化すると射程距離は延伸できるが、これは平均速度・最大速度・目標到達までの総飛行時間などを代償として得られるもので、トレードオフの関係にある。

    このシミュレーション結果から読み取れることは、デュアルパルス化すると最大射程は向上するが、最大速度および平均速度はデュアルスラストの方が優れており、一概にデュアルパルスの方が優れているというわけではなく、デュアルパルスとデュアルスラストはそれぞれ異なる優位性を持った、異なる特性のロケットモーターだということ。

    なお、日本の直巻マルチセグメントロケットモーターではデュアル(=2段)スラストを超えるトリプル(=3段)スラストを実現しているが、トリプルスラストならデュアルパルスに対して最大射程距離の面でも平均速度・最大速度の面でも優越しているとのこと。

    なぜ直巻マルチセグメントロケットモーターがブレイクスルーだと言われているのかというと、直巻FW(Filament Winding)技術およびマルチセグメント技術によりロケットモーターの製造方法を根本的に変更することで、推進薬充填率の大幅な向上やマルチスラストを実現し、最大射程距離・最大速度・平均速度などといった様々な種類の飛翔性能を大幅に向上させつつ、ロケットモータの製造コストを低減できるなどといった点が革新的だからだ。

    7
      • kitty
      • 2026年 1月 29日

      そうやってホルホルしていると、

      「ロケットノズル・外装から推進剤まで全部積層技術で作りました!!3Dプリンタでミサイル作れます!」

      とかサラッと言ってきそうな今の中国の不気味さ。
      実際、エンジン内の金属部品まで3Dプリンタで製造できてるわけで。

      14
    • ななし
    • 2026年 1月 30日

    こんなに大きいミサイルだと逆にミサイルで撃ち落とされないだろうか
    昔のDCSは敵が撃ったミサイルをロックオンして撃ち落とせるという謎バグがあったけど
    現代のレーダー精度考えたら出来たりしないかな

    3
      • kitty
      • 2026年 1月 30日

      撃った後に180度回頭するミサイルができるとは思いませんでした。
      直進しながら機体を180度回頭させて、機銃で迎撃するAIの無茶振りは要らないのね。

    • 伊怜
    • 2026年 1月 30日

    >シンドゥール作戦とウクライナでの戦争における中国製とロシア製の長距離空対空ミサイルの性能の対照は際立っている。ロシアは状況認識力が非常に限られた旧式化のウクライナ軍機に対し、定期的にR-37Mを使用しているにも関わらず、Su-35、Su-30、MiG-31は4年にわたる戦いの中でウクライナ軍機を数機しか撃墜出来ていない。

    実質不意打ちに近い形で油断した敵機を撃墜したPL-15と実戦で数年間使われて警戒されてるR-37Mを比較してもしゃーないでしょ
    ウクライナ軍機はR-37Mの射程圏内にほとんど近付かないし、インド軍だってPL-15の射程を正確に認識してればそうする

    2
    • いなば
    • 2026年 1月 30日

    6mもあるデカいミサイルでも、戦闘機を追っかける機動性があるんでしょうか。ぽっきりと折れてしまいそうに思うわけですが。でも、相手が早期警戒機ならOKという事ですか。
    それとPL15、当たるんですね。印パの空中戦でのバトルプルーフは衝撃的ですね。もう「張り子の虎」では済まされないってことですよね。

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