中国のグローバルタイムズ紙(環球時報の英字版)は、中国軍は新しいタイプの戦闘機の開発に着手していると報じている。
参考:China begins development of new stealth fighter jet: report
中国はJ-20、J-31に続き、全く新しいステルス戦闘機の開発に着手か?
2018年に中国航空製造技術研究所と瀋陽飛機工業集団は共同で、コードネーム「JJ」と呼ばれる組織を立ち上げ、新しいタイプの戦闘機開発に着手したとグローバルタイムズ紙が報じているが、現時点で公になったのはコードネーム「JJ」には「S字状ダクト」開発を目的とするチームが含まれていると言うことだけで、それ以外についての情報は伏せられている。
中国航空製造技術研究所は、中国政府が管理する国有企業「中国航空工業集団公司」傘下の研究所で、先進的な航空機(軍用機を含む)の研究・開発を専門に行う専門機関として、航空機に使用する素材や製造工程、特殊機器などの技術革新に関する研究を行っている。
瀋陽飛機工業集団も「中国航空工業集団公司」傘下の企業で、ステルス戦闘機「J-31」の開発を行い、ロシア製戦闘機をベース(無断複製を含む)にした戦闘機「J-11」や「J-15」なども同社が開発・製造したもので、戦闘機開発の経験については豊富と言っても良い。
このように両者は、中国航空工業集団公司に関係した組織(企業)で、事実上、中国政府の指示で新しいタイプの戦闘機を研究・開発しているものと推測される。
新しいタイプの戦闘機に含まれているという「S字状ダクト」とは、敵レーダーの電波が戦闘機のエアインテークから侵入し、エンジンのブレードに当たって反射すること防ぐため、エアインテークからエンジンまでのダクトを「S字」に曲げ、エンジンのエアインテークを隠してしまう構造のことで、新しいタイプの戦闘機は恐らく「ステルス」である可能性が非常に高い。
ただ「新しいタイプ」という言葉が何を指しているについては、全く手がかりがないので良くわからない。
中国海軍は、米海軍のワスプ級強襲揚陸艦(満水排水量約40,000トン)並の大型強襲揚陸艦「075型(艤装中)」を持っており、F-35BのようなSTOVL型ステルス戦闘機の開発を行っていたとしても不思議ではなく、今回の「新しいタイプの戦闘機」とは「STOVL機」のことかもしれないし、欧米で研究開発が進む「第6世代戦闘機」に該当するのが「新しいタイプの戦闘機」なのかもしれない。
とにかく今回のニュースは、中国が3機種目となる「ステルス戦闘機」の開発が水面下で着々と進行している可能性を示唆しており、日本も早く次期戦闘機「F-3」開発を進めななければ、中国との格差が開いていくばかりだ。
※アイキャッチ画像の出典:Thor Jorgen Udvang / stock.adobe.com
冶金技術を上げて、エンジンの高出力化、高い信頼性の獲得、長い稼働時間の獲得(OH、ブレードの定期点検間隔)が先では?
このS字のインテークって出力の低下との引き換えだよね。
出力の低下との引き換えは、曲げ具合とで起きる様で、
例えばX2の場合、S字ダクトですが曲げ具合が浅く、出力低下の悪影響は余り無い様です。
ダクト屋さんの弁明を信じたら、ですけど。
中国に足りないのはガワじゃなくてまともに動く大出力エンジン
後先考えずまず作って経験値を得ようとする策は悪くない
その意味では中国は経験値獲得に余念がなく予算のない国から見れば羨ましい限りだ
しかし、拙速や暴挙と表裏なのは確か(熟成する前に輸出しようとして量産しちゃうから)
なんだかんだでガンガン新規開発できるのは羨ましい限り
西側の戦闘機の顔ぶれここ20年ぐらい替わってないからなぁ…
F-35がJSFって名前で出てきてオオッと思ったのももはや懐かしい思い出だし
でも中国の技術って基本盗んだもんだからイノベーション起こすようなモノがないのがつまらんね
開発中のステルス戦闘機って、まさかYF-23ということなら航空ファン大喜びしそう。
設計図は過去のハッキングで手に入れているだろうし
今後の詳報を乞う
中国でも次期戦闘機のコンセプトは定まってないですよ
将来もステルスの意味があるのか、無人化の進展はどうなのか
長期的な取り組みのひとつ程度って傍観するしかないですね