中国関連

全く機能しない? 中国視点から見た米日豪印による太平洋版NATO構想

北京に拠点を置く中国国際研究基金シニアフェローの呉正龍氏は「China-US Focus」に寄稿した記事で、米国務省副長官のスティーブン・ビーガン氏が公の場で言及した米日豪印4ヶ国によるクアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATO構想は、構成国のコンセンサスの上に成り立っていないため機能しないだろうと指摘した。

参考:Indo-Pacific NATO: A Pipe Dream

中国にとって目障りな太平洋版NATO構想、但し実現するかは予測不可能

米国・インド戦略的パートナーシップフォーラムが主催した討論会に出席した米国務省副長官のスティーブン・ビーガン氏はクアッド(QUAD)同盟と呼ばれている米日豪印4ヶ国の関係を「北大西洋条約機構(NATO)に準じたものに拡張して公式化することを米国は目指している」という趣旨の発言を行い注目を集めている。

これに対してして中国国際研究基金シニアフェローの呉正龍氏は「クアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATOは不安定な地盤の上に建つ家と同じで、現実的なプロセスと共通した利害を欠いているため実現しない」と語った。

呉正龍氏の主張を簡単にまとめると以下の通りだ。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class David Mercil/Released

クアッド同盟が共通の脅威として挙げる「中国」は植民地的な手法や砲艦外交的な政策に頼っていないため他国の脅威にはなりえず、南シナ海や東シナ海でインドや日本などの国と領土問題や海上紛争を抱えているものの、これらは全て歴史的な遺産で中国は一貫して対話を通じた解決を模索しており、中国の発展を「拡張」や「侵略」と誤認させることでクアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATOの根拠に仕立てる戦術は通用しない。

現在のトランプ政権は「アメリカファースト」を掲げ次々と国際的なルールや条約から脱退して米国の同盟国を混乱の渦に突き落とし、NATO加盟国に対しては米国の関与を引き下げor撤退をチラつかせ国防支出を増やせと脅しており、さらには駐留米軍の維持費用を大幅に増やすようドイツ、日本、韓国に圧力を加えるなど米国と同盟国の関係は戦後最大の難局に直面している。

このような状況下でクアッド同盟の構成国が米国の意向に素直に従うだろうか?

日本にとって日米同盟は外交や安保の要であることに変わりはないが米国の一方的な要求は日本人の自主性を呼び覚ますだけで、日本経済に不可欠な中国経済や市場を犠牲にしてまで米国の提唱するクアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATOに参加するかは慎重な判断が必要になる。

オーストラリアは米国にとって長年の同盟国で表面的には米国に追従するが、その本質は「安保は米国で経済は中国」という二重構造を抱えているため、豪州は米国との関係を強化しても無闇に中国との関係を傷つける気はなく、中国の発展を「拡張」や「侵略」と誤認させる米国のレッテル貼りに同調しない。

出典:negoworks / stock.adobe.com 地図データを元に航空万能論GFが作成

因みに7月に開催された豪米閣僚会談の結果、豪州と米国はダーウィン拠点化の強化、ミサイル開発や極超音速兵器防衛技術等の研究で協力を行うことで合意したが、航行の自由作戦への豪州海軍派遣を見送っている。

インドは中国に対抗するため武器調達、情報交換、補給物資の提供などで米国との関係を強化しているが、基本的な外交方針に変化はなくインドの利益は戦略的自律性(非同盟外交)にあると理解しているため、米国の提唱するクアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATOに参加して自ら「自主性」を失うような選択は行わない。

ビーガン氏は現状のインド太平洋地域にはNATOやEUのような多国間による関係性や共通した脅威への不屈の精神が欠けていると指摘、インド太平洋地域にNATOに準じた組織を立ち上げるには「他国が中国に対して米国と同レベルの責任や関与を行う意思を備えている場合にのみ成立する」と自ら認めているように、米国と日豪印との間には中国に対するコンセンサスの一致しておらず太平洋版NATOが機能することはない。

以上が呉正龍氏による指摘で、簡単に言えば日豪は中国経済や市場を犠牲にしてまで米国の太平洋版NATO構想に付き合う気はないので、米国の意向に表面的に従うため中国との関係が多少悪化することはあっても繋がりを切ることは考えにくく、さらにインドは戦略的自律性に基づき積み上げてきた利益を捨ててまで米国に与することはないと言う意味だ。

ただ呉正龍氏は太平洋版NATO構想を否定する記事を各所に寄稿しているため、中国側が躍起になってビーガン氏の提唱したクアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATO構想を打ち消そうとしている=嫌がってるのかが良く分かる。しかし呉正龍氏の指摘も全て間違っているとは言えないため、そこにクアッド同盟の「弱み」があるのだろう。

出典:Public domain オーストラリア海軍のキャンベラ級強襲揚陸艦

どちらにしても太平洋版NATO構想を実現するためには、基本となる米日豪印4ヶ国によるクアッド同盟の強化・発展が不可欠で、その試金石になると見られているのが日米印3ヶ国で実施している国際共同演習「マラバール(Malabar)」へのオーストラリア参加だ。

これまでマラバールへのオーストラリア参加が実現しなかったのは「中国を刺激する」という理由でインドが反対したためだが、今年5月以降に発生したインドと中国の軍事的対立の影響でインドがオーストラリア参加を容認するのではないかという見方が欧米を中心に強まっている。

しかし当のインド政府は「中国軍の撤退交渉の内容次第」というスタンスを崩しておらず、今月10日に中国とインドはシミール州ラダックの国境未確定地域で睨み合いを続ける双方の軍を後方に下げることで合意したため、マラバールへのオーストラリア参加は微妙になってきた。

果たして今年11月に開催予定の米日豪印4ヶ国の会合でマラバールへのオーストラリア参加が協議されるのかのだろうか?

因みに11月3日には米国の大統領選挙も控えているため、現時点でクアッド同盟の強化・発展が成るのかどうかを予測することは不可能に近く、非常に焦らされる展開だと言える。

 

※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊

ギリシャ、F-35Aではなくラファールを選択したのは納期の違い前のページ

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    本来ならここにTPPを絡めれば容易に共通の利益を構築できるのですが、アメリカが早まったために戦略性を失ってしまいました。これに関してはアメリカが責任を取って働くべきでしょう。

    31
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      その通りですね。
      目先の旨味がないと誰も見向きもしませんから。
      「正しい」だけが理由では動かないのは人も国も一緒でしょう。

      12
      • COFFEE
      • 2020年 9月 17日

      同意。
      軍事的には立場が微妙だが、
      経済的には利害が一致出来るし、そっちの方が締め上げ易い。

      6
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    クアッドに必要なことは、台湾を巻き込むこと。台湾独立を守る、それで自由民主主義という価値観を守る同盟と位置づけること。
    参加国は二つの中国容認という、外交方針の大転換をやる覚悟がないと同盟は絵に描いた餅で終わるよ
    そこまでの話になるだろうか

    25
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    >「中国」は植民地的な手法や砲艦外交的な政策に頼っていないため他国の脅威にはなりえず、

    文頭のこの時点で既に認識がズレているんだから笑ってしまう

    59
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      文頭を読むだけで、読むに値しないと分からせてくれる、正直な良い論文だと思うw

      36
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      まず前提からして間違えているのでやり直し、再提出ですね。
      出来の悪い学生みたいな文書いてどうするんでしょうかねえ…。
      その先を読む価値がないというかなんというか。

      27
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      中共がそれらに自覚的じゃないのは、自由主義陣営にとっては幸いといえる。
      もし自覚的だったら、その道を進み続けることで待ち受ける落とし穴にも
      古今東西の歴史を踏まえて対策を講じるだろうが、そうじゃないなら
      自滅の道を歩んでくれることだろう。

      17
        • 匿名
        • 2020年 9月 17日

        いやいや、充分に自覚して計画的に進めていますよ。
        一帯一路なんか植民地拡大そのもので、ターゲットには欧州も入っていますから。
        明かな事実を否定して恥じない中国お得意の詭弁ですよ。

        14
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      南シナ海に軍事基地を造るのも尖閣諸島に海警船を張り付かせるのも中国では「対話」と言うらしい。

      勉強になるなあ。

      19
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      書いてるのは中国のシンクタンクの中国人かなるほどね~、と思いながら読み始めたら最初の行から思惑丸出しだったのでお茶吹いてしまったわw

      11
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    >クアッド同盟が共通の脅威として挙げる「中国」は植民地的な手法や砲艦外交的な政策に頼っていないため他国の脅威にはなりえず、南シナ海や東シナ海でインドや日本などの国と領土問題や海上紛争を抱えているものの、これらは全て歴史的な遺産で中国は一貫して対話を通じた解決を模索しており、中国の発展を「拡張」や「侵略」と誤認させることでクアッド同盟の強化・発展や太平洋版NATOの根拠に仕立てる戦術は通用しない。

    最初からダウト
    読む価値無し

    25
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    人民元がドルペッグで生きてる分際で世界戦略もへったくれも……

    22
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    研究員の主張を踏まえた上で考えられる中共の対抗策は、
    経済による懐柔と、反米・自主国防を煽るプロパガンダ戦ってところかね。
    まぁ既にやっていることだから、それがより顕著になるんだろう。

    21
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      全くその通りで、中国の外交はとてもわかりやすいと思います。
      ある意味彼は馬鹿正直外交なんですよね。

      14
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    まぁ自動参戦条項付の攻守同盟みたいなのを日印間で結ぶのは無理でしょうね

    12
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    EUはクリミア問題でロシア制裁を続けていますが、NATOはロシア軍と軍事的緊張状態にはありません。
    米の太平洋版NATO構想の目的はこれと同じで、中国の軍拡・覇権主義に対抗するための戦略的担保で、半分ブラフだと思います。
    中国が軍事力を背景にしたこれ以上の拡大主義に走れば、それを周辺国家の安全保障を脅かす脅威とし、対抗手段としての太平洋版NATO成立は「抑止力」として有り得ない話ではありません。
    それでも、日本は現行憲法上役割が制限され参加が困難なのは明らかですが。
    まあ、米中経済戦争のさなか、負担を日豪印に分担させようとういう魂胆かもしれませんけど。

    11
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    フッ……残念だったな……
    日本人に呼び覚まされる自主性なんて存在しない!!
    軍事力を捨てれば戦争には絶対に巻き込まれないとか言ってるやつらが蔓延ってる国だぞ!!
    これからも日本は永遠にアメリカの手下だ!!
    フハハハハハ!!(血涙)

    21
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      敗北どころか対決もしていないのに壊れるのはまだ早い
      戻ってこーい 笑

      10
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      メディック! メディッーク!! 匿名がやられたー!!

      7
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    こういう話題になると毎回思うのだけれど、本邦提唱の「自由で開かれたインド太平洋構想」は軍事同盟化を志向していないという事実を日本人自体が認識できていないというのがオカシイ。政府的にはクアッドの正式化やアジア版NATOなどの反中包囲網の形勢は反対や慎重の立場であるし、先日の自民党総裁選公開討論会でも菅さんはそのように答えていた。ビーガンさんもクアッドプラス形成などをブラフで言っているのか「中国の脅威や中国からの潜在的な挑戦に対応するだけでは十分な推進力にはならない」といっていたりするので、「自由で開かれたインド太平洋構想」の意味をギリギリで理解しているのかなと思う。

    5
      • oominoomi
      • 2020年 9月 18日

      確かに日本はFOIPの軍事的側面は強調していないし、ましてやインド太平洋版NATOの様な先鋭的な考えは持っていないでしょう。
      しかし日米豪印戦略対話を提唱したのは日本であり、2015年以来マラバールの固定メンバーとなっている事を見ても、日本が4ヶ国の準軍事同盟化を指向しているのは間違いありません。
      また、いくら否定しようとも中国から見れば、この4ヶ国の連携は対中(海上)包囲網以外の何物でもありません。

      4
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    そもそもインド洋と南シナ海に於ける対中国同盟は安倍首相が提唱したダイアモンド構想が元にあり、トランプ政権になって米国側が中国強硬になったが、核心部分は日本によるものなのだ。
    その日本に米国に協力する筈が無いとか見当違いも甚だしい。
    インドも日本側が提唱したので同調してくれているんだし。
    確かにここで要の安倍首相が退陣すたのは痛いが、この流れは変わることは無い。
    米国のみを悪者にして懐柔など稚拙で幼稚な対応策など無意味。
    中国に替わる巨大市場はインドでも良いし、生産拠点は東南アジアにすでにシフトしている。
    独裁覇権主義を今更繕っても誰も騙されない。

    15
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    中国とか南北朝鮮の文章って、「自分に言い聞かせる」みたいなところがあるよね。
    決意表明みたいな。

    19
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      自己催眠なのかよくわからない時もありますね。
      そして急に呼応するかのように民衆が扇動されるので不気味です。

      10
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      大人のポエムみたいなもの。

      5
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      各行の最後に「そうに決まっている。」「そうであるべきだ。」を付けるとしっくりきますよね

      9
      • 匿名
      • 2020年 9月 18日

      阿Q正伝から1ミリも変わってない…

      7
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    軍事化しない ホテルに使う
    連中が言ったことが嘘でなかった試しがない

    13
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    結束するかどうかはこれからのチャイナの振る舞いが決める

    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    ぶっちゃけアメリカは本土が遠い海の向こうだけどインドとかはお隣だし温度差があるのは当然。
    だからこの温度差をどう埋めつつ同盟を維持するかが鍵になる。

    勿論中国はこの結束を空中分解させようとあらゆる手を使ってくるのは間違いない

    8
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      その辺は日本も似たような状況で、対中包囲網は作るけど、積極的に中国を崩壊させるような手段をとるわけではないってのが現状ですよね。
      国家の急速な崩壊は難民問題等、隣接国に多大な負担を負わせることになるので、直接的な引き金は引きたくないってのが日印の立場なんでしょう。

      5
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    >>クアッド同盟が共通の脅威として挙げる「中国」は植民地的な手法や砲艦外交的な政策に頼っていない
    >>中国は一貫して対話を通じた解決を模索しており

    開幕からきっついチャイニーズジョーク全開で草生え散らかす
    コントの台本か何かか?

    11
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    中共は対話で解決等と意味不明な妄言を書き散らす呉正龍なる人物、中国内での地位がどれ程か知らんが、もし高い地位にあるのなら、中共に未来はない。基地外の方。

    5
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    敵が嫌がっているのであれば、それは正しい。

    9
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    コロナ禍以前に書かれた文章ではないのかと疑いたくなるような内容ですね。

    5
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    わざわざ中国がこのようなコメントを発表したのは、本音ではクワッド同盟が怖いからでしょう。
    それを悟られたくないから、中国は強がっているに過ぎないのでしょう。共産党政府の威厳を傷つけたくない気持ちもあるはずです。わかりやすい国ですね。
    中国の本心は、クワッド同盟が怖くてしかたがないのですよ。

    10
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    アメリカは中国に対して殺る気満々だが
    インドは同盟などのグループに参加すると自主性が失われるからというのと
    たいした国じゃ無いくせに、一様超大国というプライドと中国との国境問題次第で態度がコロコロ変わり
    オーストラリアは中国の内政浸食から脱却しようとまともになったかと思えば、航行の自由作戦は拒否し
    中国から距離も遠く頼りない
    アメリカの植民地で中国に近い日本は、アメリカから信頼と自衛隊の能力が高いが政治がうんこレベルで
    法整備もされておらずスパイ天国で残念
    イギリスは中国から遠すぎて極東アジアに派遣する艦船が不足
    レッドチームでキチガイ韓国は論外
    こんな状態でセキュリティーダイヤモンド構想だとか太平洋NATOだとかうまく行くのかね

    4
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      提唱するだけで効くんですよ。現実にインドとの国境紛争は停止されました。中国が強硬姿勢を取れば自分の首を絞めると理解させるだけでも十分に利があります。

      14
        • 匿名
        • 2020年 9月 17日

        中国は利があると思えば高圧的に出ますが、逆効果と見るととたんに矛を収める傾向がありますね。
        尖閣諸島に漁船団を送り込み強引な挑発を行ってきたとき、米政府が尖閣諸島は日米安保対象と談話を出したとたんに行き過ぎた挑発を止めました。
        同様に、情勢によっては大西洋版NATOによる中国封じ込めも有り得ると認識させるだけで慎重になるでしょう。
        国内向けに強い中国を演じるために対外的な敗北を必要以上に恐れているのかもしれません。

        6
      • 匿名
      • 2020年 9月 17日

      各国バラバラで対応するよりは対中国の効果があるのは間違いない
      だからこそこの同盟を崩そうと軍事・経済のあらゆる面から崩そうと躍起になっている
      何より民間側のマスメディアからの攻勢が凄いね

      9
        • 匿名
        • 2020年 9月 19日

        今や、チャイナマネーの供給が止まったら日本の民間企業なんて一歩も動けなくなるからね
        トランプがどれだけ中華叩きを強要しようが、周辺諸国はのらりくらりと言質取られない様に躱すだけだろう

    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    >クアッド同盟が共通の脅威として挙げる「中国」は植民地的な手法や砲艦外交的な政策に頼っていないため他国の脅威にはなりえず
    >米国の一方的な要求は日本人の自主性を呼び覚ますだけで
    >オーストラリアは中国の発展を「拡張」や「侵略」と誤認させる米国のレッテル貼りに同調しない。

    なんだこの分析。本気なのかネタなのかよく分からんが脳が理解を拒絶するレベル

    3
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    このコメントが、まずは中国国内向けであることと、そして支配層と知識層ほどコメントがウソと建前に過ぎないと知っているところに、中国の闇があります
    我々が理性的に接するほどに、彼等は自分たちがねつ造した闇に苦しむ自家中毒状態に陥るのです

    7
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    単なる中共の願望、プロバガンだ合戦で本気になった米国の前に5毛もアタフタしてるんでやんしょ。

    3
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    アジア版NATO構想自体は、若干米国のホンネが透けているが、観測気球でしょうね。
    米国がアジアで手を取れるのは、日本と台湾くらい。

    3
    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    やってることが半グレと一緒やなぁ

    5
      • 匿名
      • 2020年 9月 19日

      ホントそれ
      アメ公はいい加減調子に乗り過ぎだわ
      弱いものイジメが酷すぎる

    • 匿名
    • 2020年 9月 17日

    日本が反中同盟に参加する愚かさは過去の例で言えば、対華二十一か条の要求と同義です。
    中国人民の反感を買うような愚策は説明するまでもなく愚かです。相手国の国民感情を理解しないような対外政策に何らの価値も無い。

      • 匿名
      • 2020年 9月 18日

      世界というか人類の反感買っておいてよく言うよ

      自分が書いた文章100回読んで、中国がどういう行動してきたか思い出そうね

      8
    • 匿名
    • 2020年 9月 18日

    NATOだって一朝一夕に成立した訳では無い。加盟国の意思統一は冷戦期に少しずつ進んでいった。アジア版NATOを作ったとしても直ぐには機能しない。何よりまだ構想段階だから。
    ただ時間をかければ理解は進む。途中で各国が認識を統一する出来事も起きるだろう。米国も短期的に開戦する訳でも無い。中共とて戦争は現時点では望まないだろう。

    6
      • 匿名
      • 2020年 9月 18日

      概ね同感ですな。
      中国のようなならず者国家に対抗するために、そろそろ一歩先へ進んでアジアも纏まる時が来ている。
      一部の国は除くがこれは親分である中国共産党体制が崩れれば自ずと解決に向かう。
      日本はこの同盟を確固たるものにするための調停役ができれば理想ではあるのだが…

      5
    • 匿名
    • 2020年 9月 18日

    この中国人の見通しは謝った現状認識に基づいていて、却って中国の焦りを世に知らしめるだけだね。

    日豪両国が中国経済と密接であっても、東シナ海での中国による武力を背景とした恫喝外交を見過ごせないから、ダイヤモンド構想に参加しているという事実をかなり過小評価しているよね。

    そもそも中国経済の強さは、その市場の大きさにある。
    原材料や希少資源、高技術力や高付加価値生産に強みがあるわけではないんだよね。だから、例えばインドネシアやインド、アフリカ諸国といった巨大市場に視線を向ければ、中国の代わりは沢山存在する。
    一方で中国からみた日本や豪州は、原材料や高技術力、高付加価値生産が魅力で取引をしているのだから、代替を探すのは難しいんだよ。
    一時的な輸入規制や嫌がらせは可能でも、それを長期化させると中国自体が弱体化する。
    選択権はむしろ日豪にある。
    マスコミはそう言うことを報じないから経済的な結び付きでも中国が有利かのように表現するけど、実際はそうでもない。
    日豪印にとっての驚異は、トランプではなく中国。
    たから4ヶ国の安保外交が急接近している。
    それが事実。

    6
      • 匿名
      • 2020年 9月 18日

      その認識が間違いです
      中国共産党一味のプロパガンダは、常に中国国内に向けているという原則を忘れずに
      いかに見た目が巨大でも、統一中国、大中華という彼等の依存する概念は砂上の楼閣なんですよ、考えるほどにわざわざ実現させる意味がない
      彼等中国人自身がそれを自覚してるいるからこそ強がる、自己陶酔という演技を繰り出すのです

      3
        • 匿名
        • 2020年 9月 21日

        なにいってるんだ?
        中国国内向けにそう言う報道をしているというのが、中国の焦りの現れと言っているんだけど?
        頭悪いのか?

        2
          • 匿名
          • 2020年 9月 21日

          それ焦りでなく、ただの定番宣伝です
          奴等の思考、理論は案外と現実的で冷静だから。
          先日機密解除で明かされた日本側外交でも、天安門事件を責めて中国を追い詰めると逆効果だから寛容にって接するという内容で、それあのころ我々に向けてた報道と逆でしたよね、向こう側も国民には同じような姿勢を示してるんだって気がつかないと

          1
            • 匿名
            • 2020年 9月 22日

            そんなもん、機密でもなんでもねえよ
            さんざんいわれてたろ

            2
          • 匿名
          • 2020年 9月 22日

          君、あたま悪いの自覚しようね(笑)
          中国は君よりしたたかで悪どいよ

          3
    • 匿名
    • 2020年 9月 18日

    米企業の中国進出で米中が表面的には親密度を深めていた時代、非公式の場で中国は太平洋の米中分割統治構想を米側に披瀝しています。
    その時は冗談と流されましたが、その後その野心が本当であると認識されています。
    旧民主党政権下で日米関係がギクシャクしてしまったとき、中国は堂々と尖閣諸島実効支配に乗り出しました。米政府は中立を保つだろうと高を括っていましたが、中国の野心を警戒した米政府は尖閣諸島が日米安保対象との立場を表明します。
    既得権益を守るため、中国の支配域が東太平洋第一列島線、更には第二列島線に及ぶのを阻止するのは、米政府にとって自然な戦略です。
    つまり、クァッド同盟・太平洋版NATO構想は最終的に米のための戦略です。しかし、中国の野望が実現すれば、インドはインド洋からも中国の圧力を受けることになり孤立、オーストラリアは対中国の最前線になります。日本は言わずもがな中国に屈しざるを得ないでしょう。
    その意味で、件の構想は中国の野心を牽制するのに効果的であり、長期的には実現できれは良いと思います。
    しかし、短中期的には各国の思惑や都合(特に日本)があって不可能でしょうね。
    米政府もそれは分かっていて、中国を牽制するためのブラフでしょう。しかし、中国の野望には各国とも協調する姿勢を見せて対抗するはずです。
    件の寄稿記事は、上で指摘されてる通り野心を隠した国内向けのものです。

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