エアバスD&Sで最高経営責任者を務めるショールホーン氏は16日、協力拡大のため「FA-50の欧州輸出を共同推進したい」と韓国の産業通商資源部に提案したと報じられており中々興味深い動きだ。
参考:Airbus defense unit proposes joint push to export S. Korean aircraft to Western Europe
参考:Airbus propone alianza para vender aviones coreanos en Europa
参考:Airbus D&S Expected to Build R&D Center in South Korea
FA-50の売り込みにエアバスD&Sの協力が得られれば、新たな採用国の登場に役立つということだけは理解できる
エアバスD&Sで最高経営責任者を務めるショールホーン氏は16日、韓国産業通商資源部の李長官との会談の中で韓国にアジアで5番目(中国、インド、マレーシア、シンガポール)となる研究開発拠点の設立、韓国企業からの航空部品輸入量を年間7,000億ウォンから1兆ウォン以上=1,050億円以上に引き上げ、FA-50など韓国製航空機の欧州輸出を共同で行うことを提案した。
李長官もエアバスD&Sに対して「同社の航空機プログラムに韓国企業を初期段階から関与させ、単なるサプライヤーではなくプログラムの重要なパートナーとして扱ってほしい」と要請、その代わりに規制緩和策や税制面での優遇策を用意して「世界一の投資環境を作る」とエアバスD&Sに約束している。
つまり韓国はアジアにおける最高の投資環境を用意、エアバスは韓国に投資して韓国企業との協力拡大を行うという意味で、協力拡大の範囲は航空分野、宇宙分野、様々なモビリティ分野にも及び「エアバスD&Sは特に宇宙分野での協力拡大に期待している」と報じられているが、正直経済は守備範囲外なので今回の協力がもたらす効果については上手く説明できない。
ただFA-50Block20はレイセオンが開発した「Phantom Strike」が統合されるため「F-16に近い能力を低コストで実現できる」と評価されており、ポーランド以外の東欧諸国も関心を示しているため、本機の売り込みにエアバスD&Sの協力が得られれば「新たな採用国の登場に役立つ」ということだけは理解できる。
因みに「FA-50など韓国製航空機」と言及された「韓国製航空機」に何が含まれるのかについては謎だが、恐らくKF-21が含まれているのだろう。
関連記事:FA-50にPhantom StrikeとAIM-120Cを統合、能力が大幅に向上か
関連記事:韓国製攻撃機の欧州上陸が確定、ポーランドがFA-50の本契約に署名
※アイキャッチ画像の出典:KAI
中抜き希望かな?
欧州製の航空機はどうするのかな?
FA-50のエンジンはGE製(キット組み立て)、レーダーはイスラエル製(ノースロップ・グラマン製に換装予定)、主要兵装はサイドワインダーやマーベリックなどアメリカ、といったように機体自体にエアバスが干渉する余地はほとんどないため、あくまで自社販路を生かした流通利益狙いではないでしょうか
上手く市場にはまり込んだよなぁ〜素直に羨ましい
KF-21も完成したら政治的な都合でステルス機を売ってもらえない国に簡易ステルス枠でガチ刺さりして爆売れそうな気がする
KF-21はGE製であるためアメリカの紐がついています
政治的な都合でステルス機を売らない国に対し、韓国がKF-21を販売することをアメリカが許可するとは思いにくいかと
KF-21のエンジンはGE製
M88の推力強化版に搭載できるようにしたりとかEJ200いくのでは?
K2の時みたいにあとで変更したから、その路線で行くんじゃない?
これ韓国にメリットありますかね…
正直微妙なような…
ポーランドへの大口発注と生産拠点進出がされる前なら、韓国にもメリットがあったんでしょうけど、今更って感がしますね…。
東欧で一気に存在感を高めた韓国製武器を目の当たりにして、甘い汁吸おうと慌てて飛びついてきたような印象すら受けます
メリットはあるでしょ。
練習機競争では負け続け、KF-21が出て来たせいで、韓国国内ではいない子扱いだったけど、phantom strikeとAIM-120で一戦級になった訳だし、本国の戦闘機も改修出来るようになった。
ポーランドでのライセンス生産が無ければ実現してなかったかもよ?
ってか北朝鮮相手なら丸っとFA-50で良い。
今度はKF-21がいらない子に…。
まぁ艦載機計画があるし(笑
FA-50は今年にコロンビアへ輸出が決まったので、いない子扱いではないと思いますが。
エアバスは練習機の分野ではあまり商品が無いのでよい選択なのでは?
兵器の製造開発は、米・中・露以外は多国籍開発がこれからの主流かな
自衛隊のT-4の後継機はどうなるかな。
この流れだとこれも多国籍開発か、外国機改良導入になるかも。
同じクラスのグリペンが中立国の事情で使いづらい上にイギリスに依存しているってのを考えると同クラスでT-50しかないって言うところもありそう。
今回のロシア・ウクライナ戦争で西側の兵器の優秀さと、国土防衛のためには数を揃えることが重要であると明確になった
西側の基準に合致し数が揃えられる韓国製兵器の需要は当分続くような気がする
昨日のウクライナによる自爆ドローン船による港攻撃や、シャヘド136の大規模攻撃と言い、
対抗するには第二次世界大戦時のテクノロジーを引っ張り出さないといけなくなってきましたよね。
第六世代戦闘機の開発も良いですが、せいぜい100機ちょっと程度の調達数しかできませんので、無数のシャヘド136を前にしてはほぼ無力です。
戦闘機の高性能化に伴い、単純な数の暴力に弱くなってしまっていると思います。
それを補う為に第六世代戦闘機は、大量のシャヘド136を迎撃する大量の低性能ドローンを操れる機能が必要になるかもしれませんね。
物理攻撃の主役は寧ろシャヘド136よりはもうちょっと性能が良いが正味は第二次世界大戦レベルのレシプロの
飛行機レベルの性能のドローンを「低コストで(ここ重要)」大量に製造できる能力が肝になってくるかもしれませんね。
エンジンとかレーダー、FCSどころか機体そのものも韓国単独で設計、製作っているわけではないから、各国の利害関係やブラックボックス、権利関係が絡めって韓国もその話に乗りたくても乗れないのでは?
書かれている部分までは同意です。
その上で逆説的に考えれば、利害関係で権利国の許可が下りない部品をエアバス(又は他国)の所有する部品で代替する選択肢があります。
機体構造自体の権利をどこが持っているか、恐らくアメリカの許可は必須と思われますが、F-16を輸出できるいわゆる西側国であれば可能性は広がるかと。
現代のF-5の立ち位置ですかねぇ?
既にポーランドが購入を決定してからの『欧州輸出への共同推進したい』というのは、地元欧州市場を食い荒らされるのを防げないのでせめて商談にいっちょがみして利益のおこぼれにあずかろとしているのかもしれない。
欧州繋がりのアエルマッキM-346の売り込みで対抗しないのは、ポーランドがM-346を配備しているのにも関わらずFA-50を選択した理由が正しかったのかもしれない。
(実戦にならなければ選択の正否が証明されないので、『かもしれない』を連発しております。てへっ)
お話がうまく進めば、韓国にとっても大いにメリットがあるのではないかとは思います。でも、今、韓国の保守政権は国内の経済対策や政権運営に四苦八苦。支持率も2割から3割程度しかない低空飛行を政権発足直後から強いられている。日本では考えられないけれど、〇カサヨ陣営が驚くほど強い国で、保守側は5年間持ちこたえられるかどうかも保証の限りではない。次の政権も保守政権で行きたいところだが、そんなの五里霧中で想像もできない。尹錫悦氏という政治的素人以外に保守側にろくなタマがいない。文在寅氏を見ればわかると思うが、韓国の左派って論外な連中だ。
「世界一の投資環境を作る」といっても、キャピタルフライトを起こさないために、アメリカの高金利政策に伴い、基準金利を引き上げたいのだが、国内事情によりそれもままならず。現韓国政府にそんな話をしている余裕あるのかな?
電力料金を安くすることで、輸出で成り立つ国を支えてきたけれど、電力会社の赤字はもう限界。電力料金を上げる必要があるのだが、国民はそれを黙っている訳がない。文在寅政権はこの限界を知っていたが、国民に離反されることを恐れて電力料金値上げを避けて5年間通してきた。そのしわ寄せは現政権が‥‥。
AIRBUSのコネクションでエンジンやレーダーや火器管制装置やハードポイントを換装させるくらいやれそうだからなぁ 紐の結び目は緩めて北アフリカや旧東側に一応飛べてそれなりのミサイル撃てたら一応新車の安い西側戦闘機欲しい国あるだろうなぁ