ウクライナ戦況

エアバス、ロシアの航空会社にスペアパーツ供給を停止

エアバスは2日、ボーイングに続きロシアの航空会社に対するスペアパーツ供給やサポートを停止したと発表した。

参考:Airbus halts Russia parts, studying engineering centre options

エアバスは制裁に抵触しない範囲でロシアの航空会社に何からのサービス提供を維持する方向か

これによりロシアの航空会社が保有するボーイング製とエアバス製の航空機材はスペアパーツ供給、メンテナンスサービス、技術サポートが受けられなくなり、近いうちに空を飛ぶことが出来なくなる。

出典:Kirill SH / CC0 A350-900

ただエアバスは「モスクワののエンジニアリングセンターが西側諸国の制裁下で顧客にサービスを提供し続けられるか評価を行っている」と明かしているので、制裁に抵触しない範囲でロシアの航空会社に何からのサービス提供を維持するのかもしれない。

ロシアの航空会社が保有する約980機の旅客機の内、西側のリース企業が調達している機体は515機(推定市場価値100億ドル)は制裁の影響で契約が打ち切られ回収される運命にあるため、どちらにしろロシアの航空会社は保有する機材の大半を失うことに変わりはないが、、、

関連記事:ボーイング、ロシアの航空会社にスペアパーツ供給を停止

 

アイキャッチ画像の出典:Marvin Mutz / CC BY-SA 2.0

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コメント

    • 匿名
    • 2022年 3月 02日

    >メンテナンスサービス、技術サポートが受けられなくなり、近いうちに空を飛ぶことが出来なくなる。

    流石に、無理に飛ばすという線は無いよね?

    3
      • 四凶
      • 2022年 3月 03日

      状態によるんじゃないの?国内向けか属国向けなら安全マージン削っての運行ぐらいしそうだわ。

      少なくとも真っ当なエアラインだと修理工場とか持ってるし新し過ぎる機体でなければノウハウ蓄積ある訳だし。

      一番のネックが部品供給されないことだと思う。

    • 名無し
    • 2022年 3月 02日

    >西側のリース企業が調達している機体は515機(推定市場価値100億ドル)は制裁の影響で契約が打ち切られ回収される運命にある

    契約上は回収出来るけど、回収に応じるとは限らないんじゃないかな?
    民間企業は政府が潰れた後のこともあるから国際信義を守るのかな?

    1
      • 戦略眼
      • 2022年 3月 03日

      どうせ使えなくなるから、返すんじゃ無いかな。
      飛ばない飛行機なんか、駐機場を圧迫して、邪魔だし。

      1
      • ヤゾフ
      • 2022年 3月 03日

      制裁後やプーチン政権なくなっても商売しなきゃならないから返却しないて選択肢はないと思う。
      事態沈静化した後に返却しなかった会社とは取引しなあだろうし飛ばない飛行機も持っとくだけでコスト掛かる。

      1
    • dada
    • 2022年 3月 02日

    でも制裁でロシア機の発着禁止になってるから
    どのみち飛行機いらないような・・

    2
      • 幽霊
      • 2022年 3月 02日

      国内便で必要でしょう。
      広い国土を電車や車だけで移動するわけにはいかないでしょうし。

      10
        • 戦略眼
        • 2022年 3月 03日

        国内線なら、イリューシンで賄えそう。
        あと、列車かな。
        そんなに自由に動けるのかな。

    • 長久命の長助
    • 2022年 3月 02日

    メンテナンスできないなら、乗客の代わりに爆弾積んで、片道切符で飛ばすってことも考えられるな…
    着陸拒否したら都市に落とせばいいし

    あとはパイロットをどうするか?だな

    1
    • くまのプーさん
    • 2022年 3月 03日

    ???「特別価格でのスペアパーツ横流しか、我が航空会社に運行委託するか。どちらか好きな方を選ぶアルw」
    ???「ちくしょーめ!」

    3
      • 戦略眼
      • 2022年 3月 03日

      その手があったか!
      まあ、パラ終わったら、ロシアへ侵攻だな。

      2
      • pa
      • 2022年 3月 03日

      — 石油とバーターなら、あり得るでしょうか。

    • 投石機
    • 2022年 3月 03日

    恐らくですが、三菱がスペースジェット開発を凍結はしても決して中止しないのにも、こう旅客機は政治的に使われ得るからって理由があるのでしょうね

    同じリージョナルジェット旅客機を販売するエンブラエルのあるブラジルは、東側の国ではないがいつどこにつくかよく分からない国だし、変な大統領が出ることもあり欧米との外交関係は流動的。
    中国やロシアのリージョナルジェット導入は、対立した際にリスキー

    西側の国カナダのボンバルディアなき今、全てのリージョナルジェットをエンブラエル製にすることは好まれず
    西側諸国向けに、別の西側国家(日本)のリージョナルジェットは必ず一定数求められる筈だと

    5
      • 幽霊
      • 2022年 3月 03日

      単純に誰も責任をとりたく無いから中止を宣言しないだけでは?

      26
      • 無無
      • 2022年 3月 03日

      需要があると見込めば、どんな旅客機でもアメリカは易々と開発できることはご存知でしょうに
      三菱である必然性など無いね、三菱にももちろんリスクはある

      1
      • はまだ
      • 2022年 3月 03日

      いやあスペースジェットはアメリカのパテントたくさんあるし
      アメリカの機嫌損ねたら即死だし無理筋じゃないの?
      そもそも東側はこれ買う気ないしな

      1
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