AIRBUSは3日「新しいウィングマンのコンセプトをInternational Aerospace Exhibition ILA in Berlin(ベルリン国際航空宇宙ショー)で発表する」と明かし、このウィングマンはクリップトデルタ翼とラムダ翼の特徴を備えた無尾翼の無人ステルス機だ。
参考:Unmanned escort for manned fighter jets: Airbus presents new Wingman concept at ILA Berlin
参考:Stealthy Fighter-Like Wingman Drone Concept Unveiled By Airbus
ドイツ空軍がAIRBUS製のウィングマンに興味を示すかに注目が集まる
AIRBUSは3日「新しいウィングマンのコンセプトをInternational Aerospace Exhibition ILA in Berlin(ベルリン国際航空宇宙ショー)で発表する。ドイツ空軍はFuture Combat Air System=FCASの運用が可能になる前に有人戦闘機と協調可能な無人機の必要性を表明しており、当社のウィングマンコンセプトはドイツ空軍のニーズに対する回答だ」と発表し、5日から開催されるベルリン国際航空宇宙ショーで実物大のモックアップを公開するらしい。
Einer der Stars auf der Berliner Luftfahrtmesse #ILA24 : #Wingman -Modell von @AirbusDefence als künftig unbemannter Begleiter für Eurofighter. Schautafel zeigt, wo die Waffen versteckt werden. Kann mit und ohne Seitenleitwerk fliegen. Bislang ist es nur ein Konzept.… pic.twitter.com/NFHytT4GiU
— Gerhard Hegmann (@GeHegmann) June 4, 2024
AIRBUSはウィングマンの定義について「有人機は常にウィングマンの任務に対する主導権を握っているが、偵察、妨害、交戦といった戦術的任務をウィングマンに委ねることで有人機は保護され、リスクに晒されることが少なくなるという利点がある。さらにウィングマンは航空戦力全体の量を手頃なコストで増加させるのにも役立つ」と言及。
WAR ZONEは「AIRBUSが公開したCGイメージを見る限り、ウィングマンはクリップトデルタ翼とラムダ翼の特徴を備えた無尾翼のステルス機だ」「機体前方にはカナード翼が取り付けられているためステルス性を犠牲にして機動性を高めている」「機首下のエアインテークはdiverterless supersonic inlet(DSI)設計のように見えるため、このウィングマンは超音速飛行が可能かもしれない」と指摘しており、会場に搬入されたモックアップの写真からは機体サイズが全長15.54m×全幅12mであると読み取れる。
Showing the #Wingman is meant to be more than a ‘Day 1 of the war stealth platform’, Airbus artwork at #ILA24 shows it fitted with ‘beast mode’ external weapons… pic.twitter.com/CWb2CnYxHW
— Gareth Jennings (@GarethJennings3) June 4, 2024
さらに垂直尾翼を備えたバージョンのCGイメージも登場し、機外にPavewayやBrimstoneを携行しているように見えるものの、このイメージが本物かどうかは分からない。
恐らくAIRBUSはベルリン国際航空宇宙ショーで追加の情報を提供する可能性が高く、ドイツ空軍がAIRBUS製のウィングマンに興味を示すかに注目が集まる。
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※アイキャッチ画像の出典:AIRBUS
X-32以来のキュートなスマイル
なんかエスコンとかで見たことあるようなデザイン&概念
暴走するかハッキングで乗っ取られるかで結局落とすしかなくなる奴だ
創作物に時代がやっと追いついてきた感がありますねー
いうて、とんでもない値段して有人とかミサイルで良いじゃんになりそう。
安くて大量が正義って分かってても認めたくないんですかねー
こういうキワモノデザインは大抵実用化されない
トンデモ兵器で実績のあるイギリスならワンチャンあるけどな
空も海も省人化で暇になった人たちはどこに送られるんだろうか、、、
倉庫とか?
今のウクライナの事例のように、実戦になると相手が適用して来てデフォルトのままだと時間経過によりドンドン有効性が下がって行くので、無人機側もドンドン制御ルーチンのアップデートが必要になってトータルとしては省人化どころか逆に必要な人手が増えそうに思う
つまり暇になった人たちの行き先はデバッグだな
整備や戦力維持の為の後方リソースは、大変そうですね。
但し、前線投射人員が減るか、現状維持であれば戦力強化に繋がるので、この方向性で進むのでしょう。
前線人員の省力化。人員喪失リスクは、下がるので。
「人命は地球より重い」
戦場の後方が新しいデスマになるんか
無茶な納期、無くならないバグ、デグレ発生、失踪するメンバー…うぅ、頭が割れるように痛い
直接運用する人員は不足のようなので、そのままだと思います。整備の方は逆に増えるのでそちらに流れる方もあるかと。
開発研究能力や整備技術、操縦技量が無いと、厳しくなりそうですね。
今のウクライナ戦みたいに総力戦になれば、前線蛸壺送りにされそう…。
各国空軍の構想する有人戦闘機との協調型無人機導入は、必ずしも戦闘機戦力の省人化を意味するものではないでしょう。有人戦闘機協調型無人機は、有人戦闘機の能力を拡張し任務遂行能力と生残率を向上させるのが最大の目的かと。
シューター無人機を随行させれば有人戦闘機数を減じても同等以上の戦力を実現できるという見方も有りですが、次世代有人戦闘機配備数については各国の戦略と持続可能な予算によるトレードオフの落しどころがあるだろうと思います。
へえ一段とゴーストっぽいな
無人機ってマルチロールにするほうがいいのかな?
それとも用途ごとに特性を持たせてやる感じなのか
個人的には、早期警戒管制機を早めに無人化して、数を増やしてほしいなー(高そうだけど)
あと、ミサイル沢山積める爆撃機とか(どちらかというと輸送機?)
無人機の用途は索敵と囮役、後方からの指示でミサイル飛ばすとか?
せっかく人載せないんだから、めちゃくちゃな機動する無人機とか見てみたいなー
ある程度大型の物は量産効果を出すためにマルチロールが選択肢になるでしょう。
こいつも15.5×12mの有人戦闘機級のデカブツですからね。
当然有人機用の装備がそのまま使えますし、むしろマルチロールにしないメリットがあんまりないかと。
滞空、ペイロード、速度、ステルス等機体性能に関するとがった要求があって結果として用途が限定される事はあるかもしれないけど、この機体はそんな感じはありませんしね。
えらい細身の機体だな
ちゃんと爆弾とかミサイル入るの?
偵察、妨害含めたマルチロールなら内装はMRAAMの2本とかでも成立するんじゃないでしょうか。
それで足りない様な時は写真の出てるビーストモードか別の重装機を使えば良い訳で。
ウィングマンって名前が気になりすぎる。というのは年齢のせい。
イメージCGが、Airbusのドリームノートなんでしょう。
やっぱりF-23の方が良かったじゃないか(ニッコリ)
相手側の無人機と空中戦などはできないのでしょう。
Gに耐えられても、AIは直ぐにはそこまでは進歩できない、と予想します。
親機の搭乗員は何人でしょう。最初は二人では?。
形状からすると、速度を出すつのりなのかな。
であれば、センサー(レーダー/他)を素早く空域に展開するつもりかな?。
カナードを除くと、全体像は、どことなく、D-21に似ていたり?。
米空軍がAI空戦実験を成功させてますので、そこは案外早いかもしれません。
問題は空中戦がどの程度発生するかではないかなと。
DARPA、AI戦闘機と有人戦闘機の史上初ドッグファイトに成功
無人となると、まだAIが信用出来ないんですよね。
命令に忠実で思考が合理的過ぎるゆえに、オペレーター殺害や自身の誘導拒否。
イスラエル ガザでの民間人標的疑惑等が云われてます。
技術の進歩途上であり、どこまで失敗を許容するか。なのでしょうが。
無人はまだ怖いかなぁ…。
Source NHK WEB特集 2024/05/10
gigazine 2023/06/02
追記
オペレーター殺害や自身の誘導拒
あくまでシュミレーション上で命令された内容に対して判断したもの
民間人標的疑惑
多数の民間人が要る中、攻撃判断し、許可依頼したもの
2件とも最終判断にオーペレーター(人間)がいた。
ですが、もし無人なら行われていた。という意味で、怖いと書きました。
誇大にならぬ様、追記します。
なんだかなぁ、5Gen戦闘機はF-22、F-35、Su-57、J-20(正面に限る)とかっこよかったんだけど、6Gen戦闘機や無人機はなんかこうのっぺりし過ぎて見た目がね……特にNGAD、お前のことを言ってるんだぞ
基本的なレイアウトは、ユーロファイター タイフーンを基にしてたんでしょうね。カナードデルタというのはそのものです。
巨躯もそうですし速度・ステルス性重視っぽい見た目で面白いですね。有人機に追従しつつ弾薬や前衛をやらせる、制空戦特化のウィングマンなのかな?とはいえインテークの引き回しを考えるとウェポンベイ空間はさほど取れなさそうな気もしますし、速度にしても有人機より早くても意味はないのでパワフルでないエンジンでも最高速度は発揮できるような工夫なのかもしれません(危険担当をやらせるとして、ミサイル戦をやろうと思ったら第四世代機のような機動性重視型の形状に行きそうな気がするけど…)
現在実用化されてる無人機は殆どが対地攻撃用かセンサー用ですが、日本を含め先進国で作ろうとしているものは航空戦重視の傾向を持つものなので、このコンセプトは面白いです。
この手の無人機はアメリカ、オーストラリア、中国、トルコが先行してましたが、ようやく欧州からも出てきましたね
次はどこだ~?