ウクライナ戦況

ロシア軍占領下のノーバ・カホフカで再び弾薬庫が爆発、HIMARSによる攻撃か

18日早朝にロシア軍占領下のヘルソン州ノーバ・カホフカで大爆発が発生、ウクライナ軍南部司令部は「ノーバ・カホフカを含む複数の拠点でロシア軍の弾薬庫を破壊した」と発表した。

参考:В Херсонской области защитники попали по двум военным складам оккупантов

もしかするとHIMARSの射程圏内にはロシア軍の弾薬庫がまだ残されているのかもしれない

ロシア軍占領下のヘルソン州ノーバ・カホフカでは今月11日にHIMARSの攻撃で弾薬庫が大爆発したが、再びノーバ・カホフカの弾薬庫がウクライナ軍の攻撃を受けて大爆発する様子が視覚的に確認されており、ウクライナ軍南部司令部も「ノーバ・カホフカを含む複数の拠点でロシア軍の弾薬庫を破壊した」と発表した。

ウクライナ軍によるノーバ・カホフカへの攻撃は11日以降も何度か行われているので、18日の攻撃がノーバ・カホフカに対する2回目の攻撃というわけではなく、南部司令部は「ロシア軍の兵站に対する攻撃は敵の補給を妨害するだけではなく敵の士気を挫く効果がある」と主張している。

因みにロシア軍はHIMARSに攻撃を回避するため物資集積拠点を前線から100km後方に移し「補給方法を車輌による前線部隊への直接補給に切り替えた」と言われているが、もしかするとHIMARSの射程圏内にはロシア軍の弾薬庫がまだ残されているのかもしれない。

関連記事:ロシア軍占領下のスタハーノフで大きな爆発、HIMARSによる攻撃か

 

※アイキャッチ画像の出典:@Militarylandnet

韓国、ポーランドとK2×580輌+FA-50×48機導入契約を今月末に締結か前のページ

スウェーデン空軍、次世代戦闘機の戦略立案を11月まで終える次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    ウクライナ、ベルギーが民間企業に払い下げたM109A4の入手に成功

    ベルギーのデドンダー国防相は2日、出席した下院の委員会で「ウクライナは…

  2. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍、TB2が3日間でロシア軍のT-72を8輌破壊したと発表

    ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は3日「TB2が3日間でT-72×8…

  3. ウクライナ戦況

    侵攻514日目、ウクライナ軍がバフムートとザポリージャで目に見える前進

    ウクライナ軍はバフムートとザポリージャで前線を見せており、バフムートの…

  4. ウクライナ戦況

    英国防相がウクライナへのAS90提供を否定、105mm榴弾砲を検討中

    ウォレス国防相は英Express紙が報じた「ウクライナへのAS90提供…

  5. ウクライナ戦況

    ゼレンスキー大統領がヘルソン市を訪問した理由、スイカのために来た

    解放されたヘルソン市を訪問したゼレンスキー大統領は報道陣に「スイカのた…

  6. ウクライナ戦況

    第3独立強襲旅団、甚大な損害を与えてもアウディーイウカの状況は厳しい

    アウディーイウカに派遣された第3独立強襲旅団は「コークス工場で戦ってい…

コメント

    • STIH
    • 2022年 7月 18日

    立て続けの戦果すごいな。6月は我慢の月というのはこういうことだったのかなあ。
    しかしアメリカ製兵器は高いだけとか言われてることもあるけど、こうやって実戦に突っ込ませると確実に戦果を挙げられるんだから、性能は良いんだなと。
    この手のロケット砲は、ロシアはS300かパーンツィリあたりで迎撃を図るんだろうけど、流石にもう玉切れか?

    8
      • nns
      • 2022年 7月 19日

      HIMARSのGMLRSはS-400ですら迎撃出来ないようだという話がウクライナ軍から出てますね
      カタログスペックや売り文句がいくら凄くても実戦で駄目ならお話にならない
      逆に今回の戦争ではアメリカ製兵器が面目躍如

      16
        • ナイトアウル
        • 2022年 7月 20日

         そもそもM31とかがどのような速度と軌道を描くかも分からないし、S–400が元々想定しているターゲットなのかは考えるべきだろう。

         弾道弾対処能力があろうがウクライナ保有のMLRSより射程が長くサイズだって大きい物に対してだからな。それにいくらS -400の射程が長かろうが迎撃に適した配置されているのかでも対処可能かは変わってくる。 ミサイルが着弾する前に迎撃出来る範囲に展開しているかも含めて判断されているのかね。

        1
    • G
    • 2022年 7月 18日

    各地で毎日計5万発撃ち込んでいたとも言われるロケット弾や砲弾の各集積拠点をそう簡単に何十kmも移動させられないでしょうし、もしかしたら既存の物資集積拠点はそのまま使い切り、新規搬入分から前線から100km後方に集積しはじめたということだったのかもしれませんね

    21
      • けい2020
      • 2022年 7月 19日

      日5万なら、前線近く保管分だけで10日分50万発はあるでしょうし、
      1発30kgと軽め平均で計算しても、15000トンとかになって10トントラックでも1500台分って、
      後方に移すのも無理があるし、1日の使用量 毎日1500トンを100kmも運ぶなんて、まさに机上の空論

      なので、実際にはまったく移動してなくて、バレバレだった野積み弾薬集積所だらけなのかもしれない
      というか、そんな大規模後方移動すれば、まあすぐにバレるのでそれが観測されてない時点で。。

      10
    • 黒丸
    • 2022年 7月 18日

    前線地域をコンビニとしたら
    ロシア国境から各種補給資材が、個別アイテム毎に鉄道や大型コンテナでウクライナ国内の共同配送センターに運ばれて、
    保管と店舗別必要量への仕分けがされ、小型の配送トラックに混載されて前線に運ばれている。
    そしてウクライナは共同配送センターを狙って攻撃中 というイメージであっていますかね?

    ロシアのロジスティックがHIMARS攻撃前後でどのように変わるか、調べてみたいところです。

    2
      • マロリー
      • 2022年 7月 19日

      物事の理解に何でもかんでも例え話を多用すると、逆にわかりづらくなったり、相手に伝わりづらくなったりする。
      なんなら、本質がズレてしまうこともある。例え話多用しすぎると、変なほうへ拗れがち。

      今回のこれは例え話を出すほど、複雑難解な構造ではないので、普通に喋れば普通に伝わる。

      26
    • 名無しさん
    • 2022年 7月 19日

    もともと自動車産業の弱いロシアはトラックによる輸送に問題を抱え続けてきました。
    鉄道で中継点まで運ぶのはスムーズでも、そこから先に前線に届けるのは効率が落ちるのでしょう。
    ましてや、いったん前線に送ったものを後方に下げるという想定外の事態に、そこまで迅速に対応できていない可能性は十分にありますね。

    16
      • いやいや
      • 2022年 7月 19日

      意味が分からない? なぜ自動車産業?
      ロシアはアメリカ並みのトラック輸送大国だと思うけど

      1
        • トト
        • 2022年 7月 19日

        ロシアやウクライナの道路輸送が貧弱なのは開戦当初から指摘されてますね。

        14
        • k.ziro
        • 2022年 7月 19日

        今でも鉄道がメインではないんですかねえ?
        あとソ連時代の分離独立を防ぐ政策が祟って、産業の空洞化も進んでいるのでは?
        この辺はドイツ、スウェーデンや日本も他人ごとではないんですが

        5
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  2. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  3. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  4. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  5. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
PAGE TOP