欧州関連

M777生産再開に向けた動き、BAEが生産施設建設への投資を発表

榴弾砲や自走砲の通常火力が再評価されウクライナで活躍しているM777に関心が集まっているものの、BAEは「最低でも150門以上の発注がないと生産ラインの再開を決断できない」と述べていたが「M777への新しい投資」を発表、生産再開に向けた条件が徐々に整いつつある。

参考:Multi-million pound investment in artillery production to create 50 jobs in Sheffield

調達コストやメンテナンス性を加味すると牽引式の榴弾砲にも一定の存在理由とニーズが存在する

ウクライナとロシアの大規模戦争は「通常火力が戦場を支配する」という伝統的な概念の有効性を証明し、米陸軍の近代化を担当するジェームズ・レイニー大将も「ウクライナで精密射撃や新技術の有効性を目撃しているが、依然として最も多くの敵を破壊しているのは通常砲(通常火力)だ。まもなく発表する戦略には戦場での通常射撃を強化する施策(射程の延長や自動装填装置の採用など)が含まれている」と述べ、高価な長距離攻撃能力と平行して「榴弾砲や自走砲といった砲兵増備の強化にも力を入れる」と示唆。

出典:U.S. Army Reserve photo by 1st Sgt. Michel Sauret

これは空からのアプローチ=航空優勢下で実施される諸作戦を「地上ベースの高度な防空システムによって否定できる」と戦場で証明されたこと、移動可能な防空システムの発見と破壊が「思ったより難しい=運用方法を間違えなければ生存性が高い」という教訓に基づいており、米シンクタンクのアトランティック・カウンシルも「多層式の防空システムは有人機の自由な移動を制限することに成功した」「仮にハイエンドの有人機が制空権を確保できても有人機が飛行する高度と地上の間に広がる“air littoral”の戦いは別ものだ」と指摘。

air littoralとはドローンが主戦場とする戦場の低空域(低空の戦いと呼ばれることが多い)のことを指し、ドイツ連邦軍総監のカルステン・ブロイアー大将も「ウクライナとロシアの戦いは特にドローンの重要性が非常に高く、このレベルでの制空権が将来の戦場で重要になると学んだ」と言及、要するに「防空システムが有人機による空からのアプローチを拒否したため、使い捨て前提で低空域を飛び交うドローンの認識力と榴弾砲や自走砲の通常火力が戦場を支配するようになった」という意味だ。

出典:Командування Повітряних Сил ЗСУ

前線上空をカバーする防空システムの有効射程圏外から攻撃を可能にする滑空爆弾は「空からのアプローチ」を部分的に取り戻すことに成功したが、それでも戦場を支配する火力の大部分は地上ベースの投射が占めており、榴弾砲や自走砲の通常火力が再評価された結果「ウクライナで活躍しているM777」に関心が集まっている。

牽引式の榴弾砲より機動が高い自走砲は生存性の面で有利だが、調達コストやメンテナンス性を加味すると牽引式の榴弾砲にも一定の存在理由とニーズが存在し、M777の追加調達や新規取得を検討する国も存在すると予測されているものの、M777の最終組立てラインはインド発注分を最後に閉鎖されることが決まっており、BAEは「最低でも150門以上の発注がないと生産ラインの再開を決断できない」と述べていたが、Financial Times紙は1月「需要が高まる中でBAEがM777の生産再開に乗り出した」と報じた。

出典:Photo by Staff Sgt. Robert Barney

BAEも「米陸軍とM777の部品製造に関する契約(チタン製の構造体を2025年に納品する予定)を締結した。我々はM777に対する欧州、アジア、北米、南米からの関心の高まりを目にしている。米陸軍との契約はM777の生産再開に最適な条件を作り出し、既存のM777運用国はもちろん新規導入を考えている国に今回のメリットを活用する機会を提供する」と発表、ボートン副社長も「新たな技術の採用、長距離精密誘導砲弾の開発、柔軟な機動オプションなどを通じ、M777は今後も砲兵技術のトップランナーであり続けるだろう」と語っていたが、遂にBAEはM777の需要に応えるため新施設の建設を開始。

BAEは15日「シェフィールドに新しい砲兵開発・生産施設(94,000平方フィート)を建設し、ここでM777の製造能力を提供する。これは英国の砲兵能力を維持・活性化させるという政府の方針をサポートするためのものだ」の発表し、この新施設は2025年に稼働を始めるらしい。

出典:Public Domain

新施設はM777の新規受注を処理できる能力(サプライチェーンの再構築が必要)を備えているのかどうかは不明だが、先細る一方だったM777への投資が増加に転じているのは確実で、M777への正式な発注さえ確保できれば「生産再開に最適な条件」が整うだろう。

関連記事:需要が高まる伝統的な砲兵装備、BAEがM777の生産再開に乗り出す

 

※アイキャッチ画像の出典:Jonathan Mallard / CC BY 2.0

インド海軍向けのUNICORN、日本とインドで共同開発・共同生産前のページ

ロシア軍がエネルギー施設への大規模攻撃を再開、ウクライナ各地で爆発音次のページ

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コメント

    • MK
    • 2024年 11月 17日

    戦場は何だかんだ言っても最後は大砲なんですねー

    27
    • まる
    • 2024年 11月 17日

    うーん、M777って活躍出来てますかね?結構な頻度で撃破されてるような気もするんですが。エクスカリバーを使用しない通常榴弾では射程が短くて敵の索敵圏内で捕捉撃破されてるような・・。

    10
      • Easy
      • 2024年 11月 17日

      歩兵の拳銃みたいなもんで。
      役に立たないけど、無いと不安だから各国で一定量の発注が見込める商品、という感じでは。
      現実問題としては中国やロシアや北朝鮮が作る砲に価格でボロ負けしますが,政治的にBAEからバカ高い値段で買ってくれるカモがいるから,作る価値があるんでしょう。
      日本も買いそうですね。

      10
      • 匿名
      • 2024年 11月 17日

      こういう牽引式の榴弾砲は安くて軽くて数揃えられるのが最大の利点なんで。確かに2年前までゲームチェンジャー()とやたら持て囃されていたのは滑稽だったけども。

      18
      •  
      • 2024年 11月 17日

      牽引砲は適切な偽装と陣地構築を施せば依然としてとても高い生存性を示していますよ
      とはいえ牽引砲の中でもM777はその重量が軽すぎる故に色々と制限が大きいのですが

      14
        • T.T
        • 2024年 11月 17日

        やはりFH70の方が・・・

        7
          •  
          • 2024年 11月 18日

          まあそこは戦場にもよりますね
          ウクライナ戦争のような大規模正規戦では売りの空中機動は大して役に立ちませんし、そうなると自走能力皆無のM777は格好の的になりました
          チタン多用による自走砲並のコストも調達性を悪化させ、さらに軽すぎるがゆえに柔らかいチェルノゼムに駐鋤が上手く利かず砲全体が反動で滑ってしまう事例が多く見られ、大変評判が悪い兵器になってしまいました
          しかしアフガニスタンなどではその空中機動によって他の火砲がアクセス出来ないところにも展開でき、また痩せた頑丈な土壌にはちゃんと駐鋤が食い込み安定させられ、非常に効果的に運用されました

          基本的にかつての山砲なんですよね、M777は
          大規模陸戦を想定するのであればFH70の方が優れています

          19
            • 774
            • 2024年 11月 20日

            >自走砲並のコスト

            M777って1門1億円くらいだったと記憶しているけど
            そんなに高かったっけ?

      • かぼ
      • 2024年 11月 17日

      ヘリ輸送を考慮してる軽量で高価で複雑で故障し易いM777はウクライナでの荒っぽい使い方では全然駄目だった気が・・・
      一方のロシア軍が1940年代のD-1榴弾砲まで持ち出してボンボン撃ってるのを見ると何が正解なのやら

      7
        • やみと
        • 2024年 11月 18日

        ないよりはましだ
        もし敵が迫撃砲とFPVしかなければ、D-1やM777は依然として戦場の支配者であり、かなりの殺傷をもたらすことができる
        現在、ロシア軍の主力火砲や柳葉刀はM777に効果的に対応しているが、ウクライナ軍がD-1に対応できる手段は不足しているだろう

        3
    • まる
    • 2024年 11月 17日

    うーん、M777って活躍出来てますかね?結構な頻度で撃破されてるような気もするんですが。エクスカリバーを使用しない通常榴弾では射程が短くて敵の索敵圏内で捕捉撃破されてるような・・。

    1
    • 名無し
    • 2024年 11月 17日

    BAEはいい加減、超高級超高額すぎるアーチャー諦めて、ポン置きトラック自走砲作れよな? 今からM777は辛すぎるだろう。

    12
      • John Smith
      • 2024年 11月 17日

      M777ポーティーシステムがあるけど、だれも買わないから試作で終了。

      3
    •  
    • 2024年 11月 17日

    火砲と砲弾を大量に保有してる北朝鮮が近代的陸戦戦術をロシアから学んだら強くなりそうだな

    21
      • 無名
      • 2024年 11月 17日

      いくら制裁しても、北朝鮮は資源が豊富なので自国製造できますからね。
      ウランまで鉱山がある。

      2
    • 七志
    • 2024年 11月 17日

    牽引砲だと、砲兵の殴り合いの時に装薬の誘爆とか、兵士の負傷とかあるから今のウクライナみたいな高強度紛争には向いてない気が。
    トラック自走砲だと泥濘地に弱いから逃げ場とか射点の自由性とか失いそう。
    さりとて、自走砲は重い・デカい・遅いの三重苦。

    昔、DARPAが開発したタイヤが変形して三角形のクロウラーになるやつでトラック自走砲作るのはどうだろう?
    整備性がゴミカスになるだろうけど、ある程度のいいとこ取りはできそうな

    2
      • かぼ
      • 2024年 11月 17日

      適材適所なんだろうけど、牽引式、トラック自走式、装軌式、どれも一長一短で難しいですよね
      現代戦では古臭くて微妙と思われていた牽引式もそれなりに必要なのが再確認されてるっぽいし

      19
    • マダコ
    • 2024年 11月 17日

    時代の流れとともに、時代遅れとされ、消えつつあった大砲がここにきて完全復活。
    こうなると、逆に、こんなのもういらないというような兵器も出てきそうですが、何かあるだろうかな?

    6
      • Whiskey Dick
      • 2024年 11月 17日

      真面な対空火器を装備する正規軍相手に対戦車ヘリコプターと近接支援専用攻撃機は役に立たないのでは。
      確かに火力は抜群だけどミサイルを回避できるほどの機動力は無いし、何より価格が高過ぎて普通の戦闘機を買った方が多用途に使える。今まで観測ヘリコプターの任務であった着弾観測や近距離の偵察もドローンである程度代替できるし、人命と高価なヘリコプターを危険に晒さずに済む。

      7
        • かぼ
        • 2024年 11月 17日

        攻撃ヘリと近接支援専用攻撃機は、今回の紛争で多大な被害が出たみたいですね
        結局、両軍とも安全な距離からロケット弾を敵地にばら撒くように発射するだけの任務ばかりに・・・
        榴弾砲の復活、ドローンや滑空弾がゲームチェンジャーになってるように、安さと安全性の両立が肝なのかも

        9
        • kasugi
        • 2024年 11月 18日

        「普通の戦闘機」は飛行高度が高すぎてパトリオットとかS400みたいな最強クラスのミサイルがアホほど飛んでくるので前線に出づらくなってます

        飛行高度が低く、低廉な歩兵携行ミサイル程度を気にすればいい攻撃ヘリが重宝されているというのが現在のウクライナです

        1
          • D
          • 2024年 11月 18日

          前線輸送ではなく攻撃任務の点において返信するが、攻撃ヘリは今回の対称型戦争で不適当と判明した代表格の兵器であって重宝という表現は当てはまらない

          13
            • kasugi
            • 2024年 11月 18日

            あなたのアンテナが低すぎるだけ
            攻撃ヘリは今も前線で積極的に活用されております

            まぁ全廃決定しちゃった国の人間として、目を瞑ってでもガラクタだと思い込みたいのはわかりますが
            残念ながら世界的には攻撃ヘリはむしろ評価が見直されています

            ウクライナ戦争が始まってからアパッチの売り上げは伸びまくっており、今年の夏にもオランダ、韓国がアパッチを増強している

            3
              • ido
              • 2024年 11月 19日

              韓国はどう言うことか36機の追加調達を停止しましたね。高かったのかそれともUAVの方が良いと判断されたのか

              2
    • 58式素人
    • 2024年 11月 17日

    射程は伸ばさないといけないし、砲は(逃げ足を速くする為に)
    軽くしないと、だろうし、何か新工夫が無いかしら?。
    既存の砲弾(M107)にネジ止め(笑)する様な形で、
    簡単に射程延長ができないものでしょうか。JDAMを真似て。
    あと、砲架を軽くするために、前進砲形式にするとか?。

    • たむごん
    • 2024年 11月 17日

    戦時増産は、平時に生産ラインがある事が必要ですね。

      • たむごん
      • 2024年 11月 17日

      追記です。
      日本では、ロシアの砲身不足が話題になっていますが、ウクライナも砲身不足なんですよね(正確には西側兵器)。

      安価で生産性の高い武器は、依然として重要だなと感じています。

      (2024/09/20 西側製自走砲はウクライナでの砲撃頻度で砲身が摩耗!パーツも不足し、稼働率が低下 Youtube)

      7
        • kasugi
        • 2024年 11月 17日

        ただM777は「安価で生産性の高い武器」には該当しないのではないかと思います

        FH70かM198あたりの再生産ができればいいのですが

        8
        • かぼ
        • 2024年 11月 17日

        本当にロシアは砲身不足なんでしょうかね・・・
        前線近くの整備部隊がテントを張っただけの中で戦車や車輌類、榴弾砲をガンガン整備して直していて
        なんなら電子装置関連まで修理してる動画を見ると砲身だけ不足とかありえない気が
        一時期はロシア軍トラック等のタイヤが不足していて中国製のはパンクばかりとかやっていましたがその後は音沙汰が無いし

        5
          • kasugi
          • 2024年 11月 18日

          砲身は撃てば撃つほどライフリングが削れていく消耗品ですので、修理すれば直るものではないです

          艦載砲まで持ってきてますから、砲が不足してるのは間違いないです

          6
            • たむごん
            • 2024年 11月 18日

            中国も、今は工作機械を大量に製造しているんですよね。
            服部先生が、中国経由で大量輸入してる事を、紹介されているのでご興味のある方は。

            ソ連~ウクライナ戦争前から使っていいる工作機械・消耗工具、ウクライナ戦争後に調達したものの比率がきになるのですが、戦後にならないと分からない部分はありそうですね(とても興味があります)。

            (2024年08月04日 やはりロシア軍需産業を回しているのは中国 ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ)

          • Minerva
          • 2024年 11月 18日

          ありえますよ
          砲身生産は特別な技術と装置が必要で、ロシアではオーストラリア製の大型旋盤を備えている工場1か所でしか生産できず、生産量は年100門程度
          もちろん消費量の方が多く、足りない分はモスボール品から再利用してるがそれでも足りず、北朝鮮やイランからも砲身や自走砲を輸入してる

          6
            •  
            • 2024年 11月 18日

            冷戦時代に大量の野戦砲を配備してた砲兵大国ロシアが1箇所でしか砲身作れないとか信じる方がどうかしてる
            それもマイクロチップならともかくこんな100年前からほぼ完成形で構造がコモディティ化してるもんで

            7
              • Minerva
              • 2024年 11月 18日

              冷戦時代にあった工場はソビエト崩壊時の分離独立と不景気でほとんど失われてしまいました
              現にウクライナはソ連時代の砲身の生産拠点の一つで、現在でもボーダナ自走榴弾砲の自国生産をおこなっています

              8
                • たむごん
                • 2024年 11月 18日

                中国も、今は工作機械を大量に製造しているんですよね。
                服部先生が、中国経由で大量輸入してる事を、紹介されているのでご興味のある方は。

                ソ連~ウクライナ戦争前から使っていいる工作機械・消耗工具、ウクライナ戦争後に調達したものの比率がきになるのですが、戦後にならないと分からない部分はありそうですね(とても興味があります)。

                (2024年08月04日 やはりロシア軍需産業を回しているのは中国 ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ)

                1
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 11月 17日

    「戦いは数だよ兄貴!」

    でも精密・誘導砲撃をめっちゃ西側諸国は推してましたやん?
    あと「牽引式の榴弾砲より機動が高い自走砲は生存性の面で有利だが、調達コストやメンテナンス性を加味すると牽引式の榴弾砲にも一定の存在理由とニーズが存在」の指すニーズがどれだけの割合なのかは気になる所

    4
    • kitty
    • 2024年 11月 17日

    なんか関節があるせいか写真のアウトリガーが砲撃後、むにょって立ち上がって4足歩行しそうなイメージ。
    何十年後にはそういう自走砲もできるのかな。

    4
    • kasugi
    • 2024年 11月 17日

    ハイテクに依存せずローテクも、という動きはいいんですが、M777でそれを言ってもなと

    下手な自走砲と競るぐらいの高級品ですよ

    汎用ヘリで運べるというただ一点だけのために高額化したわけで、牽引砲として使うぐらいなら自走砲調達したほうがいいと思いますが

    13
    • 2024年 11月 17日

    結局今の西側で一番安く作れる155mm榴弾砲はFH70になるんですかね。個人的に数さえ揃うなら高等技術は要らないと思います。逃げれずとも陣地に隠しとけば戦力としてはもう十分です。

    11
    • きりる
    • 2024年 11月 17日

    吊るのににブラックホーク以上って要求の高さが微妙
    殿用に山の上で使い捨てするには値が高いしな

    チヌークやスーパースタリオン持ってる国ならFH70を使い潰した方がましなくらい
    撃破されたら兵員だけUH-2とかで回収すればいい

    8
    • 選択肢は増えました
    • 2024年 11月 17日

    開発当時なら空中機動部隊にも155mm榴弾砲をと言うのは分かります。しかしもう今の時代、ヘリコプターで移動できる位余裕ならヘリで大砲を運ぶより攻撃ヘリにガンシップに滞空型UAVに徘徊爆弾に何でも連れていきゃ良いだろと思うんです。持っていっても精々105mm榴弾砲か120mm迫撃砲位で十分と言いますか

    やはりトラック自走砲で良いですよ。砲部分だけ外せて牽引砲にもなるなら尚良い。

    5
    • mistel
    • 2024年 11月 18日

    砲の数は比較的安く揃えられても運用人員は簡単に揃えられない
    牽引式榴弾砲は特に多く人員を必要とすることを考えると微妙な気もする

    2
    • ゲストさん
    • 2024年 11月 18日

    ヘリで輸送出来るって言うけど、ヘリでないと輸送出来ないってのが、アメリカ以外の国からしたら負担なんだよね。
    ドローンで運べるより小口径な砲なら、需要があるのではと思うけど、ドローンのペイロード考えると迫撃砲くらいしか運べないし…。
    インフラ整ってて、防衛戦主体の日本は、トラック自走砲統一で良いんじゃないですかね。

    4
    • bbb
    • 2024年 11月 19日

    超軽量だからトラック自走式への統合化ではかなり有利だろうと思う。BAEはその点を売りにしたトラック自走式のM777を10年以上前から売り出してたが一切売れなかった。それが状況も変わり、装輪装甲への統合化で軽量砲が必要ってなりだした。だから牽引砲としてでなく車載用で売れる可能性は高いと思う。
    しかしライン再開は単純にウクライナで消耗され続けるM777の維持整備用だろう。供与も拡大し運用砲門も増え、なおかつ規定超えの過剰消耗をしてるから新造パーツが想定以上に必要で再開って所。

    2
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