英国のルーク・ポラード国防即応・産業担当相は16日「自律型戦闘機=ストームファイターの開発」に言及し、BAEシステムズはファーンボロー国際航空ショー3日目に独自のCCAとなるBrontanax=ブロンタナックスを発表した。来年にはプロトタイプの初飛行を予定しているらしい。
参考:First British designed Collaborative Combat Aircraft unveiled
参考:Brontanax
参考:BAE unveils Brontanax, a UK-designed CCA drone
参考:BAE unveils Brontanax, first sovereign UK fighter drone
無人戦闘機開発で先行する米企業が英企業と提携してストームファイター計画に参戦してくる可能性はかなり高いだろう
英国は6月末に発表した国防投資計画の中で協調戦闘機=Collaborative Combat Aircraft(CCA)への投資を承認し、ルーク・ポラード国防即応・産業担当相はロンドンで開幕した国際航空宇宙軍参謀長会議で「タイフーン、F-35、テンペスト(GCAPのこと)と連携して新たなレベルの攻撃性と生存性を提供する自律型戦闘機を開発する」「このCCAの名称はStorm Fighter=ストームファイターになる」「ストームファイターが英空軍を欧州初の第6世代空軍にするだろう」「ストームファイターは有人機にとっては守護天使であり、敵にとっては番犬になる」と述べた。
The future of combat air is here.
Today we unveiled the UK’s first British-designed Collaborative Combat Aircraft at @FIAFarnborough.
Built in Britain. Ready for the fight 🔗 https://t.co/6ERLuSAUep pic.twitter.com/KBMbb4Yd82
— BAE Systems (@BAESystemsplc) July 22, 2026
英国のディフェンスメディア=UK Defence Journalも「このプログラムはStorm Shroud=ストーム・シュラウド(Tekever AR3にBriteStormを統合した電子妨害無人機)とタイフーンの組み合わせを基盤にしている」「これは第6世代戦闘機、無人機、絶えず進化し続ける電子戦が入り乱れた戦闘の嵐の中心で航空戦力の能力を最大化することを目的にしている」と報じ、ジェーンズも「まだストームファイターの正式な要求要件は公表されていないにもかかわらず、既に複数の企業が関心を示しており、中でもBAEシステムズとボーイングが注目されている」と報じていたが、BAEシステムズは独自のCCAを発表した。
BAEシステムズはファーンボロー国際航空ショー3日目に独自のCCAとなるBrontanax=ブロンタナックスを発表し「このCCAは空中目標および地上目標に対する電子戦能力と精密攻撃能力を提供することを目的にしており、タイフーンなどの戦闘機と連携して運用することで戦闘力と作戦効率を向上させ、2020年代末までに実戦配備される予定だ」と説明、ストリーティング国防相も「ブロンタナックスの発表は英防衛産業の並外れた才能と革新性を証明するものだ」と、空軍のスミス参謀長も「BAEシステムズと協力して来年にブロンタナックスのプロトタイプを飛ばす予定だ」と述べている。

出典:BAE Systems
国際航空宇宙軍参謀長会議で公表されたストームファイター計画の正当なCCAがブロンタナックスなのか、ストームファイター計画の潜在的な候補の1つがブロンタナックスなのかは不明だが、BAEシステムズは「自社資金でブロンタナックスの研究開発を進めている」と説明しているため、これはストームファイター計画に対するBAEシステムズ独自の回答である可能性が高い。
まだストームファイター計画の要求要件は策定されていないため、ブロンタナックスが2020年代末までに実戦配備されるという見通しも正式なタイムラインではなく、無人戦闘機開発で先行する米企業(ボーイングやGA-ASIなど)が英企業と提携してストームファイター計画に参戦してくる可能性はかなり高いだろう。
🇬🇧 Meet Brontanax: BAE Systems has unveiled the UK’s first uncrewed autonomous Collaborative Combat Aircraft at Farnborough. Designed to fly alongside Typhoon and extend combat mass at lower cost, it’s set for ground testing at Warton ahead of a first flight next year. 🎥👇 pic.twitter.com/SKRTP1Yf4W
— UK Defence Journal (@UKDefJournal) July 22, 2026
どちらにしても英国のストームファイター計画には多年度3億ポンド=約650億円の投資が約束されており、BAEシステムズもブロンタナックスの研究開発に自社資金で4億ポンド以上=約870億円以上も投資しているため、BAEシステムズにとってストームファイター計画の受注は必達事項だ。
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※アイキャッチ画像の出典:BAE Systems





















GCAPと無人随伴機セットでの日本語訳を作成するなら
烈風雷火よりも疾風迅雷のほうが似合っているような気がします。
疾風(はやて)が迎撃してきます、いえ無人機らしきものもいるので疾風(しっぷう)です。
となったら日本語話者以外は混乱してくれそうな気がします
確かに日本語に於いて、「烈風」よりも「疾風」の方が、音の響きは宜しく用例も多いですね。
然しながら、テンペスト(tempest)はストーム(storm:嵐)よりも更に強い風を表現する言葉だそうです。
英国のビューフォート風力階級での「storm」(風力10:24.5-28.4m/s)は、日本の風力階級では「暴風」にあたり、暴風の上は「烈風」(風力11:28.5 ~32.7m/s)になります。
疾風や強風では「大嵐」を意味するテンペストには風力で劣り、やはり「烈風」でなければ吊り合いが取れません。
ちなみに、ビューフォート風力階級での風力11は「Violent Storm」と呼ばれ、「tempest」では無い点が難い処です。
さて、「語感」を優先するか? それとも「風力階級」を合わせるか? …如何でも良い話ですが、なかなか悩ましいですね。
これは日伊も採用するのかな?
F-35でも使えるんなら、先にこっちを取得しといて日本でも運用ノウハウを詰んでおくって手も悪くないと思う
何ならF-2とも統合してくれれば、1番守護天使らしい立位置になれそう
日本のF-2に使うなら、現在三菱で二機(予定通りなら一機は去年試作機が飛行済み)、川崎で一機、スバルで一機試作中なので採用する可能性は低いかと、F-35の随伴機はアメリカとの付き合い重視でしょうし。
三社の当該無人機はいずれも技術実証機で、現段階で実用機への直接的な発展を前提にしたものじゃないです。
日本に欲しいのはスクランブルの随伴機UAVでしょうね。
2機出動体制から有人1機と無人機にできればリフレクター装備のF-35をスクランブル任務に使う無駄が減る。
ボディはデカイ巡航ミサイルとかだから、エンジンが作れればそこまで苦心するようなものではないだろうが
頭脳となれば学習データの蓄積やどういう挙動が望ましいか、みたいな「こんなやつがほしい」の考えと実現する開発環境しだいな気がする