欧州関連

第4世代機とウイングマンの組み合わせ、英国とドイツが共同開発を発表

フランスはRafaleで作動するウイングマンを2030年代前半までに開発すると発表、英国も「タイフーンやF-35Bに随伴可能なウイングマンを2020年代中に配備したい」と、ドイツも「FCAS実用化前にウイングマンが必要だ」と表明していたが、両国は23日「ウイングマン開発で協力する」と発表した。

参考:Landmark UK-Germany defence agreement to strengthen our security and prosperity

何処までF-16、F-15、Rafale、タイフーンへの投資が続けられるのか本当に分からなくなってきた

米空軍のNGAD、米海軍のF/A-XX、仏独西のFCAS、英伊日のGCAPには有人戦闘機に随伴可能なウイングマン(自律的飛行が可能な無人戦闘機)が設定され、有人戦闘機の代わりにリスクの高い任務の一部を肩代わりしたり、有人戦闘機の認識力や戦場に運搬するペイロードを拡張したり、価格高騰で減少傾向が続く航空戦力の量を補完できると期待されているが、ウイングマンの運用は次世代戦闘機のみが利用できる固有要件ではなく、第5世代機や第4世代機向けに実用化が相当前台しされている。

出展:General Atomics Aeronautical Systems, Inc.

米空軍が開発を進めているウイングマン(米空軍は有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機のことをCollaborative Combat Aircraft=CCAと呼んでいる)はNGADから独立しており、第1弾調達=CCA Increment1としてAndurilが提案したFuryとGeneral Atomicが提案したXQ-67AベースのCCA採用、第2弾調達=CCA Increment2の実施が決定済みで、CCA Increment1は2020年代後半に実用化されてF-35Aや第4世代機と共に運用される予定だ。

米海軍は米空軍とは異なるコンセプトのウイングマン開発を模索しており、決定的な差は空軍版CCAよりも安価な調達コスト(最大1機1,500万ドル)を要求している点だろう。

出典:Ministère des Armées et des Anciens combattants

仏独西のFCASにも共同開発されるウイングマンが設定されているものの、フランス国防省はRafale F5規格とF5規格で作動するステルス無人戦闘機の開発を発表、ルコルニュ国防相も「Rafaleのコックピットから制御可能なステルス無人戦闘機はnEUROnの開発結果に基づいて開発され、Rafaleよりも先行して敵地侵入の道を切り開くのが主任務だ」と述べ、2030年代前半にF5規格とステルス無人戦闘機の配備を開始する予定だ。

FCASを共同開発するスペインのディフェンスメディア=Infodefensaは「フランスの動きは『FCASで想定されているものと良く似た能力=高速化したデータ処理能力とウイングマンとのチーミング能力』をより低コストで提供する可能性がある」「さらに問題なのはRafale F5と新型UCAVの開発で得られるノウハウや知的財産権を誰かと共有する必要がない点だ」「この部分はFCAS計画を遅らせるホットスポットになっておりユーロファイターの前例を思い出させる」と警戒感を示していたが、今度は英国とドイツがウイングマン開発で協力すると発表した。

出典:BAE ACPのイメージ

英国の無人戦闘機構想は紆余曲折しているものの「タイフーンやF-35Bとチーミング可能なウイングマンを2020年代中に配備する」という点は変更されておらず、今年3月に発表された空軍向けの自律型協調プラットフォーム(ACP)戦略の中でも「ACPは2030年までに空軍の部隊構造にとって不可欠な部分になる」「戦闘に勝利する能力を提供するためACPは有人機と連携して日常的に活動する」と言及。

FCASに参加するドイツ空軍も「FCASが実用化される前に有人戦闘機と協調可能な無人機が必要になる」と表明、AIRBUSは新しいウイングマンのコンセプトを今年6月に発表して「これはドイツ空軍のニーズに対する回答だ」「有人機はウイングマンに対する主導権を握っているが、偵察、妨害、交戦といった戦術的任務を委ねることで有人機はリスクから保護され、さらに航空戦力全体の量を手頃なコストで増加させるのにも役立つ」と述べていたが、両国は23日に2ヶ国間の防衛協定に署名。

出典:Airbus

この協定には①将来の長距離攻撃システムに関する開発協力、②新たな海上用無人機の能力開発、③戦闘機に随伴するプラットホーム分野での協力が含まれており、ドイツはフランス、イタリア、ポーランドと共に新しい地上発射型巡航ミサイルを共同開発すると7月に発表済みで、この計画に英国が参加するのか、両国で別の長距離攻撃システムを開発するのかは不明だ。

②については全く情報がないものの、英国防省は2022年7月「マーリンMK.2に代わる革新的な無人哨戒ヘリを開発するため4年間で6,000万ポンドを投資し、2025年に無人哨戒ヘリのデモンストレーターが初飛行を行う」と発表済みで、両国ともP-8を運用しているため海上用無人機の能力とは対潜能力に関するものかもしれない。

出典:LA(PHOT) Dave Jenkins/OGL v1.0

そして③はウイングマンのことで、英国とドイツはタイフーン、F-35、GCAP、FCASに統合可能なウイングマンを共同開発するつもりなのかもしれない。

英国とドイツは共にタイフーンとF-35の運用国で、特に英国はF-35プログラム出資国なので独自のウイングマン統合を要求できる立場にある。さらに英国はGCAP計画の参加国、ドイツはFCAS計画の参加国なので、ここに独自のウイングマンを統合すれば、潜在的な輸出の可能性を大きく広げることができるため、ウイングマンのアフォーダビリティ向上や産業界の商業的機会を追求するのに役立つだろう。

出典:Copyright Eurofighter

ウクライナ侵攻前の戦闘機市場は第5世代機に関心が集中していたが、西側諸国が入手可能な第5世代機=F-35には導入待ちの長い行列が発生している上、継続的な開発作業が大幅に遅れて機能のアップグレードや新しい兵器システムの統合に支障が生じており、第6世代機についても「次の戦争までに間に合わない」という見方も登場、さらに有人戦闘機とウイングマンの組み合わせが「空想上の産物」でなくなったため第4世代機への投資や需要が上昇傾向だ。

市場人気がイマイチだったタイフーンもトルコ導入が濃厚(ドイツが許可したため導入に向けた技術的協議が始まっている)で、禁輸措置が解除されたサウジアラビアへの輸出も動きだしており、ポーランド空軍強化の最後ピースと言われる「3機種目の戦闘機調達」はF-15EXとタイフーンが競合しているものの、トゥスク新政権は疎遠になってフランスとドイツとの関係改善と防衛協力に積極的なためタイフーンを選択しても不思議ではない。

出典:Chancellery of the Prime Minister of Poland

ドイツはトーネードの後継機としてTranche4を38機、Tranche1の更新用にTranche5を20機、Typhoon EWへのアップグレード(既存機15機)、イタリアはTranche1の更新用にTranche4を24機、スペインはEF-18A+の後継機としてTranche4(もしくはTranche5)を20機発注することが確定、開発国4ヶ国とAirbusはタイフーンの新バージョン=Long-Term Evolutionの開発に資金を供給しているため、まだまだタイフーンは戦闘機市場で存在感を維持し続けるだろう。

どちらにしても「ウイングマンの登場」によってコネクティビティとデータ処理能力を強化した第4世代機の需要は確実に高まり、何処までF-16、F-15、Rafale、タイフーンへの投資が続けられるのか本当に分からなくなってきた。

関連記事:欧州4ヶ国 、モスクワに届く地上発射型巡航ミサイルの共同開発で合意
関連記事:英国が対潜戦向け無人哨戒ヘリ開発を発表、2025年に初飛行を予定
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関連記事:第4世代機に対するフランスの投資、F5規格とステルス無人戦闘機を開発
関連記事:Rafaleと無人機の組み合わせ、スペインはフランスの動きに警戒感

 

※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defence UK

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コメント

    • 黒丸
    • 2024年 10月 25日

    F-35Bとチーミング可能なウイングマンを2020年代中に配備する

    日本でも同じぐらいのタイミングで導入出来て運用可能だと嬉しいです。
    ただ、離発着をどのようにするのか気になります。
    贅沢を言えばひゅうが型でも運用できるサイズであればなお良いのではと思います

    4
      • あまつ
      • 2024年 10月 25日

      イギリスのF-35は空軍海軍共通で全機B型だからここで言ってるウイングマンは空軍用で空母搭載機じゃないと思うよ。
      以前から英海軍は空母に無人機用のカタパルトとフックの搭載を構想してたからひょっとすると空母での運用も可能かも知れないがQEのサイズと設備が前提で海自には無理でしょうね。

      9
    • かぼ
    • 2024年 10月 25日

    既にロシアはウイングマンを実戦で試験運用中
    極超音速ミサイルは実験どころか普通に配備して実戦で使用中
    西側はロシアと比較して本当に進んでるのだろうか?

    21
      • 2024年 10月 25日

      >極超音速ミサイルは実験どころか普通に配備して実戦で使用中
      どのミサイルのこと言ってるの?キンジャールやツィルコン以外で教えて下さい

      8
        •  
        • 2024年 10月 25日

        何を勘違いしてるのか知らんがキンジャールもツィルコンも極超音速ミサイルだよ
        射程20キロしかないPAC-3弾でしか迎撃できない

        11
          • ねこ
          • 2024年 10月 25日

          射程500kmの弾道ミサイルが極超音速兵器・・・?あれが極超音速兵器ならスカッドですら極超音速兵器になっちゃうけどいいの? ツィルコンもウクライナで発見されてる残骸から極超音速兵器ではないことはほぼ確実だよ

          10
          • ねこ
          • 2024年 10月 25日

          射程500kmの弾道ミサイルに過ぎないものが極超速兵器ならスカッドですら極超音速兵器になっちゃうけどいいの?ツィルコンはウクライナで発見された残骸から極超音速兵器でないことはほぼ確実だよ

          1
          • 2024年 10月 25日

          ごめんなさい,ロシアのプロパガンダはどうでもいいです

          21
            •  
            • 2024年 10月 25日

            迎撃不可能はロシアのプロパガンダでもキンジャールが極超音速ミサイルでPAC-3以外で迎撃できないのは事実なので

            1
          • ののの
          • 2024年 10月 26日

          キンジャールは単なる空中発射型弾道ミサイルで技術的に目新しいものは何も無い。滑空機動をする訳でもなく、高高度を極超音速巡航するわけでもない。落下速度で極超音速(マッハ5)に達してるだけ。それなら80年前の骨董品のV2ロケットですらできる。

          ツィルコンは、登場当初こそ本物の極超音速巡航ミサイルだと言われていたけど、実際はラムジェット推進の超音速ミサイル(マッハ2~3)。脅威っちゃ脅威だが、技術的には西側の同等程度。

          本当に恐ろしいのは中国のDF-17だ。あれこそ本物の極超音速滑空ミサイル。実際米軍の観測班がマッハ10で滑空飛行する発射試験中のDF-17を捉えている。ロシアなんてどうでもいいから、中国こそ警戒するべきだ。下を見るな上を見ろ。本邦が将来的に戦うかもしれない相手は上の上ぞ。

          11
            • バーナーキング
            • 2024年 10月 26日

            概ね同意だけど

            >空中発射型弾道ミサイルで〜高高度を極超音速巡航するわけでもない。落下速度で極超音速(マッハ5)に達してるだけ。

            ここは少し違和感。大抵の弾道ミサイルはアポジ付近でもM5は当たり前に超えてます(なのでここの速度を理由に「極超音速兵器」とは呼ばない)。そして極超音速云々以前に「巡航」しません。
            あとキンジャール(=イスカンデル)はショボいながら滑空機動はします(滑空機動は当然ながら揚力と同時に抗力が発生して、技術的に重要なのはその効率)。
            そして技術的には新規性がなく性能がショボくともアポジを60km程度に抑えて1〜2回のスキップで距離を稼がれると探知・追尾はしにくいしSM-3は使えないなど迎撃手段も限られます。
            ツリー元の話題である東西技術レベルの判断材料としては不適切だけど脅威としては普通に厄介だと思います。

            7
    •  
    • 2024年 10月 25日

    機体の開発は現実的だろうけど、それだけの数の航空機を運用する航空基地側の能力が飽和しそうな気がする
    そもそも少数精鋭化が進んで規模の面では小さくなり続けてきた航空基地が運用機数の拡大に耐えられるのか疑問だし、非線形化の結果として会戦から航空基地が無縁でいられなくなった以上いくら飛んでいる時の能力が強化されようと駐機時は無力でバンカーの整備が必要だ
    そして航空基地の機能が拡大されるほど攻撃目標としての価値は高まるはず
    いっそWW2の頃のように野原から飛ばせるようウィングマンはレシプロ機にするのもいいかもしれない

    9
    • 58式素人
    • 2024年 10月 25日

    無人機の大きさですが。
    求められる任務に応じた爆弾倉の大きさで、機体のサイズが規制されるのでしょうね。
    あと、有人機が何処にいるかによりますが、戦闘エリアに到達する、
    あるいは戦闘エリアへの出入りのために、どれほどの飛行性能を求められるか、でしょうか。
    素人は、海軍国と陸軍国では、要求が大いに違うのでは?、と思います。
    英国とドイツはその辺り、結構違うのでは、と想像するのですが。上手くいくのかな。

    4
      • かぼ
      • 2024年 10月 25日

      ロシアのオホートニクは、無人機の中でも大型でしたが
      国が違えば求める性能や運用方法も違う訳で
      本当に共同でやれるのか色々と疑問ですよね
      西側の大型無人機も用途で大きさや形がバラバラだし・・・

      13
        • バーナーキング
        • 2024年 10月 25日

        今後無人機は有人機以上にどんどん多種多様になっていきますから「その内の1機種」を共同開発するくらいは国土国情が違ったところでどうということもないでしょう。

        1
      • 58式素人
      • 2024年 10月 26日

      考えてみるのですが。
      もし同じ機体を使うなら、少なくも、エンジンは変えるのでは、と思います。
      例えば、英軍用は海軍での使用を見込んで、航続距離の出せるターボファン
      を使い、ドイツ軍用は陸上使用でターボジェットを使うとか。
      当然、ターボジェットの方が安価ですね。判断は両国の用兵者に任せる形で。
      燃料/ペイロードとのトレードオフとはなりますが、何処かでバランスをとる形で。
      参考になるか?ですが、英国のドローンでバンシーというのがありますが、
      この機体は、同じ機体で、プロペラ推進/ターボジェット単発/
      ターボジェット双発の三種類があります。こういう方向に行くのかな?。

    • 無印
    • 2024年 10月 25日

    日本も「2025年中に戦闘支援無人機を飛ばす」ってなってるらしいし、この分野は本当に加速してるんだなぁ
    F-35Bとチーミングできるウイングマンは興味出ますね、クイーン・エリザベスに着艦させる気なのかな?
    もしその気ならいずも型にも着艦できるのか、気になりますね

    12
    • きりる
    • 2024年 10月 25日

    日本のF-35系CCAは米帝さんと一緒にXQ-67になりそう
    XQ-58は着陸がバリュートなんで再使用までの時間が分からんし使い捨て感覚かな

    F-3用の国産随伴機なら作戦行動半径は飛ぶ小型廉価使い捨てか往復できる大型高級機のどちらになるだろね

    3
    • 山中あそぶ
    • 2024年 10月 25日

    無人機と有人機の組合わせで低コスト化という予想は疑問を感じる。

    無人機にも有人機と同行できる航続・速度性能が必要で、ペイロードもそれなりのもの、センサーも有人機レベル、ステルス性は5世代機レベルが必要。更に電子妨害や有人機の墜落を考えれば完全自律で行動する能力が要求されるので、単発だろうとコクピット不要だろうと開発コストも機体コストも相当なものになりそう。

    それだけのものを開発すれば有人機開発とリソースが競合するのは避けられない。挙句NGADやFCASやGCAPでの計画の乱立が、無人機でも再現されて更に混乱、結局有人機の開発が先延ばしになるのは避けられない気がする。

    2050年には無人機をF-15FX Eagle IIIやラファールF9やタイフーントランシェ10がコントロールしてるかも。

    15
      • MK
      • 2024年 10月 25日

      ホント有人機のほうが取得も運用も安いってなりそうですねえ

      8
        • のー
        • 2024年 10月 25日

        でも有人機にはパイロットというボトルネックがありますよ。
        ウクライナでも問題になってましたが、戦争が近づいてきて、いざ数を増やそうと思っても有人機の機体だけでは戦力にならんので。
        まあ無人機でも後方支援部隊が必要ではありますけど。。。

        6
        • 幽霊
        • 2024年 10月 25日

        だけど万が一撃墜されてパイロットが死ぬぐらいなら多少コストが割高でも無人機の方が良いとは思いますね
        それにそもそも戦闘機パイロットになろうと思う若者も減ってきてますから、戦力を維持する為には無人機の導入は避けられないでしょう。

        6
      • NHG
      • 2024年 10月 25日

      コストが安くないってのは同感だけど、最終的なコスパは人という資源の価値をどう見積もるかって話になるのでは

      3
      • バーナーキング
      • 2024年 10月 25日

      1機が全行程に随伴して全機能を賄う必要なんかないでしょう。あれもこれも1機種でやろうとするからコストも機体規模も膨れ上がる訳で。
      先発滞空型のセンサー機は低速高揚力でペイロード不要でSTOL性が高くなるから前方の小さい基地、空港で運用できるから多少遅くても問題ないしミサイルキャリアは有人機並の滞空性能もセンサーも不要。
      構成技術はほぼ流用でいいし非常時の自律行動は最低限帰還と自壊ができれば十分でしょう。

      2
        • NHG
        • 2024年 10月 26日

        運用ドクトリンとしてどうとらえるかって話になるのかな
        自分としては戦闘機の随伴であるなら同等の性能が必要だと思うし、前線で事前展開するシロモノならそれはUAVの類に思える
        むろん戦闘機と連携できる高性能UAVも否定はしないし大アリだとは思うけど、戦闘機の随伴という話の流れのうえではベクトルが違うと思う

        1
          • バーナーキング
          • 2024年 10月 26日

          「随伴」って言葉に捕らわれ過ぎてるだけでしょう。
          元コメのほぼ全てのネガが「随伴」が原因です。
          対して言葉通りに「離陸から着陸まできっちり随伴」するメリットって何かあるんですか?

          1
            • 山中あそぶ
            • 2024年 10月 26日

            それは戦闘機が編隊を組む意味を否定することになりますが。無人機だと随行の必要が無くなる訳では有りません。
            ここで紹介されてるのはいわゆるロイヤル「ウィングマン」で、随行不要なミッション「も」有るでしょうが、随行する能力は必須でしょう。
            実戦では、戦闘機は離陸の瞬間から着陸の瞬間まで不測の脅威に晒されますから。

            2
              • バーナーキング
              • 2024年 11月 02日

              戦闘機の編隊は基本同じ機体でしょう?
              サイズも特性も全く異なる有人機と無人機が「全行程」随伴する根拠にはなりませんよ。
              有人機だって攻撃機の編隊に別の基地から出た護衛の戦闘機隊が「随伴」することは普通にある訳です。

              >実戦では、戦闘機は離陸の瞬間から着陸の瞬間まで不測の脅威に晒されますから。

              自国領土内で防空設備を備えた自軍基地付近で随伴無人機に守られなければ飛べない有人戦闘機、あるいは基地の防空設備以上に手厚く有人戦闘機を守れる随伴無人機、というのがちょっと想像つきません。
              随伴無人機はどちらかといえば有人機から適度に「離れて」リスクを代行することで有人機を守るもんだと思いますが。
              あと「離陸の瞬間から着陸の瞬間まで」って離陸前や着陸後って不測の脅威はなくなるんですか?(「墜落」のリスクはなくなるけど不測の脅威ではないですよね?)

                • 山中あそぶ
                • 2024年 11月 03日

                10月25日当日に「1機が全行程に随伴して全機能を賄う必要‥‥」に直接(凄く長い)レスを付けたのだけど、管理人さんにブロックされて(承認されなかった)表示されませんでした。

                推敲した原稿は手元にあるけど、再度ブロックされるでしょうから投稿できません。ブロックされた理由が不明なのでどう書き直せばいいか分らないので。

                >「離陸の瞬間から着陸の瞬間まで」って離陸前や着陸後って不測の脅威はなくなるんですか?

                ありますよ。あなたの

                >「離陸から着陸まできっちり随伴」

                に表現を合わせたのに揚足とられても困りますが。

                多分「有人機の前に離陸し、有人機の後に着陸」することが望まれるでしょうね。
                それを一応次のコメにレスします。(ブロックされなければ)

                  • バーナーキング
                  • 2024年 11月 03日

                  揚げ足じゃないですよ。重要な部分です。

                  >多分「有人機の前に離陸し、有人機の後に着陸」することが望まれるでしょうね。

                  前とはいつから?後とはいつまで?
                  「脅威が存在する限り」というなら随伴機は一生降りられないでしょう?
                  何で1番頭に書いてある「1機が」を無視するんですか?

                    • 山中あそぶ
                    • 2024年 11月 04日

                    ストーカーか何かですか?
                    あなたと私がそれぞれ異なる無人機像を持っていると言うだけで、どちらの見解が正しいかなんて争う必要も意味もないでしょう。当の空軍自体正解を模索中の筈です。

                    あなたがあなたの見解を持つことを私は尊重しますので、あなたも私があなたと違う見解を持つことを尊重してもらえますかね?

                    他人のレスに手当り次第に噛みついて、執拗に突っかかるのは止めてもらえますか。鬱陶しいので。

            • 山中あそぶ
            • 2024年 10月 26日

            補足)本文中で

            >米空軍のNGAD、米海軍のF/A-XX、仏独西のFCAS、英伊日のGCAPには有人戦闘機に随伴可能なウイングマン(自律的飛行が可能な無人戦闘機)が設定され

            >米空軍は有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機のことをCollaborative Combat Aircraft=CCAと呼んでいる

            とあるとおり、ここでは「随伴可能な機体」の話をしてます。

            1
              • バーナーキング
              • 2024年 11月 02日

              「離陸から着陸まできっちり」という要素はどこにも見足りません。

                • バーナーキング
                • 2024年 11月 02日

                見当たりません、ね。

                • 山中あそぶ
                • 2024年 11月 03日

                「離陸から着陸まできっちり」という要素はどこにも見足りません。

                「ロイヤルウイングマン=忠実な僚機」ということは、有人の僚機とほぼ同等の能力が要求されるでしょう。
                少なくとも各国の計画でそれが不要とされた明確な情報は今のところ無いでしょう。

                ウイングマンの役割は離陸後・着陸前に互いに機体異常が無いか目視確認することから、僚機の離陸滑走中・着陸滑走中に周囲を警戒・脅威があれば対処することまで必要です。

                WW2でも着陸態勢に入った編隊を隠れていた敵機が襲って撃墜した例もあり、脆弱な離着陸時こそ援護が必要です。

                僚機が無人機だからこれらを省略できる理由はないでしょう。地上の防空施設より、上空の機体の方が超低空のドローン等の探知はし易いでしょう。「【離陸直前】から【着陸直後】まできっちり」援護が望まれると思いますね。

                  • バーナーキング
                  • 2024年 11月 03日

                  >「ロイヤルウイングマン=忠実な僚機」ということは、有人の僚機とほぼ同等の能力が要求されるでしょう。

                  されませんよ。
                  プラモデルとかでよく使われる「忠実に再現」みたいな表現をイメージしてるのかな?
                  ここでの「忠実」は訳語なので原語から意味を考えるべきで、ロイヤルウィングマンのロイヤルは直訳すれば「王家の」で、「ロイヤルガード(=近衛兵)」などのロイヤルと同じ使われ方で、そこに「護衛対象と同じ、同等」というニュアンスは存在しません(歴史上「主君と背格好の似た近衛兵が影武者を務めた事例」はそれなりに存在するかもしれませんがそれは「近衛兵」という言葉の意味するところではありません)。

                  てか空軍基地なんて戦闘機が離着陸してなくてもいつだって重要防護対象でしょう?
                  地上防空設備ではどうしても事足りないというなら随伴機の要求性能を引き上げてまで最初から最後まで護衛させるより防空用の無人機を別立てで用意した方がはるかに効率的でしょう。
                  防空専任なら移動速度も航続距離も要らないのであるいは低速・低空性能に振るなり、小型・安価にして機数を増やす手もあるでしょう。そして戦闘機が留守の基地も守れます。
                  そして有人機の送迎から解放されて要求航続距離が短くなれば随伴無人機側もコストダウンできる訳です。
                  最初から言ってる通り「1機、1機種で全部賄う利点があるのか」という話なんですよ。
                  有人機の場合は「パイロット何人要るんだよ」という問題がありますので無闇に機数や機種を増やす事はできませんが無人機ですからその心配もありません。

      • ななし
      • 2024年 10月 26日

      ウクライナの前線でのドローンみたいに
      「無人機は持ってて当たり前。持ってなければ一方的にやられる」
      なんて状況になるんじゃないかと思います。
      有人機の最大の弱点は機体と共に失うパイロットの育成に時間がかかるという点です。
      最低でも2年の教育期間が必要になります。
      遠隔操作の無人機なら機体を失ってもパイロットは無事。自律型の無人機ならパイロットすら不要です。
      消耗戦になったらどっちが有利か言うまでもありません。

      4
      • 匿名希望係
      • 2024年 10月 27日

      空飛ぶミサイルキャリアと割り切って母機のデータ受信だけにして済ませるとか?

    • Easy
    • 2024年 10月 25日

    しかし1機20億円では、決して安いものではなく。
    しかも対空ミサイルに弱いのは有人機と変わらず。
    何となくスペースシャトル的なムードが感じられますね。
    結局、使い捨てのミサイルやロケットで代替した方が安い、的なオチになりそうな。

    17
      • バーナーキング
      • 2024年 10月 26日

      ISR用途だと「継続して行える時間」が重要なのでロケットでは厳しいです。
      そして「長時間滞空できるISRミサイル」はもう無人機の一種と言って良いでしょう。本邦の目標観測弾がまさにそれですね。

      6
      • 田舎者
      • 2024年 10月 26日

      私もスペースシャトルの二の舞いを感じました。

      あの頃は米国を筆頭とした西側がまだまだ圧倒的だったので致命傷には至らなかったと思います。しかし、西側全体が衰退し対抗勢力が拮抗/強大化してきた現在、致命的なリソース配分ミスの1つにならないか心配しています。

      目先の費用対効果を追う姿勢には、既存の軍需産業を活用せざるを得ないジレンマなどもあるのでしょうが…

    • そら
    • 2024年 10月 26日

    映画ステルスが現実味を帯びる時代かぁ

    1
    •  
    • 2024年 10月 26日

    フランスが単独でラファール用ウイングマンを開発する話にFCAS陣営のドイツが怒っていたから、
    F-35用ウイングマンの開発でGCAPとFCASの両陣営に売り込めるイギリスとの共同開発を画策した、
    という事かな。

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