英空軍のビル・サンダース大佐はイタリアで開催されている国際戦闘機会議で「GCAPはNATO、米国、開発国の兵器を全て統合して指揮官に柔軟性をもたらさなければならない」と述べ、GCAPのウェポンベイに柔軟性をもたせ、全てのCCAとも連携できなければならないと訴えた。
参考:GCAP fighter jet designers push to keep weapons, drone options open
サンダース大佐の主張は運用者としての理想かもしれないが、デゲンハート最高経営責任者が口にした懸念は「理想を実現するリソースはどこにあるのか」と言いたかったのだろう
英空軍のビル・サンダース大佐は将来戦闘航空システムの構想や要件策定を担当する責任者を務めており、イタリアで開催されている国際戦闘機会議で「GCAPはNATO、米国、開発国の兵器を全て統合して指揮官に柔軟性をもたらさなければならない」と述べて、GCAPのウェポンベイに柔軟性をもたせるよう訴えた。

出典:Edgewing
“ウクライナで得られた教訓を思い出してほしい。戦争が勃発すれば事前に備蓄した武器は急速に消耗され、これを補充するためサプライチェーンには大きなプレッシャーがかかる。そのような状況で求められるのは利用可能な他の備蓄やその他のサプライチェーンを最大限利用するための能力だ。NATO、米国、開発国の武器を全て搭載できるプラットフォームがあれば指揮官は即座に柔軟性を得ることができる”
“さらに高価な武器を使い続けることは攻撃コストや交戦コストの観点から持続可能ではない。我々がGCAPに望んでいるのは敵の防衛システムを引き裂き、使用する武器のコストを引き下げられる状況に持ち込むことで、柔軟性の高いウェポンベイがあれば状況に合わせて適切な攻撃コストの兵器を選択できる。これと同様に全てのCCAとも連携できなければならない”

出典:U.S. Air Force
国際戦略研究所のダグラス・バリー氏も「GCAPがあらゆるCCAと連携できる戦闘機として開発するのは理にかなっている」と述べたものの、同時に「英国、日本、イタリアはGCAPで使用するCCAを独自に決定できる。各国のCCAが共通プラットフォームに統合されるかどうかは興味深い問題だが、現時点では選択肢と柔軟性を高めるため各国が独自に行動しているように見える」と指摘し、ユーロファイター・コンソーシアのデゲンハート最高経営責任者も「CCAについて顧客が異なる選択をすれば全てに対応しなければならなくなり、これを同時に行うことは不可能で無限のリソースはどこにもない」と訴えた。
GCAPにNATO規格の兵器、米国製兵器、英伊日製兵器の全て統合すれば、利用可能な備蓄とサプライチェーンの規模が増加するものの、当該兵器を制御するためのプログラムをミッションコンピュータにインストールして完了というほど戦闘機に兵器を統合する作業は簡単ではない。

出典:Courtesy Photo by Ethan Wagner, Lockheed Martin Corporation
駐機した専用機体から何度も切り離し実験をおこなってデータを収集し、飛行中の戦闘機から兵器を安全に分離できるかどうかを確かめ、この地道な過程を経て飛行中の戦闘機から切り離し実験を行い「問題ない」と実証できれば統合作業が完了するものの、この検証は兵器を搭載する全てのハードポイント(ウェポンベイを含む)で行う必要があるため手間がかかる上、これを検証するにはデータ収集用に改造された特殊試験機が必要なので統合コストも非常に高額だ。
英国防省は2021年「F-35BにASRAAM、PavewayIV、SPEAR3を統合する費用は4,700万ポンド=約94億円、1.03億ポンド=約207億円、1.7億ポンド=約310億円だ」と明かしたことがあり、柔軟性の高いウェポンベイを実現するためには「各国の似たような兵器」を重複統合しなければならず、GCAPを「あらゆるCCAと連携できる戦闘機」として開発するのも同じ問題に直面する可能性が高く、柔軟性の獲得は「手間やコストの増加」と引き換えでないと手に入らない。

出典:Edgewing
サンダース大佐の主張は運用者としての理想かもしれないが、デゲンハート最高経営責任者が口にした懸念は「理想を実現するリソースはどこにあるのか」と言いたかったのだろう。
関連記事:GCAP配備が2040年以降にずれ込む可能性、日本はF-35追加購入を検討
関連記事:GCAP関係者、テンペストは直接交戦よりクォータバックとしての役割が重要
※アイキャッチ画像の出典:Edgewing





















全部統合しろって、それF35でソフト開発の遅延原因になってるやつ
F35Iみたいにサブ領域で追加アプリが動作できるような仕組みじゃないと、何時までも開発が終わらなくなる
ソフトウェアはなるべく分割で開発する仕組みにして、個別に動作するようにした方が間違いないよ
最初から全部入りの統合ソフトとか地雷
これが実現したら、日本でのミッションでイタリアの対艦ミサイルが使えるぞ、って出来るのかな?逆もアリ
日英伊で武装の融通を無制限にしようって話なんでしょうけど、最初からそれは無理では…
とりあえず日英伊と各国の武装をローカルで使えるようにして、それから融通しあえるようにした方がリスクは少ないのでは
F-35の教訓を生かしてもらえれば良いですね。
【各国のCCAが共通プラットフォームに統合されるかどうかは興味深い問題だが、現時点では選択肢と柔軟性を高めるため各国が独自に行動しているように見える」と指摘し、ユーロファイター・コンソーシアのデゲンハート最高経営責任者も「CCAについて顧客が異なる選択をすれば全てに対応しなければならなくなり、これを同時に行うことは不可能で無限のリソースはどこにもない】
この辺りが専門家の話を聞いては、ほー。ふーんという事になりそうです。
製造業やってる人ならわかると思うけど自社内でさえ閾値や汎用化に苦労してるのに外部企業と全く同じ規格を作りなさいなんて言われたら納期が何年遅れるか分からないな
AIが生産計画を組む時代にシフトしてからじゃないと実現しないんじゃない?
うすら記憶ではウクライナのミグに搭載された西側ミサイルはタブレットで操作されてたらしいから、お金とやる気さえあれば不可能はないはず
問題は平時からそれに備えて開発リソースとお金を使うことにメリットがあるかどうか
ウクライナの件は戦時ならではの間に合わせで、ちゃんとした兵装分離試験を行っているとは思えず、平時では到底許容出来ないリスクを負っての対応ではないでしょうか…。
ソフトウェアもハードウェアも前時代のMIG-29に緊急で統合するのとソースコードの行数もシステムの複雑さも段違いの第五世代機、次世代機に統合するのとでは全く難易度は違うでしょ
急造戦力として積んで撃つだけならMIL-STD-1553B他、西側の標準規格に則った装備を西側機体で撃つ方がはるかに楽でしょう。
金や時間がかかるのは平時の商品として安全確実柔軟が求められるからです。
たぶんタブレット使うぐらいだから、統合という統合はやってないのでは
撃てば飛ぶだろうしなんかそれっぽいものに誘導もするだろうし当たれば爆発するだろうからなあ。
最低限AMRAAM(+JTAM)、StormBreaker、JSM、JDAMくらいは統合してほしいかな…
これでも相当大変だろうけど
フランスは自国の兵器のソースコードとか出してくれるので?>NATO
日英伊米まではまだわかるというか
日米に関しては、日本が自動でやるだろうからタイフーン搭載兵装で積めそうなのおまえらでやれよだな・・・。
つーかスウェーデンとかもあるじゃあねぇーか>NATO
自国で使ってないやつとか一度作ってコンピューター上ですむんなら別としてそれまでのデータとるのがだるそうだな
アメリカ製買えばよくね?
最近のアメリカ兵器産業見てるとそれは…
物理的な搭載が必要な兵器の認証が人月・費用を食うのは当然としても、CCAは抽象化レイヤーでも実装してもらわんと開発はたまったもんじゃなさそう。
基本GIGOやエッジウィングとしては「もちろんGCAPへのNATO、米国、開発国の兵器全ての統合を容認、支援しますよ(ニッコリ」じゃないかな。
次期MRAAMやミーティアは当然統合するとして、輸出商材として考慮してる以上さすがにAIM-120とかは早期に統合するでしょうし現状や近い将来に標準的に採用されてる電子的・物理的な西側の標準規格には一通り準拠するでしょうけど、
そこから先はユーザーや輸出窓口国の企業や軍、あるいは搭載装備側の企業がやれ、支援はしてやる、でいいんじゃない?
日本としてはとりあえず次期MRAAMやASM-3改や12式ER空発辺りを想定してる形態で使えればOK。追い追い有事に備えてAMRAAMやJSM辺り、ついでにAAM-4/5とかが使えれば十分でしょう。
AIM-120とかインド売却時のミサイル運用とかのオプションになるきはする
デフォルトは、多分ミーティア後継あたりで
当たり前に輸出を前提としてる英伊にとってAIM-120を使えない、というのは考えられないだろうし、有事を考えれば我が国だって是非統合したいでしょう。
米だって商機を失った上に日英伊との関係を悪化させてまで邪魔するとは思えませんし、
技術的にも西側デファクトスタンダードにしてF-35Bのウェポンベイで普通に運用できてるAIM-120の大型双発機のGCAPへの統合は、F-35へのミーティアやJSM(ついでにAAM-4)の統合よりははるかにハードルが低いかと。
対応と輸出期向けのオプションは基本別よ。
そうしないと無駄にライセンシー発生するからね。
日本+英伊向けには対応していても売却時には(安くするためにも)ライセンスが発生しないためにソフトなどを入れない状態でうるってだけで(欲しいなら顧客がアメリカの許可取って開発国に売却要請するなど)
なんでインドのラファールのミーティアみたいにあとでのオプションとしても対応可能状態で売るのではっていう推測よ。
そうすることでいらない国にはライセンス費用が抑えられる=価格が抑制されるからね。
記事や私は「統合作業」の話してるので。
FREMM計画を始め、欧州の海軍が度々やってきた、技術などを共同で開発して実際の製品は各自で設計製造みたいなもので良いと思う
GCAPはアメリカにとって商売上は競合相手になるので、そもそもアメリカ製の兵器の統合をどこまで認めるのか未知数ですよね、AIM-120ぐらいは認めるかもしれませんが。
日英伊の3カ国が統合したい兵器をそれぞれ統合する作業をした上で、完成品GCAPとしては「三カ国が運用している武器と無人機はすべて統合されていますよ」という状態にできればいいのではないでしょうか。
アメリカの最新兵器、AIM-174Bや極超音速巡航ミサイルなどは許可されないという前提に立って、同等品を日英伊で共同開発できればいいのではないでしょうか。
どこまでがNATOら輸出されるか次第でもあるよね
仰る通り米製で統合が認められるのはAMRAAMやJDAMみたいな標準的な装備だけで、使えることが「売り」になる様な特殊な装備は認められない可能性が高いと思いますが、それで十分じゃないですかね。
第三国ユーザーだってせっかく買ったステルス機に機外兵装のデカブツ運用能力なんか優先的に求めやしないでしょうし。
純然たる願望になりますが、中SAM改あるいは23式艦対空の空発可して統合はして欲しいところです。
まずは物理的な拡張性を織り込んで作って、それから対応幅をひろげればいい
手を動かさず、口を動かしすぎ。だから共同開発なんてのはろくでもない
>英空軍のビル・サンダース大佐は将来戦闘航空システムの構想や要件策定を担当する責任者を務めており
つまりGCAPにとってはユーザー側責任者ですからそりゃ口ばっか動かすし、将来&理想論で話すでしょう。
エッジウィングやBAEやレオナルドのトップの誰かがこーゆーこと言い出して揉め始めたら問題ですが。
何を言ってるの?
これで共同開発自体否定とか意味がわからない
随伴無人機が対応してればいい世代の戦闘機では
とりあえずウチはAAM6×6発とAAM5×2発で十分なんで
もしかして6×8発と5×4発とかになったら嬉しいな
なんのためのCCUなのか。適合しない航空兵器は全部無人機側に載せてしまえば良いだろうに。なんならあっちのが開発スピード上だし。
イギリスさんも定期的に風呂敷広げてくるのな。
でも電子、通信系って大概レオナルドUKがやるんじゃないのか…
これに関しては大変でもやるしかないだろうな
アメリカですら新鋭機の単独開発は苦労する時代なんだから、共同開発するんならハード、ソフト共に共通化された規格を作るのは理に適ってる
元々GCAPはある程度のベースから各国で派生する事を前提にしてるんだし、こういう方向性になるのは仕方ないね
完全な統合とまではいかなくても、いざとなったらとりあえず積んでとりあえず放り出すくらいはできるようにならないものなのかなぁ。
「いざとなったらとりあえず」でいいならMIL-STD-1553Bや1760その他既存の主要規格に準拠してて想定以内のサイズ・重量の装備ならできると思いますよ。
ただ「遷音速や超音速&様々な気象条件や高度や機動状況下で吹き込んでくる衝撃波の中でコンマ秒のウェポンベイ開放時間内にちゃんと投射できるか」となると話が全然別なのかと。
各種の下位互換で撃つだけなら出来るって話はありますね。
MIGやフランカーに積んでいるAIM-7とかはソ連製コピー扱いらしいですが
AIM-120もシステム上AIM-7互換で撃ってセミアクティブ誘導だけなら出来るとか
統合出来るかはさておき、現存する(もしくは構想、計画されている)航空機搭載兵器を収める程度のサイズのウェポンベイは備えるべきかなぁ。「物理的に収まりません」だと、統合もクソも無いからね。
後は、運用国事にソフトウェアの書換えを柔軟に出来る様にするとか?
それこそ迅速な戦力化が出来る無人機に適合性のないミサイル乗せて飛ばせば良いのでは。
せめて発火起爆くらいはしなきゃだめじゃないかな。弾頭なしでつっこむのと変わらなくなっちゃうよ。