英国軍はトルコ製UAV「バイラクタルTB2」の成功を受けて、安価で武装可能な無人航空機の調達を検討しているらしい。
参考:UK wants new drones in wake of Azerbaijan military success
英国は地上部隊を叩くのに十分なスペックを備えた安価な無人航空機を望む
ベン・ウォレス国防大臣は最近開催された英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)主催の会議でバイラクタルTB2の活躍を取り上げ「これは無人航空機の分野でトルコが如何に先んじているかを示す一例だ」と語り、トルコが開発したシステムは「シリアやリビアで何百輌も戦闘装甲車輌や防空システムを破壊することに成功した」と付け加えた。
さらに英国防省の関係者もバイラクタルTB2について「ナゴルノ・カラバフ紛争でアルメニア人を大勢撃破して占領地域返還を決断させる状況に追い込むのに決定的な役割を果たした」と言っており、安価で武装可能な無人航空機を調達することを検討しているらしい。

出典:public domain MQ-9リーパー
英国軍が運用中の無人航空機「MQ-9」はバイラクタルTB2よりも基本性能が優れており、機体と管制局が何千km離れていても衛星通信を経由して制御することが出来るが1機あたり約2,000万ドル(約20.7億円:地上管制装置は別途)と高価だ。一方のバイラクタルTB2はサイズも小型で速度も兵器搭載量も大きく劣っているが1機あたり約100万ドル~200万ドル(約1億円~約2億円:地上管制装置は別途)と安価で、小型の専用誘導弾「MAM」を使用すれば装甲車輌を破壊もしくは使用不能な損傷を与えることができる。
補足:トルコは衛星通信に対応した無人航空機「バイラクタルTB2S」の出荷を始めているためTB2=衛星通信に非対応というのは認識は過去のものになっている。
要するにバイラクタルTB2はMQ-9と比較すると劣って見えるが地上部隊を叩くのに十分なスペックを備えており、何よりも調達価格が安価なので多少の損耗を容認できるのが強みという訳だ。
さらに機体が小型ということはレーダーに捕捉されにくく、実際バイラクタルTB2のレーダー有効反射面積(RCS)は推定0.1平方メール程度でF-16やトマホークよりもRCSの値が小さいためロシア軍の防空関連技術を研究している技術者は「厄介な相手だ」と証言している。
ただ英国は「独自」の安価な無人航空機を開発・製造することを検討しているので、トルコからバイラクタルTB2を調達することは検討していない。米空軍もMQ-9の後継機に安価な商用ドローンの改造機を用いるかステルスを備えた軍用設計機を新規に開発するかで迷っており、この辺りは米英共通の悩みなのかもしれない。
関連記事:ウォレス英国防相、トルコ製UAV「バイラクタルTB2」が証明した実力を称賛
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※アイキャッチ画像の出典:Savunma Sanayii Başkanlığı トルコの無人航空機「バイラクタルTB2」
日本はバイラクタルを輸入するのも手じゃないか?
驚異的に安いし、トルコとも関係は悪くない
今、トルコに対して新規購入だと、アメリカにF-3、F-35、輸入ミサイル関連でペナルティを課せられるかもね。
だからといって国産も無駄が多いけど。
研究用に買えたらいいんだけどね…
アメリカに怒られるのを恐れてるんだよ
バイデン政権になって多少はトルコに融和的になったらあるかもしれないけど
それだったら、国産メーカーにバイラクタルTB2をモデルにした戦闘用ドローンを作らせた方が早い
国産メーカーも民生用でドローンを結構作っているから転用出来ない訳では無いし、更に最近政府が省庁の保有するドローン約千機(自衛隊・警察等の安保関係は除く)の大半が中国メーカー製だったのに気付いて「今後は国産品に切り替える」方針を打ち出したから、これを機に自衛隊向けの戦闘用ドローンも国産化する機運が高まるだろう
トルコが怪しいとは言わないが、今後は輸入ドローンが安いからと言って安易に輸入したら、製品に不正プログラムが仕込まれていたり、乗っ取りやハッキング等で大事なデータが全部仮想敵国に筒抜けだったと言う事態を考慮しなければならない
多分、スペック的にTB2と同等品を作る事は出来ても、何百何千という実戦で鍛えられた運用ノウハウと主にロシア製電子妨害装置との戦いで鍛えられた対電子妨害耐性技術は真似ができないんじゃない?
「輸入兵器を買えば運用ノウハウを手に入れられる」と言うのは幻想だと思うけどね…何処の国が血で贖った運用ノウハウを兵器を買っただけの国に教えると思う?
日本だって、米国から輸入した兵器の運用ノウハウを兵器を買った代金だけで手に入れられた如何かを過去の歴史から考えれば、分かる事だと思うけどね?
尚、これは対電子妨害耐性技術も同じ
TB2を購入したら運用ノウハウが手に入るなんて一言も言っていない。
コメ主が「国産メーカーにバイラクタルTB2をモデルにした戦闘用ドローンを作らせた方が早い」と言っているから、運用ノウハウと対電子妨害耐性技術は真似出来ないんじゃないの?と言ってるだけだろ。
変な難癖はやめてくれ
それなら、今回の元記事で「英国は『独自』の安価な無人航空機を開発・製造する事を検討しているので、トルコからバイラクタルTB2を調達することは検討していない」と報じている事をどう受け止めるべきかな?
つまり、バイラクタルTB2の運用ノウハウと対電子妨害耐性技術はその程度と言う事(無論、日本のこの分野の技術が英国並みだとは言わないが)
しつこいな。
コメ主が「国産メーカーにバイラクタルTB2をモデルにした戦闘用ドローンを作らせた方が早い」と言っているから、運用ノウハウと対電子妨害耐性技術は真似出来ないんじゃないの?と言ってるだけだろ。
それを勝手に「TB2を購入したら運用ノウハウが手に入る」と言い出したのはあなただ。
なんで話をすり替えてるんだ?
英国は『独自』の~どう受け止めるべきかな?
知らんがな
そっちだったか…てっきり参考品輸入で運用ノウハウと対電子妨害耐性技術を手に入れるべきと論じているのだと誤解したんだ、済まなかった
国産で作らせたら、日本製兵器特有の「性能クズなのに価格はアホみたいに高い」になるのが目に見えてるんだよな
陸自のFFOSやFFRSの様な専用品(これも民間仕様の派生型が存在するが)ならそうなるだろうが、バイラクタルTB2の様にロースペックで一部に民生部品も使っている製品なら、性能要求さえしっかりしていれば国産品でも安く出来る余地があるぞ
それでも「国産品は高価でクズ」と言うなら、バイラクタルTB2の様に構成部品の一部を輸入品にすれば良い
実際バイラクタルTB2のエンジンはロータックスの民生品、ミサイルラックは英国製、光電子装置はカナダやドイツ製等で構成されていて、その結果各国からこれらの部品の禁輸を喰らったけどトルコは順次国産品に代替して平然と製造を続けている
文谷みたいな国産アンチかその信者か被害者、あるいはそれに乗っかった在日か、
何かしらその手の色眼鏡君なので真に受けても仕方ないよ。
国産品は「米中の様な自国用だけでも大量に生産出来る国兵器」や
あるいは「世界中で売れてるベストセラー兵器」よりは高価だけどその程度。
自国で経済回る分を考えれば全然割高ではないよ。
その通りだね、ついエキサイトしてしまった
国産品ねえ・・・今やMade in Japanのタグですら中国で作っているというのに何が国産品だ
それはバイラクタルTB2にも言える事だしね
ブラジルですら作れるんだから、うちの国の高い技術力で作れらぁ、言うて、リージョナルジェットら作れなかった国がありましてな。
FAA認証のせいとか言うやつもいるけど、猿真似で作った冗長操縦系統見て、コントローラが全部一箇所に集約して置かれているからこれでは冗長になってないと、致命的な欠陥設計を指摘して頂いていた経緯もあるのに、足を向けて寝られるのかと。
ああ、三菱の場合は夜郎自大な企業風土があるから如何にもならない部分がありましたな
何せ、関連の自動車会社がリコール隠しを長年やった挙句、死亡事故迄起こしたのに隠ぺいを続けたから最終的に会社の上層部が丸ごと逮捕、裁判で断罪された事件もありましたし
因みに、この事件は池井戸潤の経済小説『空飛ぶタイヤ』の元ネタになり、映画化もされていますが企業風土は数十年程度では変わらないと言う好例でしたな
また絶妙に日本が不自由なのが出て来たな…。
非ネイティブなのか単に不勉強なのか判断に苦しむ。、
お前さん・・・
それを言うときに誤字脱字してちゃあ説得力なかんべや・・・
基礎技術はあるけど設計ノウハウが不足してるって話なら、開発を継続していけばいずれマトモな物になるでしょ。
確かにトルコとの関係は欧米と比べれば悪くは無いしバイラクタルも輸入しようと思えばできるだろうけど欧米辺りから色々と突っかかれてもなぁ。
それからバイラクタルみたいな兵器は他国と国境を接してる大陸国家なら運用にさほど問題ないだろうけど、日本みたいな島国でバイラクタルが活用できる状況なんて敵軍が国土に上陸した最悪の事態のみだからねぇ。
実際搭載できる武装も戦闘ヘリに搭載できるものが殆どだし。
やっぱり導入するなら航続距離が長くて対空、対艦ミサイルが搭載可能なUAVが望ましいと思うよ。
後、対地ミサイルもいい加減に導入しないと。
>日本みたいな島国でバイラクタルが活用できる状況なんて敵軍が国土に
別に本土戦闘より離島とか海上メインでも良いでしょ。
>実際搭載できる武装も戦闘ヘリ
本邦に実戦でまともに運用できる戦闘ヘリなんざあったかな。ヘリはNOE出来るのが利点だけど相手の攻撃が届かない高度からの監視と攻撃出来るなら観測ヘリ戦闘ヘリそろえるよりUAVそろえた方がましかもしれない。
バイラクタルTB2Sは、どれほど驚異的なのだろうか。
十機ほど、研究用途に購入してみるのもいいかも。
でも、前述している人がいるように、アメリカかF3のペナルティは受けたくないしな。
困ったものだ。
カワサキの無人ヘリに、爆弾でもぶら下げれば、いい感じだと思うんだがなぁ。
ホンダやヤマハも作ってましたよね。
まるでバイクみたいだ。
これから、UAV運用してない国は出遅れ組扱いだね
流れとはそういうもの
農薬散布の無人機にセンサーと爆弾積んでみるところから始めようか
で、操縦系はゲーセンの飛行機ゲームの筐体流用すればとりあえず研究用としては安上がりだろう
まずはそんな感じで進めないと
あとはどこの戦場で使ってみるかだな
自走砲弾エクスカリバーの最終バージョンの一つが砲弾がスウォーム型UAVになる予定なんで、それを買えばいいと思う。
日本でも、海保と警察は運用するべきです。特に(準)災害時の情報収集などに、
UAVはとても有効でしょう。
警察は分からんが、海保はUAVの運用に積極的で、2020年秋に八戸でシーガーディアン(MQ-9 リーパーの民間向け仕様であるガーディアンの沿岸哨戒仕様)の実証実験をやっていたから、今後具体策が出て来ると思うよ
日本が何の為に莫大な資金投入して
UAV運用の核心部分でもある
衛星ネットワークを国産開発してきているのか?
という部分を考えれば
実は日本は今後のUAV開発で既に相当有利な自国産衛星ネットワークシステム保有国という立ち位置を確立できているのだから
今後わざわざ外国製のUAV買って外国の衛星ネットワークシステムに依存する方針をとるとは思えない
UAVの肝はネットーワークシステムであって、機体部分なんてほぼ民生品のラジコンと変わらんのだし
お値段的には歩兵部隊の援護に10式戦車を1台付けるかバイラクタルTB2を10機付けるかって感じになっちまう……
英国軍の将軍が言ってた様にゲームチェンジャーなんだろうね、特に日本だと中国が上陸側だろうから十分な対空装備持ち込めないだろうし、中高度攻撃ドローンがあれば人的被害は最小限かつ効率的に攻撃できる、カメラで攻撃の直前まで民間人かどうか見極めも出来るし。
攻撃ヘリの更新に失敗してTOWとハイドラで上陸した機甲部隊と戦うハメになってるし、日本も必要だから英国と共同開発しよう
ドローンで攻撃しようとすると相手が航空戦力を持っていた場合ほぼ確実に失敗する
1機の武装ヘリが相手に存在したら戦闘機だったら余裕で対処できるけどドローンだったら返り討ちにあう可能性が高い
この間大学と協力して災害用UAVを開発している会社のモックアップを見たんだが、見事にTb2とそっくりで笑ったゾ。