ノルウェー政府は2024年4月「フリチョフ・ナンセン級フリゲートの後継艦取得」を発表し、この協議にフランス、ドイツ、英国、米国を招待していたが、ノルウェー政府は31日「戦略的パートナーに英国を選択した」と発表したため「26型フリゲートの調達」が決定した。
参考:Norway will acquire British frigates
正式な取得スケジュールやプログラムコストは不明なものの、26型フリゲートの1番艦引き渡しは2029年ではなく2030年になるらしい
ノルウェーのストーレ首相は2024年4月「今後12年間の国防費増額(6,000億クローネ)を議会に提案した」「この計画が承認されれば国防予算は現在の約2倍となり、2024年~2036年までの国防支出額は1兆6,400億クローネ(約23兆円)に達するだろう」と表明、この長期計画における最大の投資先はノルウェー海軍の強化で、ウーラ級潜水艦の後継艦(212CD)を5隻、フリチョフ・ナンセン級フリゲートの後継艦(対潜ヘリ搭載のフリゲート艦)を5隻取得する予定だ。

出典:The Norwegian Defence Pledge
新型フリゲート艦の1番艦取得は2029年に設定されており、これを実現するためノルウェー海軍は「既存の設計でフリゲート艦を調達する」「独自の要件に合わせたカスタマイズを行わない」と決定し、ノルウェー国防省は2024年11月「フリチョフ・ナンセン級後継艦取得に向けた協議にフランス(FDI)、ドイツ(F126)、英国(26型)、米国(コンステレーション級)を招待する」と発表、グラム国防相も「新型フリゲート艦は戦略的利益が一致する同盟国との長期的かつ相互利益のある戦略的パートナーシップを通じて新型フリゲーを調達される」と述べたものの、どの候補も現実的な問題をクリアしなければならない。
FDI、F126、26型、コンステレーション級の建造枠は2030年前半まで埋まっているため、ノルウェーが要求する納期に間に合わせるためには「建造枠の融通もしくは調整」が必要になり、フランスは建造中の2番艦アミラル・ルゾーか3番艦アミラル・カステクスを、ドイツは建造中の1番艦ニーダーザクセンか2番艦ザールラントを、英国は建造中の3番艦ベルファストか4番艦バーミンガムを、米国は建造中の1番艦コンステレーションをノルウェーに譲れば「2029年に1番艦を引き渡す」という条件をクリアできる。

出典:Υπουργείο Εθνικής Άμυνας
但し、F126とコンステレーション級は現物も運用実績もないため「システム全体の成熟度や完成度」の面から言えばFDIと26型の方が有利で、ノルウェー政府は8月31日「フランス、ドイツ、英国、米国の4ヶ国は競争力のある提案を行ってくれた。この中から1つの提案を決定するのは本当に難しい選択だったが、新型フリゲート艦取得における戦略的パートナーに英国を選択した」と発表し、フリチョフ・ナンセン級フリゲートの後継艦は26型フリゲートに決定された。
ノルウェーは新型フリゲート艦取得に向けて「拘束力のある戦略的パートナーの枠組み協定」を早急に英国と締結し、26型フリゲートを建造するBAEと契約交渉に入る予定で、まだ正式な取得スケジュールやプログラムコストは不明なものの、26型フリゲートの1番艦引き渡しは2029年ではなく2030年になるらしい。
関連記事:ノルウェーのフリゲート艦調達、候補はFDI、F126、26型、コンステレーション級
関連記事:ノルウェーの新型フリゲート艦調達、現地企業はコンステレーション級押し
関連記事:ノルウェー海軍のフリゲート艦調達、ネックは2029年までの1番艦引き渡し
関連記事:ノルウェーが長期防衛計画に基づく国防費増額を表明、12年間で約23兆円
関連記事:コンステレーション級が計画外の重量増に直面、耐用年数が短くなる可能性
関連記事:何もかも遅れる米海軍の計画、コンステレーション級は最大3年遅れる可能性
※アイキャッチ画像の出典:Ian Dick/CC BY 2.0





















なんか候補は全部納入遅れそうなメンバーだな・・・・・
しょぼいとは言え、イージス艦のフリチョフ・ナンセン級を更改か。
贅沢だなあ。
まあ、どれを選んでも予定通り納品されないから、余裕を見てということかな。
冷静に考えたら、他国にまともに軍艦を供給出来る国って、日中韓しかないのか?
我が国も、新型FFMの生産ラインを追加し、ガツガツと輸出するべきか。
輸出の話がまとまらない時には海自艦の更新加速に使うものとして。
長崎はFFMとASEV、横浜でいずも改造とASEVに片手間で哨戒艦とわりかし余力なさそうなのが・・・・
玉野が使えるなら年1隻くらいは上積み出来そうですが、いかんせん人が居ないので難しそうですね。
そういえば予算概算請求で、新型FFMの1隻は豪州にというのが、ほぼ明記されたようですね(本来2隻のはずだった)。
どこまで需要あるかも分からないのにそんな事する必要無いでしょうに。やるべきなのは国防に影響しないレベルで国内建造出来る場合に限る。
余った艦船がトータル運用で問題無い増加や入れ替えするならアリだけど、無理やり海自に押し付けて持て余すか余計な出費や手間をかけてまで既存の廃艦や旧式艦の輸出するって言うなら反対でしかない。
イギリス王室関係か…
いや非EU同盟かつ北海油田防衛で協調する関係ということなんですかね
現物がない、泣いた。
ここにいる人々がコンステレーション級について初めて
知ったのっていつだよ?
現時点でまだ誰も実物を見たことがないっておかしいよなあ…
おまけに最近の米軍のネームシップ(初号機)が素晴らしい完成度だった例を、ここ何十年も聞いていない気がするw。
5年でフリゲートを建造
行ける、よね……??
今イギリス軍が発注し、起工している物を融通するのであれば何とか間に合うのではないだろうか
一番艦グラスゴーの就役予定が28年らしい
所で起工が17年で就役までに10年以上かかるというのは何かの間違いであってほしい
全イギリスの老朽化した設備をフル稼働させるはずだからきっと大丈夫
イギリス・ノルウェーは、対ロシアの安全保障問題(北海~ノルウェー海~北極海)について、共通の認識があるのかもしれませんね。
アメリカについては、一定の警戒心が見て取れます。
『納期が間に合うのか』イギリスに発注するということですが、問題はこれでしょう。
イギリス45型駆逐艦が、ずっと動かない問題を管理人様が取り上げられていましたが、修繕の人員すら足りないため放置されているようですね。
(2024年09月30日 グラム・ノルウェー国防相インタビュー詳報◆「北極」が教えるみらい 時事通信)
(2025.08.22 英海軍の45型駆逐艦問題、1番艦デアリングの非稼働状態が8年を越える 航空万能論)
これで外資に閉鎖されそうになった最後の高炉に仕事ができたね
やったぜ
> 新型フリゲート艦の1番艦取得は2029年に設定されており、これを実現するためノルウェー海軍は「既存の設計でフリゲート艦を調達する」「独自の要件に合わせたカスタマイズを行わない」と決定し
何処かで聞いたようなセリフ、こわいこわい
日本の造船業は、人員は最盛期の1割。「よこはまみなとみらい」みたいな閉鎖されたドックを再開して、日産や三菱自動車の従業員を再訓練すればよさそう。
去年は日本人の出生数がたった70万人足らずなのに、最大手だけで自動車を年間300万台以上生産、っておかしくないか?しかもアメリカ市場頼み。そりゃ、アメリカも怒るよ。
26型をそのまんま導入しますよ
リスクを考えたらそうなるよね、イギリスの造船能力が心配だけど
むしろ大きめの多機能フリゲートに、イージスシステムを積んで艦隊防空艦にしよう、ってなったオーストラリアとカナダが変
完成そのものがちょっと怪しいコンステレーション級と比べれば遥かに安定してるプロジェクトだと思うけど、デリバリー速度は大丈夫なんですかねと言う疑問はある
まぁSSBN更新に注力してるロシア海軍の水上・潜水艦隊が往時の勢力を盛り返すにはまだまだ時間がかかるだろうし、航空戦力のカバーも期待出来るNATOからすればその程度の時間的猶予は十分あるってことなんですかね
かなり前に進水はしてるのに艤装がいまだに済んでないのも不思議だし、
1番館をノルウェーに渡す予定のようだけど
削減したとはいえ、6隻オーストラリアに輸出するはずのハンター級の話はどうなってんのだろう?