クロアチアのアヌシッチ国防相は陸軍近代化について協議するためベルリンを訪問、ピストリウス国防相との会談後「クロアチア陸軍が保有するM-84とM-80のウクライナ移転と移転装備の価値に応じたLeopard2A8の値引きで合意した」と発表した。
参考:Ministri Anušić i Pistorius potpisali Pismo namjere za nabavu novih moćnih Leoparda 2A8
Leopard2A8調達プログラムの参加国は6ヶ国=ドイツ、ノルウェー、オランダ、チェコ、リトアニア、クロアチアになった
クロアチア陸軍はユーゴスラビア時代のM-84(T-72Mベースの独自戦車)とM-80(独自設計の歩兵戦闘車)の更新を計画中で、M-80の後継として取得中のM2A2(米国が無償で60輌提供/1輌あたり200万ドル~500万ドルのオーバーホール費用はクロアチア負担)を追加調達する可能性が浮上、M-84の後継にはLeopard2A8の取得を希望しており、ドイツもLeopard2A8調達プログラムにクロアチアに招待し、今回の会談で両国は「M-84とM-80のウクライナ移転」と「移転装備の価値に応じたLeopard2A8の値引き」で合意したという意味だ。
クロアチア国防省も「我々のニーズを考慮して最大50輌のLeopard2A8を取得する」「詳細は正式な契約締結後に判明する」と述べており、これでLeopard2A8調達プログラムの参加国は6ヶ国=ドイツ、ノルウェー、オランダ、チェコ、リトアニア、クロアチアになった。
因みにクロアチア陸軍は122mm規格の多連装ロケットシステム更新のためHIMARSを、クロアチア空軍はMiG-21更新のためRafaleを選択しており、装備調達を通じた安全保障分野の影響力を米国、フランス、ドイツに上手く分散させている。
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※アイキャッチ画像の出典:Ministarstvo obrane Republike Hrvatske
ウクライナを使った商機はこれが最後だろうし、ドイツは強気よな
ウクライナにはお古を渡してその値引きを新規装備の調達に使う話ですね。値引き分は国やEUから補填される話なんでしょう。
東欧は、ウクライナ戦争を契機に、NATO基準装備に着々と入替ていますね。
政治的・外交的に、波風ができるだけ立たないようなスキームで、武器支援・武器売買をおこなっているのを感じます。
綺麗事ばかりで政治はできないは重々承知の上で、支援の性質が変質している気はします。
ウクライナが勝つまで支援だ!→できる限りの支援をする!(バイデン)→支援してくれたら、値引きするよー(ドイツ)
どんどん内向きというか、支援はするけど、利益も極力確保したいという意向が透けて見えますね。
ウクライナが勝利するのは無理だという認識がまずあって、その上で支援にかこつけて自国の影響力を拡大し、損益を減らすと。
その計算が働くのはさすがですが、もはや、戦争に負ける側の思考ですね。
MIG21からラファールとは
凄い世代交代
フルアナログからフルデジタルへ
日本だったらスターファイターからF2へ更新みたいな感じか…
コスパではミグ21優秀だよ。確かブルガリアは運用コスト高でミグ29初期型を捨ててミグ21を延命、再配備してましたね。
T-72や西側第3世代の戦車の手空きの物はそんなに残っていないのでは?。
ウクライナは、足りない(であろう)戦車をどうやって充足するのかな?。
西側第2世代やT-54/55/62をハルキウで改装するのかな?。
砲身は120mmでも125mmでも自前で作れるはずだけれど。
T54/55/62の場合、120mm/125mmを載せるのは無理だろうから、
砲塔ごと交換かな。西側の軽戦車用の砲塔があるだろうから。
CV90の砲塔とか、チェンタウロIIの砲塔とか。ターレットリング共で。
あるいは、105mmL7を使う軽戦車用砲塔とすげ替えるか。
ベルギーのコッカリル砲塔のようなもので。
イスラエルのチラン4/5の場合、T-54/55の100mm砲身と照準眼鏡を
交換という、荒技をしたみたいだけれど。駐退機は交換しないままで。
最近の被撃破映像を見る限り現在ウクライナ軍が運用している戦車の大半は2.5世代相当のT-64BVであると見られます
これはT-64系列は生産がウクライナ国内だけで完結していたことからソ連崩壊後も部品供給に問題が少なく運用体制の維持が容易な事、ソ連時代に大量生産&配備されたが予算不足で退役した保管車両の現役復帰が進んでいる為と思われます
用意可能な数と西側2世代MBTよりも有力な装甲防御を持つ性能の両面から今後もウクライナ軍の数的主力を担うでしょうね
なるほどです。
約12,500輌が生産され、1991年の独立時に、ウクライナには、
一説によると、約3,000輌が渡されているとありました。
であれば、元々の性能に多少の近代化で十分なのでしょう。きっと。
少し安心です。
コスパではミグ21優秀だよ。確かブルガリアは運用コスト高でミグ29初期型を捨ててミグ21を延命、再配備してましたね。
こういうのおおいけど殆ど実現するのは少数な感じがします。近年兵器の更新は一気に出来ず少量ずつ長い時間をかけて行う感じですし、新品揃うまで古いのを提供出来る訳も無く必要な数揃う頃に停戦(終戦)しちゃったら話無くなりそう。
欧州の微妙な政治的やり取りをニュースのままに信じてたら実際の現実を見誤りますね
しかも西側報道は偏向が結構酷いし
M-80って何ぞやと調べてみたらBMP-1(または2)っぽい車輌なのね
そういえば話題になりませんねT-72MとPT-91、レオパルド1にコンタークト1供給されているのに…でしょうな。
アショア安くしてくれないかなロシアの金だけど3000億だよ
オーバーホールに1台あたり7億って新品より高くないか?