チェコはウクライナ向け砲弾の域外調達を主導しており、フィアラ首相は28日「数日以内にウクライナが初回出荷分を受け取れる」と述べたものの、ヤナ・チェルノホヴァ国防相は「援助を表明した国の大半が資金を送ってこない」「借金で弾薬を購入することは出来ない」と訴えた。
参考:Czechia urges allies to meet commitments, fund ammunition for Ukraine
覚書に署名した国が資金を送ってこなければ30万発分以降の契約が締結できない
チェコのパベル大統領はミュンヘン安全保障会議で「購入可能な155mm砲弾50万発と122mm砲弾30万発を発見した」「米国、ドイツ、スウェーデンなどのパートナーから資金が得られれば数週間以内にウクライナへ届けられる可能性がある」と言及、このイニシアチブにはカナダ、英国、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダ、デンマーク、スウェーデン、ベルギー、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニアなど18ヶ国が資金援助を表明。
フィアラ首相は3月「第1バッチ=砲弾30万を購入するのに十分な資金が集まった」と述べ、Financial Timesに寄稿した記事の中で「これまでに砲弾18万発の契約を締結した」「この砲弾は数ヶ月以内にウクライナの前線に届けられる予定だ」と明かし、28日には「約束した155mm砲弾数万発が6月に納品される」「ウクライナは数日以内に最初の出荷分を受け取れるだろう」と述べたものの、未だに資金援助を表明した大半は国はチェコに資金を送金していないらしい。
ヤナ・チェルノホヴァ国防相はEuractivの取材に「多くの国がイニシアチブの覚書に署名したものの、まだ資金を送金してこない国がある。我々は借金で弾薬を購入することは出来ないため、覚書に署名した国は資金を送金してほしい」と述べ、現時点でカナダ、デンマーク、オランダ、ポルトガルしか弾薬購入の資金を送金していないと付け加えている。
因みにパベル大統領は3月「我々が発見した砲弾80万発を購入するための資金を集め終わった。後は我々の手腕にかかっている。次のステップはチェコ政府が契約を締結することで、この取り組みに参加した全ての国に今後のスケジュールや状況を報告する」と言及したが、ポジャール首相補佐官は「大統領の発言はイニシアチブ全体ではなく初回バッチをカバーできるという意味」と、フィアラ首相も「最初のバッチである砲弾30万を購入するのに十分な資金を集めることが出来た」と述べた。
要するにパベル大統領の発言は「各国が表明した資金援助の合計は砲弾80万発を購入するのに十分な額」と、ポジャール首相補佐官やフィアラ首相の言及は「実際に送金されてきた資金援助額は初回バッチ=砲弾30万発の契約締結分しかカバーできない」という意味で、ヤナ・チェルノホヴァ国防相は「(資金拠出のタイミングや事情があるにしても)覚書に署名した国が資金を送ってこなければ30万発分以降の契約が締結できない」と言いたいのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
グダグダ過ぎて何なんだろう。
大言壮語吐いてこの始末じゃ今後の供給も微妙だろう。
なんか記事読んでたらインドネシア大津波の時に韓国が膨大な支援金の額だけ表明して実際に払わなかった事を思い出しましたわ
送金を表明した各国「資金は出す…!出すが…今回まだその時と場所の指定まではしていない。どうかそのことを諸君らも思い出していただきたい。つまり…我々がその気になれば金の受け渡しは10年20年後ということも可能だろう…ということ…! 」
帝愛に借りるしかないですね…
確か返せなかった場合、1000万円につき15年ほど地下強制労働をさせられるので・・・ご利用は計画的に。
ウクライナの炭鉱は、欧米メディアの見出しでは、女性も憧れる『夢の職場』になるわけです…
(2024年5月29日 男性不足のウクライナ、女性が「炭鉱で働く夢」実現 WSJ)
女性がこういう人気ない職業をしなくてはならないほど追い詰められてると見るべきだろうに、西側価値観に当てはめてポジティブに書くとこうなるのねw
消えた男はどこいったは禁句なのかな
西側メディアのプロパガンダに笑っちゃいますよね…『歌舞伎町の立ちんぼで夢を掴む』みたいな記事も作れそうです。
本質は仰る通り、男がどこに行ったのかだと思います。
賭場にバイデンがいたら噴きますね
サイコロを見間違えて、勝負に負けても喜んでそうな予感がしました…
国際社会あるある
「現時点でカナダ、デンマーク、オランダ、ポルトガルしか弾薬購入の資金を送金していない」
これらの国々は信用できると言えますが、それ以外の国は口先だけなのかと思うと悲しくなりますね
日本は約束を守る国だと言われますが他の国が約束を守らなすぎなだけなんじゃないかしら
英国、ドイツ、フランス、スウェーデン、ベルギー、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニアが送金してないということか。
フィンランドとバルト三国が金出してないのが意外というか口先だけでほんとしょうもないですね
代理戦争よりも自国の防衛力強化のために財源割く方針なのかもしれませんが、結局よその財布頼りと言うのがなんとも…
ポルトガルが払ったのが意外だな。悪気がなくても遅刻するイメージだったんだけど。 第一ロシアの脅威が縁遠い感じなのに。 煽った人は払わず。隣接する人も払わず。1番無関係な人がキッチリ払う不思議。
驚異が遠いからかも?驚異が高い国ほど、その資金を自国に回す必要がありそう。
損切りだと思う。
死ぬ奴に輸血をしても仕方がない。
自分達に投資すべきで。
どの国も与党と党首は国家間の評価上げようと援助するする言うけど
いざとなると野党も議会も一部の国民も大反対で・・ていう何時ものパターンですねえ
戦争まさか何年も続くと思ってないし、何なら数日後に停戦してるかもって状態なら援助や支払い引き延ばしますよねえ
ロシアがポーランドや北欧諸国に侵入してもEU諸国もNATOも全く結束出来なさそう。
ここの2022年9月の過去記事に「ウクライナ侵攻で結束するNATO、ロシアの失墜で空中分解寸前のCSTO」なんてのが有ったんですけどね。
今までのNATOの連中見てたら納得でしかないし、意外性なんかどこにもない。
ああ、また今回もですか、としか。
いつものヨーロッパ過ぎて草
こんな様でもアジアのマスコミからは持ち上げて貰えるから楽な商売だね
こんな無能どもが国際社会にちゃちゃいれてる現状こそ悲劇的だ
こいつら本当に豊かなんか?
そんなもんですよ。
世論・資金効率・停戦の可能性を考えれば、できる限り支払先送りした方が有利になるのがカラクリです。
外交面で見れば、小国に(チェコ)、大国の国々が簡単に華を持たせるつもりがないということかもしれませんね。
ヨーロッパに大国が存在するようには見えない
独仏英含めて大国意識だけは一丁前のようだが
過去の栄光が忘れられないからね
しょうがないね
日本もですが、すっかり存在感が小さくなってしまいましたね…
しかも、大国としての特権を要求するばかりで義務は絶対に背負おうとしないのがまたタチが悪い…そういう国に限って勘が良くて逃げ足だけは早かったりするんですよね。イギリスとかイギリスとかイギリスとか…
むしろ英国は覇権のない列強時代の外交姿勢を上手くやってるように思えますね。大国の名を借りて先手を取って世界を動かし、出し渋る代わりに必要な時にそれなりの額を示すことで最小限で最大の効果を得る見事な外交です。
中露などの唱える多極世界というつまるところWW2以前の列強世界にいち早く適合していると言えるでしょう。
イギリスは、何と言うかもう本当に…。
ゼレンスキー大統領を見ると、イギリスとドイツに対する姿勢を比較すれば非常に分かりやすく感じてしまいます。
イギリスは、発言のタイミング・ファーストペンギンのような立ち回りで、常に感謝されているように見えるんですよね。
ドイツの方が、軍事支援・経済支援の金額が多いはずなのに、ボロカス言っている気がします。
イギリス外交が上手いというか、他国が引きずり込まれているというか…。
中露が正しいかは別にして奴らの言う多極化に備えるべきなのはその通りだと思うわ
日本に限らず西側はGDPシェアをどんどん落としてるわけで、そんな状況で国際社会への影響力を保てるわけがない
そもそも西側の価値観とやらでここ数十年日本はまるで豊かになってないし、欧米の衰退も止まらないのにそれに固執するのはまさしく馬鹿げている
西側の価値観と言っても、冷戦時代の修正資本主義と冷戦後の新自由主義じゃまるで違いますからね
やり方変えた自覚が薄そうなのが気にかかるところ
仰る通りと思います。
台湾沖軍事演習で、ヨーロッパ諸国が何か団結したアクションを起こしてくれたという話しは、結局何も聞かなかったんですよね。
日本がウクライナ戦争に協力すれば、欧州諸国が台湾海峡情勢に協力するという話しは、眉唾になりました。
日本も、欧米とは程々に付き合って、非欧米の国々に目を向けるのは大事ですね。
ビスマルクが明治の日本使節団に語った、条約なんて当てにするな(意訳)とは真実であったと。
ビスマルクの逸話ありましたね。
まさに仰る通りです。
イギリス、羽振りの良さそうな振りばかりのケチという印象しかありませんが、、、
本当にうまくやってますよね。一番先に手を上げておきながら、いつも気がついたらいなくなってる。
外交の手本とも考えられますが、こんなんでいいのか?とも思いますね。。。
正直者はハゲますね。
仰る通りです。
イギリスは貧乏国家ですが、ロシア権益を複数失ったうえに、インフレが止まらないため貧乏が加速しているんですよね。
強みだった金融も、金融取引所の裏付けになる現物貴金属取引も手放して、EU離脱以来ハゲ(弱体化)が加速しています。
イギリスにまともに従うと、ハゲさせられるだけですから、日本も髪を持っていかれないように注意ですね…
(2022年5月3日 英BP、ロシア撤退損失3兆円 ロスネフチ株の価値ゼロに 日経)
(2023年7月2日 石油大手シェル、ロシア産LNG取引を継続 市場撤退と約束後も=NGO BP)
(2023年6月3日 【Exclusive】ロシア産「金」の貿易拠点化「UAEに指摘される懸念」 新潮社)
(2024年4月15日 LMEアルミ、急伸後に上げ消す-ロシア産金属の取引規制を消化 Bloomberg)
やっぱりこうなってるじゃないか(憤怒)
こんなんで西側兵器ロシア領攻撃ゴーサイン出すってこれマジ?
ヨーロッパが世界の中心だった時代はせいぜい19世紀までで、20世紀以降はアメリカとロシア、さらに中国の存在感が大きすぎて、何やっても中途半端な結果に終わってるよね
EV戦略もウクライナ支援もどっちも鳴かず飛ばずで、前者は中国に持って行かれて、後者はロシアの影に隠れてる、たかだかアメリカという太陽によって照り輝く月くらいの存在でしかないんだよ
英語は全く自信ないのですが、元記事を見ると「50万個の弾薬を購入するのに十分な額」と読めます。「砲弾30万発の契約締結分しかカバーできない」というのは違うのではないでしょうか。
また残金についても、送金してこない国が約定を違えたのか、チェコの送金条件が妥当なのかわからないので、事実把握はいいとして、他の国下げの判断には至らないのかなと思料します
〜契約実務でありがちな争議の一つに、送金条件が満たされてからの猶予期間が短すぎるパターンがあります
レス場所間違えました、御免なさい
正直初回の数万発がきっちりと6月までにはウクライナに納品されるってだけで感心してるぞ。他所の国に比べたらチェコはやる気ある方だわ。
本当に納品されるまで一切信用が出来ないのが今のNATO。
本来なら砲弾130万発は遅くとも4月には全部納品されてなきゃいけないし、F-16だってウクライナの空を飛んでなきゃおかしい。
多分最初の数万発もさらに遅延すると思う。
仰る通りです。
北朝鮮の方が、軍事援助は信頼できるという実績に、残念ながらなってしまいますね。
資金提供してない国が信用ならんとか貧乏とかグダグダすぎるとか流石におかしいやろ。英国やドイツやフランスなんてこれだけの支援で終わっている訳でも無いし、一つの事柄だけじゃなくてトータルで判断してからあれこれ言うべきだろ。無い袖は振れないしウクライナが苦しいのは貢献をしているが一部手を抜いている国がいるせいだって叩ける立場なのかね。
し っ て た
まああるあるだわね。現物を見せてもらわないと金は出せん、金を出してもらわないと現物は用意できん
後は信用の問題かな?
現物が本当に手に入るいうんならチェコが立て替え払いして、それを各国が補填という形を取ってもよかったわけだし
というかそもそも最初っからウクライナに金送って直接買い入れさせてもよかったのに何でそうしなかったの?
と、疑い始めたらキリないし
常任理事国連は、計画の実態を察知して逃げてるのでは?あっちこっちで火の手が上がってるのに今更そんな余裕がみつかるというのが胡散臭い。
国の経済規模からしてこの予算の大半がこの件に何の関係も無いカナダからなわけで
資金供与表明した国もロシアにもウクライナにも縁もゆかりも薄い国でなんなんすかねコレ…
大言壮語かよ
ドイツ、フランス、が議定書などの約束を破るのは、2014年、15年のミンスク合意以降、はっきりしています。
メルケルさんも当時のフランスの大統領も後で「合意を守るつもりはなく、ウクライナを軍事強化するための時間を稼ぎたかった」って言ってますから、そういう人たちの国なのでしょう。
2022年のウクライナ・ロシア合意にイギリスの首相がやってきてちゃぶ台をひっくり返して、このありさまですし。
タッカーカールソンさんのインタビューでプーチンさんにヨーロッパの各国首相・大統領がいうことは信用できなくなったといわれても仕方ないですね。
アメリカの大統領がトランプさんになるか、ウクライナが降参するか、核兵器がロシア・欧米絵飛び交うまで終わりそうにありません。
個人的に確率的に高いのは今のところ・・・・いやですけど核だと思います。
仰る点、自分も引っかかってました。
特にドイツは、2枚舌3枚舌外交にして責任追及を躱すために、適当に弁明した可能性も感じてるんですよね。
本気で軍事増強させたいのに、ヘルメット5000個は…ドイツの元高官、ロシア企業に天下りしたり美味しい思いをしてきたわけです。
日本のフィリピン支援でも、レーダーや巡視艇を支援しているんですよね。
『ドイツのコウモリ外交』を中心に、プーチン大統領が、信用できなくったと言うのは理解できます。
>ドイツは26日、ロシア軍侵攻の懸念が高まるウクライナに対し、武器ではなくヘルメット5000個を供与すると発表した。ドイツは対立をあおるとして、ウクライナへの武器供与を拒否している。
(2022年1月27日 独、ウクライナにヘルメット5000個供与 内外から批判や失望 AFP)
(2022年2月27日 ドイツ、ウクライナに武器供与 方針を転換 日経)
(2023/1/25 ヘルメットから戦車の供与へ ドイツ、難産の軍事支援 産経)
何がNGだった?
ヘルメット供与は印象最悪でしたけど、後にヘルメット不足発生してたみたいですし結果論としては有効活用されたのでは。
そもそもドイツ軍自体の装備供給体制がグダってますし。
やっぱり英国は振り込んでないな。
あの国って戦車投入とかミサイルとかああいうものに急先鋒をいつもやる、イスタンブール合意を破らせたのもボリスだし
けど実際に支援が始まっていくと後ろのほうに下がる、チャレンジャーも戦場ではめったに見かけないというし。
だから嫌いなんだよなあの国って先導して煽って戦争起こすのに、自分だけはろくにやらないという酷いムーブをいつもする
ポジショントークがあまりにもキツいかつ常態化しすぎて、英国防省発表内容の逆が真実として、非常に信頼性が高い、も入れといてください。
ウクライナはもてあそばれている。囃され脅されて屋根の上にあげられて梯子を外された。早めに降伏して国民の命を守るべきだ。ウクライナはソ連(ボリシェヴィキ)が優遇したので現在の領域が確保された。ソ連なき今、露と協調してこそ存在できるのであって争った場合には存立の基盤そのものがあやふやになってしまう。露、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアなんかと領域が重なってしまう。降伏できなければ国が亡んでなくなってしまう。むしろその方がウクライナ人の生活環境は安定するから先行きよいかもしれないが。