欧州関連

ドローン戦争が各国に突きつけた教訓、武器開発と適応努力のスピード

米軍の武器開発に対するニーズは大きく変化しており、陸軍も海兵隊も「将来の作戦環境において重要なのはスピードだ」「我々に完璧な解決策を待つ時間はない」と言及したが、スウェーデン空軍司令官も「武器の開発ペースを大きく転換させない限り将来の戦争で敗北する」と警告した。

参考:NATO must innovate like Ukraine or risk losing a fight with Russia: Swedish official
参考:Analysis: 5 lessons on air defense and underground architecture from Kharkiv

もう兵器のスペックを前面に押し出して「凄いんだ」という平和な時代は終わりを迎えようとしているのだろう

米軍の武器開発に対するニーズは大きく変化を遂げており、ジョージ陸軍参謀総長はM1E3開発について「馬鹿げた方法で開発するな」「必要なら現実的なリスクを受け入れろ」「異なる目的のため作られたポリシーや規制に縛られるな」「法的・道徳的に許容可能な全てのものを利用しろ」と指示して開発期間を半分以下に圧縮し、開発関係者も「完璧ではない90%の解決策は理想的な100%の解決策よりも遥かに優れた答えだ」「もう全てにおいて考え方が変わった」「誰もがスピードこそが勝利をもたらすと信じている」と言及。

出典:Photo by Sgt. Timothy Massey

米太平洋海兵隊のグリン司令官も防衛産業界に「将来のダイナミックな作戦環境において重要なのはスピードだ」「我々に完璧な解決策を待つ時間はない」「調達部門も何かを開発するのに何年も時間をかける余裕はない」「だから失敗を恐れず一緒に挑戦しよう」「上手く行かなくても全く問題はない」「アイデアではなくプロトタイプがあれば実戦運用まで非常に素早く物事が進められる」とメッセージを送ったが、スウェーデン空軍のウィクマン司令官も出席した国際戦闘機会議で「NATOは武器の開発ペースを大きく転換させない限り将来の戦争で敗北する」と警告した。

“ウクライナとロシアの戦争で観察されたものは加速適応のマスタークラスであり「最も早く学習した側が勝利する」という明確な兆候だ。ウクライナの戦場で駆使される戦術は毎週進化を遂げ、我々がウクライナに提供したほとんどの武器は設計時の想定通りに使用されていない”

出典:Сухопутні війська ЗС України

“将来の脅威に備えたるためには空軍、産業界、学術界がより緊密に協力しなければならず、これは平時の協力関係のことではなく、戦時作戦に必要な能力のことだ。ウクライナが見せた学習と適応を取り入れた早いペースでの武器開発に順応できなければ(NATOは)ロシアとの戦争に敗れるかもしれない”

この発言は他国の高官が「開発に何年もかかるプログラムにリソースを割くのではない」「ウクライナで実証された新技術を一刻も早く提供すべきだ」と産業界に求める中で飛び出したもので、全体の脈略としては米軍の考え方と同じだ。

出典:Сухопутні війська ЗС України

ウクライナとロシアが繰り広げるドローン戦争の表面的な部分は「無線制御/光ファーバー制御のFPVドローンの効果が凄い」「Shahed型無人機による長距離攻撃が従来型の防空システムに耐えられないほどの空中消耗戦を引き起こした」となるが、本質的な部分は「入手性がよく効果的な技術=商用技術を如何に統合して戦場に投入できるか」「従来の武器開発スピードとは比較にならないほど早いテンポで登場する新技術にどう適応するか」「敵の適応努力が続く限り新技術の効果は非常に短命なので適応サイクルをどう加速させるか」で、乱暴な言い方をすれば「入手性がよく効果的な技術にドローンはたまたま適合しただけ」とも言える。

つまり「米国と中国」「NATOとロシア」の戦争が勃発して短期戦で終わらなかった場合、ウクライナとロシアのような消耗戦に移行する可能性が高く、こうなると敵の適応努力によって事前に準備していた武器の効果は低下し、高度に専門化された労働力、防衛産業へ特化した特定のサプライチェーン、手作業に依存した従来の製造手法だけで消耗戦のニーズを満たすのが困難になるため、入手性がよく効果的な技術を取り入れる必要が出てくるという話だ。

出典:Efrem Lukatsky

勿論、ウクライナで実証されたFPVドローンやShahed型無人機の有効性は本物なので取り入れていく必要があるものの、肝心なのは「ドローンのオペレーションと開発を一体化させて適応能力を確保すること」なので「FPVドローンやShahed型無人機を調達して配備しました」では意味がなく、もう兵器のスペックを前面に押し出して「凄いんだ」という平和な時代は終わりを迎えようとしているのだろう。

因みに米陸軍やギリシャ陸軍はドローンのオペレーションと開発を一体化させるため兵器廠を独自のドローン製造拠点に転換させ、素早い適応能力を確保するため各部隊にもドローン製造能力をもたせようとしているが、Kyiv Independentは最近の記事の中で興味深いことに言及している。

出典:Сухопутні війська ЗС України

“ハルキウ州では軍のドローン工房が拡張され続けている。この工房はドローンを大量生産するための施設ではなく、ウクライナ西部で生産されたドローンを前線部隊へ供給する前に最終調整を行う場所だ。比較的規模の大きな部隊は独自の工房を前線近くに設けている。我々がハルキウ周辺にある幾つかの工房を調査したところ、その規模はドローン製造工場の床面積に匹敵する大きさまで成長している”

“ハルキウ方面で最も注目される第13特務旅団が見せてくれたドローン工房は何層に渡る地下施設の中にあり、もう戦争初期の即席施設とは別次元だったが工房内でやっていることに違いはない。粗雑なはんだ付けを修正し、この方面の電子戦特性に応じて通信モジュール、指向性アンテナ、無線装置など調整し、ドローンが完璧に機能するようにすることだ”

出典:Сухопутні війська ЗС України

Kyiv Independentの報道は「実戦で機能するFPVドローン」を確保するだけでも様々な取り組みと努力が必要なことを浮き彫りにしている。

関連記事:インド太平洋地域の作戦環境は時間との勝負、完璧な解決策を待つ時間はない
関連記事:スピードこそが勝利をもたらす、M1E3のプロトタイプは年内に登場
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関連記事:米陸軍は兵器廠や補給廠をドローン生産の拠点に転換、構成部品も内製化
関連記事:防衛省有識者会議、日本の無人アセットに対する取り組みは遅れている

 

※アイキャッチ画像の出典:New York Air National Guard photo by Tech. Sgt. Alexander Rector

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コメント

  • コメント (36)

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    •  
    • 2025年 11月 05日

    開発のためのインテリ、そして現場作業員やそのための土地や資材の確保全てが高レベルにまとまって初めてまともに物ができるわけで、高度な設計の兵器の設計図を作れることが技術力ではない。結局のところ、必要なのは常に変化する必要最低限の水準を満たすものを、必要な数、必要な場所に、必要な時に届けることであって、いつの時代でも戦争では輸送網などの兵站システム、そしてそれに負けない生産力と、それを支える基礎技術力の全てをバランスよく準備できた方が勝つ。

    19
      •  
      • 2025年 11月 05日

      アメリカはそれができたから勝った
      ソ連/ロシアはできなかったから負けた
      そういうことだよな

      3
        • 名無し
        • 2025年 11月 05日

        随分と香ばしいですねえ

        23
          •  
          • 2025年 11月 05日

          何が?何が香ばしいんだ?言ってみろよ
          おれからしたら

          7
        • アンゴラ
        • 2025年 11月 05日

        ソ連ってアメリカに負けてましたっけ?
        『尊厳』や『自由』への憧れを諦めることができなかった北欧~東欧に逃げられただけで、明確に敗戦はしてなかったような
        敗戦じゃなくて、ただのお家騒動では?

        4
          • Kaeru
          • 2025年 11月 06日

          冷戦では負けたといって良いだろうけど、それは経済的・政治的な敗北であって兵器開発は関係がないとは思う。
          アメリカがすごかったのはあそこまで軍拡競争をしながら経済が崩壊しなかったことだと思う。
          今の中国とアメリカがどこまで軍拡競争できるかは分からないけど、今回はアメリカも耐えられないんじゃないかという気持ちがある。

          2
    • p-tra
    • 2025年 11月 05日

    もし本気でそう思ってるならエイブラムスなんて全廃しなきゃいけない
    という事になりそうだけど。
    だって特定の企業しか作れなくて改造が容易ではなく非民生品の塊である
    主力戦車なんて適応のスピードから最もかけ離れた存在だよね。
    今の主力戦車を捨てても、戦車が行ってきた任務は誰かが代替する必要が
    あるから、民生品ベースの何かが役割を受け継ぐということになりそうだが、
    どうせそこまでやるつもりはないんでしょ。
    だってこの声明にしたって具体的なことはなーんも言っていないもんな。
    ブレインストームみたいにアイディアばっかり出して結局何も変わらない。
    「変革が必要だ!」って言いつつ何もしない、西側の一番悪い所だ。

    11
      • hoge
      • 2025年 11月 05日

      各国で広く普及しているIFVの車体と既存の外販している砲塔を組み合わせたなんちゃって中戦車が武器の見本市で展示されていていくつかは採用もされていたり、インドの軽戦車もイタリアの外販している砲塔を買ってきて使っているので、そういう方向に向かうのでは。
      APSも市販品(Trophy, Iron Fist)を組み込むだけだし、エンジンもコスト重視のLynxは市販のトラックと同じものを採用していたりするし、なるべくユーザーベースの大きい、off-the-shelfのものを使ったほうが発展も早くて安値で、必要な構成要素だけ買ってきて組み合わせる的な。

      21
      •  
      • 2025年 11月 05日

      西側の仮想敵であるロシアはそれよりもっと酷い有様だからなぁ

      5
      • せい
      • 2025年 11月 06日

      ちょっと短絡的な意見じゃない?
      MBTにはMBTの役割と基本的に現在でも通用する能力があって、ドローンは通用する場面もあればしないこともあるから臨機応変な運用が必要ってだけで
      てかそういうこうなったんならこれは全部駄目みたいな、極端な意見こそ否定されてるような記事だと思う

      17
        • hoge
        • 2025年 11月 07日

        BTG以降のロシアのMBTの運用は、十数km離れての間接射撃、2km以上離れての直射、素早くヒットアンドアウェイを繰り返す強襲の3通りに集約されていて、トップアタックATGMや自爆FPVドローンがひっきりなしに飛んできて、戦車撃破の半分はドローンという状況。
        最早戦車を使った相手の防衛陣地の突破は難しい状況なので、今のMBTがいきなりゼロになるわけではないものの、徐々にそれぞれの用途に最適化されてコスト効率がずっと良い車両に置き換えられていくのでは。

    • イーロンマスク
    • 2025年 11月 05日

    これ得意なの中国なんだよなぁ
    彼らは本当に速いね

    37
      • アンゴラ
      • 2025年 11月 05日

      今の中国、焼け太りして油断してた10~20年前よりも遥かに怖いんですよね
      日本もバブル崩壊後の就職氷河期を乗り越えて本物の技術立国になったように、今の大不況を乗り越えた時、中国はとんでもないことになりそうな気がします
      社会保険さえあれば低賃金の仕事でもよろこんで就く高学歴の無職がいくらでもいますし

      1
    • aki
    • 2025年 11月 05日

    ウクライナ侵攻の真の教訓はドローンが凄いではなく『事前にしっかり準備しておこうね』じゃないか?
    ぶっちゃけロシアがまともに用意してたら侵攻初期でどうなるか分からなかったし、逆にウクライナはしっかりとは言わないまでも米英の事前情報である程度迎え撃つ準備は出来てたから電撃戦を撃退できた訳だろう

    元々各国もドローンというか無人機の必要性は理解して研究も調達もしてたから有用性は間違いないだろうけど、最近のドローンブームは一時的な熱狂というかベンチャーのマーケティングを真に受け過ぎではとも思うんだよね
    最近はもう全然話されないけどこの戦争における唯一のゲームチェンジャーってスターリンクでしょう

    22
      • どねつくぼうし
      • 2025年 11月 06日

      スターリンクは確かに効果的で情報伝達の速度と範囲を向上させましたがそれはあくまで既存の能力向上の範疇です。
      この戦争でドローンが突き付けたのは湾岸戦争以来信じられ続けてきた「質で量を圧倒できる」という思想の行き詰まりという現実だと思います。
      数十年の間比較的軽視されていた量の価値を質と同等にまで引き上げたドローンは間違いなくゲームチェンジャーと言っていい存在でしょう。

      12
        • 匿名
        • 2025年 11月 07日

        質が質なら量も質だとを再確認してるだけじゃないかな

        1
    • 匿名希望
    • 2025年 11月 05日

    これからの戦いは「力こそパワー」ならぬ「(開発・適応)スピードこそパワー」になるのか。
    ※元ネタ分かる人は昭和生まれ
    本邦がモロ苦手とする(少なくともそう見える)分野ですが、そうは言っても文字通り適応できなければ苦しい戦いを強いられる訳で、頑張ってついていってほしいと願うばかりです。

    16
      • 名無し
      • 2025年 11月 05日

      エイブラムス(MBT)が時代遅れだと言ってるのではなく、「手に入る素材で戦場を生き抜くための変化と統合が出来ること」、がウクライナでの最大の戦訓でしょう。アメリカの司令官すら正しいことを正しく言語化出来てない。

      それは、エイブラムスの後継戦車を、早い開発速度で開発するという意味ではなく、今ここにあるエイブラムスに、「物置小屋を被せる」発想ができるかという点なのよ。

      26
    • 空軍万能論
    • 2025年 11月 05日

    もし将来的にNATOとロシアの軍事衝突があっても空軍力の差でロシアの空軍基地や防空アセットを粗方破壊されて頭を押さえられるのがオチでは?
    質量共にロシアは劣勢な上にF-35も多数配備されててNATOの空軍に対する対抗手段が皆無だからイランみたいになる可能性が高いと思うけど
    そうなったらドローンでどうこうできる話じゃあないでしょう

    1
    • 赤道群島
    • 2025年 11月 05日

    >>ウクライナ西部で生産されたドローンを前線部隊へ供給する前に最終調整を行う場所だ

    >>この方面の電子戦特性に応じて通信モジュール、指向性アンテナ、無線装置など調整し、ドローンが完璧に機能するようにすることだ

    どなたかお詳しい方がいらっしゃれば是非ご教授頂きたいのですが、これらの「ドローンの調整作業」とは具体的にどういうことを指し示すんでしょうか?周波数を変えるだけ、みたいな単純な作業じゃ無いでしょうし…

    7
      • ななし
      • 2025年 11月 05日

      これは推測ですけど
      ウクライナのドローンは理工系の学生が自宅とかで組み立て作業で作ってるんですよ
      当然のことながら日本の工場みたいな品質管理なんかできるわけもなく、動作が不安定なのもあるので
      そういうのをチェックしてまともに動作するように手直しすることを指すんだと思いますよ

      12
    •  
    • 2025年 11月 05日

    ロシアが怖いのは開発能力というより、どちらかというと運用能力のような…
    元々ロシアの軍事産業は手強いけど、ドローン、イランのシャヘド、なんならその辺のバイクその他を吸収して、有機的に運用してくる。軍隊の強さは兵器のスペックではなくて、軍需から前線までの現場の適応能力だろう。

    20
      • 空軍万能論
      • 2025年 11月 06日

      ロシアは金欠だから仕方なくやってるだけで対NATOでは全く通用しないやり方だがな
      元々の国力差や戦力差が大きすぎる上にロシアにNATOの空軍に対する対抗手段が皆無だし

        •  
        • 2025年 11月 08日

        主語を大きくするのはやめませんか?NATOでなくてアメリカがでしょ?
        アメリカが空軍力で何でも黙らせてくれるのを期待し過ぎでは?
        アメリカでもフーシ派相手に手こずったし、イスラエルの成功はモサドの
        長年の諜報活動によるところが大きい。ロシア軍の情報を外しまくる、今の欧米の諜報機関が同じことできるのかと。
        東欧で起きた事は自分達には起きえないと油断するのは敗北しか招かないと思いますよ。

    • daishi
    • 2025年 11月 05日

    情報システムやWebサービスなどで言われている「80-90%の機能でリリースして運用と一体にしてインクリメンタルに開発する」DevOps スタイルが求められているという事ですね。
    そのためにはユーザーと提供者がコミュニケーション的に近い位置にいなければ難しい、ということで軍工廠での製造というのも納得できます。

    一方で、それだけの規模を持てない軍隊がどのようにドローン活用を回していくか、も気になるところですね。

    14
    • cosine
    • 2025年 11月 05日

    ロシアにとって最大級の僥倖の1つたるのは、ドローンなどの無人兵器の価値の理解が(特に上層部において)進んでいなくて導入に敵対者よりも出遅れたことの被害がこの程度で済んでいること、と言えるでしょうから。

    「ウクライナ」を経ずに欧州との「もっと先の事態」に至っていたならば、取り返しのつかないことになっていた可能性は割とありそうです。

    10
    • トクメイキボウ=サン
    • 2025年 11月 05日

    よくわかんないけどとりあえず凄くOODAループ頑張るって事はよくわかったぞ!

    13
    •  
    • 2025年 11月 05日

    ロシア軍は観測程度にはドローンを運用していた訳で、決して出遅れていた訳でもないかと。そもそも戦前には強襲工兵じみた運用なんてアメリカですら想像してなかったんじゃないか?
    むしろこの大戦争を通じてドローンを用いた戦術が恐竜的に進化してしまったのではないかと思う。ただの偵察装置でしかなかったドローンを驚異的な兵器にしてしまったのは宇露両軍のソ連以来の現場運用の柔軟さの賜物だと思います。

    32
    • じゃぐりんぐ
    • 2025年 11月 05日

    ウクライナ戦争が特殊なだけで、世界のほとんどの戦争紛争は数日間で終結する。戦争中にアップデートする暇なんてないでしょ。

    1
      • せい
      • 2025年 11月 06日

      その特殊な事態がもし自国で起きたら?を考えるのが国防ってもんでしょ

      12
    • ててと
    • 2025年 11月 06日

    >本質的な部分は「入手性がよく効果的な技術=商用技術を如何に統合して戦場に投入できるか」
    ドローンに限ったことじゃないよねこれ
    中東アフリカじゃトヨタのハイラックスが活躍してたし
    日本も兵器輸出するべきだ言われてるけどこういう分野から攻めるべきでは

    6
    • リンゴ
    • 2025年 11月 06日

    これからはより要件定義・設計・製造・テスター(ユーザー)の連携が必要になってくるワケだが、ホワイトカラーとブルーカラーで喧嘩したり、後者を酷い待遇にしてしまうような国ではこの連携が機能しづらくなるので、兵器開発でも遅れを取るようになるんだろうな、と
    何処の国とは言わないが…

    5
      • hoge
      • 2025年 11月 06日

      昔フランスの労働大臣がブルーカラーへ向かって「良い服(スーツ)を着たいなら働け」と言い放って炎上したのを思い出したわ

      6
    • Kaeru
    • 2025年 11月 06日

    1980年代から2010年くらいまでは、正直大して変化がなかったんだよね。Win98がWin7になろうが、結局は既存の概念の延長線上であって、実際F15 もずっと第一線のままだった。
    でも2020年代になってAIが出てくると、たった5年前のAIが化石に見えるほどの早い変化が起きて、それに伴って自律兵器もめまぐるしく変化してる
    今の状況だと腰を据えて完璧なソリューションとして開発をしていた兵器が、納入される頃にはガラクタになってる可能性もある。
    時代に追いついているのが大事であって、時代に合っていてそこそこの兵器を、そこそこの数揃えておいてフットワーク軽く買い替えるってシステムしていかないといけないかもしれない。
    ただその不安定な契約と絶えずかかり続ける開発費を企業が回収できるのか、そういった軍拡競争による防衛費に国家が耐えられるんだろうか

    1
      • ライル
      • 2025年 11月 06日

      いつの間にか、WWⅠの総力戦時代に回帰する必要がある時代に突入しているのかもしれないですね。
      1回目と異なるのは、教皇派と皇帝派の抗争のように、明確に陣営が固定されているのではなく、流動的に敵味方が変わるくらいでしょうか?

      0
    • m
    • 2025年 11月 06日

    冷戦期までは各国それなりに開発スピードが速かったと思いますが、30年くらいほぼ平時だったせいで速度が要らなくなってしまいのんびり開発してもあまり困らない状況だったと思います。ここ最近の情勢の変化で慌てて対応しようと各国急ピッチで体制改革してるので暫くは変化を楽しめる一方、大規模な戦争がすぐそこまで来ている前触れにしか見えないので憂鬱ですね。

    2

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