ロシアの脅威に対応するためバルト諸国は独自の迎撃手段確保に動いており、エストニアとラトビアはIRIS-T SLM、リトアニアはNASAMSの調達を決定したが、エストニアは弾道ミサイルの下層迎撃に対応する長距離防空能力も獲得するつもりで、パトリオット、SAMP/T、David’s Slingを検討している。
参考:Эстония планирует закупить средства ПВО против баллистических ракет
参考:Bulk of Achilles’ Shield to be ready by 2027
参考:Turkey constructs military base in Aleppo
参考:New Turkish Occupation Military Bases Secretly Constructed in Syria
欧州に対するトランプ政権の態度を加味すれば「戦略的パートナーシップのみ」で判断した場合でもSAMP/Tを選択するかもしれない
エストニア、ラトビア、リトアニアは領空を監視するセンサー(AN/MPQ-64、AN/TPS-77、TRML-3D、LANZA-3D、TRML-4D、GM403、GM400a、Giraffe AMBなど)は充実しているものの、空中の脅威を直接迎撃する手段がMANPADSに限られており、このギャップをカバーするためNATO加盟国は戦闘機と地上配備型防空システムを派遣(現在はポーランド、ルーマニア、ポルトガルがF-16×12機を、イタリアがSAMP/Tを派遣中)しているものの、ロシアの脅威が高まったためバルト諸国は独自の迎撃手段確保に動いている。

出典:Raytheon
エストニアとラトビアはIRIS-T SLMの共同調達、リトアニアはNASAMSの調達を決定し、バルト諸国は2028年までに独自の中距離防空能力を確保する予定だが、エストニアは弾道ミサイルの下層迎撃に対応する長距離防空能力も獲得するつもりで、エストニア国営放送=ERRは4日「ロシア軍のIskander-Mで国内の飛行場、港、鉄道、国防軍の司令部などが破壊されると自軍とNATOの能力が著しく制限される」「そのためエストニアは弾道ミサイルを迎撃可能な長距離防空システムを取得するつもりだ」「ペブクル国防相は4月中旬まで導入システムの検討が始まるだろうと述べた」と報じた。
この話は要約すると「大陸間弾道ミサイルや中距離弾道ミサイルの迎撃能力は予算的に対象外」「そもそもロシアと国境を接しているのでTHAADやArrowは必要ない」「エストニアに適しているのは高度20kmで弾道ミサイルを迎撃できるシステム」「候補はパトリオット、SAMP/T、David’s Slingの3つ」「選定基準は能力の他にも納期の短さ、資金の出所、戦略的パートナーシップの観点が考慮される」「システムの取得費用が10億ドルになるか15億ドルになるかは現時点では不明」だ。

出典:photo by U.S. Army
要するに調達資金を欧州から調達するアプローチを取ればSAMP/Tを強制され、自国財源で調達するアプローチを取れば選択肢に自由をもたらすが、エストニア防衛のため「国内に米軍と仏軍が駐留している」という事実も無視できない政治的判断材料で、納期の短さで選択すればDavid’s Sling、調達資金の出所と戦略的パートナーシップを考慮するならSAMP/T、戦略的パートナーシップのみで決定するならパトリオットになるが、エストニアの戦略的パートナーシップにとって米国が最上位かどうかは分からない。
エストニアはHIMARS追加導入を検討してきたものの、ペフクル国防相はミュンヘン安全保障会議で「納期が非常に長いHIMARSを待てるほど我々に時間はない」「米国の回答次第で調達を他システムに切り替える」と言及して「韓国製のChunmoo導入」を強く示唆、長距離防空システムについても「このような大規模投資は戦略的パートナーシップの観点が重要だ」「最も安価なシステムを市場から選ぶという方法は賢明な選択ではない」と述べているため、欧州に対するトランプ政権の態度を加味すれば「戦略的パートナーシップのみ」で判断した場合でもSAMP/Tを選択するかもしれない。

出典:public domain David’s Slingで使用されるStunner
因みにギリシャのミツォタキス首相が発表した「Achilles Shield計画」は5つの脅威=対弾道ミサイル、対航空機・巡航ミサイル、対ドローン、対水上艦、対潜水艦に対応する防衛システムの総称で、弾道ミサイル迎撃能力について「欧州の供給能力は限られている」「戦略的パートナーシップ関係にあるイスラエルなら弾道ミサイル迎撃能力を早く提供してくるかもしれない」と述べており、トルコに起因する問題はギリシャとイスラエルをより強く結びつけている。
シリアメディア=North Press Agencyは先月17日「アレッポの北に位置するメナー空軍基地内で軍事拠点の建設を開始した」「トルコは基地内に防空拠点を建設するため大量のコンクリートや資材を運び込んでいる」「トルコはシリア北部での軍事的プレゼンスを強化するためメナー空軍基地をヘリコプターが運用可能な防空拠点に作り変えるつもりだ」と報じ、他のシリアメディアも「ユーフラテス川に近いマンビジュ近郊やトルコ国境に近いコバニ周辺でトルコ軍が新たな軍事拠点を建設している」と報告。
Syrian media report at least 11 Israeli airstrikes targeted the Hama military airport. Additional reports of simultaneous strikes on the Scientific Research Building in Damascus and the T4 airbase in the Homs countryside.
Israel appears to be sending a clear message to Turkey. https://t.co/XWwxCDeCyG pic.twitter.com/YeKDTxVc5b
— Ariel Oseran أريئل أوسيران (@ariel_oseran) April 2, 2025
イスラエルは「トルコがシリア北部の軍事基地を接収して拠点化するのではないか」と危惧して空爆を強化しており、ギリシャでは「トルコがシリア国内で支配地域を前進させればイスラエルとトルコは事実上国境を接することになり、イスラエルと共同でトルコに対する米国の制裁解除=F-35A売却を阻止すべき」という主張が登場している。
イスラエルにとってもギリシャを支援して「トルコが対応しなければならない軍事的状況」を分散した方が都合が良く、トルコに対抗する意味でイスラエルとギリシャの戦略的パートナーシップは機能するだろう。
関連記事:エストニアがHIMARS追加導入を破棄する可能性、代替システムは韓国製
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※アイキャッチ画像の出典:Italian Army/CC BY 2.5
永らくパトリオットがこの界隈唯一の弾道弾迎撃能力を持っていて、数年前くらいにやっとSAMP/Tがこの能力を手に入れた筈だけど、未だにSAMP/Tが弾道弾迎撃出来るのか疑ってるんだけどな。
ウクライナ防空戦でもパトリオットの名前はよく聞いたが、あんまりSAMP/Tの話は余り聞かない(数が足りないのは兵器として生産量が少ないだけで、何の弁護たりえない)
中SAMってどうなんでしょうかね
弾道ミサイル対応してたと記憶してますが
詳しい人щ(゚Д゚щ)カモーン
弾道ミサイルを落とせるほど、足が速い中距離SAMは・・・なんだろう。
イスラエルのダビデ・スリングかな。アロー3は、少し大きいし、射程距離は長い。
S300の新しいのは落とせるけど、デカいし射程が長いので中SAMじゃないか。
ロシアのBUKM3とかは中距離SAMだけど、移動速度が戦闘機対応レベルなので、早くない。
弾道ミサイルはかなり厳しい。
S-300の弾道弾迎撃の可否は新しい古いじゃなくてP型とV型の違いでこいつら同じS-300って名前だけどまるで別の出自の兵器よ
PAC-3形態(パトリオットの最新型)とPAC-3弾(新規開発されたパトリオットで使える小型の弾道弾迎撃ミサイル)くらい違う
そこでS-350ですよ
詳しくはないし明確な記述は見たことないですが、
防衛予算の中SAM改の能力向上事業に「途中成果を生かして、既存の03式中距離地対空誘導弾(改善型)に弾道ミサイル対処能力を順次『付与』していく予定」(『向上』ではなく)と書いてあるので中SAM、中SAM改には弾道ミサイル対処能力はない、と解釈してます。
あと既存の「改」に後から「付与」できるという点、「新型SRBM及びHGVへの対処能力(既存SRBMに対処できるとは言っていない)」「多層防衛体制の強化への寄与」等の微妙な表現からすると、(少なくとも早期配備型は)「弾道弾に対処できる」というより「滑空によって速度の落ちた滑空弾になら対処できる(滑空弾は着弾点予測が困難なので手数が欲しい)」感じではないかと。
中SAM改はソフトウェアアップデートで一応対応可能にしておいて、中SAM改能力向上型(開発中)でミサイルから弾道ミサイル対応にするみたいですよ。
だから「少なくとも早期配備型は」と限定しています。
従来型の中SAMや中SAM改に、弾道ミサイル対処能力が無いとの推測には同意しますが、
改善型・早期配備型に関しては、従来型も含めたSRBM対応能力の付与が求められている、と解釈しています。
理由は、『令和4年度 事前の事業評価』の『03式中距離地対空誘導弾(改善型)能力向上』本文末尾のイラストです。
ここでは、『早期配備型』の対応相手として、極超音速滑空兵器と短距離弾道ミサイルが描かれており、
そこには『新型』の限定が無いことからです。
ちなみに『新規研究開発分』については、JADGEと連接して、極超音速滑空兵器・中距離弾道ミサイル・戦闘爆撃機を迎撃する姿が描かれています。
>極超音速滑空兵器・中距離弾道ミサイル・戦闘爆撃機を迎撃する姿が描かれています。
戦闘爆撃機の迎撃については、『中SAM(改)弾等』とのコメント付きでした。
ちなみに『中SAM(改)弾等』のコメントは、戦闘爆撃機迎撃シーンの他に、巡航ミサイル迎撃シーンにもあります。
公開資料からの推測ですので解釈は分かれるでしょう。
ただペトリも描かれてないポンチ絵でSRBMを新旧描き分けても煩雑になるだけの様に思います。
元々(改良ホークと比べ)低空目標対処能力を重視して開発された中SAM改に物理改修をしない早期配備型やその転用では高高度での運動性は期待できませんのでリエントリから最速軌道で着弾する既存の弾道弾に対してはPAC-2GEM-Tの様な限定的な対処能力がせいぜいではないでしょうか。
まあこのツリーで言いたいのは「現中SAM改にはおそらく弾道弾対処能力はほぼない」なので余談にはなりますが。
中SAM改に弾道ミサイル対処能力が無いだろうと言う点と、
早期配備型の弾道ミサイル対処能力がPAC-2GEM-Tの様に限定的だろうと言う点、
その主題について異論は無いです。
ただ、短距離弾道ミサイルに対する『新型』の記述有無に対する解釈は、真逆な感じですね。
中SAM改・能力向上に置ける技術課題として、防衛省は下記の二点をあげています。
①高速・機動目標経路予測技術
②高速・機動目標追随技術
『早期配備型』の場合、ミサイル本体の見直しは無い様なので、恐らく①が主たる対応になると思っています。
そして、その予測し難い代物として、短距離弾道ミサイルに対しては『新型』を強調し、
一方①取得後の使用シーンとしては、『従来型』『新型』の区別無く単に短距離弾道ミサイルとしています。
その使い分けには意味があると考え、
『従来型』に対する予測技術は、①で対応可能な下位互換に過ぎないから
と解釈した次第です。
中SAMの導入から経緯を整理するとですね
○中SAM(ホーク後継)
・全周方向対処性と同時多目標対処能力
・耐電子妨害性
・戦闘機等の低空目標対処能力
・ASMやCMへの対ミサイル対処性
○中SAM(改)
・取得コスト及びライフサイクルコストの抑制
・初中期・終末誘導技術、レーダ信号処理技術、航跡統合・予測処理技術、固体ロケット技術の改善により、低高度CMや高速化ASM目標等への対処能力向上
・ネットワーク交戦能力の向上
○中SAM(改)能力向上
・高速・軌道目標経路予測技術及び高速・機動目標追随技術の確立
・中SAM(改)との共通化でライフサイクルコストを抑制
(早期研究開発分)
・地上装置に関する試作品をソフトウェアに限定(能力向上弾は既研究成果を応用?)
・中SAM(改)に早期研究開発分地上装置ソフトウェア適用及び能力向上弾使用によりSRBM(新型含む)及びHGV等の脅威に対する対処能力付与
(新規研究開発分)
・地上装置の改良
・ネットワーク交戦能力の拡大(JADGE連接)
・SRBM(新型含む)及びHGV等の脅威に対する対処能力を拡大
現用の中SAM及び同(改)はSRBMとHGVへの対処能力が無いということになりますね。
中SAM(改)能力向上の「新規研究開発分」成果を適用・運用することで、既存の中SAM(改)が新型含むSRBM及びHGVへの対処能力を持つようになる、という理解で良いと思います。
ミサイルに厨二くさいペットネームを付けるもどうかと思いますけど、日本のように無機質な「中SAM」とか、「改」「能力向上」とか事務的に付けていって、わけがわからなくするのもどうかと思いますわ。
概ね同意します。
ただ「新型『含む』SRBM」とサラッとまとめてしまっていますが、ウェポン単体から見れば「新型に対応できるから既存のSRBMにも対処できる」(=新型の方が対処し難い)とは限りません。
「新型SRBM」というのは「低空を変則軌道で飛翔可能なSRBM」ですから、「新型SRBMへの対処」というのは「変則軌道で飛翔したSRBMや変則軌道を取りやすい(ディプレストに近い)低空軌道で発射されたSRBMへの対処」のことになります(「最小エネルギー軌道でそのまま着弾する新型SRBM」は防衛側からは新型かどうか最後まで分からないし分かる必要もないでしょう)。
ですから防衛側から見た「新型SRBM」というのは必然的に「既存SRBM」より遅く、フラットに近い軌道を飛んでいることになりますので、
ある地点に配置されたウェポンにとって「どこかでスキップして目の前に飛んで来る新型SRBM」は「直撃コースで目の前に突っ込んで来る既存のSRBM」よりは対処し易くなるでしょう。
※もちろんこれは「ウェポン単体」での話であって防空体制全体視点で見れば新型の方がはるかに厄介でしょう。
できれば「飛来する脅威が新型SRBMであったら着弾可能範囲に入ってしまう重要防護対象」は中SAM改に任せて数の少ないペトリを「優先度は少し低いけど直撃コースの防護対象」に回す形にしたい訳で、それが「多層防衛体制の強化への寄与」の意味だと考えます(ブースト終了からの短い時間で弾道の推測からそんな柔軟な展開ができるかどうかは別として)。
ご指摘の部分は明確な記述が探しても無いので、軌道変更を行う新型SRBMに対処して従来型SRBMに対処できないは要求上無いだろう、という判断でした。
事前の事業評価書添付の運用構想図では、早期研究開発分の対応対象が「極超音速滑空兵器」と「短距離弾道ミサイル」、新規研究開発分の同じくが「極超音速滑空兵器」と「中距離弾道ミサイル」と記述されているというのもあります。
アスター30block1、block1NTが弾道ミサイル迎撃能力を有していますがウクライナでは戦果を聞きませんね。性能で言えば弾道弾迎撃ミサイルの車体としてはかなり長い方(射程600kmを有し、block2では1500kmを目指し開発中)ですが代わりに短距離迎撃は不可能となっています。
SAMP/T自体はロシアの航空機を撃墜しているらしいので防空戦には参加していますがあまり動いてない様子。パトリオットの弾薬供給が途切れそうな今唯一の弾道弾迎撃能力を有するSAMP/Tを失いたくないのかもしれません。
この瞬間もウクライナへ複数のミサイル攻撃が行われている模様です。
黒海からカリブル、ロシア国内ではTu-95が少なくとも9機飛行しているとのこと。
追記:本記事とは趣旨が外れますが、昨夜のウクライナ側による自爆ドローン攻撃でロシア唯一の光ファイバー製造工場が損傷した模様です。
損害の中味次第では価格は高くなると思うがEW対応の高威力ミサイルの早期実用化と量産加速をするだけのような気がする。対応が難しい光ファイバードローンが活躍しても射程の短さや目視誘導は必要な訳(撃ちっぱなし不可)で何だかんだで将来を見越した兵器開発は必要って話だわな。
性能は未知数だけどテスト中の成果が良ければ夏より早く戦場に出てくるかも知れない。
ギリシャの分析がよく分からないな。まるでシリアの暫定政権がないかのようだ。暫定政権=イスラエルの子分、傀儡認識かな?
スンニ派なのに、トルコの子分になるのを心配している感じじゃないな。
パトリオットシステムは実績豊富で弾道ミサイル迎撃という点では
現在の最善手だと思いますが、米国の早期警戒システム抜きでどこまでの能力が出るのか
極超音速滑空兵器とかを相手にする場合、発射情報無しでは厳しいような気がします。
SAMP/T用に欧米側で警戒システム構築するのもNATO(米軍)のシステムとダブってしまうので厳しく
トランプ政権なら、新規のパトリオット導入先に米国のシステム利用料を
定額の基本料金とデータ量に応じてギガバイト単位で月額請求しそうな気もします。
性能と実績で言えばパトリオットが安心と信頼の選択肢だろうが、肝心のアメリカに安心と信頼がない状態ではなぁ…
性能が良い米国製パトリオットミサイルも含め軍事系サイトで報道されいる通り、攻撃・迎撃双方のミサイル製造が自軍補充にも追い付けない現状を見ると、地対空や艦対地ミサイルの米国製ミサイルを導入した場合有事が起きかけている際のミサイルの上澄み補充や補充部品が予定通り供給されるのか(FMS契約による部品供給スケジュールの不確実さは自衛隊を見ると酷い物のようです)トランプ政権の前からひどい状況ですので用心棒代としての期待を賭けて米国製システムを導入するのかそれ以外を導入するのか判断には注視ですね。
バルト三国ってNATO加盟してましたよね?
それで防空システムがMANPADSだけってアメリカが怒ってもしょうがないんじゃないかな…って気になっちゃいますが
防空戦はNATOにお願いして、陸戦に資源を集中するというのは選択肢としてはありなのではないかしら。
なにせ人口140万の小国だから、全部に手を出しても器用貧乏で終わる事が考えられる。
SAMが数基あったところで組織だった効果的な防空は難しい。(空軍戦力無いし)
・・・逆に言うとそれでも自前防空戦力の強化を始める、意図は何なんでしょうね?
そもそも弾道ミサイル対処能力が必要になる場面=バルト三国に弾道ミサイル撃ち込まれる状況なんてあるんだろうか?
バルト三国に重要拠点でも設置するつもりなんだろうか
> エストニア、ラトビア、リトアニアは領空を監視するセンサー(AN/MPQ-64、AN/TPS-77、TRML-3D、LANZA-3D、TRML-4D、GM403、GM400a、Giraffe AMBなど)は充実している
のでNATOの目としての仕事はしている(攻める側は潰したい)のでは。
そこでまさかの天弓2の追加エントリーはどうだろうか。
最近武器輸出好調みたいだし。
いわゆる西側諸国、NATOも外縁付近は非常に難しいですね。
トルコ=ギリシャ問題、トルコ=イスラエル問題は、EUにとって経済面・政治面でも密接だからです。
ライン・マイン・ドナウ運河=ドナウ・黒海運河などが有名ですが、ロシアも黒海(アゾフ海)に向けて運河を利用しています。
天然ガス・石油パイプラインに目を向ければ、EUにとってはロシア依存を回避するために、この付近は極めて重要な地域・重要なルートなんですよね。
日本が関わって何とかもなるものでもないですが、こんな面倒くさい地域に巻き込まれなくてよかったなと感じます。