欧州関連

ロシア軍占領下のヘルソン州スカドフスクで爆発、HIMARSによる攻撃か

ロシア軍支配下のヘルソン州スカドフスクで大きな爆発が確認されており、ウクライナ軍がHIMARSを使用してロシア軍の施設を破壊した可能性が浮上している。

参考:В Херсоне, Скадовске и Харькове очевидцы сообщают о взрывах
参考:MilitaryLand.net

何が破壊されたのかは不明だが、ウクライナ軍が運用するHIMARSの最大射程に近い攻撃

黒海に面するヘルソン州スカドフスクはウクライナ軍支配地域から85km離れた地点で、20日~21日の夜間に大爆発が発生して現在も火災は収まっていないらしい。

何を破壊したのかについては諸説(弾薬庫や修理施設など)あるので「正確な攻撃対象」は不明だが、米国が提供しているロケット弾の最大射程に近い攻撃なのが興味深く、前線(交戦地域)にHIMARSをギリギリまで移動させて攻撃を行ったのだろう。

因みにスカドフスクの爆発を映したものという触れ込みでSNS上に出回る下記の動画はフェイクなので注意してほしい。

スカドフスクの爆発を映したものという触れ込みで拡散している1つ目の動画


実際にはルハーンシク州スタハーノフへの攻撃を映した動画の使いまわし

スカドフスクの爆発を映したものという触れ込みで拡散している2つ目の動画

実際にはヘルソン州ノーバ・カホフカへの攻撃を映した動画の使いまわし

関連記事:HIMARSで再びアントノフスキー橋を攻撃、ロシア軍の輸送遮断に成功

 

※アイキャッチ画像の出典:@Militarylandnet

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コメント

    • バクー油田
    • 2022年 7月 21日

    これロシア軍の能力的にもう対抗手段が無い可能性もありますよね。
    ロジスティクス下手なんで物資の分散配置なんか出来ないんちゃいますかね
    このペースで物資と橋を片っ端から破壊され続けたら戦線は早晩崩壊するか、その前に撤退判断に追い込まれます。
    目に見えるような大きな撤退をプーチンが判断なんか出来るんでしょうか
    そんな事をすればプーチン政権と自分自身が身の安全含めて危険になりますし。
    だから成果上げるのは大いに結構ですが、良い感じに成果積みあがってるが故にこの後のプーチンの暴走が怖い
    このまま上手く敗退していく場合、その結果をプーチンの責任ではなく、軍にその責任をなすりつける事に成功しない限り
    プーチンは保身の為に戦争宣言か、戦術核の使用をまたブツブツ言いだしそう

    16
      • 7743
      • 2022年 7月 21日

      キーウ撤退の時も適当な理由をつけて責任者の首を飛ばしてお茶を濁したプーチンですから、ヘルソン撤退くらいで権威が揺らぐとか、懸念することではないですよ。

      補給がやられただけで兵士が残っているなら、最後の一人まで戦えと命令し続けるんじゃないですかね。

      32
        • 無無
        • 2022年 7月 21日

        酷い話
        プトラー総統万歳だな

        1
      • hiroさん
      • 2022年 7月 21日

      噂されているイラン製UAVでHIMARS狩りを実施するのでは?
      ラブロフが南部への兵力増強を宣言さているし、ロシアも引く気配は無いですね。
      ただし、どこから部隊を持ってくるのだろう?

      2
    • おわふ
    • 2022年 7月 21日

    前にも書きましたが、既にATACMSが使われているのではないかと疑っています。

    10
    • 2022年 7月 21日

    HIMARSつええええええええ!!!!!
    このままロシア軍の拠点全部焼いてこうぜ!!!

    真面目な話だと弾道的にS300じゃあ迎撃できないのか?それかカウンター攻撃とか
    確か当初だとS300はHIMARSの攻撃を発射後3分で逆探できてなおかつS300の方が射程は長いからカウンターされちゃうって話が出てたはずだけど
    こういったロケット砲に対する対低弾道の迎撃システムが各国になさそうなのが問題になりそうね
    昨年もイスラエルでアイアンドームが低弾道ロケット弾の迎撃が困難って話あったし

    24
    • 2022年 7月 21日

    数を頼んでやっとじわりと前進してるとこにこれは痛いだろうねぇ。
    現場の兵士は徐々に少なくなる補給に耐えられるかな?

    17
    • NATTO
    • 2022年 7月 21日

    ロシアにハイマーズ狩りする力が無い?
    湾岸戦争の時は、特殊部隊を送り込んだイラク北部からのスカッド発射は阻止できたというけど。

      • 鳥刺
      • 2022年 7月 21日

      今回の攻撃はHIMARS使用なら最前線ぎりぎりですから、衛星・無人機・現地部隊の通報等で発射炎を観測して近在の砲兵がカウンター、が可能な筈なんですが。ロシア軍の砲兵指揮システムの反応速度では無理なんですかね。まあ戦線長いですから、どこから撃ってくるのか分からない敵に全戦線で監視・即応なんて困難というか不可能なんでしょう。

      攻撃手段がトーチカUでしたというオチもあるかも。

        • ネコ歩き
        • 2022年 7月 21日

        全弾発射に1分も要しませんし、道路上の射点まで闇夜にまぎれてこっそり進出、即行逃げる態勢を整えた上で発射じゃないですかね
        阻止するには砲兵システムと連動した偵察ドローン等で昼夜を問わず監視するとかでしょうか。

        3
        • G
        • 2022年 7月 21日

        HIMARSは射程・火力投射時間・撤退(移動)までの時間などが自走砲や火砲とは比較にならなりませんから、火砲や命中率が悪いロケット砲などが主体のロシア軍砲兵部隊では、たとえ対砲兵レーダーがあったとしてもカウンター攻撃は難しいかと思われます

        6
    • 無題
    • 2022年 7月 21日

    HIMARSに全然対抗できてないところを見るとやはりロシア軍に21世紀の戦闘をする力は無いということか

    14
      • ナイトアウル
      • 2022年 7月 21日

       あくまでも結果論でしか無いけど、ウクライナに対する各国支援がなければこんな事にはなっていない訳でそれをして21世紀に対応出来ていないと簡単に言うべきなのかだね。
       それを言ったらM30\M31を高確率で迎撃できる態勢がある国ってどこになるのか。日本にはないと思うし、勢いのある韓国も無理だと思うし米軍でもどうだろうか。ひょっとするとイスラエルはいけるかもしれない。
       カウンターにしてもレーダーと連動し射程100kmの攻撃手段を持っている国がどれくらいあるか。ヘリや固定翼機が使いづらい状況もロシア側に不利に働いているんで、そう言う事情を踏まえた上で21世紀型に対応出来る国なんて何ヵ国あるのか教えて貰いたい。

      16
      • けい2020
      • 2022年 7月 22日

      1日で5万発砲撃してたということなので、前線近くの集積所にある弾薬について推算してみると、
      ・色々な砲弾があるけど、155mm榴弾の半分ほどの1発30kgで計算
      50000発x30kg=1500トン

      ・前線幅が1000kmと仮定して、50km間隔で集積所があると仮定すると、20箇所
      (補給距離25kmと雑想定)
      1500トン÷20箇所=75トン

      ・1日分で75トン、プーチンから補給最優先命令みたいなのが出てるので、最低でも5日分は集積してると仮定
      砲弾のみで375トンもあるので、軍用10トン輸送車両としても、38台も必要になる(合計760台分

      ロシアの補給体制が魔法のように改善しまくらないと、弾薬集積所を移動できない可能性が高い

      以上から、攻撃目標が分からずピンポイント攻撃能力が低い第二次大戦型軍隊が、
      敵砲兵を制圧しようとしたら1方面ですら、とんでもない物量がかかりますね
      そこを戦場認識能力が高い+遠距離ピンポイント攻撃できる、ハイテク現代軍には対抗できない結果ですかね

      6
    • リポビタン少佐
    • 2022年 7月 21日

    HIMARS大活躍ですね~
    ウクライナは遅滞戦闘してHIMARSで補給拠点や指揮所を破壊していればロシアの前線部隊は瓦解する?

    3
    • 折口
    • 2022年 7月 21日

    ロシア軍は比較的早くHIMARSに対抗手段を構築してくると思っていましたし、現に前線近くの重要な集積所や司令部などはもうガチガチの防空設備で守られているのかも分かりませんが、やはり断面積が広い南部戦線はそうそう脆弱箇所を遍くカバーできないんでしょうね。
    ロケット弾はS-300で迎撃できると言ってもミサイルシステム(特にレーダーシステムと操作人員がネック。)自体が無限にある訳では無いし、南部戦線のロシア軍にしても結局構築した補給物流網を再構築して分散化にせよ集中化にせよ再配置するほどの人手も現場には居ないんでしょうね。

    開戦当初の15万人100BTG体制時点で最前線に出張っていたのは5~10万人で、残りの5万以上は後方で兵站業務にあたっていたそうです。そこからロシアは5万人以上兵力を増員して何だかんだ20数万人の体制を作っていますが、その間にも死傷によって短期から長期で戦線離脱する兵士も増えています。最近に至っては一般義勇兵や犯罪者の徴兵をしている訳で、ロシア的にも人手不足が切迫した状況であるのは言うまでもないですが、この過程で兵站業務5万人体制だけ聖域化して変動なしだったというのもあんまり想像できない話ですよね。物流網って最初構築する時と運用する時だと必要人数も違ってきたりしますから、戦線が停滞して補給経路が明瞭化した5月以降は輜重兵の比率も下がっている可能性はありますが、ここに来て後方職種や拠点が狙い撃ちにされ始めている中で突然対応するのも簡単ではないだろうし、長々書きましたがHIMARS部隊が地味に長く活躍できているのもその辺の理由なのかなあと。

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