F-35の導入数を減らす国もあれば、新しくF-35を導入しようとする国もある。ポーランドは新しくF-35の採用を決定し、日本は追加で105機のF-35を導入する。
F-35を導入する14番目の国、ポーランド
東欧のポーランドは、ワルシャワ条約時代に導入した旧ソ連製戦闘機を置き換える為、ステルス戦闘機F-35Aの導入を正式に決定した。
参考:Poland formally requests F-35A combat aircraft
ポーランドは、ワルシャワ条約向けにダウングレードされた21機のMig-29と、26機のSu-22を更新するため、複数の米国製戦闘機(F-16V、F-15、F-18E/F、F-35A)を検討してきた。
5月28日、ポーランドは米国に対して、ステルス戦闘機「F-35A ライトニングII」32機の調達を要請した。この要請には、機体の調達以外にも、空軍要員の訓練パッケージが含まれ、2026年までに第1陣のF-35Aの受領し、その後、残りのF-35Aがポーランドに到着する予定。
ポーランドは、F-35を採用した14番目の国となる。
トランプ大統領が、日本が105機のF-35追加導入について称賛
5月28日、トランプ大統領は、日本がステルス戦闘機F35を105機調達する計画に言及し「同盟国で最大だ」と称賛した。
日本は現在、F-35Aを42機導入中だが、昨年12月に発表した、新防衛計画の大綱の中で、F-35Aを63機、短距離離陸・垂直着陸が可能なF-35Bを42機を追加導入すると明記していた。
これで日本は、F-35を計147機(墜落し失われているF-35A1機を含む)保有することなり、米国を除けば、F-35最大の導入国、ステルス戦闘機保有数も、西側陣営で見た場合、米国に次ぐ第2位の国となる。
しかも、日本が独自に開発予定の次世代戦闘機「F-3」の量産・配備が始まれば、航空戦力の質において、中国に遅れを取ることはない。
問題は、この様な計画を、現在の防衛予算内で実行すれば、他にしわ寄せがくるため、防衛費を現在のGDO比1%程度から、2%前後に引き上げる必要があると考える。
これは、無計画な軍拡ではなく、日本が現在、直面している中国の脅威や、不安定な北朝鮮情勢に対応するための必要不可欠な投資だと考えるべきだろう。
墜落したF-35Aの主翼やエンジンの一部を墜落現場の海底から引き上げ
5月28日、防衛省は、青森県沖で墜落した航空自衛隊、三沢基地所属のF-35Aの、主翼やエンジンの一部を墜落現場の海底から引き上げたと発表した。
現在までに、尾翼やコックピットの一部を回収しているが、墜落した機体が沈んでいるとみられる現場は、もっとも深い場所で水深1500mもあり、捜索が難航している。
岩屋防衛大臣は28日、「新たにエンジンと主翼の一部とみられるものなどを引き揚げたが、非常に破損が激しい。海底にはまだ、F-35の部品とみられるものが破片となって散在しており、一帯を重点区域に定め、引き続き捜索に努めたい」と話した。
恐らく、墜落したF-35Aは、機体の原型を留めるのが難しいほど、大きな衝撃が加わった可能性が高く、機体引き上げによる事故原因の解明は、非常に難しい可能性が高い。
未だに墜落した機体を操縦していたパイロットの行方は分かっていない。
※アイキャッチ画像の出典:航空自衛隊
ポーランドはドイツの代わりに良くやっていますね
ドイツはF-35は買ってないし(F-35Aの導入を推進してた空軍幹部を更迭もした)、
トーネードIDS(90機)の代替えでもF-35、F-15イーグルを、この5月に入札から排除した。 つまりはユーロファイター・タイフーンでほぼ決まり。
だけど、タイフーンは現在のトランシェ・2では制空戦闘機(空対空だけ)+限定的な地上攻撃能力、1月の対地ミサイルのテストも・・・
なので、(他のトーネードを採用してる国はどうなってるのか?は知らないけど)敵味方識別装置をIFF-Mode5にアップデートしていないドイツ空軍のトーネードはEUとの共同作戦が2020年からできないと思われる・・・って状態。
なお、トランシェ・3は計画されてて、AESAレーダーを搭載してマルチロール機となります(現在のトランシェ・2はパルスド・ドップラー・レーダー)・・・が、未だにスケジュ-ルが未定で、AESAレーダーのシステムを開発してるのはBAE(イギリス)だけど、理由は知らないけど、イギリス空軍はトランシェ・3を「導入しない」ってことを決定してる。
イギリス海軍は軽空母でF-35Bを運用、
ドイツ海軍はフリゲーまでで、過去、現在も空母は所有していないので、空母も持ってるフランスとの次期戦闘機の共同開発はフランス主導でしょうね(艦載機としても運用する戦闘機になる)