フィンランドメディアのIltalehtiは5日、国防軍や国防省はF/A-18C/Dの後継機にF-35Aを選択したと報じて注目を集めている。
参考:IL:n tiedot: Puolustusvoimat esittää yhdysvaltalaista F-35:ttä Suomen uudeksi hävittäjäksi
これが事実ならボーインのF/A-18E/Fは3連敗、ダッソーやエアバスも欧州需要をロッキード・マーティンに持っていかれたことになる
フィンランド国防軍はF/A-18C/Dを更新するため次期戦闘機(HX)の調達を計画しており、プログラムコストが100億ユーロ(約1.3兆円)に達するにHXプログラムには米国からロッキード・マーティンとボーイング、フランスからダッソー、欧州(英国/ドイツ/イタリア/スペイン)を代表してエアバス、スウェーデンからサーブが参加の意思を表明、入札期限だった4月30日まで全てのメーカーが最終的な調達プランと見積もりを国防軍に提出して検討が続けられておりクリスマス前までに最終的な勝者が発表されると噂されていた。
ロッキード・マーティンはF-35A×64機の武器パッケージ(推定金額約125億ドル)を提案、ボーイングはF/A-18E/F×58機(E型50機/F型8機)に加え電子戦機のEA-18G×14機が含まれている販売パッケージ(推定金額約147億ドル)を提案、両プランには共通でパイロットや整備チームの訓練費用、スペアパーツ、保守サービス、500発のGBU-53/B、150発のAIM-9X、200発のAGM-158 JASSM、200発のAGM-154 JSOW、200発分のJDAMキッドが含まれている(ボーイング案のみ照準ポッドAN/AAQ-33、前方監視赤外線ポッドAN/ASQ-228、EA-18Gに必要な電子攻撃用ポッドを含む)。
ボーイングはフィンランド国防軍の要求にないEA-18Gをなぜパッケージに含めたのかについて「HXの要求事項を満たすにはF/A-18E/FとEA-18Gを組み合わせて運用するのが最適だ」と主張しており、逆にロッキード・マーティンは専用の電子戦機並な能力をF-35Aが備えているため他の要素を含めなかったのだろう。
サーブはグリペンE×64機と早期警戒管制機グローバルアイ×2機の組み合わせを提案、このパッケージには空対空ミサイルのミーティアやIRIS-T、空対地ミサイルのSPEARやKEPD350が含まれており、特に注目すべき点は昨年サーブが開発を発表したばかりの空中発射式デコイミサイル(Air-Launched Decoy Missile system:LADM)を含めている点だ。
このLADMは高性能な使い捨てのデコイで搭載された電子妨害装置を駆使して敵防空システムに誤った標的情報をばら撒いたり、システム自体の処理能力に負荷を与えることで飽和させ攻撃を貫通させやすくするという使い方が提案されており、さらに空対空戦闘の視界外化に伴い敵戦闘機に対するデコイとしても機能するよう設計されている。
要するにグリペンE/Fに搭載された電子戦装置とLADMを併用することで強力な「デジタルステルス」を展開することが出来るという意味で、ステルスに頼らなくてもグリペンEとグローバルアイの組み合わせで十分ロシアの強力な防空システムや戦闘機に対抗できると言いたいのだろう。
ダッソーとエアバスは何も発表していないため提案内容の詳細は不明だが現地メディアのIltalehti(フィンランド最大のニュースサービス)は5日「フィンランド国防軍はF-35Aの採用を国防省に提案、同省と外交・安全保障政策局も国防軍の提案を支持しているため政治的介入が無い限りF-35A導入がクリスマス前に発表されるだろう」と報じており、ブルームバーグも同メディアの情報を引用して「フィンランド国防軍はHXプログラムの勝者はF-35Aを選択する予定だ」と報じている。
参考:Finland Is Reported to Pick F-35 Jets in $11 Billion Tender
この報道が真実ならボーインのF/A-18E/Fはスイス、カナダ、フィンランドで立て続けに敗れたことになり、ダッソーやエアバスにとってもスイスやフィンランドが欧州製ではなく米国製の戦闘機を選択したという事実にショックを受けるのは確実だ。
関連記事:サーブ、フィンランドの次期戦闘機HXプログラムにグリペンEとグローバルアイの組合せを提案
関連記事:次期戦闘機HXプログラムへの最終提案を受け取ったフィンランド、年内に調達機種を決定
関連記事:カナダ政府、CF-18A/Bの後継機争いからF/A-18E/Fが脱落したことを正式に発表
※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin
そもそも、F-15EXは、提案できないのだろうか?
自衛隊の改修にも対応出来てないし米軍向けの生産以上のキャパシティは当面無いんじゃない?
上レスにもあるように、提案しても供給ができるのかと、
あとフィンランド空軍の主任務は防空だからそこそこ高価で爆撃機要素の強いEXを選択する必然性は薄いとしか
成程、ボーイングの売り物は、F/A-18E/Fしかないわけか。
最近はF/A-18Gが結構提案されているけど、以前はファイブアイズ以外には供給しないということだったと思うが、いいのかな?
F/A-18Gもいい加減陳腐化してきた
それよりかはF-35やEPAWSSの方が機密レベル高い
現状NGJが開発中でEA-6が積んでたALQ-99を使いまわしてる状態ですしね。
EA-18Gの妨害能力は外装ポッドの性能。
後継のポッドが開発中だけどどれぐらい性能向上があって、輸出の可否も不明。
既存機の性能向上としてはありだけど、主力戦闘機も含めた新規導入となると…
やっぱスパホ自体の将来性がネックかな。
EXの導入コストってたしかそれこそF-35並みかそれ以上なんだよね
飛行時間あたりの維持費もF-15E並だとするとこれもF-35に対して優位性が無いし
マジでボーイング救済以外には微妙すぎる戦闘機
知っているかね?
供給できないといっているレーダーも割とF-15EXとF/A-18は共通だって・・・
下手すると製造ラインふやさんとむりじゃあね?
価格が高すぎるんだと思う
E-15EXはF-35よりも高額だから
要求されるコスト考えたら、F-15EXは最初から脱落だったのだろう
>この報道が真実ならボーインのF/A-18E/Fはスイス、カナダ、フィンランドで立て続けに敗れたことになり、ダッソーやエアバスにとってもスイスやフィンランドが欧州製ではなく米国製の戦闘機を選択したという事実にショックを受けるのは確実だ。
F35Aは標準装備になりつつあるのか。
ロシアがステルス戦闘機配備し始めてるし残当
個人的にはサーブの提案は面白いと思ってたけど、フィンランドの立ち位置を鑑みて、さらに隣接するロシアの横道ぶりを見れば、やはりアメリカとの接近を計るのが最善という判断に傾くでしょう
大戦直前のソ連フィンランド戦争で、欧州各国は侵略者ソ連の非をとがめつつも誰も参戦してくれなかった
その記憶は今も生々しい
第4.5世代機と第5世代機の戦力差は大きいからね
それに第5世代機はステルス状態では限られた内臓武器しか搭載できない面がなるけど、敵が5世代機を持っていなかったり排除した後ならパイロン増設してビーストモードで搭載兵装量を数倍にできるし
欧州メーカーにF-35Aに相当する機体が無いからね
ドイツのように35を政治側が除外して核攻撃機で仕方なしに買うくらいでしか売れそうもない18
あとは単純にF-35が買えない国
F/A-18に限らず、ラファールもタイフーンもF-15EXもF-35が買えない国にしかもう売れない
そんな国はそれこそ東側機を買ってしまうよね
そうなんだよねぇ
そこまで行かなかったとしても、米軍機にこだわらなければいけないって理由がある国がほぼないんで、
好条件をだしてくるラファールなんかを買っちゃうよね
艦載機という強みを生かしてインドに売込中。
もっとも空母作れてF-35買えないなんて条件インドぐらいしかなさそうだけど(トルコ?)
ラファールMとガチで競合する。
空軍でラファール使ってるし、F/A-18を選ぶ理由があるかな?
スパホはF-35の欠点を殆ど埋め合わせできないからなぁ
強いて言うなら航続距離妥協すれば武装の量は勝てるかもだけど、それもそんな大差あるのか?っていう
いや、マジで知らないだけなんだけど、例えば2000ポンドJDAM×2を積んだ場合F-35だとAAMをあと2本だけど
スパホだったらあとどれくらい積めるんだろう?
それがF-35もステルス性を捨てたビーストモードだと10tの兵装を搭載できてFA-18の8tを上回っている
武装の量ですら勝てない
ビーストモードは一応まだ実装未完了だから考慮から外してたんだ
ペイブウェイのビーストモードは既に実戦投入までされているからF/A-18と比べるなら考慮してもいいと思う
F-35Aに勝る点は、調達コストの安さと維持費用が安いことぐらいかな?
エンジンも世界中でライセンス生産がされてるんで、メーカーの選定に融通がきくおかげで調達や整備もしやすい
あとは、空中給油機機能がついてること
ただまあ、F-35が買える政治的立場に国があるのなら、F/A-18EFを選ぶ理由は正直ない
誰かが言うてたが、F/A-18EFは権利関係でライセンス生産が出来ない。
現地生産が出来ない第4世代機はあまりニーズがない。
>いや、マジで知らないだけなんだけど、例えば2000ポンドJDAM×2を積んだ場合F-35だとAAMをあと2本だけど
>スパホだったらあとどれくらい積めるんだろう?
スパホは航続力が無いから増槽携行が標準で、これで主翼下内側のハードポイントが埋まる。対地攻撃ならばエアインテーク側面のハードポイントを照準ポッドにする必要が有り、胴体下のハードポイントは増槽のみ対応。残るハードポイントは主翼下中と外に翼端だけで、そこに2000ポンドJDAMとアムラームを2発づつ搭載、あとは翼端にサイドワインダーを2発で終わり
結果、F-35Cの機内搭載量比で勝っているのは、サイドワインダー2発だけですね。航続距離低下を忍んで兵装を増やすか、コンフォーマルタンクを追加して照準ポッド内装の増槽を携行するとかしないと、ハードポイントの空きが出来ませんね
こう考えれば、海軍がF-18E/Fをもうこれ以上要らないというのも分かりますね
F-35相手だと、F/A-18EFに限らず、4.5世代機じゃ勝負にならないでしょうよ
4.5世代機を売りたいのなら、政治的にF-35を買えない国に限定しないと、なにやっても当て馬にしかならん
F-35を買えない国にはLMはF-16Vを提案するだろうしスパホの出番はない。
F-16VとF/A-18EFじゃ、能力に随分差がある
例えば、クラウドシューティングに代表されるような、より高度なデータリンクシステムはF-16Vにはない
無人機を使いたいっていうような顧客には、F-16Vじゃとても要求される能力を満たせないでしょ
クラウドシューティングが可能な戦闘機は、まだ世界に一つも存在しませんよ。
クラウドシューティングは、F-16VやF/A-18E/Fなどには不可能です。
ついでに言うと、F-35やF-22などの第5世代ジェット戦闘機でもクラウドシューティングは不可能ですね。
ちなみに、日本の次期戦闘機(仮称F-3)は、クラウドシューティングが可能です。
クラウドシューティングを実現するために、日本の次期戦闘機(仮称F-3)には、日本が独自開発した国産の高性能なデータリンクも搭載されると思われます。
釣りの可能性が大なのでそっとしておきましょう。
釣りってお前…
ちょっとは調べようぜ_
リンク
>F/A-18E/Fなどには不可能です
NIFC-CAはF/A-18EFにも対応されるってことを知らないのかな?
そもそもなんのためのDTP-Nかと…
ロイヤルウィングマンもF/A-18Fに統合されるよ?
>F-35やF-22などの第5世代ジェット戦闘機でもクラウドシューティングは不可能ですね
は?
何いってんのお前…
NIFC-CAや無人機、F-15EXはなんのために作ってるんですかねぇ
F-35を求めてる国って大半がF-35の高度なデータリンクに惚れ込んでるところが多いだろうし、
F-35が政治的に買えないってなったら、旧来のデータリンクしか使えないF-16Vは、まず選択しないと思うよ
F-35の代わりとして候補に上がるのは、米国製ならF/A-18EF、お金をもっと出せるのならF-15EX。
西側機であれば米国製でなくてもいいっていうなら、ラファールやタイフーンも有力候補に入ってくるんだと思う
いろんな問題があるって言われてても、よく売れるものだなぁ
問題って言っても本当にネックになりそうなのはコストくらいなもんで、それ以外は妥協可能か解決済みの話じゃない?
それに対して、第五世代機と戦うには第五世代機が絶対っていう不動の条件があるからねぇ
カナダもそうだけど、民兵を一方的にどつき回すだけなら別にそこまでいらんけど
ロシア相手に抑止力を働かせたいなら不十分って話かと
何だかんだライトニングちゃん売れて草
これは第5世代機界のiPhoneですわ…
サンタクロースもF-35の乗ってくるのか
F-35Bですかね。
NORADの追跡システムが「今年は探知できない!」なんてコメントしたりして
~そして来年は「我が国の新開発レーダーはF-35ですら探知できます(距離秘匿)」とかになる?
サンタはアクティブステルスをすでに実用化してるので、ただの形状ステルス似すぎないF-35に乗る意味がない
F-35は悪い子にあげるプレゼントしか搭載してないよ!
ミリオタにとっては最高のクリスマスプレゼントじゃないの、俺だったら意地でも寝ないで待ってる。
お役御免のトナカイさんは可哀想だけども…
サンタのカラーリングを施したF-35もいいね 見てみたいものだ
スパホの売りはアメリカ製の艦載機で電子戦専用のグロウラーもあるってだけかな。艦載機と言う条件ならラファールがライバルになりそうって言う。
電子戦に専用機と外装ポッドも必要でF-15EXやF-35みたいに通常の機体で内蔵しているような運用が出来ない。仮に専用機のF-18Gを勧めるならDEWSやEPAWSSより電子戦の性能が1番良い事を証明すべきだけど出来るのか、DEWSやEPAWSSは建前上は個別防護の装置であって電子戦専用機みたいな使い方をする物では無いスタンスだけど実力は備わっている。F-18Gの電子戦性能が新型機以下ならば、そのために専用機の運用という余計な手間を取らせるのはマイナス以外の何ものでも無い。
少なくともF-15EX並に手を入れて性能上げてコスト微増にするか、近年のボーイングで作られた新しい機体であるX-32からV/STOL機能省いて再設計した物をチェックメイトやF-16Vのライバルとして売るかぐらいしないと勝機は無いんじゃ無いだろうか。