欧州関連

フランス、相当数のVAB装甲兵員輸送車をウクライナに提供すると発表

フランスのルコルニュ国防相は27日、ウクライナにVAB装甲兵員輸送車を相当数提供すると明かして注目を集めている。

参考:Sébastien Lecornu : «Il faut aider l’Ukraine à tenir dans la durée»

ウクライナへの武器支援の詳細を明かさないフランスがVAB装甲兵員輸送車の提供を認める

フランスはウクライナに武器支援を行なっているものの詳細を明かしておらず、これまでに判明している支援内容は自走砲Caesar×18輌、対戦車ミサイルMilan2、1億ユーロ相当の装備品だけだが、LeParisienのインタビューに応じたルコルニュ国防相は「敵の攻撃を受けている地域を素早く移動するには装甲車輌が必要で、フランスは武装したVAB装甲兵員輸送車を相当数ウクライナに提供する」明かした。

出典:Marie-LanNguyen/CC BY 2.5

フランス陸軍はVAB装甲兵員輸送車を計2,500輌(調達数は4,000輌)保有しているので提供数に期待でき、ロシア軍よる砲撃の中を自家用車で移動することを強いられているウクライナ軍兵士にとっては本当に嬉しいニュースだろう。

しかもスロバキアでVABを輸送するトラック群(14輌)が目撃されているので、既にウクライナへの提供が始まっている可能性が高い。

因みにLeParisienはウクライナが求めている対艦ミサイルについて提供予定があるのかと質問しているが、ルコルニュ国防相は「検討中」としか回答していない。ただ長期化する戦いでウクライナを支えるため自国の防衛産業界に「戦時体制」に移行するよう訴えているのが興味深い。

関連記事:マクロン大統領、ウクライナに自走砲カエサルを提供していると発言

 

※アイキャッチ画像の出典:Kevin.B/CC BY-SA 4.0

フィンランドとスウェーデンのNATO加盟の行方、首脳会談がまもなく終了前のページ

トルコ、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟支持を確約次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    ポーランドは英国と関係強化、次期フリゲートにアローヘッド140を採用

    ポーランドは次期フリゲートに提案されていた英国案、ドイツ案、スペイン案…

  2. 欧州関連

    ウクライナ、首都周辺のロシア軍戦術大隊4個相当が撤退したと発表

    ウクライナ軍は「キーウ周辺のロシア軍が700以上の装備(戦術大隊3個~…

  3. 欧州関連

    トルコ、S-400問題の解決に向けて米国と「クレタモデル」をベースに交渉開始

    トルコはS-400問題の解決に向けて米国と「クレタモデル」をベースにし…

  4. 欧州関連

    東地中海に墜落したF-35Bは英空軍機、ロシアに奪取されないよう英米のダイバーチームが警備中

    17日に東地中海で墜落したF-35Bは英国人パイロットが操縦する英空軍…

  5. 欧州関連

    ノルウェー、韓国製自走砲「K-9サンダー」を追加導入する可能性が浮上

    韓国メディアは18日、ノルウェーが導入中の韓国製自走砲「K-9サンダー…

  6. 欧州関連

    歩兵戦闘のゲームチャンジャー? 英陸軍が注目する「命中を保証」する魔法のスコープ

    英陸軍の特殊空挺部隊「SAS」は、過酷な訓練を受けていない兵士でも熟練…

コメント

    • G
    • 2022年 6月 29日

    >因みにLeParisienはウクライナが求めている対艦ミサイルについて提供予定があるのかと質問しているが、ルコルニュ国防相は「検討中」としか回答していない。
    >ただ長期化する戦いでウクライナを支えるため自国の防衛産業界に「戦時体制」に移行するよう訴えているのが興味深い。

    NATO加盟後も当時最新鋭だった強襲揚陸艦2隻をロシアに売ろうともした過去があるフランスですが、ロシア軍の立て直しとそれによるウクライナの劣勢、ひいては西側体制の劣勢である今に至って一気に覚悟を決めたということでしょうか

    12
      • けい2020
      • 2022年 6月 29日

      ここで少しでも挽回しておかないと、世界の敵ロシアを作り出した国フランスとして定着してしまいますからね
      へたすれば中国への無分別な軍事技術支援とかも掘り返されたりするし

      7
    • ido
    • 2022年 6月 29日

    マクロンさんはついに覚悟を決めたということですかね。まあ、2500輌あって追加用達あるなら相当数あげてもいいのか。

    4
    • ぎもん
    • 2022年 6月 29日

    上の動画ですけど兵員輸送車もトラックで輸送しなきゃいけない決まりってやっぱりあるんですかね

      • 無無
      • 2022年 6月 29日

      トラックならば下請けの民間人でも輸送できるが、VAB本体はやはり軍人ドライバーの必要があるんじゃないの?単に大型免許があればという話なのかはわからん

      4
    • ダヴー
    • 2022年 6月 29日

    戦時体制への移行を防衛産業界に訴えるのはいいけど、国の側がどれだけの生産をするつもりなのか計画を出さないと、業界側も動けないのでは?

    2
    • ナイトアウル
    • 2022年 6月 30日

     恐らく装甲アップデートされたVABだろうけど数があって退役見えている車両だから提供しやすいんだろうな。

     戦時体制に関しては現状だとどこまで投資したら生産拡張出来るかの確認中じゃないだろうか。現状レベルだと平時の外国販売する位だし、ある大型兵器の製造期間聞いて掛かりすぎと思った。戦時体制移行とは行かないまでも現状の1/2位の製造期間にならないのかって思うほど遅い。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  2. インド太平洋関連

    日米からのオファーがない? 韓国空軍、日本のF-35整備拠点利用を否定
  3. 欧州関連

    再掲載|導入自体が間違い?タイフーンを導入したオーストリアの後悔
  4. 日本関連

    国産防衛装備品の海外輸出が実現!フィリピンが日本製警戒管制レーダー「J/FPS-…
  5. 米国関連

    本当に笑えない、米空母ジェラルド・R・フォードを苦しめるエレベーターの呪い
PAGE TOP