韓国メディアは10日、フランスがインドネシアに戦闘機製造に関する技術移転を含むラファールを購入を提案したと報じている。
参考:인도네시아, 프랑스 ‘라팔’ 구매 가닥.. KF-X 먹구름
フランスがインドネシアにラファールを購入すれば技術移転を行うと提案?
インドネシアのプラボウォ・スビアント国防大臣が今年1月にパリを訪問した際「ラファール購入」に言及して注目を集めていたが、先月21日に再びパリを訪問してパルリ国防相と会談した際、フランス側から戦闘機ラファール購入に関する具体的な提案を受けたと韓国メディアが報じている。
韓国メディアの説明によれば仏側はラファールを購入すれば戦闘機製造に関する技術移転を行う用意があると提案、スビアント国防大臣は仏側に提案に「とても満足した」と語ったらしい。
フランスが提案した具体的な内容は一切不明だが、インドネシアのスビアント国防大臣はその後ウィーンを訪問してオーストリア側と戦闘機タイフーンに関する購入協議も行った可能性が高く、韓国メディアはインドネシアと共同で進めているKFXプログラムにとって懸念材料が増したのではないかと危惧している。
ただ仏メディアもインドネシアメディアも「フランスがインドネシアにラファールを提案した」とは一切報じておらず、韓国メディアの情報源も「現地消息筋」としか明らかにしていない。さらに今回のラファール提案に関して国防関係の一部高官しか情報を共有していないと言っており怪しさ満点だ。
特にインドネシアの戦闘機調達規模から考えても技術移転を行うだけのメリットがあるのか非常に怪しい。
インドネシアは韓国と共同開発中のKFXを50機購入することを約束しており、インドネシア空軍の参謀総長は米国のロッキード・マーティンが製造するF-16Vを2個飛行隊分(恐らく32機)購入すると言及したことがあるため、KFX購入を維持した場合の戦闘機導入需要は30機程度、KFX購入を中止しても80機程度の需要と推定される。
KFX(機体単価:6,000万ドル~7,000万ドル)+F-16V(機体単価:5,000万ドル台)を計画通り計80機調達すれば45億ドル(機体のみで関連費用を含まず)だが、仮に調達機種をラファール(8,200万ドル~1億1,800万ドル)に1本化して80機調達すれば65億ドル~94億ドル(機体のみで関連費用を含まず)も必要になる。
逆に戦闘機調達の上限が45億ドルの場合、調達機種をラファールに1本化すると38機~54機しか調達できないため、これだけの数量に「戦闘機製造に関する技術移転」を行うメリットがあるのか謎だ。
そもそもインドは「技術移転」や「現地製造」を約束したフランスからラファールを126機導入することを決めたが、フランス側が提案した現地生産や技術移転の水準はインドの期待を満たすものではなかったため計画が白紙化(完成機輸入による36機導入契約に変更)された実績があり、フランスが口にする技術移転がきちんと実行された例は非常に少ない。
以上のことから、インドネシアに戦闘機製造に関する技術移転を含むラファールを購入を提案したと言う情報はフェイクである可能性が高いと思っているが、本当に提案していてもフランスが技術移転の約束を守ることはない=口先だけだと思っている。
せめて仏メディアやインドネシアメディアから同様の内容が出てくれば信憑性も高まるのだが、、、
関連記事:インドネシア、オーストリアとのタイフーン購入交渉が来週中にも実現か
関連記事:戦闘機導入の相場、フランスのラファール導入が高額になる理由
※アイキャッチ画像の出典:public domain ラファールB
KFXの開発費のディスカウントのための情報戦かも。
ちょうど纏わりついてた韓国メディアの人に、国防大臣についてるスタッフが匂わせただけで、大騒ぎするだろうし。
インドネシアもしたたかという話に一票
これはキツネとタヌキの取引なんだから
「スビアント周辺が仄めかしただけ」に一票。
前回は仏側、今回は韓国側、と言うだけでしょう。
狙いはKF-Xの負担減かあわよくば韓国側からのキャンセルですかね?
インドネシア「戦闘機買ってほしいなら賄賂よこせ」
と各国に遠回しなアピールでは?
韓国も苦労してるんだな
ラファールに抗議してティファールの不買運動はじめる洒落が欲しいとこだが
そういえばフランスとドイツの次期戦闘機FCASは今どんな感じなんでしょう。話題が全く出てきませんね。そっちが進展してるならラファールも今のうちに売れるだけ売った方が良さそうですけど。
テンペストは定期的にいろんな話を聞くのにこっちは全然聞かないな
完成してくれた方が様々な機種が増えるから見てる分には面白いんだが、何だろうか、計画が頓挫しそうでならない
ただ、今さら他の計画に参入は出来ないだろうから何かしら形にはするのかな
あっちは仏独、と聞いた時点でまともに進む気がしない。
この問題が長引けば長引くほどインドネシアと韓国の間の両国関係が悪化して、新南方政策を進める韓国にとって大きな外交問題に発展する可能性があるかもな。
まあ、韓国にとってインドネシアは大きな足枷ってこった。
韓国メディアって割と飛ばし記事が多いからなぁ。
前回訪仏時の打診(口頭)に対し今回仏側が前向きに応じる提案(口頭)を行ったということでは?
覚書を交わしたわけではないので両国メディアへの公式発表も無い。
両国国防相の会談での話で情報源は現地消息筋ということなんで、今後どうなるかはまだ分からない。
大方針が示されただけで、条件等の詳細は今後の事務レベル協議で詰めることになるかと。
検討の結果白紙化もありますが、他方KFXの導入数縮減は既定方針で変わらない可能性大では?
インドネシアも他国と微妙な外交交渉しているが、
どうもこの国は、真剣に技術の獲得、国産開発に取組んでいるのか疑わらしい。
アメリカのF16v、フランス ラファール 他タイフーンにしても、近い将来確実に陳腐化する世代の兵器だろうから、発展途上国や新興国で興味を示す国があるなら、
拡販バーゲン規格の戦略が世界の軍事産業で始まっていると思う。先進国はこの世代のグレードを売りさばいても、自国はそれを超える技術に目処が立っている。
アメリカも今後数十年間は輸出用はF35に限りなくしぼり、F35EやF35Vなど更新しながら販売するのでしょう。
っと言う事は、やはりインドネシアに行っているセールスは、片手間に成約出来れば良いという感じが透けて見える。現状のインドネシアのビジネスで一番頭が痛いのは韓国で、他国がインドネシアに対して出す合見積価格をネタにKFXの交渉に少なからず影響が出るだろう。
朝鮮人との化かしあい、嘘付きばかりが登場人物だと気分悪い。