フランスのマクロン大統領は2025年12月「空母シャルル・ド・ゴールの後継艦=次世代空母(7万8,000トン)を建造をする」と表明していたが、ナント近郊のNaval Group施設で行われた3月18日の式典で「次世代空母の正式名称をFrance Libre=フランス・リーブルとする」と発表した。
参考:Élysée
参考:Lancement en réalisation du porte-avions de nouvelle génération (PA-NG)
自由であり続ける意志とは、いかなる犠牲を払っても独立を維持する意志だ
マクロン大統領は2020年12月、原子炉製造現場を視察する名目で訪問したフラマトムで「シャルル・ド・ゴールは2038年に寿命を迎える」「だからこそ次世代空母にシャルル・ド・ゴールと同じ原子力推進を採用した」「この選択はフランスの戦略的自律性を維持するのに重要だ」と語り、パルリ国防相もマクロン大統領の演説後に次世代空母= Porte-avions de nouvelle générationに関する詳細をTwitter(現在のX)で公表した。

出典:Naval Group
この発表は「シャルル・ド・ゴールの後継空母=PA-NGを建造する」という政治的コミットメントに過ぎず、具体的な決定は「PA-NG設計開発を正式に承認する」となり、PA-NGは4年間にわたる設計開発作業の結果、全長310メートル、全幅約90メートル、排水量7万8,000トン、K22原子炉×2基、最大30ノット、EMALS、AAG、デッキサイド式エレベーター(40トン級)×2基という仕様に決まったが、航空機の搭載能力について30機という説と40機という説がある。
仏海軍は2025年5月「PA-NGを実際に建造するかどうか年内に発表されるだろう」と言及していたが、マクロン大統領は2025年12月「我々は弱肉強食のこの時代において恐れられるほどの強さを持たねばならない。とりわけ海上での強さが必要だ。だからこそ徹底かつ慎重な検討を重ねた結果、私はフランスに新たな空母を配備することを決定した。この空母は我が国の国力、すなわち産業と技術の力の証となるだろう。それは公海上の自由を、そして激動の時代の荒波を乗り越えるために捧げられる力である」と発表。
EN DIRECT | Annonces sur le porte-avions nouvelle génération depuis le site de Naval Group à Nantes-Indret. https://t.co/eDPmaQJnab
— Élysée (@Elysee) March 18, 2026
ヴォトラン国防相も「マクロン大統領の発表通り、我々はPA-NGの建造を開始する。我が軍の未来の要石として公海からの戦力投射を担うPA-NGは2038年の就役を見込んでいる」と述べ、フランスは正式にシャルル・ド・ゴールの後継空母建造を行うことになったのだが、マクロン大統領はナント近郊のNaval Group施設で行われた18日の式典で「次世代空母の正式名称をFrance Libre=フランス・リーブルとする」と発表した。
“私は我々の未来の空母をド・ゴール将軍の系譜に位置づけたいと願った。我々にとって彼はフランスの理念である。フランスの精神、それは抵抗の精神である。何事にも止められない意志である。自由であり続けるために抵抗する意志。占領に直面しても決して屈することのない不屈の意志である。それは我々の空母のように必要であれば勝利を手にするまで海に乗り出すことができる意志である。自由であり続ける意志。そうだ、それこそが我々の大いなるプロジェクトで、我々を結束させるものである”
Vive le France Libre ! pic.twitter.com/OydF3TtY2F
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) March 18, 2026
“これは軍隊だけでなく研究や国内産業のプロジェクトでもある。この自由であり続ける意志とは「いかなる犠牲を払っても独立を維持する意志」であり、何者にも束縛されない完全な行動の自律性を求める意志であり、フランスの国益を守るために必要とあらば世界中のいかなる場所へも戦力を投射する意志だ。だからこそ、我々の新たな空母は「フランス・リーブル」という名を冠するのだ。この名の中には野蛮に立ち向かった男女の記憶が生きている。祖国を救うために団結し、我が国のあるべき姿を守り抜く決意をした人々の記憶が。解放の同志たちに対し、この名称は未来への誓いを結ぶものである”
“自由であり続けるためには恐れられる存在でなければならない。恐れられるためには強力でなければならない。そして強くなるためには努力の覚悟を持たねばならない。その努力において我々は不屈でなければならない。団結し、そして容赦なく。力、独立、抵抗。祖国に奉仕することによってこそ我々は勝利を手にするのである”
現在の計画では2032年にシャンティエ・ド・ラトランティック造船所で建造を開始、2035年頃にトゥーロンに回航され艤装工事と核燃料充填を行い、2036年頃に海上試験を行う予定で、この投資によって仏企業800社に質の高い仕事と直接的な利益を配分できるようになる。
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※アイキャッチ画像の出典:Naval Group





















「リシュリュー」とか「フォッシュ」とかが使われるかと思っていたら、新しい名前だったでござる
今後は「空母リーブル」って呼ばれるのか、命名おめでとう
その次のはFrance combattanteにするんでしょうかw。
これに載せる艦載機どうするかですね。2030年代ならまだラファールMでよいでしょうけど。
FCASで艦載型作れるのか、ダメだった場合F-35Cを買うのか?(F-35CにASMP-Aを運用出来るのかビーストモード込みで)
ダッソーなら単独でも艦載機作るって言い出しそうですが…。
France Libre=自由フランス という意味ですね。空母「自由フランス」かも。
世界的に空母は着実に増えていくな ロシアが時代に逆行してるのは金が無いのと国力が貧弱だからだろうか
真っ先に「女神リーブラ」を思い出しました。
すみません。それだけです。
フランス・リーヴル=自由フランス
第二次大戦中にド・ゴールが率いた連合国側のフランス亡命政権
なるほど、マクロん大統領の言う通り現在の空母「シャルル・ド・ゴール」の後継と位置付ける名前ですね。
アメリカ海軍だと戦略原潜「ディストリクト・オブ・コロンビア」空母「ユナイテッド・ステーツ」、日本だと「大和」「武蔵」に匹敵する名前が出てくると「次は」となりますが、後継艦の話が出る頃には現在の世界情勢より穏やかになってほしいところです。
精神的な象徴性ならリベルテやレプブュリク等の艦名も過去にあり国名を冠するなら単にフランスでも良いのに両方の載せの造語してくるという予想不可能性が正にフランスのネーミングセンスですね
やってる事は極めて官僚的なのに、ネーミングセンスで魅せてくるから面白いなこの国
馬鹿な!2隻目の空母はフィリップ・ペタンになるはずでは無かったのか。
フランス・リーヴルが有りならエタ・フランセも有りですよね。
北アフリカが独立しつつある昨今、フランスに空母が必要かどうかはおいておいて
きちんと再軍備を打ち出すのは良いことです
リベラル空母って事?
自由フランスをご存知ない?
拙いフランス語の知識ですが、libreはリブレが近い発音だと思います。
リーブルはlivreで古い通貨単位となります。