ドイツ空軍は現行の有人戦闘機と協調可能な無人戦闘機が必要と表明、米企業は「CCAの欧州バージョンを提供する」と発表したが、Rheinmetallも「ドイツ空軍は約400機のウイングマンを要求している」と明かし、ドイツ空軍の戦力構造は有人戦闘機よりも無人戦闘機の方が多くなる計算だ。
参考:Rheinmetall In Talks With Boeing, Lockheed On CCAs For Germany
1機の有人機が4機のCCAを制御できるなら、ドイツ空軍が要求している約400機のウイングマン調達数は上限ではなく下限
米空軍のNGAD、米海軍のF/A-XX、仏独西のFCAS、英伊日のGCAPには有人戦闘機に随伴可能なウイングマン(自律的飛行が可能な無人戦闘機)が設定され、有人戦闘機の代わりにリスクの高い任務の一部を肩代わりしたり、有人戦闘機の認識力や戦場に運搬するペイロードを拡張したり、価格高騰で減少傾向が続く航空戦力の量を補完できると期待されているが、ウイングマンとの協調能力は次世代戦闘機のみが利用できる固有要件ではなく、既存の第5世代機や第4世代機向けに実用化が相当前台しされている。

出典:U.S. Air Force
米空軍は有人戦闘機に随伴可能な協調戦闘機=Collaborative Combat Aircraft(CCA)を1,000機調達する予定で、CCA第1弾調達=Increment1としてYFQ-42AとYFQ-44Aの生産を2026年度に決定する見込みだが、フランスもラファールF5と協調可能なステルス無人戦闘機を2033年までに実戦配備すると発表、ドイツも「次世代戦闘機の実用化前に有人戦闘機と協調可能な無人機が必要になる」と表明、英国も「空軍の優位性に革命をもたらす自律型協調プラットフォーム=ACPファミリーの第1弾としてTekever AR3にBriteStormを統合したStormShroudの運用を開始した」と発表した。
有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機=ウイングマンの呼称は国やプログラム事によって異なるものの、期待されている役割や能力は概ね一致しており、ウイングマンは有人戦闘機が行使できる能力、状況認識力、ペイロードを間接的に拡張し「有人戦闘機1機あたりの効果を大幅に向上させるもの」「減少が続く航空戦力全体の量を補完するもの」で、米空軍以外で特に関心を集めているウイングマン需要はドイツ空軍向けのものだ。

出典:EGLIN AIR FORCE BASE
AndurilとRheinmetallは6月「欧州市場に参入するため両社は提携する」「YFQ-44Aの欧州バージョンを共同開発する」と、KratosとAirbusも7月「Airbus製ミッションシステムを組み込んだXQ-58A開発で提携する」「2029年までにドイツ空軍向けの準備が整う予定だ」と、General Atomicも「欧州製ミッションシステムを搭載したYFQ-42Aをドイツで生産する」と発表したが、Rheinmetallは最近「BoeingともMQ-28ベースの無人戦闘機に関する協力について協議を行っている」と明かした。
さらにパッパーガー最高経営責任者はドイツ空軍が予定しているウイングマン調達についても「約400機のウイングマンを要求している」「これは本当に巨大なビジネスチャンスだ」「まだ供給契約を誰が勝ち取るのかは分からない」と述べており、米空軍は約2,000機(恐らく2,000機を下回っている可能性が非常に高い)の有人戦闘機に対してCCAを1,000機調達する予定だが、ドイツ空軍は約210機の有人戦闘機に対してウイングマンを約400機調達するため、航空戦力の量は600機以上に増加し、戦力構造も有人戦闘機よりも無人戦闘機の方が多くなる。

出典:General Atomic
バイデン政権時代のケンドール空軍長官は「1機の有人機が制御するCCAの数は当面2機」と言及していたものの、自律飛行やAI制御の技術発展に伴って制御できるCCAの数は増加するため、1機の有人機が制御するCCAの適正数は不明だが、仮に1機の有人機が4機のCCAを制御できるなら「ドイツ空軍が要求している約400機のウイングマン調達数」は上限ではなく下限となり、パイロットの育成や調達コストの高騰で減少が続く航空戦力の少数精鋭主義にも転換点がやってくるかもしれない。
因みにウクライナとロシアの戦争で注目されたATACMSの射程はが300kmしかないが、後継のPrSMは中距離核戦力全廃条約の失効を受けて射程が500kmまで拡張され、米陸軍の調達もATACMSからPrSMに移行したものの、HIMARSやM270を運用する同盟国や友好国からのATACMS需要が続いているため、パッパーガー最高経営責任者は「ATACMSの生産をドイツに移転させ、米国の生産ラインをATACMSからPrSMに切り替えることが目標だ」と述べた。
関連記事:欧州の無人戦闘機需要を巡る戦い、FQ-42A、FQ-44A、XQ-58Aが激突
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※アイキャッチ画像の出典:Boeing MQ-28





















現状の機器をアップグレードしないと使える見込みないのに、見切り発射して大丈夫なのか?
単機で2機以上無人随伴機を操るんなら、複座じゃないと手が足りんくないか?
aiのでき次第だろうけど、不出来な物が出来たり、F-35みたいにフルスペックまで延々アプデ地獄になったら戦力がかなり足りなくなると思う
戦闘機に随伴するレベルの無人機は安くないんだし、割合で有人機より無人機を多く揃えるのは、自分には分の悪い賭けに見えるな
キルチェーンの延長とかペイロードの拡張が狙いなら九割九分九厘オートパイロットで行けるでしょ
実際に交戦する場合も人間がやることは兵器使用の承認みたいなほぼ盲印を押すことになると思う
ドッグファイトとかはとても難しいだろうが、今のところは想定されてない感じ
有人機の完全な互換品として開発されてるわけではないからね
無人機の制御だけ見れば複座型の方が有利は有利だろうけど
結局コストとかとのトレードオフなのでどっちが正解かはわからない
まあ最初から単座機に山張って絞ってしまうのもそれはそれで頭悪いが
機体の値段は安くなくても、無人機はパイロットというボトルネックが無いのが大きいと思います。
練度を上げるための訓練もいらない。
時々メンテナンスを兼ねて飛ばす程度で済む。
部品と工場があれば増産可能なので、有人より増産も容易でしょう。
もちろん、出来次第ですけど。
あくまで随伴機なんだから訓練は必須よ
それに使い捨てって訳じゃないんだから、常に所在の確認もいる
まあそっちは管制機か地上基地がやればいいか
一番の問題は、ソフトウェアを用意できるか否かだと思う
無人機はもちろん、それと繋がる有人機側にも必要で、第4世代機にも適応させるんならとんでもない大事業になるんじゃないかな
それを用意するのと、第4世代機を増やしてパイロットを育てるのどっちが早くて確実性があるかと考えたら、無人機に比重を置くのはどうなんやろ?と思った
もちろん。出来次第ですが。
ただ、もし敵が完成させたのに、こちらが出来なければ、圧倒的な差で負け確定でしょう。
国家の命運がかかってますので、何が何でも成功させるしかないかと。
問題は日本ですよ。
AIは米中が圧倒的で、それ以外の国は周回遅れといった状況です。
その中国とガチで対峙しなければならない。
一応、AI半導体の最先端は台湾なので、多少有利ではありますが。
機体の値段は高めでもいずれ無人戦闘機も消耗品に成るから大戦中の航空機生産量並に製造出來ないと次の戦争は負けるかもしれない。
月産100機が下限値か。
当面は黎明期の航空機や今のドロンの様に技術発展も速いだろうから数年で旧式化が進みそうだ。
ドイツが何がしたいのかわかりません。またロシアに喧嘩をふっかけるつもりなんでしょうかね?
「尊厳の革命」がどうやら成功して失敗してしまったみたいなので、今度は自分で乗り出してリベンジなんでしょうか?
正直また失敗する未来しか無いと思うのですが、国というか民族として懲りる事を知らない気がします。
今の所おそらくこれが正解なんじゃないか、という気がするな。
正直戦闘機一機100億円でこれからも高価になる一方というのは
どうかしている…兵器というか工芸品、高価なおもちゃだろう。
そうなってしまう理由は兵士を失うことにナーバスになってて
兵士を失わないために兵器の性能を無限に吊り上げなければ
ならぬという悪循環に陥っているからだと思う。
戦車でも何でも、現代の有人の機動兵器は皆こうなってる。
色々な弊害は置いといて一旦無人化すれば消耗を前提にした
健全な作戦が展開できるようになるかもね。
無人戦闘機は大量に消耗するだろうから量産単価一機一億円位でないと辛いな。
そう言えばCCAの開発にタヒ活的に重要な半導体ですが
ウォールストリートがIntelへ送り込んだリストラCEOに向かって
トランプが「お前中国のスパイだろ? 辞めろ」と言ってますな
自由市場と競争原理のイデオロギーに染まった西側ではなかなか珍しい話ですが
国策が絡むなら本来はこうして口を出すのは当然なのでしょうな
米の値段を釣り上げた業者対する日本の総理のアクションを考えてみれば
全面的に肯定はできずともトランプはまだまともな方ですわ
「仮に1機の有人機が4機のCCAを制御できる~」って想定してるけど、調達数はともかく作戦参加数は増やせばいいってもんじゃないと思うんだよね
CCAが有人機と比べて(おそらく)兵站への負担は低いとは言ってもそれでも増えることには変わりないし、物理的な駐機スペースや空中の待機スペース、全機が揃うまでの待機時間を考えると出来る限り作戦参加数は減らしたいはずだし、実際ステルス機のメリットの一つは作戦参加数の削減でもある
三段空母再び!
空飛ぶ増加ミサイルコンテナ兼レーダーサイトみたいなもんなんでしょうけど、4機操作のインターフェースがごっちゃごちゃになりそう
総勢400基かな?何種類か混合だろうけど、内訳はどうするんだろう。
戦闘機1機で無人機4機全て操作する訳でもなく、2機くらいは自律飛行&センサーで有人機に情報を送るだけなんじゃないかな。
CCAと組ませる有人機に求められるのは外装がクリーンでの滞空時間だと思うんだよな、これがG3からG4.5辺りの弱ステルス機体だとちょっとつらい
G5の35Aはフェリーなら結構飛ぶしイスラエルさんのステルスタンクを買えればさらに飛ぶ
なんならベイ内装の追加タンクなんて荒技もできないことはない
強ステルス機かつクォーターバックの位置で機動力を発揮するデータハブってのがGCAPなたいするRAFの想定みたいだし
NGADもコンセプトは似たような感じでしょ、おそらく中国も
さらに後方で電子戦機やAWACSがバックアップってのが空軍が機能してる国の標準的なストライクパッケージになると思う
個人的にはSU-57とかチェックメイトとかの見た目は好きだから頑張って欲しい
1:4の比率なら自衛隊だと最終的には300:1200か
消耗も考えると2500機は必要に成るのでは。
無人機の導入当初は機能を盛り込んでそこそこ高価な機体になると思う。でも有人機一機で扱える無人機の数が増えると、割切った使い捨て利用も有効……なんて知見も見つかって無人機もHIGH/LOWミックスなラインナップになりそう。
ドローンもそうだけれど、これからの戦争は無人兵器部分が質より量がモノを言う時代を作るような気がします。