欧州関連

ドイツ国防相がGlobalEye取得に言及、控えめに言っても最有力候補だ

スウェーデンのジョンソン国防相と会談したピストリウス国防相は「ドイツはAWACSの取得を検討中でGlobalEyeは選択肢の1つだ」「控えめに言ってもGlobalEyeは最有力候補だ」と述べ、これは特定システム以外で米国製よりも欧州製を優先する政策を反映している。

参考:Germany and Sweden not discussing FCAS partnership, say defense ministers

ピストリウス国防相もジョンソン国防相も「今回の会談はFCASとは無関係」と強調した

NATO加盟国のベルギー、チェコ、デンマーク、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、トルコ、英国、米国はE-3Aを共同取得・運用中で、この能力を分散ネットーワーク化する構想=Alliance Future Surveillance and Controlを進めているものの実用化には程遠いため、2023年11月「E-3Aの後継機としてE-7Aを6機取得する」と発表、英国も独自運用していたE-3Aの後継機としてE-7Aの取得中だ。

フランスも独自運用しているE-3Fの後継機を必要としており、NATOや英国が選択したE-7AではなくGlobalEyeを選択して注目を集めたが、これまで独自のAWACS能力を保有していなかったドイツもE-7AではなくGlobalEye導入を検討しているらしい。

スウェーデンのジョンソン国防相と会談したピストリウス国防相は記者会見で「ドイツはAWACSの取得を検討中でGlobalEyeは選択肢の1つだ。まだAWACSの取得に関して最終決定は下されていないが、控えめに言ってもGlobalEyeは最有力候補だ」と、ジョンソン国防相も「ドイツが何処から空中センサーを調達するかは彼らが決めることだ」「GlobalEyeを選択することは両国の協力関係を深化させるもので歓迎する」と述べ、E-7AではなくGlobalEyeを選択するドイツの姿は「メルツ政権が特定システム以外で米国製よりも欧州製を優先する政策を反映している」と言えるだろう。

出典:Dassault Aviation

因みにピストリウス国防相とジョンソン国防相の会談は「フランス抜きでFCASを進めるための予備交渉ではないか」という憶測を生じさせ、この記者会見でも「ドイツはフランス抜きでFCASを開発する選択肢を検討しているのか」という質問が飛び出したが、ピストリウス国防相は「そのような協議は行われていない」と否定したものの「FCASを継続するかどうか、それをどの様な形で継続するかについては決定を下さなければならないだろう」と述べた。

ジョンソン国防相も「ドイツとの次世代戦闘機共同開発にスウェーデンに関与するのか」という質問自体に驚きながら「両国の協議はウクライナ支援、電子戦、抑止力に集中しており、ドイツとフランスが関与するFCASプログラムは取り上げられていない。この問題はドイツとフランスの二ヶ国間問題だ」と述べ、ピストリウス国防相もジョンソン国防相も「今回の会談はFCASとは無関係」と強調した。

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※アイキャッチ画像の出典:Saab

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コメント

  • コメント (15)

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    • 匿名希望係
    • 2025年 9月 25日

    西側と一応言っていいAEW&Cの外販しているのがアメリカ、イスラエル、スウェーデンだけだからね。

    11
      • 他人事では無い
      • 2025年 9月 25日

      GlobalEyeは、そんなに高性能なんだろうか?

      7
        • 匿名希望係
        • 2025年 9月 25日

        どんだけアップグレードされているかとかもあるんで一概にはいえんけど>性能差
        E-737系列のアップグレードが不安定だからでは?
        アメリカがE-7を採用する際に大幅なアップグレードをしているあたりもその点がうかがえるし。
        グローバル系列は開発国が最低でも継続アップデートするのが確定してるからね。
        瞬間最大風速で性能がいいか継続して性能がいいかNATO諸国には見えないってのが本当のところでは?>E-7とグローバル系

        1
    • Authentic
    • 2025年 9月 25日

    フランスは独自開発ドイツはスウェーデンと共同開発でいいんじゃないべつに
    無理に一緒にやってEUの中核国家の仲が険悪になっても馬鹿らしいし
    ドイツのエンジニアリングは死んでないから本気で開発しようと思えばできるよきっと

    8
      • バーナーキング
      • 2025年 9月 26日

      >無理に一緒にやってEUの中核国家の仲が険悪になっても馬鹿らしいし

      手遅れ感…

    • 名無し
    • 2025年 9月 25日

    スウェーデンはNATOに加盟したし、イスラエル製の採用は世論が許さないから一択ですね。

    18
    • バーナーキング
    • 2025年 9月 25日

    「この問題はドイツとフランスの二ヶ国間問題だ」
    スペイン「」

    28
    • 匿名希望係
    • 2025年 9月 25日

    C-2AEW&C作るためにイスラエルとスウェーデンのシステム一式は欲しかったりする>評価用

    4
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2025年 9月 25日

    どうにもgdgdな展開に思える。どいつがんばえ~

    1
    • 幽霊
    • 2025年 9月 25日

    このまま欧州諸国が領域内で装備の購入を進める方針なら、その内エアバス機を使った本格的なAWACSが開発されるかも知れませんね。

    3
      • 匿名希望係
      • 2025年 9月 25日

      つなぎなのはかわらんのでは?
      単に母機のB-707の維持がほぼ不可能だから更新ってだけで・・・
      逆に日本はE-767を維持してつないだ方が良さそうだけど

      1
    • XYZ
    • 2025年 9月 25日

    防衛費を増額させて兵器発注が増えてウハウハだと考えていただろうトランプ大統領が怒りそうな内容です。
    冷静に考えればトランプ大統領のウクライナに対する対応を見て、特にヨーロッパ諸国がアメリカから兵器をバンバン購入するはずがありません。
    (どうしてもアメリカしかない兵器以外は怖くて買えません)

    7
    • たむごん
    • 2025年 9月 25日

    性能がいいなら、充分ですからね。

    母機が、ボンバルディアなので、パーツ調達やメンテナンスやりやすいでしょうし。

    • hoge
    • 2025年 9月 25日

    今のドイツは控えめに言って滅茶苦茶だからね
    E-7だと納期の関係で契約の見直しになる可能性が将来に残るけど、GlobalEyeならさっさと予算を消化してしまえる……
    そんな理由で選定されていても驚かないわ

    4
    • PAC3
    • 2025年 9月 26日

    現状のNATO軍での共同運用から個別の国家で対応してくださいとなると、ポーランドが肉壁になるとはいえ小型で機動性がある程度は期待できる?GlobalEyeなのでしょうが、ウクライナへ供与したターボプロップ機サーブ340早期警戒管制機の運用で、ロシア側の最優先目標とされ運用に細心の注意を図っているそうで、ウ軍と違って行動範囲が広いのでしょうが実戦での運用では苦労しそうですね

    1

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