ウクライナ戦況

ドイツ外相、欧州で戦争は発生しないと信じて国防予算を削減し過ぎた

バーボック独外相は「ドイツのウクライナへの軍事支援は何故ポーランドやノルウェーより少ないのか?」と尋ねられ、二度と欧州で戦争は発生しないと信じて国防予算を削減し過ぎたためで「戦車を再び使用するとは想像していなかった」と明かした。

参考:Про постачання зброї Україні, газ, мир та санкції проти Росії. Ексклюзивне інтерв’ю з головою МЗС Німеччини Анналеною Бербок

冷戦終結後のドイツの安全保障政策は有事を想定したものではなかった=表面的なものに過ぎなかった

Radio Libertyはバーボック独外相に「ドイツはEU加盟国の中で最も経済力が大きく、世界有数の武器輸出国なのに何故ウクライナへの軍事支援はポーランドやノルウェーより少ないのか?政治的な意図で支援を絞っているのではないか?」と質問、これについて外相は「政治的な意図で支援を渋っているのではなく、私たちは二度と欧州で戦争は発生しないと信じていたため国防予算を削減し過ぎてしまい、支援に回せる余剰装備の在庫を持っていない」と反論した。

出典:7th Army Training Command from Grafenwoehr, Germany / CC BY 2.0

外相は「我々は戦車を再び戦争で使用するとは想像していなかったため、軍の在庫にある装備の多くが50年前のもので本来の在庫の姿からかけ離れている。つまり我々が保有する戦車は平和な欧州で運用することだけを想定していため想像を絶するほど最悪な状況だ」と述べており、冷戦終結後の安全保障政策が有事を想定したものではなかった=表面的なものに過ぎなかったことを認めている。

さらにRadio Libertyは「ドイツが約束を守らないとポーランドは主張しているが」と尋ねたが、外相は「ポーランドのウクライナ支援には感謝しており、彼らが提供した戦車のギャップを埋めるため何台の戦車が必要なのかを協議している最中だ」とだけ語ったが、この問題についてブラスザック国防相は交渉の内容を暴露しているので「ウクライナは何台の戦車を必要としているのか」ではなく「ドイツは何台の戦車をどれぐらいの期間で用意できるのか」が問題になっているは明らかだ。

出典:Polish Ministry of National Defense

ブラスザック国防相は最近「ポーランドが最新の戦車を要求したという独メディアの報道はデタラメだ。ドイツが具体的な提案として提示してきたのは保管状態にある20輌のレオパルト2A4で、使用可能な状態に戻すのに約12ヶ月(最初の1輌は2023年4月に引き渡し予定)かかると言ってきた。我々は最低でも1個戦車大隊分(ポーランド軍基準だと58輌)が必要で20輌という中途半端な数では使い物にならない」と述べており、ドイツは「250輌近いT-72M1のギャップを必ず埋める」と約束したもののポーランドが要求する納期と数量に対応できていない。

この問題は国防予算を削減だけでなく、メルケル政権時代に採用した新しいドクトリンが大きな影響を及ぼしており、メルケルドクトリンの下で高い準備率を維持する必要があるのは「海外に派遣される部隊だけ」で、何時でも動かせる状態の装備を異なる部隊間で共有、メンテナンスも専門の企業に委託、スペアパーツや砲弾も必要なときに必要を量を発注する方式に切り替えたため「装備品の半分近くが保管状態」に近く、これを直ぐに動かそうとしてもスペアパーツが在庫にないため動かせないのだ。

出典:Bundeswehr/Maximilian Schulz

必要なときに必要を量を発注する方式に切り替えた影響で、企業のスペアパーツ製造能力は非常に小規模で納品まで時間がかかり、この状態を改善するためドイツ政府が装備品や保守パーツの調達方針を変更して企業が製造能力に投資を行える環境を整える必要があるため短期間での改善(予算執行が年単位なのでショルツ首相が創設したドイツ軍再生基金の資金1,000億ユーロが解放されるのは来年度の話)は見込めないだろう。

因みにK2導入に踏みったポーランドの決断は「ドイツの体たらくに見切りをつけた」と解釈するかもしれないが、ウクライナ侵攻前から進められていた次期主力戦車調達計画「ウルフプログラム」の最有力候補はK2だったので、技術移転に消極的で現地製造も容認しないレオパルト2は端から候補外で「ウクライナ侵攻」が無くてもK2を選択(ウルフプログラムは現地製造が条件)した可能性が高い。

関連記事:ドイツ軍の再生に投じられる1,000億ユーロ、問題は行き過ぎた官僚主義
関連記事:ドイツ、T-72を250輌提供したポーランドへ提供する戦車の数は20輌か

 

アイキャッチ画像の出典:Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG

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コメント

    • G
    • 2022年 7月 28日

    軍事関係に関心を持っている人には既知のことでしたが、当のドイツが自ら国内外にその見通しの甘さとそれに基づく政策の失敗、NATO加盟国でありながら集団防衛をないがしろにしていたことを認めた発言をしたことは、改革への道を歩み始めた表れと思いたいものです

    80
      • xyz
      • 2022年 7月 28日

      この点ではトランプは先見の明があったといえるね。
      だからといってまたトランプを歓迎とは言えないけど。

      10
        • tofu
        • 2022年 7月 29日

        トランプは安全保障を強化したかったんじゃなくてアメリカの負担を減らしたかっただけだし、先見の明があったとかって話ではないと思う
        当時の時勢だと戦争の中心は相変わらず非対称戦で、軍事大国に対する抑止力としての集団安全保障、という観点が念頭にあったとも思えないし

        4
    • tofu
    • 2022年 7月 28日

    やりたくてもできない、というのも事実だろうけど
    それを口実にロシアの不興を買いたくない層による邪魔も確実にあるよね

    まあ、サハリン2に色気を残した挙句、結局はロシアに接収されちゃってメンツも実利も取れなかった日本が言えることじゃないんだけどさ

    59
      • STIH
      • 2022年 7月 28日

      むしろ向こうから強制接収してくれてありがとう、ぐらいでしょ。実際に保証されるかどうかは別として、堂々と戦後に保証要求ができるし、これをネタに経済支援等を断ることだってできるでしょう。

      26
        • tofu
        • 2022年 7月 28日

        まあ、そういう戦略的な話なら良いですけど
        個人的には単に損切りを渋ってる間に1発食らわされただけにしか見えないんですよね

        国が噛んではいても事業者は民間だし、じゃあ損切りって金額だけなら役員クラスの首が飛びそうな決断をしろと言われても無理やろ、と言われたらそれはそれで理解しますけど
        結局、そういう意味ではドイツのことをなんも非難できないんだよなと

        7
      • 7743
      • 2022年 7月 28日

      サハリン2については「どちらから契約を打ち切ると言い出すか」という話だったので、ロシアのやり方は日本にとってベストとは言えないが、ベターと言える範疇でしょう。

      16
    •   
    • 2022年 7月 28日

    想像より、ドイツは馬鹿だった

    22
      • 無無
      • 2022年 7月 28日

      いいえ、ドイツは常にバカだからヒトラーだのが出てくる。
      かの独裁者もいきなり戦争を始めたわけでなく、まず政権奪取のために国内テロを起こし、次に隣国を威圧して併合するという一連の流れがあり、それはプーチンがチェチェンや自国民を抑圧してきた流れと変わらない
      どうしてロシアが存在するのにもう戦争がないという安直な結論に達するのか
      しかもクリミア半島併合から8年もボケ続けていたという

      33
        • うんちぶりw
        • 2022年 7月 28日

        馬鹿な軍部が出しゃばってそれを支えた民がいた結果崩壊した日本という国も側から見たら似たようなものでしょう
        当人達が幾ら細かい部分は〜なんて言ったところでね
        まあとは言えドイツが馬鹿なのは昨今の狂信的リベラルムーブメントを見ていれば心底同意しますが日本と違ってまだ現実を直視しているとは思いますよ
        現実を見たとしてもこのドイツに何かできるとは正直思いませんが、屁理屈捏ねて何もしない島国よりはマシだ

        42
      • ななし
      • 2022年 7月 28日

      日本にも憲法9条があるおかげで他国が攻めてこないのだと本気で信じてる人がいるわけで

      59
    • イワンの馬鹿
    • 2022年 7月 28日

    マンシュタインやロンメルが草葉の陰で泣いていそう

    19
      • 戦略眼
      • 2022年 7月 28日

      生前から泣いとる。

      12
    • メルケル
    • 2022年 7月 28日

    平和ボケしすぎよ

    12
    • 2022年 7月 28日

     メルケルさんは、ドイツの弱体化にずいぶん貢献したんですね・・。

    38
      • 俺が正義だ!
      • 2022年 7月 28日

      真っ赤っかなひとなんでね

      6
      • nemo
      • 2022年 7月 29日

      シュレーダーも。

      3
    • hoge
    • 2022年 7月 28日

    ドイツ軍の弱体化もそうだし、ウクライナ侵攻前から散々指摘されていたロシア依存のエネルギー政策の危険性、エネルギーをロシアに依存することを前提とした脱原発等々、経済軍事ともにドイツに致命傷を与えてますね。

    38
      • tofu
      • 2022年 7月 28日

      各所で散々指摘されていることではあるけど
      自分達の素晴らしい価値観を啓蒙し、良き隣人として付き合っていけば彼らはいつか必ず目覚めるのだ
      ということ謎の自信(妄想と言っても良いけど)に溢れてるんだよね、ヨーロッパのとりわけ左派の人たち

      中国への甘さも完全にその発想だった
      流石に香港を見て目が覚めた人も少なくないようだけど

      44
      • けい2020
      • 2022年 7月 28日

      ドイツ軍のやばいのは、装備がゴミな事とかサプライチェーンボロボロだとか、官僚化がダントツでひどいとかあるけど、
      士官を大量に万単位で減らしすぎて、非常時の国防が実質的に無理な所が致命的

      ウクライナみたいに武器を国外から提供受けても、指揮する士官がまともに居ないから意味を成さないという
      実質的な国防放棄を20年掛けて達成してる

      18
        • 成層圏
        • 2022年 7月 28日

        これ、日本も左翼による軍事力行使の縛り(最近は安倍総理のお陰でマシになったけど)があり、やばいよね。
        あと、韓国も約半数が新北派なので、いざ朝鮮戦争が始まったらまともに機能しない可能性もあるのかな?

        23
          • 匿名
          • 2022年 7月 28日

          半島有事の際の統帥権は米軍にあるはずなので、流石にそれはないと思いたいですが…。

          3
    • 猫ちゃん
    • 2022年 7月 28日

    敗戦国側(日本・ドイツ)は相当な道義的理由がないと色々難癖付けられて軍備に縛りがかけられちゃうからね。
    ウクライナ侵攻は軍部にとっては奇貨であるのは間違いなさそう。

    5
      • G
      • 2022年 7月 28日

      日本もドイツも西側入りして以来この数十年、アメリカや欧州から敗戦国だったことを理由に防衛力を自分たち任せにせることをやめ、もっと軍拡して西側防衛に協力しろと圧力をかけられ続けていますよ
      日本の防衛費1%枠政策もアメリカの圧力によって1980年代に取り消されています

      15
    • はちみつ
    • 2022年 7月 28日

    まあ分からんでもないよ…日本もいまだに軍事を忌避する空気感は根強いし

    2000年代初頭頃の「世界は今後どんどん良くなっていくんだろうな」って雰囲気はすっかり消えてしまった

    30
      • だいだーら
      • 2022年 7月 28日

      >>日本もいまだに軍事を忌避する空気感は根強い

      なんとか変わってほしいもんですよねぇ、軍事関連の話すると「日本は侵略戦争するつもりだ!」と騒がれて議論することもできない・・・

      32
        • 匿名
        • 2022年 7月 28日

        これでもマシになったほうなんだよ。
        今はよくバラエティ番組で自衛隊の特集やるし、テッパチ!みたいな自衛隊が舞台のドラマもやるようになったけど、
        一昔前はそんな番組放映したら市民団体(笑)の皆様から苦情殺到するので自粛

        25
          • 匿名
          • 2022年 7月 28日

          叔父から戦車のプラモデル買って貰い学校で自慢する
           ↓
          担任から両親呼び出しで三者面談「子供に武器の玩具を与え戦争美化とは何事か!」と上から目線で3時間説教
           ↓
          結果、プラモ没収と反戦作文の毎週提出を要求される

          80〜90年代の公立小学校なんて、このレベルのアレな教師がゴロゴロいましたからね…😮‍💨

          ※実話です

          13
            • 匿名
            • 2022年 7月 28日

            なお昼休み中クラスで話しをしてただけで、学校へのプラモ持ち込み等はしてませんよ… と追記

            4
            • ミリオタの猫(やっぱり、アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!)
            • 2022年 7月 28日

            私は小学校時代の82年に、フォークランド紛争でのシーハリアーの活躍を知って軍事マニアに目覚め、80年代後半に小学校と中学校を卒業後、91年の湾岸戦争を横目に見ながら高校を卒業しましたが、流石にそんな狂った教師は小中高を通じて一人も居ませんでした。
            自分のミリタリー趣味に対して苦言を呈した教師は居ましたが、「余り大声で言わない様に」と注意された程度です。
            実際、中学時代は模型クラブに居て、教室で戦闘機のスケールモデルを作ったり、Ⅲ号突撃砲のイラストを課外活動で描きましたが、特に先生からは何も言われなかったので、もしも匿名さんの様な教師が居たら「もう二度と此の学校には行かない!」と両親に告げて不登校になっていたと思います。
            尤も、自分の出身県はある事情で日教組の組織率が非常に低い(0%と言う説も有る)為、それが幸いしたのかも知れません。

            4
              • 匿名
              • 2022年 7月 29日

              やはり、地域的なものが大きいんですかねぇ…?

              小学校を卒業すると、担任教師が卒業した教え子達の家へ某政党機関紙の定期購読を勧誘しに来るとかが普通に行われていた土地柄だったので…

              6
        • 匿名
        • 2022年 7月 28日

        日本が侵略されるという視点をガン無視してるのが本気で意味が分からない
        話し合いで解決できる?
        大いに結構、さっさとロシアに飛んでプーチン止めてこいとその手の輩に言いたい

        18
          • 匿名
          • 2022年 7月 29日

          そういう人達は「日本からは侵略をしない」事を何より尊ぶ層なので、侵略される側なら何も問題ありませんねー(棒)

          3
    • 2022年 7月 28日

    >スペアパーツや砲弾も必要なときに必要を量を発注する方式
    緊急時に備える防衛装備品が、よりによって緊急時に弱いカンバン方式なのか…

    20
      •  
      • 2022年 7月 28日

      現在も、コロナ騒ぎのせいで部品がトヨタに納品されず、生産が止まっている車種が何台もあるし。

      カンバン方式は、緊急事態を考慮していない致命的な欠点を持っていることがよくわかりました。

      23
        • ヨタマニア
        • 2022年 7月 28日

        2月に契約した俺のアクアはいつ納車されるんだろうか・・・
        後から契約したリーフのほうが先に納車されそうだわ

        5
        • 戦略眼
        • 2022年 7月 28日

        客のカンバン(注文) は無視です。

    • makumaku
    • 2022年 7月 28日

    メルケル政権が、ドイツ連邦軍をトヨタの”かんばん方式”で運営していたとは驚きを超える。
    「我々が保有する戦車は平和な欧州で運用することだけを想定していた」というドイツ観念論はまったく理解しがたい。

    11
    • 匿名
    • 2022年 7月 28日

    こういう事閣僚クラスが言えるの凄いな日本だとめっちゃ叩かれそう

    11
      • 成層圏
      • 2022年 7月 28日

      この発言は、「当時の担当者がそうしてて自分は関係ない」という態度で発言しているんだろ?
      個人主義のドイツらしい。日本だと野党が○○ガー、とか嚙みついてそう。

      28
    • 鹿の角
    • 2022年 7月 28日

    なんだかナチス戦犯裁判被告の証言みたいだな。
    「ドイツが最強人種と信じて戦争をしすぎた」に台詞を置き換えても違和感がないぞ。

    11
    • samo
    • 2022年 7月 28日

    メルケルの親露政策の負債。
    ドイツ国内でも、これの評価のし直しは必須だし、やってもらわないと困る

    10
    •       
    • 2022年 7月 28日

    以前からスウェーデンさえ危機感を得て中立政策を転換していたのに
    バルト三国もロシアから散々工作を受けてきており
    ウクライナなんてオレンジ革命以来散々にロシアに不安定化工作に侵略まで食らっていたのに

    ドイツのインテリジェンスは終わっとるな

    5
    •       
    • 2022年 7月 28日

    NATOでもイギリス、ポーランド、バルト三国あたりは危機意識持って軍事力増強、緊急即応部隊の創設など主導してきたが
    ドイツには全く現実感が無かったってな

    ドイツはリーダーシップ失うんじゃないの

    8
    • おぼん
    • 2022年 7月 28日

    俺も突然死するとは思わなかったが、素直に受け入れるべきなんだろうな

    6
      • カロン
      • 2022年 7月 28日

      突然死ニキは早く成仏して

      26
    • 名無し
    • 2022年 7月 28日

    在任中、メルケルは大人気の首相であったが、後世の評価だと戦後最もドイツを貶めた最悪の宰相となりえるな。

    22
    • perorin
    • 2022年 7月 28日

    ドイツの軍事費は日本とほぼ同額なのに
    戦車すら動かせないって何処へお金が消えてるんかね??

    22
      • お!?
      • 2022年 7月 28日

      ドイツ海軍の212A型潜水艦の運用もボロボロですよね( ゚Д゚)

      8
      • ナニガシ
      • 2022年 7月 28日

      教育費に使われてるんだよ。

      1
    • お!?
    • 2022年 7月 28日

    そういえば、アメリカ空軍とロッキードマーティンが開発試験してるAGM-183 ARRW。無事B-52Hから分離、ブースター点火しマッハ5以上のテストが成功したみたいですね

    4
    • ミリオタの猫(やっぱり、アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!)
    • 2022年 7月 28日

    早い話、1989年のベルリンの壁崩壊でドイツから緊張感が消えてしまった事が一番の要因でしょうね。
    その後、ドイツに取ってロシアは敵国では無くエネルギー面等の分野で頼りにすべきパートナーだと思ってしまった事が現在の体たらくに繋がったのだと思います。
    実を言うと、ドイツとロシアは歴史的には友好関係を結んでいた時代が長いのです。
    WW2の独ソ戦で、両国があれ程惨い戦いを続けた事から誤解しがちなのですが、例えば日清戦争後の三国干渉で我が国にイチャモンを付けて来た国がこの2か国とフランスだったと言えば、皆様も両国の関係が御理解出来るかも知れません。
    だからこそ、ドイツは2014年のウクライナ危機以降もロシアと手を切る事が出来ず、現在の破局的な事態を自ら招き寄せたのだと思います。

    8
      • hiroさん
      • 2022年 7月 28日

      >実を言うと、ドイツとロシアは歴史的には友好関係を結んでいた時代が長いのです。

      これは違いますよね。
      1871年のドイツ統一以降ドイツの仮想敵国の第一位はフランス、第二位はロシアですよ。
      三国干渉もドイツは英国を巻き込んで日本に干渉する計画だったが、英国が乗らなかったので、当時秘密同盟を結んでいたロシア·フランスに割って入る意図で同調しただけです。
      革命後に世界的に孤立していたソ連と、第一次大戦後に痛めつけられていたドイツが接近した時期はあったものの、各々が相手の寝首をかく気だったのは歴史が示す通り。
      両国の接近しだしたのは冷戦終結後で、メルケルがフルアクセルを踏んだのが事実ですよ。

      9
      • 匿名
      • 2022年 7月 28日

      同感です。
      更に付け加えるなら、東独出身のメルケルが権威主義体制に対して寛容というか甘さがあったのかなと思います。露だけでなく中共に対してもそうですね。
      国家から個人のレベルまで緊張感が抜けてしまい、左派的な思考しかできなくなってしまったのでしょう。

      7
    • ワオン
    • 2022年 7月 28日

    ちゃんと言えたじゃねえかよ(建前)

    ソ連が崩壊してロシアが生まれても膨大な核弾頭と陸上戦力は健在だったのにこの認識哀れ
    ガバガバどころかスカスカかつて世界を支配したアーリア人の末路(本音)
    実はドイツに限らす欧州って日本以上に平和ボケ国家だったのでは?

    5
    • hoge
    • 2022年 7月 28日

    >想像を絶するほど最悪な状況だ
    うん、知ってた。

    4
    • Nobody
    • 2022年 7月 28日

    まあドイツばかり槍玉に挙げられてるけど、他の国もソ連および後継国のロシアと戦争になるとは考えてはいなかった
    NATOに加盟することになったスウェーデンとフィンランド、それにドイツと日本の国防予算の対GNP比を1984年と2019年で比べてみると以下の通り

    スウェーデン 2.67%から1.12%に
    フィンランド 1.60%から1.48%に
    ドイツ 2.97%から1.27%に
    日本 0.96%から0.93%に

    6
      • ミリオタの猫(やっぱり、アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!)
      • 2022年 7月 28日

      興味深いのは、ドイツとスウェーデンが1984年から2019年までの35年間で、国防費の対GNP比で半減以下の数値になったのに対して、フィンランドと日本は微減程度で済ませている点ですね。
      日本の場合は冷戦後、防衛費が減り続けたと言われていますが、長い目で見るとソ連が崩壊しても対中国・北朝鮮への対応を迫られた為に、大きく額を減らす事が出来なかったと言えます。
      フィンランドの場合は、冷戦終結後も自らの国防政策を大きく変えないまま、主に財政上の理由から来るコンパクト化を行った程度で軍備を維持して来た結果でしょう。実際、フィンランドは現在も徴兵制を維持しています。

      2
        • 無無
        • 2022年 7月 29日

        フィンランドは、帝政ロシアによる百年間の支配と、冷戦下での数十年の抑圧を通じて、西側でもっともロシア人という存在を正確に学んだと評価していい

        2
        • Who
        • 2022年 7月 29日

        そこまでフィンランドを賛美するのもいかがなものかと
        冷戦終了までフィンランドは条約上ムルマンスクをNATOの攻撃から守る盾の役割を果たしていました
        それ故ソ連からの攻撃を気にしなくて済む分軍事支出を低くできたという面があります

    • Rass
    • 2022年 7月 28日

    在欧米軍からして1985年の36万人が2015年には6分の1の6万人に減っている訳で、皆やって来た平和を享受してたんですよ

    3
    • C7P
    • 2022年 7月 29日

    禿の知略と亡国メルケルによってドイツは既に滅亡してたってことだわな
    裏同盟国どころか完全な属国で自由世界の裏切り者で最先鋒の敵だった

    日本のエネルギー政策への執拗な攻撃にも納得がいくわ

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