ドイツ国防省はウクライナに向かう英空軍のC-17がドイツ領空を迂回した問題について「英国側が領空使用の申請を行わなかっただけ」と釈明した。
参考:Britische Luftwaffe nimmt Umweg bei Waffenlieferung in die Ukraine
ジョンソン政権のささやかなメッセージはNATO加盟国内で高まるドイツへの不満を形として見せつける位の効果はある
プーチン大統領が演習目的でベラルーシにロシア軍を移動させるなどウクライナ侵攻への危機が高まる中、英国は対戦車兵器と扱い方を指導する兵士を乗せたC-17×2機を16日夜にウクライナへ派遣したが、ドイツ上空をわざわざ迂回(英国→北海→デンマーク→バルト海→ポーランド→ウクライナ)して飛行したため物議を醸している。
Of note is the fact that the British aircraft are avoiding German airspace. pic.twitter.com/EzldtHNP67
— George Allison (@geoallison) January 17, 2022
NATO加盟国の軍用機は他の加盟国上空を事前の許可なく飛行することが認められているものの武器・弾薬の輸送する軍用機については事前の許可が必要なため、英メディアは「ロシアを刺激するという理由でウクライナへの武器供与に反対しているドイツが飛行許可を与えなかった」と報じているのだが、ドイツ国防省はC-17の迂回について「英国が領空使用の申請を行わなかっただけ」と釈明して注目を集めている。

出典:Paul Crouch/OGL v1.0
つまり英国とウクライナを結ぶ常識的で最短の飛行ルートは「英国→北海→ドイツ→ポーランド→ウクライナ」なのにドイツを迂回させる奇妙な飛行ルートでC-17を派遣、何の説明も行わないことで世間から注目を集め「ドイツのロシアに対する立場に英国は共感できない」というメッセージをショルツ政権に届けたかったのだろう。
ジョンソン政権のささやかなメッセージはロシアのオリガルヒ(旧ソ連崩壊後に形成された政治的影響力をもつ新興財閥)とビジネス上の繋がりが深いドイツを動かすほどのパンチ力はないが、NATO加盟国内で高まるドイツへの不満を形として見せつける位の効果はあるかもしれない。

出典:Kremlin.ru/CC BY 3.0
因みにポーランド陸軍で最高司令官を務めた経験をもつWaldemar Skrzypczak元中将は「NATOはメルケル政権時代のドイツのようにロシアとの関係で常にひざまずかなければならないのか?私は到底容認できない」と発言して、ドイツの曖昧な立場が続くならプーチンは手を下すことなくNATOを崩壊させることができるだろう語っている。
関連記事:結束できないNATO、武器をウクライナに輸送する英空軍機がドイツを迂回
関連記事:ポーランド陸軍元司令官、ドイツがロシアに曖昧な立場をとるならNATOは崩壊する
※アイキャッチ画像の出典:Sgt Jack Pritchard / OGL v1.0
ドイツ人は杓子定規で使えない
だけで、こういうかたちで嘘はつかないから、
これは英国人らしい嫌みだったという話
さらに嫌みに対して鈍感なドイツ人w
武器・弾薬を搭載した軍用機の領空通過に必要な手続きを英国側が怠ったのが
事実であれば、この件の非は英国側にあると思う。
ドイツは融通は効かないなどと非難するのはお門違いで、例え我が国でもそう
するだろうし、そうでなくてはならない、臨機応援にやっていいものではない。
このところ、このサイトですら先走った報道を鵜呑みにしてミスリードされる事が
多々あると感じる。
この手の報道は相手国側のコメントが出るまで判断は待たないとダメだなと感じる。
下に予想されるレス書いといたから
頭のかたい杓子定規を逆手にとられて痛い目にあうドイツ人さん(笑)
申請せず最初の予定通り迂回した
だけなのに英国になんの非があるのか解説して
迂回するのになんで申請しないと非があるんですか?
スマホからだから詳しく調べられないけど、仮に申請したらどう対応したのか答えてないと火消として不十分だろう。
これは国際ルールだよね、なぜ英国はわかってるくせに申請しなかっはたのかを考えれば、ドイツは避けられない罠に引っ掛かったのだよ、
2度の大戦で2回とも勝ってる国はこういうとこがしたたか
それに引き換え、2度続けて敗けてるほうは(笑)
「ロシアにビビっているキミのために上空迂回してあげたよ」か。
さすがイギリス流、気遣いさえも嫌味の道具に使ってみせるとは 笑
昔から情報戦はピカイチの英国
なるほど、及び腰のドイツに当てつけたのね。
ロシアに対しては何らかのメッセージはないのかな?
ドイツ抜きでもやる気だぞ。みたいな。
「アイツ新年会来てないよね、付き合い悪いね」
「いやボク呼ばれてないんですが?」
「あ、声掛け忘れてたわゴメンなw」
まだ気がつかないのはドイツ人だけじゃなさそうだからつまらん寸劇で再現
イギリスが兵器空輸するのが始めてのはずはなく、そのとき通過国の許可必要を知らぬはずもなく、わざわざ迂回コースを飛行したのはイギリスの当てつけで無ければ、ドイツが許可を出さなかった、すなわちドイツがウソの声明をだしたという結論にしかならない。
ドイツから抗議されても、イギリスは忘れてましたと言い張れば終わり
そういうことですから
拒否はしてない「だけ」だろ
了承しなかったから迂回した
ドイツほんとに安保政策めちゃくちゃよ
西側で一番やばい
でもどうなんすか、メルカトル図法上では直線距離でも、北に回れば最短になるってことはないんすかね、地球が自転しますし。
まずドイツやイギリスの領土を把握した方がいいよ。
そりゃスコットランド北部からならドイツ通らない最短ルートあるかもしらんけどそんなん迂回路と変わらん。
そもそも直線距離で2200kmとかその程度、地球の円周の6%足らずなので直線ルートは地図上でもそんなに大きくは曲がらんよ。
航空機は必然性がない限り、直線に近い最短距離を飛行しますが、
それでは迂回ルートを選んだ理由を説明してください
イギリスはなんでドイツの許可をとらないのかを論理的に
お前は何を言っているんだ。
「お前は当てにならんので、初めから勘定に入れないことにした」
というドイツに対するメッセージ。
「お前は当てにならんので、初めから勘定に入れないことにした」
というドイツに対するメッセージ。
ロシアにビビって動けないドイツくんのためにわざわざ迂回してあげるとかイギリスさんは気遣いも一流やな
リンク
ドイツはドイツで「ロシアがウクライナ侵攻したらノルドストリーム止める事を検討する」と脅してますな。
実際そんな事したら自分の方がやばいと思いますが…。
ロシアが言い出すならまだしも、ドイツがガス買いませんというのが脅しになる物かな。しかも、検討止まり。
調べればすぐ分かることなんでドイツ側の説明にまず嘘はないかと。
仮に英側が申請していたら、協定上ドイツ政府はどう対応したんでしょうね。ウクライナへの武器供与に反対する立場上拒否できたんでしょうか。
認めなければNATO内の不協和音は更に際立ち、収拾に苦慮することになるかも。
認めれば主張に反することになりロシア側のドイツへの心象を悪くする。
悩ましい事態になったかと。
案外ドイツ政府はイギリスの処置に感謝してるかもしれません。
公式発表はまだだけど、すでにカナダ軍特殊部隊すら自国民救出に備えてウクライナ入りしてる報道があります、なのにヨーロッパの要のはずのドイツはどっちを向いてこの問題を解決するつもりなのか、将来、ドイツのあのときの判断が間違いの始まりだったと歴史家に認定される事態を憂えます
ドイツってロシアにも中国にも気を使っているイメージ
イギリスが申請したら、あの手この手で許可を遅らせたに違いない、と思わせるのが目的なら、大成功。
スパイス効いてるね。