ドイツは欧州最強の通常軍を目指しており、連邦議会は17日の予算委員会で計30件(約500億ユーロ=約9.1兆円)の調達契約を承認し、2025年の承認総額は830億ユーロ=約15.1兆円に達したが、これは本気になったドイツが予定している投資の1/4以下に過ぎない。
参考:Bundestag gibt rund 50 Milliarden Euro für weitere 30 Beschaffungsvorhaben der Bundeswehr frei
参考:Bundeswehr darf Rahmenvertrag für 500 Radhaubitzen RCH 155 schließen
参考:Bundeswehr darf unter Maßgabe 200 weitere Schützenpanzer Puma bestellen
参考:Germany to spend almost $60 billion in latest military funding package
日本は2026年度に過去最大の防衛費=9兆円台を予定しているものの、ドイツは17日に承認した調達計画だけで来年度の防衛費に並んだことになる
ドイツは2026年12月までに830億ユーロ相当=約15.1兆円の防衛装備調達契約を締結する予定で、2,500万ユーロを越える契約については議会から事前承認を得る必要があり、12月3日にはAI偵察システムの調達、G95KA1/G95A1調達数を最大25万丁まで拡張する修正契約、オフロード車輌を1,744輌調達するための契約、JSMを追加調達するための契約、偵察ドローンを最大747機調達する契約などが承認され、2025年に承認された調達計画の総額は330億ユーロ=6兆円以上だが、本気になったドイツの年内調達は異次元の伸びを見せている。

出典:Dirk Vorderstraße/CC BY 2.0
連邦議会は17日の予算委員会でプーマ歩兵戦闘車の条件付き追加発注×200輌、RCH-155×500輌、Eagle-V 4×4×4,000輌、Eagle-V 6×6×1,000輌、Patria 6×6、ARROW、IRIS-T-SLM、PAC-3MSE、TAURUS NEO、レーダー衛星など計30件の調達契約を承認、ピストリウス国防相も予算委員会の演説で「我々が連邦軍を強力かつ強靭なものにするため可能な限り迅速に装備を整えると言っているの本気だ」「これらすべての動きは政府、軍、議会が一丸となって取り組んでいることを示している」と述べ、今回承認された調達計画は約500億ユーロ=約9.1兆円だ。
つまり2025年に承認された調達計画の総額830億ユーロ=約15.1兆円となり、ドイツを含む海外のディフェンスメディアは「歴史的な規模の防衛装備調達が始まった」と報じており、General Dynamics European Land Systemsは18日「ドイツからEagle-Vを計5,000輌供給することを委託された」「そのうち3,000輌(約40億ユーロ相当)が即時発注される」と発表し、RCH-155×500輌の調達は潜在的な海外顧客分が含まれているらしい。

出典:Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG/CC BY 4.0
独ディフェンスメディアのhartpunktは17日「予算委員会はRCH-155×500輌の調達契約を許可した」「ドイツ軍はひとまずプロトタイプ4輌(英国向け1輌を含む)と量産車輌80輌を年内に発注する」「2026年には149輌を発注する見込み」「英国は70輌を発注する見込み」「残りの生産枠(約200輌)はドイツ軍と同じ条件でRCH-155を海外顧客に提供するもの」と報じており、2023年~2025年の3年間で1,884億ユーロ=34.3兆円もの調達計画を承認した格好だが、これは本気になったドイツの全力ではない。
ドイツは2026年から2041年まで計4,002億ユーロ=約72兆円もの資金(通常予算と基金の合計)を防衛装備品の調達に投資することができ、この資金は2026年から2041年までの国防予算ではなく「防衛装備品を調達するためだけの資金」で、まだ3,000億ユーロ以上=約54兆円以上の投資が控えており、ドイツは最低でもレオパルト2を数百輌、ボクサーを最大5,000輌(Skyranger搭載バージョン600輌分を含む)、Patriaを最低3,500輌を調達する見込みだ。

出典:GDELS
因みに日本は2026年度に過去最大の防衛費=9兆円台を予定しているものの、ドイツは17日に承認した調達計画(約500億ユーロ=約9.1兆円)だけで来年度の防衛費に並んだことになる。
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※アイキャッチ画像の出典:KNDS Deutschland





















頼もしい筈なんだけどなんだろう、この夏休みの課題を最後の週に必死こいて取り組んでる感
日本もドイツもそうだけどさ、もうちょい早くコツコツやれなかったものか
装備品調達は良いけど、人の問題は大丈夫なんでしょうかね。
長年の軍事費の冷遇で、軍隊の中核である多くの下士官が軍を離れてしまってたんじゃなかったでしたっけ。
改めて、軍事というのはスポーツに似てるなぁ
普段から鍛えてないと、あっという間に動けなくなる
装甲車の発注数すご
一気に大量調達して、ちゃんと生産出来るのか、品質は大丈夫なのかと無用な心配をしてしまう
プーマなんて、ウクライナ侵攻前は「演習に参加した車両が、演習前に全車故障した」なんて逸話の持ち主だし…
お金をぶち込めば解決する問題だったのかな
「だから遅すぎたと(以下略
まあ未だにたかだか2%を「他国の圧力じゃないか」とか寝ぼけた議論が行われてる呑気な国には言われたくないかもですが。
私が気になっているのは次期DDGの建造予算がいつ付くのか。
直近の大型艦の予定は
三菱重工長崎造船所 イージスシステム搭載艦 2027年竣工
JMU 横浜事業所磯子工場 イージスシステム搭載艦 2028年竣工(予想)
JMU 横浜事業所磯子工場 いずも改修 2027年完了
JMU 呉事業所(予想) かが改修 2028年完了
2025予算には「こんごう型イージス艦の除籍に伴う後継艦検討のため」で予算(20億)が付いた。
なので、2027年あたりから予算が付くと予想。
あと、2027年はFFM3隻の予算が付くと予想。
アメリカさんのDDGXは何やっているんですか。
次期DDGってこんごう型後継ですかね?
アメリカでもバーク級の更新はまだ具体的になってないのでこんごう型も船体寿命があるなら機器の更新であと20年近く使うんではないでしょうか。腐ってもイージス艦ですし。
それよりむらさめ型の近代化の方が優先かと思います。
イージス艦は、ASEVとは別に2隻増勢なので、その建造が先行するのかもしれませんね。つまり、こんごう型の除籍開始は3番艦の竣工を待ってからとか。
こんごうは次の3月で33歳になります。
調べても明確な想定寿命は出てこなかったのですが、アーレイバークが40年(当初35年を5年延長決定)なので、同じだと仮定すると2034年です。
こればかりはどれだけ酷使されたかによりますが、、、
↑上の方が言っている通り、イージス艦は2隻純増(イージスシステム搭載艦を除く)です。
また、まや型では平成27年度に予算計上されて、平成29年4月起工なので、予算計上して即起工ではないです。
純増2艦とこんごう型代替艦が同じ設計かは分かりませんが、次期が近いので同じの可能性が高い。
1番艦が2029起工だと、1年1隻だとして、3番艦は2031起工、2034竣工なので、時期的に合致すると思います。
40年以上使うなら間開けるでしょうけど、何にしても純増2隻はそろそろだと思う。
というか、アーレイバークは2031年で40年なので、もうDDGXが形になっていないと、そろそろまずい。
日独(欧州)は遅過ぎるがそれでもやると決めてからの拡大は素晴らしい
ただし日本はもっとやれ
ポーランドに倣って防衛費5%だッ!!!!
予算ありきではなく何が必要だからこれだけ必要ですが普通なんだけどな。単純に予算増やすだけでは無理やり消費しようとして訳の分からない所に使用するんだから。
その場合は担当者のクビ飛ばすくらいの処罰をして欲しいもの。足りない物はいくらでもあるのに必要でもないのに年度内消化出来る事業に投資するのは流石に国民を馬鹿にしすぎている。
予算あまって使い道に困ると思う。
発注しようにも国内企業の生産キャパが…となりかねんのが(;´∀`)
馬毛島見てると施設更新も受ける土木企業の余裕がどれくらいあるやらという感じで
改めて思うのはコンクリートから人へというムーブはこの国の基盤を大きく揺るがしてしまったということですね
16年前の遥か昔の政権のスローガンが未だにこの国の基盤を揺るがしているのなら
今に至るまでの政権はずっと無能だったんですかね
そこで民主党政権スタートから数えるのはおかしいでしょ。終了からだと13年。
そして産業ってのは潰すのは一瞬だけど建て直すには人育てなきゃいけないから時間が掛かる。ライバルもある話だし。
民主が全部悪いとか自民が常に最善手を選んでるなんて言う気はサラサラないけど、間違いなく「あの3年が痛かった/未だに痛い」とは思うし、少なくともそれを「その後の政権のリカバリ」に責任転嫁するのは無理筋だと思うよ。てか民主の残党は現在進行形で政権の足を引っ張ってるんだし。
Pre-MSIPをフルオーバーホールして配線だけでもJSIにしてしまうとかする?
多分余裕で余るし翌年の予算案あまってどうすんだーになるけど
予算以前にリソース的にMHIにもボーイングにもそんな余裕はないかと…
何かとんでもない資金量だが、実のところ毎年日本と同じ程度の額の防衛予算組んでいる筈が、何故か今のドイツ軍と化してしまった訳で、日本としてはドイツみたいに予算を用意するのでもなく、今までより予算をある程度増やして兵器の省力化と人件費の増加に備えた方が良いのでは?
政治家さんは金だけ用意したら、軍需が魔法の力で物理現象を無視したスーパーメカを作り出せると思ってる節があるが、なってないからドイツ軍や米軍みたいなことが起きてるんだろうと。
政府は何に支出するのか、という点をそもそも考えるべきでしょう。
ハッキリ言って現代先進国はほぼ保険会社です。
医療と介護と年金を保険というシステムで政府が運用し、そこに歳出が
最も投入されるというのが現状です。
防衛費なんてこのシステムの物量に比べれば大したことない訳ですよ。
軍隊の装備がスカスカなのは自然現象のように降って湧いた問題ではなく、
そこにお金を使わないという継続的な選択の結果です。
個人的には、社会保障費はがん細胞みたいに膨れ上がっているようにしか見えません。
これを適切なバランスに整えれば自然と軍隊も復活するでしょう。
事業検討する参謀本部の人達過労死しそう。
なお、日本の各幕僚監部は過労死しかけてる模様。
人も同時に進めてくんだろうね
やると決めてからの具体的な行動力はさすがのジャーマン魂だ
元々軍隊なんて公共事業の側面もあるんだから、不景気の軍拡は理に適ってるんだろうね
わかりやすくロシアが悪の魔王軍やってくれてるし
その金をSCAFにドーンと突っ込んで独仏西7:2:1とかの2機種並行開発で建て直してしてくれませんかね…?(こっち来んな)
欧州最強ドイツ軍が復活してその矛先はどこに向かうのか。
80年前の夢を再びとばかりに欧州各国軍を引き連れて東へ向かい、東方生存圏改め独裁を打倒して自由と民主主義を広めに行くのか。
番犬としてドイツを飼っていた西欧に牙を剥くのか。