ドイツのRheinmetallは「中口径弾薬の年間生産能力が400万発以上に、砲弾生産能力も年110万発に到達した」「ドイツの通常弾薬の生産能力は米国を上回っている」と述べ、米国は2025年までに月10万発の155mm砲弾生産を目標としてたが、増産計画が破綻して月5.7万発止まりだ。
参考:Offenbar 350.000 Bewerbungen bei Rheinmetall im vergangenen Jahr
参考:Rheinmetall wächst rasant – 350.000 Bewerbungen im Jahr
参考:Army official ‘not happy’ as Mesquite facility’s 155mm production lags
参考:Rheinmetall-CEO sieht Sicherung der Lieferkette als große Herausforderung für Branche
Rheinmetallだけで米国全体の155mm砲弾生産能力=年68.4万発を大きく上回っている
Rheinmetallはロシアのウクライナ侵攻前に155mm砲弾を年間6万発~7万発ほど生産していたが、2022年11月にスペインの砲弾製造企業=Expal Systems(年間25万発~30万発)を約12億ユーロで買収し、アルミン・パッパーガー最高経営責任者は2023年1月「155mm砲弾の生産量を年間45万発~50万発まで引き上げることが可能だ」と言及、さらに2024年6月「155mm砲弾納入に関する総額85億ユーロ=1.4兆円以上相当の包括契約をドイツ軍から獲得した」「ドイツが主導する155mm砲弾の包括契約にはオランダ、エストニア、デンマークも参加している」「最初の砲弾納入は2025年に開始される」と発表した。

出典:Rheinmetall
総額85億ユーロの枠組みはRheinmetallの砲弾増産を後押しするためのもので、特にニーダーザクセン州ウンターリュースに建設していた新工場は砲弾生産(年10万発~20万発)に必要な全要素=弾殻、信管、爆薬、装薬を生産し、Rheinmetallは「2025年にドイツ、スペイン、南アフリカ、オーストラリア、ハンガリーで最大70万発の砲弾と1万トンの火薬を生産する」と約束していたが、パッパーガー最高経営責任者は「中口径弾薬の年間生産能力が約80万発から400万発以上に、7万発だった砲弾生産能力も年110万発に到達した」「ドイツの通常弾薬の生産能力は現在の米国を上回っている」と言及して注目を集めている。
米陸軍は155mm砲弾の生産量について「2023年春までに月2万発、2025年までに月4万発、2028年まで月8.5万発まで引き上げる」と発表し、2023年9月「2024年春までに月5.7万発、2025年までに月10万発を達成するペースで増産が進んでいる」「増産計画を前倒して2年以内に500%増=朝鮮戦争時代の水準まで引き上げる」と明かしていたため、米国の砲弾生産量は年間120万発に達していなければならないのだが、2026年2月に報告された数字は月5.7万発=年68.4万発に過ぎなかった。
米陸軍はロシアのウクライナ侵攻後、155mm砲弾を月10万発生産する目標を掲げてテキサス州メスキートに新工場を建設し、2024年に完成した新工場の運営をGeneral Dynamics Ordnance and Tactical Systems(GD-OTS)に委託したが、戦術航空・陸上戦力小委員会のロブ・ウィットマン委員長は2026年2月の公聴会で「メスキート工場の新生産ラインはまだ完全に稼働してない」「GD-OTSは155mm砲弾を含むあらゆる砲弾を1発も作っていない」「これでは『この施設の将来はどうなるのか』と問わざるを得ない状況だ」と厳しく陸軍を追及。
ブレント・イングラハム陸軍次官補も「我々は現状の砲弾生産に満足していない」「GD-OTSとの契約打ち切りも検討したが最終的に契約打ち切りは見送って交渉を続けている」「現在の155mm砲弾生産量は全体で月5.7万発だ」と明かし、弾薬調達の責任者を務めるジョン・ライム少将も「目標の月10万発にどれだけ近づいているのか」という質問について「納入面において目標に近づいていない」「メスキート工場での砲弾生産計画に関する再調整は素早く具体化する」と述べた。

出典:U.S. Army メスキート工場
ウィットマン委員長は「失敗するなら早く失敗しろ、そこから必ず教訓を得ろ、投入した資源をできる限り回収しろ、そしてリスクを一緒に背負ってくれるパートナーを確保しろ」「メスキート工場においてはこれが重要だ」「陸軍は失敗したと認めたくないのかもしれないが、目標への軌道修正に対する明確な道筋が見えないなら『申し訳ないが次に進むべきだ』『多少の出費もあったが学びもあった』『この取り組みを次の段階に進めるべきだ』と率直に話せる勇気を持ってほしい」と陸軍に促したが、今のところメスキート工場に関するGD-OTSとの交渉に進展はない。
パッパーガー最高経営責任者が言及した「7万発だった砲弾生産能力」は「ウクライナ侵攻前に生産していた155mm砲弾の数字」である可能性が高く、これが年110万発=月9.1万発に到達し「Rheinmetallだけで米国全体の155mm砲弾生産能力=年68.4万発を大きく上回っている」と言いたいのだろう。

出典:U.S. Army メスキート工場
ちなみに、パッパーガー最高経営責任者は「火薬製造に不可欠なコットンリンターの中国供給が止まることを想定している」「アルゼンチンやオーストラリアからコットンリンターを調達する可能性がある」「企業の運転資金やキャッシュフローにおいて好ましくないが約80億ユーロ相当の重要物資を在庫として保有している」「大企業は中小企業と協力して必要に応じて支援を提供するべきだ」「重要物資の保管には金がかかる」「顧客から前払金がなければ(重要物資の保管費用で)中堅企業は倒産してしまうだろう」「この問題について政府と産業界の間で相乗効果が生まれている」「政府が実施している頭金制度は非常に公平だ」と述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Sgt. Victor Everhart, Jr.





















まるで美談のように語ってるけど、これ、戦争が一服したら一転して、コロナ禍に建ててしまった、今となっては赤字垂れ流しのマスク工場みたいな扱いになる可能性もあり。。。
コロナ禍最中には言ってましたよね、コロナ禍が終わってもマスク工場の重要性は変わらないって。。。。。。
>戦争が一服
72時間で終わる戦争が今年で四年目
コロナ超えてると思うのですが
戦争なんかじゃなく前世紀の独露やソ連が転覆した時の様に中露が転覆しないと一服は無いでしょうねぇ
もう1回文面読んでご覧
見当違いな事書き込んでるから
ラインメタルの時価総額『過去5年間・14倍(!)』時価総額11.5兆円前後まで上昇しており、ウクライナ戦争後に猛烈に上昇しています。
売上高が約1兆8000億円・防衛部門が80%以上を占めているようですから(2025年度)、80億ユーロ相当の在庫を保有する企業体力があるのでしょうね。
ラインメタルは、売上増加傾向のため在庫が増えやすい経営状況ですが・数字だけ見れば在庫が過大であるため、ドイツ政府が何らかのインセンティブを作るのか興味があります。
ドイツ経済は欧州最強なわけですが、軍事力の強いドイツも着実に帰ってきている印象を受けますね。
重要なものの在庫確保は政府が備蓄すべきなのでわ
保管ノウハウがメーカーにしか無いなら仕方ないけれど
アメリカはもう製造業は無理なのかもな
でも敵対対象のロシアは2年前の段階でとっくに年産300万発でしょ?
メディアはどうにかしてウクライナ優勢に見えるよう工作してるけど、春期攻勢が本格化する前にクラマトルスクまで残り10キロ未満のところまで近づかれてるじゃんね
イランでの戦争と合わせて西側負け確でしょこれ
ついでに言うならイラン、ロシア程度でこのザマじゃ中国には絶対勝てないっす
腐ってもさすがは伝統を誇るドイツのラインメタル社、といいたいところですが、確かに今のアメリカを上回っても、ロシアの生産量に勝てないと国防としては喜べる話ではありません。
ドイツの軍需産業も長い伝統がありますが、ロシアは大祖国戦争でさらにそれに勝った伝統があります。朝鮮戦争でもアメリカの兵器生産量がソ連を大幅に上回ることは結局ありませんでした。現状はアメリカよりはまだドイツの方がマシ、というくらいの話です。
南部のザポリージャ方面とフリャイポレ方面ではウクライナ側が若干押しているとのこと。国民総動員が可能なウクライナは一貫して兵員数でロシアに勝っている。後方支援のNATO加盟国の足並みが揃えばもう少しマシな展開になるはず。
最近はドローン攻撃による戦死の割合が増えているから、砲弾生産より自爆ドローンに投資した方が良いかもしれない。ロシア当局が発表した欧米の軍用ドローン生産拠点でもドイツがトップになっている。
「ロシアは崩壊直前!」とは思わんけど、「◯◯が陥ちてウクライナは終わり!」というのも聞き飽きたわ。重要拠点が陥ちても前線が動くだけで戦争は終わらない。逆にウクライナがどこかを奪回しても終わらないだろう。
台湾有事は中国が台湾を占領出来れば中国の勝ちで、出来なければ米台の勝ち。ウクライナとイランの事例が示唆しているのは、いくら中国軍が強大でも台湾を攻め落とすのは簡単ではないということでは。
ただ中国もそう簡単に諦めるわけがないので、これも始まってしまったらずーっと終わらないんじゃないかね。
アメリカがベトナムやアフガニスタンを諦めるまでどちらも20年くらいかかったし。本土に被害が出ないと若者が幾ら死んでもそんなもん。
日速50mは秒速0.5mm程度にしか過ぎないわけで。
犠牲を払いつつナメクジ速度の侵攻を5年間続けられたことには別の意味で感嘆しますが
それをもってロシアの連戦連勝、勝ち確と強弁されてもねえ
当たる高い弾と当たらない安くもない弾の優劣が目に見えて来ている時期になって漸くですか?
1発3千ドルでしたっけ?、量産で3百ドルまで下がれば意味が有るかも。
”ウィットマン委員長は「失敗するなら早く失敗しろ、そこから必ず教訓を得ろ、投入した資源をできる限り回収しろ、そしてリスクを一緒に背負ってくれるパートナーを確保しろ」”
日本の野党の議員にも、こんな発言ができるような見識を持ってもらいたいものだ。
日本には与党も含めてこんな発言が出来る人はいませんよ
一見、素晴らしい発言をしているように見えるけど、国が背負うリスクと企業が背負うリスクでは責任が全く違うからね。国は失敗しても税金の無駄遣いだけで済む。企業が失敗したら借金が残り、従業員も収入を失うよ。
国が継戦を選択するなら、国がリスクを背負うから、企業は安心して投資して欲しい、ぐらいまで踏み込まないと厳しいでしょう。
火薬の材料って中国産の綿の他にロシアが最大輸出国の硝酸アンモニウムがあるんじゃなかった?
ロシアも外貨が要るから肥料以外に使われるのをわかって輸出してると思うけど。
冷戦時代に航空機用のチタンをソ連から輸入してた故事みたいだけど。
ミサイル等ならともかく、砲弾の生産に高度な技術が必要だとは思えないのに、工場はできているのに生産はできないとは、一体何が問題なのか知りたいところです。
別に一般人が到達出来ないような深い理由なんて無いから調べれば良いのに一度ツベでも良いから砲弾製造工場の製造プロセス見てみてみれば良いよ、それで分からないならそれまでかな。
偏った知識で言うなら砲弾製造は高温環境課での作業が必須でそんなに単純な物ではないし、もっと効率的な作り方が出来ないかは思ったりはする。
別の理由としてはそもそも国内で有力な工作機械メーカーが無い製造業の海外移転で縮小した、そしてTNTは80年中頃に国内生産を辞めた。2年位前だったかに久々の国内生産用でケンタッキーの工場作ったんだっけか。
工作機械に関しては日本企業は一定のシェアがあり牧野フライス製作所は最近政府が外為法に基づいてこの買収計画を審査し中止を勧告、片山財務大臣は「牧野フライス」が高い性能をもつ工作機械を製造し、防衛装備品メーカーに幅広く利用されていることを踏まえたと説明したがこれは日本だけに限った話じゃない。むしろ海外の軍事関係者も注目していた。
ファナック、世界の軍需工場の画像なり映像があればかなりの確率で写っている可能性が高い。何せ自社工場で組み立てるロボットすら自動化で製造して出荷まで持っていくようなレベルだからトータルでの製造ラインを作るのに強みがある。
最後にオークマ、自社内で制御系も含めて一貫してで工作機械を製造。海外売り上げが7割で人工衛星の部品から民需のちょっとした部品までカバーする懐の広さ。砲弾製造現場派の気温安定なんて夢のまた夢だが温度変化を感知して加工に反映する出来るので安定した精度を長期間維持出来るのがウリ。
日本には軍需転用出来るモノが幾らでもあるから去年1月に経産省が輸出規制強化してるんだよ。ロシアUAVの使用が確認されたソニー製カメラと斎藤製作所製エンジンとか製品だけでは無く物を作る設備に強みを持っている。落ち目だとか言ってるけど世界に誇れる物は幾らでもある、光ファイバー製造技術も世界トップレベルだからこそ96式みたいな物を作ったんだろうと思う。物を作る基板力が無ければまともな兵器製造なんて夢のまた夢だよ。
ドイツに何故出来たかと言えば国内に基盤を持っていたのが大きいだろう。工作機械関連だとDMG森精機とトルンプ、シーメンスでカタが付くと思うし金さえあれば増産なんて簡単とか流石に無いよ。
まあ米国は海越えないといけないから、砲弾作るくらいならミサイルに投資する方がええわな
ドイツと違って輸送にも莫大な費用もかかるから輸出も薄利だろうし
それで防衛に穴が開くんなら他国に防衛投資させるのが今の米国の方針だし、ドイツの生産力増強は米国的には嬉しいんじゃないかな?
逆にアメリカは見切りを付けるのが早すぎる気がする。途中うまく行かなくても腰を据えて投資を続ければ物になった技術などは多い気がする。
数年前に策定した計画に則って砲弾すら作れねーのに迎撃ミサイルやら対地ミサイルの増産計画を実行に移せるんすかねえ?
まあそれが無理筋っぽいから対イランで及び腰になってるんだろうね