独Spiegel誌は13日「ドイツ政府は今後数週間~数ヶ月以内に実行されるウクライナへの軍事支援をまとめた」と報じており、レオパルト1A5、マルダー1A3、RCH155、IRIS-TSLMなどが含まれるパッケージの総額は過去最大の27億ユーロに達する。
参考:Bundesregierung schnürt neues Waffenpaket für die Ukraine
このパッケージはゼレンスキー大統領に対するカール大帝賞の受賞式に合わせて発表される予定
まもなくドイツ政府は過去最大のウクライナ支援パッケージを発表予定で、総額27億ユーロに支援リストにはレオパルト1A5×30輌、マルダー1A3×20輌、RCH155×18輌、IRIS-TSLM×4基、IRIS-TSLSランチャー×12基、SLMとSLS用のミサイル(数百発)、偵察用UAV×200機、前線で使用する兵員輸送車輌×100輌、後方で使用する保護車輌×100輌が含まれているらしい。

出典:Sonaz / CC BY-SA 2.0 DE
このパッケージは約束してきた装備提供の実行分(レオパルト1A5やRCH155など)と追加提供分(マルダー1A3やIRIS-TSLMなど)が合わさったもので、米国が発表するウクライナ支援パッケージとは性格が異なり、物凄く乱暴な言い方をすれば「今後数週間~数ヶ月以内にウクライナへ提供される武器・弾薬をまとめると総額27億ユーロになる」という意味合いのものだが、正式発表前に判明している内容にも興味深い点がある。
リストに含まれるレオパルト1A5はドイツとデンマークが共同で進めているものに関連している可能性(計100輌/年内に内80輌を提供予定)が高く、マルダー1A3×20輌は今回初めて登場した追加提供分、RCH155(ボクサーの車体にPzH2000の技術を流用して開発したモジュール式の砲塔システムを搭載した自走砲)は昨年発表済みのもので納品を1年以上前倒して2024年前半の引き渡しを予定。

出典:diehl
IRIS-TSLMについてドイツ政府は計4基の引き渡しを約束(内2基を引き渡し済み)していたが、新たに4基を追加提供し、IRIS-TSLSランチャー×12基、SLMとSLS用のミサイル(数百発)も提供するらしい。
このパッケージはゼレンスキー大統領に対するカール大帝賞の受賞式に合わせて発表(本人が14日ドイツを訪問する可能性が噂されている)される見込みで、正式発表されればパッケージの詳細をもっと詳しくしることができるだろう。
関連記事:4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
関連記事:ドイツがウクライナのRCH155購入を承認、ただし納品は早くても30ヶ月後
※アイキャッチ画像の出典:KMW RCH155
スイスがウクライナへの武器移転を認める法案通したので
これでスイスが止めてた弾薬などの供給も進みそうですね
カール大帝って生涯侵略しまくった方ですよね・・・
調べると「西洋文化の創造者」だそうです わお・・・
力による平和ということでしょうか
フランク王国のカール大帝、ドイツのアーヘンで埋葬されてたのですか。
何となくフランスだと思ってたので、意外でした。
アーヘンは温泉地としても有名ですからね カールは温泉が好きだったと言われていますので気に入ったのでしょう 彼はここに王宮や聖堂を建ててほぼ一生そこにいたのでこの地を愛していたのでしょうね
勉強になります
尤も、水曜どうでしょう藩士の自分に取ってアーヘンとは欧州21カ国完全制覇で登場した「“ホーテッドマンション”の様な不気味なホテル・パークホテル・クエレンホーフ」の有る場所で、ミスターが「21ヵ国回れなかったら…ここは切らないでよ…僕はやめます番組を」と言って、翌日大泉君と藤村Dが謀反を起こす原因となった場面を思い出してしまうのですが(笑)
まあ彼の戴冠によって現在のヨーロッパ世界が作られたので偉大なことには変わりないです(ピレンヌによればムハンマド無くしてカールなしとも言ってますが) こう見るとロシアはイベリア半島に侵略したウマイヤ朝でウクライナはカール・マルテル(カール大帝の祖父)に率いられたフランク王国みたいですね
カール大帝章…ググっても出てきませんが
カール大帝は第一の帝国である神聖ローマ帝国の初代、ということになってるのでその裔の国では勲章名に使われてるんですかね
正式名称はアーヘン国際カール大帝賞です ビル・クリントンやクーデンホーフ カレルギーなんかも受賞しています
RCH155(サムネの自走砲)はまだ開発中なので提供は数年後と言われていましたが、来年前半になったのですか。
第二次大戦中はあの短い期間に多数の兵器が開発されて投入されていますが、やはり戦争があると開発速度は上がるのですね。
そのうちウクライナ戦争の戦訓を取り入れた兵器が投入されそうですが、長引かずに終わるに越したことはありません。
ドイツもなんだかんだ相当頑張ってますね
エジプト:ロシア支援からウクライナ支援に転換
南アフリカ:ロシア援助をバラされ慌てて弁解
スイス:ついにウクライナへの弾薬援助承認
トルコ:独自路線をしいて好き勝手やってきたエルドアン失脚の可能性濃厚
ここ数日プーチンとZが期待した国々が次々と寝返りはじめてますね。
元属国に真正面から破れる国が現状変更など到底無理だと悟ったのでしょう。
変な希死念慮やリセット願望に駆られてる連中も目を覚ますと良いのですが。
トルコについてはどうなんでしょう。
大統領選挙が決戦投票にもつれこめばエルドアンはまだまだ挽回する可能性ありそうですし
仮にクルチダルオール氏になってもいきなり親欧米反露に切り替えるとは思えないんですよね。
とは言えエルドアン氏は西側目線で見れば混乱の種なので変わってほしいところですが。
エルドアンは負けそうになると対立陣営をテロリスト扱いにして潰してきた実績豊富だし
失脚したらやばそうな罪状が大量に出てきそうだし、無茶なこともまたしてきそう
いよいよ本腰入れてきたか
ドイツがすごいのは方針転換したら
ブレずに全力で行くとこ。
さすがかつての第三帝国は違いますよ。
最後の一行でドイツにとって最大限の侮辱してきますねw
ドイツさんが頑張るとフランスさんが警戒するから大変ですよね あとドイツさんは第1次 2次とやらかしまくってるので今回は反省して平和に貢献できることを祈ります
初期に被った失態を物凄い勢いで挽回してますね。
日本もこの辺りの法改正を進めていたと思うんですけどめっきりニュースで見なくなって進捗が分からないんですよね。
M270とFH70とホークあたりは頑張って供与出来るようになって欲しいんですけどね。
供与品の中で、戦車をレオ1A5としているのだけど。
能力的には十分なのでしょうか。
射統装置はレオ2A4同等とは聞いているのですが、105mm砲だし。
ロシアの戦車はだいぶ減ったけれども、
T64/72/80/90が絶滅したわけではないでしょう。
次の戦争として、中共や北極圏への備えをしているのでしょうけど、
余分がないわけではないでしょう。
必ずしもT54/55/62が相手とは限らないと思うのですが。
どういう計算と予想をしているのか知りたいところです。
対戦車戦闘は考慮してないでしょう
それでも軽装甲、中装甲車両・旧式戦車などには十分有効でしょうし、
上位世代戦車との遭遇戦が起きても、回避と撤退を優先すれば助かる可能性は高いです
Remote Controlled Howitzer 155 (RCH 155) ってのは砲塔の商品名であって搭載車体がボクサーである必然はない。前身のAGMは既に商品化もされてる。独政府がこれを供与となって困るのは開発ではなく車体を一体どうするかではないのか。
全備が15t弱の砲塔を無理やりに装輪装甲に乗せて高重心なのにアウトリガも駐鋤もなしでは実用性が実は疑問。接地圧でいうと泥濘でお困りのMRAPと変わらん事になる。
だったら2,5mm幅でも10輪の高機動トラックのラダーに直載せしたほうがまだ実用性がある。ボクサー車体なら抗堪性が言うか知らんがウ戦線では耐弾より走れるかどうかが残存性に直結でしょう。