ドイツは2026年度に計478億ユーロ、新たに導入する支出計画によって2027年から2041年までに計3,250億ユーロ、2026年度予算分と特別防衛基金を合わせると計4,002億ユーロ=約69兆円を防衛装備品の調達に投資する見込みで、これは国防費全体の額ではなく「防衛装備品の調達資金」の話だ。
参考:Haushaltsentwurf 2026 zugeleitet
参考:Bundeswehr plant Rüstungsbeschaffung von mehr als 350 Milliarden Euro
この予算措置は「ドイツ軍を欧州最強の通常戦力にする」というメルツ政権の方針を反映させたもの
メルツ政権は6月24日「今後5年間で総額6,490億ユーロ=約109兆円を国防費として支出する法案」を、7月30日「2026年~2029年までの年間国防費を最大1,620億ユーロ=27.7兆円に増額する中期財政計画」を承認し、ドイツはNATO首脳会談で合意された「2035年」ではなく「2029年」までに防衛分野への投資=GDP比3.5%達成が確実になり、この資金の使い道に大きな関心が集まっている。

出典:Bundeswehr/Jana Neumann
NATOは加盟国に課す能力要件(具体的な内容は数値は機密事項なので非公開)を大幅に引き上げ、ドイツに対しては「10年以内に最大7個戦闘旅団を提供してほしい」と要請しており、ピストリウス国防相とドイツ軍上層部はレオパルト2×数百輌、ボクサー×最大5,000輌、ボクサーの歩兵戦闘車バージョン×148輌、ディンゴ2×115輌、Patria×最低3,500輌、戦術車輌×1,000輌以上、補給・輸送用車輌×10,000輌以上、PzH2000とRCH155を計190輌、新しい多連装ロケットシステムを最大100輌、Patria6×6とNEMOを組み合わせた火力支援車両を最大120輌、タイフォンシステムを調達を検討中だ。
18日に提出された2026年度予算案によれば、防衛装備品の調達費用だけで223億ユーロ=約3.8兆円も計上しているが、通常予算とは別枠のドイツ軍特別防衛基金からも資金供給が継続されるため、2026年度の調達資金は478億ユーロ=約8.2兆円となり、さらに2027年から2041年までをカバーする長期的な支出計画=Commitment Authorizationsが導入されるため、国防省は計3,250億ユーロ=約56兆円、2026年度予算分とドイツ軍特別防衛基金の資金も合わせると計4,002億ユーロ=約69兆円もの資金を防衛装備品の調達に投資することができる。

出典:Bundeswehr/Jana Neumann
繰り返すが「4,002億ユーロ」は2026年から2041年までをカバーする国防費ではなく「防衛装備品の調達資金」で、調達契約のピークを迎える2029年と2030年の契約額はそれぞれ520億ユーロ==約9兆円を越える予想されており、最大の投資先には軍需品(703億ユーロ)、戦闘車輌(525億ユーロ)、艦艇(366億ユーロ)、航空機(342億ユーロ)などが挙げられ、これは「ドイツ軍を欧州最強の通常戦力にする」というメルツ政権の方針を反映させたものだ。
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※アイキャッチ画像の出典:Bundeswehr/Jana Neumann





















相変わらずドイツは極端な….
当のドイツ自体は超優良財政なんで借金し放題ですから、財政的に問題はないのですが、あとは人員ですね。
国民全体では徴兵制復活の支持が高いみたいですけど、徴兵される対象の若年男性に限れば高くない。
徴兵されない人達が特定の性別・世代の犠牲にするのに無邪気に賛同するのはちょっとグロテスクですよね。
私も世が世なら徴兵される側ですので複雑です。
これは、本当に不平等ですよね。
韓国でも社会問題になっていましたが、男女平等が、西側の価値観として最低ラインだなと。
ウクライナ戦争の継戦・日本の老人医療なんかでもそうですが、負担を分かち合わない人が、積極的に支持するのは欠陥があるなと感じています。
若い男に義務や同調圧力として押し付けるのには賛否出て当然ではありますよね、安全地帯から綺麗事や国家論やら勇ましく戦争煽る様な事を言ってる様な連中から率先して戦場に送り込んだ方がいいと思うけど極めて高い確率で何の役にも立たず無能すぎて仲間を危険に晒すだけになりそうということで結局は若い男を送り込むのが諸々最適解となるのでどうにも成らなさそうでしょうか。
この世に万人に支持される政策なんてないのでそこは選挙行くか諦めて下さいとしか……
選挙行っても日本と同じで高齢者の人口比率のほうが高いからねぇ
装備品だけで、年間8.2兆円はすごい金額ですね。
ドイツ=ポーランドの2か国だけでも、兵員調達まで上手くいけば、かなり強力な陸軍になりそうだなと。
ウクライナの無人システム軍の発表では以下のとおりなのですが、本当に戦争は金食い虫です
7月には、23,433の敵目標(5,134の「ワーム」を含む)を破壊または損傷させるために、以下のUAV資産が使用されました:
29,172機のFPVドローン
1,051機のMavic
530機の夜間爆撃機
655機の翼付き戦闘機
$1 = $100 – 我々の部隊に有利な支出対損失比率 運用パフォーマンス指標:
31.8% – 検証された敵人員の全排除者の割合(排除された戦闘員の3人に1人が無人システム部隊によって殺害された)
36.3% – 検証された破壊/損傷された敵資産の全割合(2.8番目の目標ごとに無人システム部隊によって無力化された)
7月の31日間で731機の敵偵察UAVを破壊
+29.96% – 5月と比較した7月の目標無力化の増加率
1 : 604 – 部隊の回復不能な人員損失と敵のそれとの比率
39.6% – 平均FPV効率率(29,172機のFPVのうち11,538回の有効な攻撃)
60.3% – 夜間爆撃機の平均命中率(19,605回の有効な命中)
75,000発以上の弾薬が使用された
周囲を強大な競合に囲まれるドイツが強い軍事力を持たずとも国防に不安を抱かないようにして地域の安定を図るというNAToの目的も本格的に意味がなくなった。しかしきっかけはロシアであるのでWW2の再現を心配する必要もないのだから、それでよいのだが。
ウクライナの無人システム軍の発表は以下のとおりです。本当に戦争は金食い虫ですよな……
7月には、23,433の敵目標(5,134の「ワーム」を含む)を破壊または損傷させるために、以下のUAV資産が使用されました:
29,172機のFPVドローン
1,051機のMavic
530機の夜間爆撃機
655機の翼付き戦闘機
ま、まあ、いままでサボってきたから・・・
冷戦時代の面影どこ行った!?ってレベルで滅茶苦茶軍縮してましたからね…。
アメリカに安全保障任ぶん投げてたその削減した分を経済や他に回すって感じだったとはいえ極端な気はしますが。
その0.01%で良いのでください(白目)
出来んのか今?
確かマイナス成長で、今年もGDP0成長に移民問題なんかでごたごたしているしエネルギー問題もあるのにこんなにぶっこむ余力あるのかいな。しかも政権基盤も非常に弱いと聞くが…
本邦とちがって借金皆無の超健全財政だったので、余裕です
軍備は借金でまかないます
日本が1000兆円国債売ってもビクともしてないので、経済規模日本より上のドイツなら余裕です
15年のどこかで必ずAfD政権が来ると思うんですよね。むしろ与党の間に通せるだけ通してしまおうという事なのかな?
軍備を増強して強くなったドイツの政権をAfDが取る日が来たらと思うとベルギー、ポーランドやフランスは怖くないのかな
これはドイツ経済にとって大きな足枷になるのか、あるいは特需で経済が回るのでしょうか?
前者なら、日本にとってはライバル脱落と言えなくもないような…。
愚かなことをしていると思うけどなあ。
本当に本気でロシアと通常戦力で殴り合う覚悟はある、と
おっしゃるなら今すぐウクライナに行って戦うべきだぞ。
だって本国に敵が迫ってきてから戦うよりずっと良いだろう。
そんなことできない!って言うなら意味のない調達だよ(某総理)
軍縮しすぎて今すぐ殴り合う戦力なんかない
一気に兵力を増やすと更新時期が大変なんだろうと推測。(気の長い話ですが
最近の兵器の寿命は長いけれど、その時までドイツ連邦共和国が顕在していると良いですよね。
餓死寸前の栄養失調者にいきなり満漢全席食べさせるようなものなので、人員や事務処理関係などで色々無理でそうな気がするけど、どうなんだろ?
金ない金ない、といいながらもある程度軍事には投資してきた本邦でも、予算上げたら使いきれないという事象が発生してたみたいだし。
アメリカ側の要求があるのもわかるけど、重湯レベルから始めた方が良い気がするが。
写真の兵士が背負ってるバックパックってタスマニアタイガー?それともスウエーデンも蝸牛マークのスナイゲル?
ドイツ軍でも自国メーカー優遇ってないのかなあ・・・
イギリス軍はほとんどキャメルバックのマザーロード背負ってて、カリマー、バーグハウス哀れって思ってたけど・・
個人的には重火器について大小の火力支援と防空、電子戦以外を現時点で増やす意味ないと考えてます。戦車、歩兵戦闘車は最終的には必要だが今ではないし、ましてや現行の兵員輸送車を増やす意味があるか?と思う次第です。優先すべきは明らかにドローン戦対応で、対応出来ない装甲車をドローンや砲弾が飛んでくる地点まで持ち込むことすら危険でしょう。ドローンに対応する労力を抑えたいなら低空域の戦いに持ち込ませないこと。要はロシアの優勢なる防空網を破壊して制空する必要すら出てくる訳で、じゃあ空軍にもっと予算割けよと思うのです(そこは相変わらず米軍頼りですかね)