ドイツ連邦情報局のカール局長はメディアの取材に「ロシアにとってウクライナはファーストステップに過ぎない」「ロシアは第5条を試してくるだろう」「ロシア系住民が抑圧されているという理由でエストニアにLittle green menを派遣するれば十分だ」と述べて注目を集めている。
参考:Russia could send “little green men” to test NATO’s resolve, German intelligence boss warns
ロシアにとってウクライナは西方への道のりのファーストステップに過ぎない
ロシアはフィンランド、ノルウェー、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドと接するモスクワ軍管区、レニングラード軍管区、カリーニングラード特別地区から戦力の大部分をウクライナに転用して消耗したため「NATOと戦う余裕はない」と見る向きもあるが、NATOの主要国=米国、英国、ドイツ、イタリア、ロシアと国境を接する加盟国、距離的にロシアと近い加盟国は「ウクライナ戦争が終結後、数年以内にNATO加盟国とロシアの間で戦争が勃発するかもしれない」と本気で心配している。

出典:Минобороны России
欧米当局者の懸念=ロシアがNATO加盟国を攻撃してくるかもしれないという恐怖は「ロシアが欧州諸国に侵攻して領土を拡張する」という話ではなく、NATOの基盤=第5条の有効性を試すという脈略で語られることが多く、ロシア人系住民の保護など曖昧な問題で特定地域の対立を煽り、判断や立場が分かれそうな小規模な衝突からエスカレーションを誘い、西欧と東欧の危機感の違いを突いて加盟国間を分断し「第5条が役に立たない」と証明すること。
もっと分かりやすく言えば「曖昧で判断や立場が分かれそうな部分を攻撃して団結されると厄介なNATOをバラバラする」「単一の欧州をロシアへの危機感が異なるグループ毎に安全保障体制を再編させる」「再編されたNATOよりも小さなグループは相対的に戦力と能力の規模が小さくなる」「結果的にロシアの影響が強くなり干渉しやすくなる世界が出来上がる」という意味だ。

出典:Anton Holoborodko/CC BY-SA 3.0 ロシアがクリミア占領に投入したLittle green men
ドイツ連邦情報局のカール局長もメディアの取材に「ロシアにとってウクライナは西方への道のりのファーストステップに過ぎないと確信している」「これを裏付ける情報も持っている」「これはロシアの戦車部隊が西に進軍することを期待しているという意味ではない」「我々はロシアが集団防衛の約束=第5条を全面戦争に至らない範囲の軍事行使で試してくるだろうと予想している」「これを実行するのに必要なのは戦車ではなく、ロシア系住民が抑圧されているという理由でエストニアにLittle green menを派遣するれば十分だ」と述べて注目を集めている。
NATO作戦担当事務次長を務めるトーマス・ゴフス氏(米空軍での勤務後、国防総省、ホワイトハウス、上院議会で政策顧問を歴任)はも今年3月「ウクライナとロシアの戦争で得た教訓」を発表し、ロシアがNATOの構造的欠陥に付け込んでいることを浮彫りにした。

出典:Elizabeth Arrott / VOA – Voice of America クリミア半島のシンフェローポリ国際空港を占拠した記章のない武装した兵士=Little green men
“NATOの集団行動は「認識の共有」という土台の上に成り立っており、これを達成するには実際の作業が必要だ。加盟国の代表らは2014年に同じ写真を見て「大規模なロシア軍がクリミアにいる」とか「少数のロシア軍がクリミアに入っただけ」と異なる認識を示し、加盟国間で共通認識が成形されなかったためNATOは何も行動できなかった。2022年は同盟国間、特に米国による情報共有があったため2014年とは異なる対応になった”
“プーチンを刺激するのは「何をするかではなく何をしないか」で、この教訓を我々は2014年の時に学ぶべきだった。プーチンは戦略家ではなく日和見主義者で、何度かドアを押してみて何の反応もなければ家の中に入ってくる。プーチンは2014年に「武力を行使しても重大な事態は起こらない」と学び、これが2022年の侵攻を招いた要因だ。彼自身の言葉を借りればプーチンは「新しい世界秩序の形成に向けて和解不可能で深刻な闘争が繰り広げられている」と考えている”

出典:NATO
“我々は戦略的対立の中にいる。オーストラリアの友人たちも「インド太平洋地域における習近平のダイナミックな動き」に同じものを見ているだろう。プーチンは戦略的対決で勝利するため「平和時に危機と紛争を利用する」と明言している。従来の認識では平和→危機→紛争は段階的に発展していくものだが、現在では各段階の境界が曖昧で良くわからないうちに進んでいく。ルッテ事務総長もNATOが置かれた状態について「戦争状態ではないものの平和状態でもない」と述べたことがある”
非常に乱暴な言い方をすれば「民主主義国家を守る」「ロシア系住民を保護する」といった名分を「正義」と称しているが、これは戦略的対決の口実や火種を正当化するための政治的レトリックでしかなく、これをもっともらしく見せ、敵の正義を毀損させ、どちらが正しいのかが判断できなくなる状況を作るのが情報空間の戦いとなり、NATO最大の弱点は「加盟間で状況認識が共有できないと集団行動が機能しない」「最大の潜在的脅威=ロシアへの危機感が東欧と西欧でギャップがある」「加盟国の数だけ異なる正義や政治的レトリックがある」という点だ。

出典:Президента России
カール局長が言及したもの「ロシア系住民が抑圧されているという理由でエストニアにLittle green menを派遣するれば十分だ」と述べたもの同じ理屈で「ロシアはウクライナだけで止まらない」と意味だが、カール局長は「米外交官と接触し『彼らも同じようにロシアの脅威を真剣に受けている』と確信した」と付け加えている。
因みにロシアは今後もロシア系住民を政治的レトリックに使用してくる可能性が高く、これは「抑圧されているロシア系住民の保護」ではなく「ロシアの影響力や支配範囲を拡大させるための口実」であって、本当に狡猾で対処に困るやり口だ。
追記:ロシアのいうロシア系住民への抑圧は「反ロシア政策をやめよ=ロシア語以外の教育は犯罪的で認められない、バルト三国の解放者であるソ連を称える行事を継続して記念碑を壊すな、ソ連時代の歴史を勝手に書き換えるななどなど」という意味なので、ロシアの影響力と手を切りたいバルト三国にとっては従う理由もないし、そもそもロシアには他国の主権を無視して指図したりする権利はないでしょう。
エストニアにはロシア系住民が約32万人ほど暮らしているものの、ウクライナ侵攻後にプーチンやロシア離れが一気に進み、最近の調査では「ロシアメディアの情報を信用している」と回答したロシア系住民の割合は27%まで低下、逆に「エストニアメディアの情報を信用している」と回答したロシア系住民は40%まで増加し、如何に「抑圧されているロシア系住民の保護」が「ロシアの影響力や支配範囲を拡大させるための口実」であるかを物語っています。
追記:ドイツ連邦軍総監のブロイアー陸軍大将が「エストニア人は火事の熱を感じ、炎を目撃し、煙の匂いを嗅ぐが、ドイツ人からすると地平線の向こうに小さな煙が見えるだけでそれ以上のものはない」と述べていたように、当事者外は「抑圧されているロシア系住民の保護」という言葉を額面通りにしか受け取らないため、情報空間における情報戦では声が大きい方が有利で、これから情報空間に「事実か嘘かよくわからない情報」が増えると「何だか良くわからない状況」が作り出され、ここまで来ると「事実は嘘だと」「嘘は事実かもしないと」と認知が歪み、そこで登場するのがLittle green menという意味です。
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※アイキャッチ画像の出典:Anton Holoborodko/CC BY-SA 3.0
ロシア系住民の保護を口実にするとわかってるなら、ロシア系住民を国外に追い出せばいいいのではと思う。
そうすればロシアの口実も減らせるし、この反露の世論では政権の人気取りも出来る。
人権がーといって反対する連中は親露派の売国奴とかロシアによる情報工作だとすれば排除しても何ら問題は発生しない。
ロシア人には侵略的傾向や帝国主義的思想が刷り込まれてるので、存在するだけで悪なのでとっとと母国に帰ってもらうのは安全保障的にも必要な行為だと思う。
ついでに追い出したロシア系住民の資産も没収して、国庫に納めれば拍手喝采間違いない。
日本に例えると悪さをするあちら系の住民を追い出して財産を没収出来るか
と言われれば
到底無理でしょう
民主主義のルールを逆手に上手く利用する独裁国家にはなかなか敵いませんな
そう考えるとトランプは異質
そういうアクションこそが最大の口実になるのでは…?
でもまあエストニアとラトビアは自国語を話せない露系住民には国籍を与えていないので、同化を拒否するなら仲間としては認めないし出て行ってくれみたいな政策はソフトな形で既にやっている
一応強制移住は民族浄化に含まれる行いなのでぇ…
トランプのガザ住民移住の件でも割と最近取り上げられましたがそれが「有り」になると収集つかない国や地域がゴロゴロしてるので
いわゆるシベリア送りのような強制移住はそうでも、不法外国人の国外退去は正当な権利のうちでは
不法外国人って書くあたり分かってて書いてませんか?無国籍者の国外退去は普通できませんよ
やるにしても受け入れ先の国と「交渉」しなきゃ成立しません
>人権がーといって反対する連中は親露派の売国奴とかロシアによる情報工作だとすれば排除しても何ら問題は発生しない
しれっと凄いことが書いてある。
どういう根拠で問題が発生しないといえるのか。
それよりもまず、情報の捏造をよしとしているところが、、、、(遠い目)
大艦巨砲主義辺りで言ってたら拍手喝采だったのにね
流石にしらふでこの認識は無いわ
それこそロシア系住民の保護という
ロシアの言いがかりに正当性を与えかねないですよ
ワルシャワ条約機構を無くした段階でNATOも解散すればよかったのにね。
グレートゲームの頃からそうだけど、ロシアなんて倒してしまえみたいな植民地主義の残滓だよねNATOって。
違うね
残滓と言うなら対ドイツ用組織
NATOを解散してたらロシアは大手をふって旧ソ連圏を再侵略し、そのロシアに備えるためにNATO再結成となるだけでは?
NATOがなかったWWII以前に戻っただけでは?
それは、あり得ないな。割に合わないから。それだったら侵略じゃなくて外交ルートで枠組み作っていたと思う。そもそも、何で解散したかの理由考えたら分かるくない。ウクライナの場合は完全に西側に行こうとしたからであって本質的にはキューバ危機と殆ど変わらない。
それはそうかも
ただ旧ソ連圏の東欧諸国はNATOがあったから西側を選んだんじゃなく、経済的に西側が魅力的だったから自分で西側(EU)を選んだわけだから、西側(EU)へ行くことが武力行使に値するNG行動なら結局はロシアの魔の手が伸びるのではなかろうか。違いは抵抗できるかできないか(NATOという抑止力が働くか働かないか)だけ。
欠点が分かってるなら直したらどうなんでしょうか???
あとバルト三国が現在進行形でロシア系住民を弾圧してるのは何を考えているんですかね
NATOが付いてるから気が大きくなっているんでしょうか
まさにこの記事が出ているという事は改善の途上にあるという事では?
あと管理者の追記が貴方の後半の内容を否定してますね……
ウクライナ侵攻以降ってのがその追記部分が「欧米の影響力や支配範囲を拡大させるための口実」というのを物語っていますよね
追記の前半部分は侵攻以前の話なのですから……
管理人さんの追記のおかげでひどい恥をさらすことになった朴秀君かわいそ
ロシアのプロパガンダを真に受けるのもほどほどにね
リンク貼ると反映が遅いのでタイトルだけ貼ります
興味のある方はてきとうに調べてください
『エストニア、ロシア住民の地方選投票を禁止』
AFP通信 2025.4.10
特定の民族を敵視するのは逆効果だと思いますが…
投票権を禁止したのはロシア語しか話さない居住許可証のみの住民(いわゆるロシア系住民)と無国籍住民(ソ連崩壊後に国籍手続きを放置してきた旧ソ連共和国の住民)で、2025年3月にエストニア議会は「こうした住民はロシアの思惑に利用される懸念がある」という理由で地方選挙の投票を禁止しましたが、エストニア国籍を取得したロシア系住民や無国籍住民の投票は禁止されておらず、エストニア人との血縁関係がない場合でもエストニア語の試験に合格すれば市民権を取得できる救済措置が設けられています。
エストニアのミハル首相は「ロシア市民になりたいと考えているならエストニアに関する議論に参加する権利を期待すべきではない」と述べています。
これがロシア系住民の抑圧なのか、安全保障上の正当な決定なのかは国籍をもつエストニア人が決めることで、ロシアのパスポートをもつ居住許可証しかもたない住民を「安全保障上の不安要素」にしたのは、反ロシア政策をやめよ=ロシア語以外の教育は犯罪的で認められない、バルト三国の解放者であるソ連を称える行事を継続して記念碑を壊すな、ソ連時代の歴史を勝手に書き換えるなどと要求してきたロシア側の責任が大きいと思います。
露系住民の既得権を奪うならLittle green menがやってくるのも必然となるのでは?
「何だか良くわからない状況」では無くなりましたね
そもそもそんな状態の国がNATO加盟国なのはドイツにとって迷惑でしかないというお話
既得権であって一般的な権利ではないなのが根本の大事なところ
日本だって各種選挙で投票するには日本国籍が必要だしアメリカやロシアも同じ
一般的な権利とは?
アメリカは出生地主義でしょ?
一般的な権利とは?
アメリカは領内で生まれれば国籍貰えますよね?
通常はそのような話は相互主義の文脈で語られる事が多いので、貴殿が親露派であっても、ロシアでの国籍獲得はどのようなものなのか提示した上でエストニアの政策を論じるのが最低限のマナーだと思いますよ
一般的な権利とは何かという話だと思ってましたが相互主義とは?
NATOが国連安保理を通さずコソボへ軍事介入したようにロシアもNATO加盟国に軍事介入すれば良いということでしょうか?
エストニアで問題になってるのはソ連時代から住んでた人と思い込んでたけど、その子供にも国籍ないの?
日本でも無国籍児が問題になったりするけど手続きで日本国籍とれるんだから、エストニアも基本は同じなのでは(Wikipediaによると「親が無国籍者でエストニアで出生した者」は国籍が付与されるらしい)
少なくとも日本で選挙で投票するには日本国籍が必要なのに、同様の方針をエストニアがとってLittle green menが送られて当然みたいな話は日本にとって利がないと思う
誰も日本の話なんてしてませんよ?
アムネスティ・インターナショナルの公式ウェブサイト(リンク)の2024年「The State of the World’s Human Rights」報告書(POL 10/7200/2024)において追放政策が国際人権法(例:市民的及び政治的権利に関する国際規約、欧州人権条約)に違反する可能性を指摘があり、特に民族や言語に基づく差別、ロシアやベラルーシへの送還に伴う迫害リスク、家族分離の影響が問題視されていますね。
バルト三国のロシア系住民に対する弾圧は状況が改善されているか悪化しているかまでは分かりませんが確かに現在進行形で存在します。が、それにどう対処するかは国家の主権に係る事なので外部の人間がとやかく口を出すことではないと思います。
ただその事実をロシアが大義名分として利用することを考慮すれば弾圧強化は個人的には愚行と思われるのでせめて現状維持にとどめておいて欲しいな…
グルジアの南オセチア紛争の時にバルト三国も同じ工作を仕掛けられるぞという話は当時ミリオタ界隈では結構話題になった記憶
バルト三国在住ロシア人の国籍問題やその人数を見ると工作を仕掛けられる条件が整い過ぎていますもんね
ドイツのこの考え方を前提として、具体的にどういった戦力が必要になるのか、想定しているのかが気になっています。
兵力〇×万人、国境からの要塞線◎×km、戦車×××量、航空機◎◎◎機、ドローン△△△△機など、どういった想定なのかが気になっています。
ウクライナ平和維持軍は、英仏の全陸軍戦力(ローテーション含む)を傾けるレベルが想定していたため、英仏の陸軍施力を使えない想定が求められます。
トランプ政権では、アメリカも欧州派兵に消極的なことは、既に周知の事実と思います。
エストニアに不足する人員武器は、どこが補う計画なのか・どういった想定が既にされているのか、ロシア脅威論の先が気になりますね(NATO内に何らかのものはありそうですね)。
ユーゴスラビア紛争でNATOがやった事を棚に上げて「第5条を試しに来る」と言い放つのが欧州しぐさだなぁと思ってしまう
お互いに危機を煽り、理由をつけて滅ぼしたがる
十字軍の頃から精神性が何も変わってない
イラクでも、そんな事あったの思い出しました…
飛行禁止区域を破ったー、クルド人自治区に脅威がー、みたいなことを言って爆撃してましたね…
内部への浸透とかもやってそう。
ヘルソンが速攻喰らったのもSBUに相当数の草が紛れてたかららしいし
あの体たらくでまるで迅速大胆な決断ができたみたいな自己評価してるのはそういうギャグかなにかでしょうか
それともヘルメット5000個を世界が忘れたと思ってるのか
その後も戦車に戦闘機に戦術弾道ミサイルに、二の足三の足を踏み続けてましたが
2014年、みんな緑の人たちの正体も動機も承知の上で、深入りしても自分たちに得がないから距離を取っていたんでしょう
それを今になって、「高度な情報戦に踊らされただけ」みたいな物語に仕立てようとしていることに寒気がする
我々は陰謀論が形成される仮定を目の当たりにしているのかもしれません
不安がるならなんで国民の三割がロシア人の国をNATOに入れたんですかねえ
何も考えてない日和見主義じゃないですか
何で入れたかって、そんなリスクが顕在化したのが加盟後だからでしかない。
第一次プーチン政権の頃ならロシアのNATO加盟すら有り得たかも知れないぐらいのムードがあった。NATOロシア理事会と言う冗談みたいな物すら存在してたんだから。
NATOがぞんざいな扱いをしてロシアがどん底から勢いを取り戻して明確に対抗する環境が醸成されてんだから後出しでそんな話しても不毛なだけでしょ?
独立時点で揉めていたんですが
ロシア理事会などというならばロシアも加盟させておくべきで
結局何も考えてなかったということですよ
理由は簡単「ロシアは敵国じゃない」となったからだね。戦争の影がなくなったから軍縮も進めてたら、自国が軽んじられるのが許せん・NATOは敵と時代を巻き戻した国が出てきたから泡食ってる状況。
ならNATO自体が要らないんですよ
独立時点で揉めてたのですからこうなるのは当然の帰結でしょう
ロシアにはよその国を指導したり支配したりする権利はないってのは本当にそうだ
主権国家体制とは何かをいい加減学んで隣国に迷惑をかけないでもらいたい
それにしてもアメリカもロシアもナショナリズムの時代に膨張主義なんて馬鹿なことをやっているもんだ
そもそも領土を広げれば広げるほど強くなるならとっくにどっかの国が世界征服してるはずだが、歴史はそうならない
なぜか?
それは戦争で領土を広げる行為そのものが最も忠誠心があって有能な人間を殺して
最も敵対的で無能な人間を仕入れるという面を持つからだ
ソビエトがウクライナやバルト諸国を持っていても崩壊したように
確かにEUやNATOはソビエトの二の舞ですね……
状況的にエストニアとロシアの位置や険悪な関係的にお互いに工作しまくりなんでしょうし別によくある事なんで静観でもよさそう。今の所ロシアがエストニアに軍事力行使する気はないと個人的に思ってる。
ただ言語の問題は深刻だと思う。エストニアはエストニア語で国内を統一したいんだろうけどそもそも話者が少なすぎてロシア語から乗り換えるメリットが少ないんだよね。 故に余計揉めるのだが。
ソ連崩壊後でロシアが青息吐息だったとき、旧東欧諸国は雪崩を打ってNATOに加盟した。あのタイミングでウクライナも油断せずNATOに入ってればこの戦争も起きなかったものを。
残念ながら、そのifの歴史でも「この戦争」が起きなかった代わりに、「別の戦争」が起きているだけでしょう。人類史とはそういうものです。隣の青い芝生を夢想したところで、自分達の荒れ果てた庭が復興するわけでもない。
そのタイミングじゃ絶対無理なんですよ。何故ならウクライナはソ連・ロシア帝国の主要構成部分であって、NATOの相手としてはロシア・ベラルーシと同様の扱いであって西側としては何としても核を取り上げたかったし、WW2の結果ソ連圏に組み込まれた東欧諸国とソ連崩壊後に初めて国が成立したウクライナでは完全に事情が異なる。
何でかコソボ思い浮かぶね。NATOの傲慢なやり口とか攻撃対象の決定には19カ国の同意が居るとか色々あったよなぁ。
自分は民あっての国、国家あっての国民(国家に国民扱いされてない民がいる)だと考えてましたがエストニアの国籍法や政策を支持する人が多い辺りそんなに間違ってなかった様です
有名なナルヴァの戦いが参考になるのかしら。
WIKIでは、防衛側が将兵123,541名、戦車32両、航空機137機。
攻める赤軍側が将兵200,000名、突撃(砲?)2,500両、戦車100両とあります。
結果は終戦までドイツ/エストニア側が守り切りました。
有名なカリウス中尉のいた場所ですね。
どのくらいのロシア兵が来るのか判りませんが、防衛側の必要兵力の参考になるのかな。