欧州関連

ロシア軍に要塞をプレゼントした無能司令官が解任、後任はタルナフスキー准将

ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「ポクロウシクの防衛ラインに致命的な裂け目が生じたのは現地司令部や司令官の無能のせいだ」と批判していたが、Financial Timesも13日「ウクライナ軍は崩壊しつつつある東部ドネツクの司令官を解任した」「後任はタルナフスキー准将だ」と報じた。

参考:Ukraine sacks commander as Russia advances on key logistics hub
参考:Командувача ОТУ “Донецьк” Луценка звільнили з посади – його замінить Тарнавський

後任は2023年の反攻作戦を指揮したタブリア作戦軍の司令官=タルナフスキー准将

DEEP STATEはポクロウシク・ディミトロフ方面について今月6日「シェフチェンコ郊外でロシア軍の存在が確認されるという不愉快な状況が発生した」と報告し、最も突破を許してはいけない方向の防衛ラインの裂け目はどんどん大きくなり、ホルティツィア作戦軍のヴォロシン報道官も11日「ポクロウシク方面のロシア軍がヴィドロジェンニアの西とノボトロイツケの南にあるウクライナ軍陣地を積極的に攻撃し、2つの陣地が破壊さた」と、シルスキー総司令官も「通常とは異なる決定を下さなければならない」と言及。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「当時ポクロウシク市内にいた」「ポクロウシク方面シェフチェンコ方向の惨事は各部隊に非現実的な任務を押し付ける上級司令部(ドネツク作戦・戦術グループやホルティツィア作戦軍の司令部)に責任がある」「もっと正確に言えば各部隊の正確な能力を理解しない、前線の状況を把握していない将軍ら(ドネツクOTGのルツェンコ准将やホルティツィアOSGTのフナトフ少将)に責任がある」「この話は同地域で戦うダヴィンチ・ウルブス大隊の指揮官=セルヒー・フィリモノフの言葉だ」と述べ、現地司令部や司令官の無能を強く批判した。

“一つだけ言えるのは今回の予備戦力投入は「適切なタイミングでの決定」ではなく「嘘の報告で生じた危機」によるもので、ドネツクOTGやホルティツィアOSGTの将軍らが「前線の状況」を把握しないまま最高司令部に架空の報告を行っていたのは確実だ。第59旅団の配備が遅れたのも無抵抗で要塞が占領されたもの「実際の状況を知らないまま」「自ら前線に出て状況を確認しないまま」「部下の意見に無関心なまま」「各旅団や兵士らと連絡をとらないまま」で作戦を指揮しているためだ”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

“ウクライナの指導者らは口先のみで「防衛ラインが構築されている」と語るが、本当に防衛ラインが構築されることは滅多になく、稀に構築されたまともな防衛ラインも守らないのだから本当にクレージーだ。どうしてこんなことが起きるのか?なぜ貴重な資源と労働力で構築した防衛ラインを敵に与えて無駄にするのか?戦線に2kmの穴が空き、そこに兵士が1人もいないのに誰もが静かに座ったままだ。もしかしたら解任を恐れて報告しないのかもしれない。ルツェンコ准将も黙ったまま、フナトフ少将も黙ったまま、みんな黙ったままで、ただ陣地や拠点が失われいくだけだ”

“私はロシア軍が比較的簡単にポクロウシクを包囲すると考えている。ドネツクOTGは部隊配備をギリギリまで遅らせ、全ては順調だと嘘をつき、準備された陣地で戦うのではなく敵がやって来た地点に部隊を投入するのだ。敵が占領して守りを固めている不利な場所で戦いを強いるのだ。このような連中に何かを教えるというのは不可能だ。何も学ぼうとせず、間違いを認めようとせず、いつも美しい報告書を書きたがる連中だ。この捏造された報告書のせいで誰かがシャベルを片手に何もない場所でロシア軍と戦わなければならないことを気にしない連中だ”

出典:СИРСЬКИЙ

さらにウクライナ人が運営するDEEP STATEも「司令官だったルツェンコは解任され別のポストが与えられるまで陸軍司令部で勤務する予定だ。そして近い将来、新しいドネツクOTGの司令官がこう発表するだろう。我々は準備された位置まで後退したと」と述べていたが、本当にドネツクOTGのルツェンコ准将が解任されてしまった。

Financial Timesは13日「ウクライナ軍指導部は崩壊しつつつある東部ドネツクで作戦を指揮していた司令官を解任した。ウクライナ政府高官は本紙に対してドネツクOTG司令官だったルツェンコ准将が職を解かれたことを認めた。ルツェンコ准将が指揮したウクライナ軍部隊はロシア軍の攻撃を阻止することが出来ず、過去1ヶ月間でロンドンの約半分に相当する面積を失った。ドネツクOTGの新しい司令官にはタルナフスキー准将(2023年の反攻作戦を指揮したタブリア作戦軍の司令官)が就任した」と報じ、ウクライナメディアもルツェンコ解任を報じ始めている。

関連記事:ポクロウシクの防衛ラインに致命的な裂け目が生じた理由、本当に意味不明
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※アイキャッチ画像の出典:Об’єднаний пресцентр Сил оборони таврійського напрямку

ポクロウシクの防衛ラインに致命的な裂け目が生じた理由、本当に意味不明前のページ

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コメント

    • nk
    • 2024年 12月 14日

    トカゲの尻尾を切ったとて組織の問題なので改善することは期待薄ですね、どうせなら指導層を纏めて塹壕に放り込んだほうが良い。

    47
      • かぼ
      • 2024年 12月 14日

      尻尾だけの生き物が尻尾を切り続けたら跡形も無くなりますね

      33
      • 未来にき
      • 2024年 12月 14日

      ゼレンスキーはヒトラーの尻尾だよ

      21
        • うっかりさん
        • 2024年 12月 14日

        まさに世界を読みきれなかった男

        13
          • NIVEA万能論
          • 2024年 12月 15日

          世界どころか自国周辺の動きすら読みきれなかった男

          4
        • 2024年 12月 14日

        ヒットラーは身内に殺されたのだぞ

        12
    • マンゴー
    • 2024年 12月 14日

    最早誰がやっても多少の違いはあれど、ほぼ同じ結果になるだけだと思うが……

    49
    • ジェム
    • 2024年 12月 14日

    司令官をかえても戦争資源が増えるわけじゃないから気持ち程度しか状況に影響なさそう。
    項羽でも28人しか部下がいなくなったら状況はもう変えられない。

    47
      • 七資産
      • 2024年 12月 14日

      高杉晋作は50人たらず始めたから50人いればワンちゃん

      4
      • たむごん
      • 2024年 12月 14日

      まさに仰る通りで、個人の資質だけで何とかなる問題ではなくなっているのが本質でしょうね。

      31
      • マンゴー
      • 2024年 12月 14日

      それでも最後に一花咲かせられたのは、項羽という不世出の天才だったからですよね……
      あんな天才1000年に1人出るか出ないかのレベルだけど

      21
    • センツァノーメ
    • 2024年 12月 14日

    戦果の過大報告や損害の過小報告ってこういう形で有害なんだなぁ…ってしみじみ。

    51
    • 2024年 12月 14日

    ウクライナ軍は少なくとも1ヶ月に1回はロシアに粗衝かれてる気がするが…
    粗を瞬時に見抜くロシアが優秀なのか、幾らやられても粗を直せないウクライナ軍がアレ過ぎて、もうどの粗を衝くか選び放題なのかは知らんが、まあこれでは南ドネツク失陥は避けようがない。

    43
      • 名無し
      • 2024年 12月 14日

      ロシアの戦場認識力はもはや「敵がどこに潜んでいるのか」を見つけるどころじゃなくて「こいつら練度が高いのか?低いのか?」を見抜くレベルまで達してますからね

      42
        • 通りすがり
        • 2024年 12月 14日

        3年近い経験で慣れてくると、練度を見抜くコツみたいなのも掴めてくるんでしょうね。
        逆にウクライナ側は、見抜いたところで人員がいないからどうにもならない。敵の練度が低いことを祈るしか出来ない。

        37
        •  
        • 2024年 12月 14日

        いやそんなに優秀なら3年近く侵略戦争してないでさっさと終わらせろよと
        長引けば長引くほどロシア側にもダメージが蓄積されてくだけですよ。いつまで東部で泥沼やってるつもりですかねえ

        3
          • baka
          • 2024年 12月 14日

          ベトナム戦争時のアメリカにも言ってあげてください

          14
          • aburo
          • 2024年 12月 14日

          戦争をなんだと思ってるのか知らんが
          そんなゲームみたいに、単純な話でもないし簡単に終わるわけないだろ。
          歴史学んでこいよ。

          優秀な国、優秀な指揮官がいたから勝てたとか
          比較的早く勝てたという戦争もあるが
          基本は年単位だし…ゲーム脳がすぎるぞ。

          25
            •  
            • 2024年 12月 14日

            キーウ陥落に失敗し本来3日で終わらせる予定が3年になってる時点でギャグでしかないですね
            で、ロシアはウクライナ完全侵略まであと何年かけるつもりなんでしょうかねえ

            5
              • かぼ
              • 2024年 12月 14日

              まだそんなプロパガンダを信じてるのか?
              イスタンブール停戦交渉すら判ってなさそうだな

              28
                • ポンポコ
                • 2024年 12月 14日

                かぼさんのおっしやる意味は、ツボをついていると思います。

                開戦直後の所謂イスタンブール合意と今後のトランプ停戦との違いは、前者の場合は東部2州の一部だったのが、トランプ停戦では東部4州の多くになりそうなんですよね。もう一つの違いは、トランプ停戦ではウクライナ兵もロシア兵もかなりの人数がすでに戦死してしまったことですね。だから、ロシア側は領土の要求は譲れない部分が大きくなりますね。

                しかし、ロシア側の基本戦略はウクライナのNATO加盟阻止であり、ウクライナ全土やキーウはいらないと思うのです。特にウクライナ西部は。

                それはさておき、今回の記事に戻ると、ロシア軍は迂回して包囲しようし、ウクライナ軍が撤退といういつものパターンだと思います。

                それがギリギリまで粘ったり死守的にならずにすごく早めに撤退してしまったのでしょうね。たぶん、そのウクライナ軍部隊が補充の新兵ばかりだったか、または重火器がないとかで戦意が低かったのだと思います。皆さんのおっしやるように、現場の指揮官の能力だけの問題でもないように思います。

                ウクライナ軍は、ベテランの部隊はかなり強いですね。例えば、この方面でも、大隊や中隊単位で抽出されてきた部隊が、砲爆撃が圧倒的に不利な状況下で反撃をやっているのですよ。ただ、そういうベテランの部隊が消耗してしまっていたり、武器弾薬も不足しているのでしょうね。

                17
              • 伊怜
              • 2024年 12月 14日

              ここ最近はもはやロシア軍が時間掛けてるとこしか勝ち誇れなくなってるの、戦況が絶望的であることを物語ってる

              14
        • 帝国
        • 2024年 12月 14日

         露軍は時々、偵察部隊を前線後方に長躯浸透させてウ軍の配置や能力などの様子を探っている話が漏れてきます。チャシブヤール近辺やザポリージャ方面、直近ではポクロフスクですね。
         また、戦場は露軍にとっての「ホーム」ともいうべき地帯ですから、住民や投降兵、捕虜、含むところのあるウ兵からの情報提供もあるでしょう。
        通信傍受や観察からも練度や士気、能力、兵力も浮かび上がるでしょうね。

        13
    • かぼ
    • 2024年 12月 14日

    あいつが悪い、こいつが悪いの犯人探しと責任の擦り付け合い
    そして無謀な攻勢と大損害

    ああ、これ朝鮮戦争でも見た光景だわ・・・

    62
    • 帝国
    • 2024年 12月 14日

     まあ、極端な兵力不足なので全周的に兵力を希薄にバラまくのを避けて予備を捻り出し、露軍が来たところに手駒を打つという苦肉の策を選んだっぽい。まあ、予想攻撃正面にはいくらかの守備隊は入れていたのだろうが、今回の露軍の攻勢軸はウ軍の予想とズレていたようだし。
     ウ軍が件の要塞線に守備隊を入れていたら、露軍はニッコリ笑ってその分スカスカになった別方向から進撃して似たような戦果を挙げたろう。
     戦力と移動力と士気と偵察力の乏しいウ軍ポクロウスク防衛隊とあっては、誰がやっても結果自体は動かせないだろうねえ。
     まあ意外なのは垂れ流されたプロパガンダに反してポクロウスク守備隊がびっくりするほど弱小ぽいというところ。
     もっとも、露軍に取り付かれた数都市についてウ側は死守を諦めている(脱出やむなし)という話もあるのでそう言うことかもしれない。でも失陥の責任者は必要だから、隊長に詰め腹は斬らせると。

    39
    • ユークレイン-ルーレット
    • 2024年 12月 14日

    もう来月は100kmに及ぶ戦線の何処で同じ過ちが繰り返されるのか、賭けたら楽しいんじゃないかな(諦め)

    28
    • 朴秀
    • 2024年 12月 14日

    一番クビにするべき人物が
    選挙もせずにトップに居座っているうちは負け続ける気がします

    66
      • 名無し
      • 2024年 12月 14日

      美しい報告書とか現場の現状を反映していない虚偽の報告が蔓延しているとか言われているけど、根本的な原因としてゼレ大がそういう報告しか聞こう、見ようとしないってのがあるよなあ
      機嫌悪くなるらしいし

      日本のネット民と同じメンタリティの人間が戦争やってる国の最高司令官やってるとは思わなんだ

      68
      • たむごん
      • 2024年 12月 14日

      まさに仰る通りです、停戦交渉のタイミングを見ても指導者の資質が怪しいなと…。

      土地に固執(兵力消耗)・クルスク侵攻(精鋭予備戦力の抽出)・追加動員拒否(支持率維持)など、ゼレンスキー大統領に100%責任があるんですよね。

      41
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 12月 14日

      嘘の報告書がなぜ蔓延するのか、という組織・文化的な原因を根本から改善するにはトップが大鉈を振るう必要があるのですが、これまで振るわれた形跡が見えないのでトップを変えないとダメでしょうね
      でも選挙はしないという事なので、停戦・終戦までトップが変わることはなさそうですから、問題が大きく改善することもないでしょうね
      どうすんのこれ?(n回目)

      31
    • 匿名希望
    • 2024年 12月 14日

    とりあえず新司令官の最初の仕事はポクロウシク陥落を引き延ばす為にクラホヴェとクラホヴェ南部からの撤退ですかね

    24
      • かぼ
      • 2024年 12月 14日

      無様に撤退して領土をロシア軍に明け渡すとか、貴様、臆病者か?それとも親露派?!って叩かれますね
      それが今のウクライナです

      53
    • 兵長
    • 2024年 12月 14日

    今のうちに日本は戦争で勝てる戦略に転換し、戦争が起きないように裏取引をして欲しい。
    全ては平和な日本を次の世代に残す為に。

    17
      • kitty
      • 2024年 12月 14日

      いや勝利の定義から問題だけど、日本が一般的にイメージされる様な勝てる戦争を行うことなど不可能でしょう。
      「専守防衛」は軍オタにはイメージ悪いですけど現実的なドクトリンだと思われ。

      23
    • D-day
    • 2024年 12月 14日

    もはやトカゲの尻尾じゃなくタコの足状態だと…生えて来るしたくさんあるしね。
    シルスキーの後釜探しかなーとも勘繰ります。シルスキーも人気ないし負け続けてますからね。ちょっと奮戦すれば昇格するだろうし。

    17
    • byecken
    • 2024年 12月 14日

    ええ、要塞プレゼントの話に信憑性でてきたじゃん・・・

    さすがに誇張してるだろうと思ってたんだけども

    26
    • 匿名
    • 2024年 12月 14日

    既にロシア側の消化試合と化した戦況において、ウクライナ側指導部は完全に手詰まりで、最早問題の隠匿や虚偽報告に終始するか、正常性バイアスで末端に無為な犠牲を強要する事しか出来ることが無い様に感じます。

    将棋において、詰んでいる盤面でも投了せずに指し続けると、「棋譜を汚す」と毛嫌いされる様ですね。
    無駄に時間を掛けて、より悪い負け方に勤しむ様を傍から見ていると、確かに美学も合理も無いと心底思いますよ。

    26
      • 帝国
      • 2024年 12月 14日

       ゼレンスキー大統領は開戦直後の22年3月の時点で投了しようとしたのを自称警護隊の英SASを含む米英らに阻止されましたからね。
       黒幕の米欧らの狙いが”最後のウクライナの血と土までをロシア削りに消費させる”である以上、傀儡ゼレンスキーには投了することも出来ず、できるのはヤケッパチになって米欧らに呪詛を吐き続けることだけですよ。
       国土の7割はまだ確保していますが、マンパワーを中心にした継戦能力は残り1、2割じゃないですかね。
       有効な戦線を張るだけの兵力がそろそろ危うくなってきたように見えます。露軍は露軍が損耗を嫌って堅実な新軍なので顕著ではないのですが、決戦都市とでもいうべき?ポクロウスクのありさまを見るととんでもなく兵力的にも苦しいのだろうなと思います。

      32
    • ニートマン
    • 2024年 12月 14日

    通常と異なる対応って事はウクライナ側からすれば
    完全に想定外って事ですかね。
    だとするといつも通り相当ヤバいのでは….

    18
    • たむごん
    • 2024年 12月 14日

    要塞プレゼントの本質は、イエスマンの重用・『土地に固執した防衛戦術』により削られ過ぎたのでしょう。

    現場の将軍は、中間管理職のような立場になっている訳ですから、兵力不足の本質が何なのか考えるのが重要かなと。
    ゼレンスキー大統領は、防衛戦術・クルスク侵攻に100%責任があるわけで、予備兵力の不足は現場の将軍の責任ではないんですよね。

    (ロシアが楽という訳ではないですが)ウクライナの継戦能力が限界ということであり、太平洋戦争で言えば1944年後半くらいなのかもしれませんね。

    24
    • ななしい
    • 2024年 12月 14日

    ちょっとこの記事からはそれますが、12日づけのデイリーメールにウクライナの動員の記事が出ました

    『Ukrainians used to spit at deserters… now they sympathize with them. With 6,000 soldiers absconding every month, brutal press gangs roam the streets seizing new ‘recruits’. DAVID PATRIKARAKOS on how battle-weariness is taking its toll』

    かつて大帝英国は海でスペインを凌いで海洋覇権を打ち立てましたが、水兵の生活は過酷を極めたのと戦時には人員が不足するためリクルートは簡単ではなかったようで、プレスギャングと呼ばれるごろつき徴兵係がめぼしい人間を勝手にかつ強制的につれていくことで人員を賄っていましたが、同じことがウクライナで起こっているという記事です

    18
    • 帝国
    • 2024年 12月 14日

    12月12日金曜午後7時のLord Bebo投稿
    >ウクライナ軍の防衛線が崩壊!ロシア軍はウクライナに「ありがとう」と言う。ウクライナ軍はポクロフスク近郊に新たに築いた強固な防衛線を戦闘なしで明け渡した。ウクライナ軍司令部がこの陣地に派遣した領土防衛部隊は、自分たちにとってはこれが片道切符だと悟り、命令の遂行を拒否して脱走した。ロシア兵は抵抗することなくただ歩み寄った。彼らは新しいバンカーを驚嘆しながら見渡す。「ベッドはまだ新しく、アルミホイルに包まれていない」とある兵士は言い、兵士たちが戦いに来るよう動機づけるために提供された大量の食料に満足している。しかし、それだけでは十分ではなかった。ウクライナ兵は逃げ出し、ロシア軍に新しい手つかずの要塞陣地をプレゼントした。

     要塞線にウ軍守備隊がいなかったというよりも、ウ兵が要塞線に入ることを拒否したか、トンコしたということのようだ。
     ”ウ軍将軍が守備隊を入れていなかったか、入れようとしたけど間に合わなかった”という話よりもこちらの方がありそうに思える。

    43
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 12月 14日

      こちらの話が事実だとしたら、それはそれで絶望的ですね
      末端の部隊が状況を見て戦闘拒否どころか逃亡・脱走をしているという事になりますので
      問題の原因が「地区司令部が無能で局地的に大失敗した」という事ではなく「現場の部隊が命令を無視して逃走したが常態化している」可能性が高くなるので、むしろ状況は深刻に思えます

      27
        • たま
        • 2024年 12月 14日

        もし事実だとしたら政治将校か督戦隊のようなものを作らないと、そのうち戦線をまともに維持できなくなりそうですね
        大戦初期のソ連軍かよ…

        20
      • 傍観者
      • 2024年 12月 14日

      戦闘投入前の大量の脱走兵に加えて前線でもウクライナ兵が自分で自分の命を守りだしたのならなにより。戦争目的もハッキリしない負け戦で愚者に導かれて死ぬほどバカなことはない。

      26
        • らっく
        • 2024年 12月 15日

        戦争目的は祖国防衛ではっきりしていますよ。
        祖国がどちらの国を指すのかがはっきりしていないだけです。

        3
    • kasugi
    • 2024年 12月 14日

    先月までは記事の内容に目新しさがなくてもコメ欄を除くと興味深い細部情報があったりしましたが、最近は目新しい内容の記事ですらコメント欄はコピペ同然で情報量が皆無ですね

    前は後任がどこの戦いで活躍した人だとか、どんな戦術を好むのかとか書き込んでくれる方がいましたが

    2
      •  
      • 2024年 12月 14日

      タルナフスキーは1年前に反攻作戦の失敗で詰腹を切らされて解任(されたのになぜか軍全体の副総司令官に栄転)された元々のダヴリア作戦群の指揮官です
      皆が言われるまでもなく知ってる馴染み深い将校なので誰も言及がないのはまあ当然でしょう
      ロシア軍崩壊だウクライナ軍崩壊だみたいな中身のないコメントが7割くらいなのは戦争初期からですが、あなたはそれ以下で他人に中身のないケチをつけているところ以外見たことがありませんね

      40
        • kasugi
        • 2024年 12月 14日

        私も別メディアの引用や自分なりの分析を提供したことはありますが、中身のないケチを付けたコメントのほうがみんな読むみたいなんですよね、不思議です

        2
          •  
          • 2024年 12月 14日

          単純に勉強不足で的外れだからですね
          今回だってタルナフスキーが著名な指揮官と知っていれば私だってこんな手厳しいコメントを付けませんでしたよ
          反応が貰えるからケチをつけているというのなら、それは敵を増やして誰もあなたの話を聞かなくなるだけですし、大人のすることではない恥ずかしい行為なのでやめましょう

          29
      • 名無し
      • 2024年 12月 14日

      そりゃコメント欄にいる人達は君を楽しませる義務も必要性も持ち合わせちゃいませんからね
      自惚れ過ぎなんじゃない?

      46
      • cosine
      • 2024年 12月 14日

      コピペ同然に失態を繰り返す存在に対してのコメントがコピペ同然になるのは致し方なしかと。
      労働社会ならとっくにクビになるか自ら退がるかしている中を居座り続ければ非難が繰り返され続けるのは、韓国の現政治状況を見ても自明でしょう。

      35
      •  
      • 2024年 12月 14日

      それな
      ただロシアを絶賛して西側とウクライナをボロクソに叩くだけになりつつある
      これじゃあ彼らが叩いてるXやYouTubeやヤフコメの逆バージョンでしかない

      2
        •  
        • 2024年 12月 14日

        >XやYouTubeやヤフコメの逆バージョンでしかない

        さらに言うとその界隈でも一部の先鋭化した意見
        その逆バージョンみたいにここのコメ欄はなってる気がする
        まあ何を書こうが自由なので別にいいんだけど

        3
      • kitty
      • 2024年 12月 14日

      ですから前にも言いましたが、レベルの高いクラスタ、コミュニティに引っ越したらいかがですか?
      衆人環視の中で全周囲にブチ切れ暴れた後にケジメもなく、その後も周囲が変わらず好意的に絡んでいくということは普通の「社会」ではないのですよ。

      24
    • 皇道派
    • 2024年 12月 14日

    タルナフスキー准将って、アゾフ海までいってやるって反転攻勢狙ったはいい物の開幕装甲戦力喪失
    それでもあきらめずに無意味に戦力を摩耗させて、戦略目標を達成できずに停滞から敗退にチェンジした理由で
    責任とらせて解任したのに戻ってくるのウクライナの人材もう有能な人間全員逃げたか死んだのか…?

    40
      • サワタリ
      • 2024年 12月 14日

      反転攻勢に起用される人材って、防御より攻撃が得意、また損害が予想以上でも手を止めない人だと思います。
      ですが、この条件は、勇敢・勇猛な気質の指揮官、あるいは現状認識より上層部の命令を優先する指揮官に分かれると思います。
      昨今のウクライナ上層部の方針・判断から、タルナフスキー准将は上に逆らわない指揮官だから過去の実績と関係なく選ばれたのではないか? そんな人事をしたら、益々、戦局と前線兵士の人心を失うことになるのではないかと危惧します

      26
      • ras
      • 2024年 12月 14日

      タヴリア司令解任されていたのですか?
      まあヘルソン奪還の功績があるので、実際の作戦指揮の巧拙については存じませんが、それなりに人気もある上級将校に変えることで少なくとも現場の士気維持に多少貢献できるかと。

      4
    • ヒュー
    • 2024年 12月 14日

    ロシア兵「要塞?暖房もサウナもないんだけど…🥺」

    20
      • cosine
      • 2024年 12月 14日

      その場所をプレゼントして貰えたのは流石にデカいでしょうけど、要塞を頂戴したという感覚は微塵も無さそうなのがまた…

      まあ、俺達もせめてあっち側になりたかったぜ…って思わずにいられなくなるような魔改造がなされていくのでしょう。

      15
    • DEEPBLUE
    • 2024年 12月 14日

    無能が問題ならいっそ上も全員解任してしまえbyアネクドート

    5
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