イタリアのクロゼット国防相は議会で「我々がGCAP開発に支出する金額が3倍に増加した」と明かし、イタリアは概念評価、予備設計、本格開発の費用として60億ユーロを負担する予定だったが「現在の負担額は186億ユーロ=3.3兆円と見積もっている」と国防委員会に報告した。
参考:Italy faces GCAP warplane price tag topping $21 billion
3ヶ国が研究・開発フェース1~2で負担する約10兆円にGCAPを取得して維持していくコストは含まれていない
日本政府は昨年末、米軍再編経費などを含む2026年度防衛予算案(総額9兆353億円)を閣議決定し、この予算案にはGCAP関連予算として約1,698億円が計上されているため、これまでに日本が費やしたGCAP関連の総額は約6,739億円となるが、イタリアのクロゼット国防相は議会で「我々がGCAP開発に支出する金額が3倍に増加した」と明かし、野党の五つ星運動から「これはイタリア軍にとって歴史上最も高額なプログラムであり、90機の取得に180億ユーロを費やしたF-35を上回るものだ」と批判した。

出典:Edgewing
上院の国防委員会に提出された文書は「イタリアはGCAPの研究・開発フェース1~2(概念評価、予備設計、本格開発)の費用として60億ユーロを負担する予定だったが、現在は技術の成熟化、試験、開発、設計にかかる費用増を考慮して負担額を186億ユーロと見積もっている」「既にフェース1の一部をカバーする20億ユーロの資金は確保されている」「フェース1~2を完了させるためのは、あと166億ユーロの確保が必要だ」と説明し、2037年までの負担費用として88億ユーロの支出を承認するよう要請した。
残りの78億ユーロについて「将来確保する予定」とだけ説明し、五つ星運動は「このプログラムの価値に疑問を抱いてる訳では無いが、予想される負担の大幅増について詳細な説明もなく、委員会が数十億ユーロを端金のように発行するキャッシュディスペンサーとして利用されることは受け入れられない」と批判したが、連立政権は上院と下院の国防委員会で多数派を占めているため「88億ユーロの支出は承認される可能性が高い」と報じられている。

出典:GlobalCombatAir
イタリアの負担額=186億ユーロを日本円に換算すると3.3兆円となるため、3ヶ国が研究・開発フェース1~2で負担する総額は約10兆円となる見込みで、ここにプロトタイプの開発、テスト飛行、サブシステム統合にかかる費用が含まれているのかどうかは不明だが、完成したGCAPを取得して維持していくコストはここに含まれていない。
仮にGCAPの調達単価が200億円で100機調達すると2兆円、戦闘機の運用・維持コストは取得コストの2.5倍~3倍と言われるため、日本が第6世代戦闘機の開発、取得、運用に投資する資金=ライフサイクルコストは10兆円に近い数字、どれだけ安く見積もって7兆円~8兆円はかかる可能性があり、アフォーダビリティの確保(新規のパートナー国確保によるコスト分担や輸出の促進)に向けて何らかの取り組みが必要だろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Edgewing





















大丈夫大丈夫いくら費用が高騰しようが参加国が増えるぐらいなら日本が負担しますよ(笑)
日本のネットでは参加国が増える事に否定的なんだから追加の費用がいくらかかろうが負担するのは当然の事です。
ミッションコンピューターをレオナルドが取ったのだから、文句はないと思う。
実際のところ日本はそれで良いんでしょうけど、日本の分担割合が支配的になることを英伊は許してくれますかね?それだと日本に有利なプロジェクトになっちゃいそうですけど
伊「せや、ドイツ入れたらウチの負担額減らせるわ」
英伊がサウジを入れたがるわけです
当初の予定より開発費が高沸しなかった軍用機の開発なんてここ半世紀は無いだろ
それが戦闘機で複数国開発となればなおさらだ
そうか、A-4の開発は半世紀より遙か前になってしまったんだなあ。
現代にもハイネマンみたいな天才がいれば良いのに。
第4.5世代戦闘機の調達価格を見ても、インフレの影響・装備のアップグレードなどにより価格が上昇してますから、最終的にいくらになるのでしょうかね。
4, 4.5, 5世代機も軒並みやたら値上がりしているから、CCA前提の第6世代が200億くらいならまあありか……ってなる
これ本体だけなのか外付けオプションの無人機なのかでだいぶ評価変わるやつでは?
その程度なら日本が払える。時間を買う代金としては割安な部類だ
金に目をくらんでドイツなんかを入れたが最後、全ての計画がおじゃんになって投資金もご破算になるだろう。安物買いの銭失い
金なら払うからメインコンピューターもレーダーもエンジンも一口買わせろ 金は命より重いんだよ
あと最初に入ってなかった他国から購入する兵装の暗号・複合ソフトウェアやライセンスの購入代金やそれらの試写兵装も増えた開発費にはいってね?>高騰する開発費の内訳の一部
野心的な新技術開発は程々に抑制して、1-2年のうちに実現のメドがつくものだけを採用するなどして、開発費の削減をするべきではないでしょうか。
日本は英伊の「出来ないものはこれから開発すればいい」という姿勢に歯止めをかけるべき立場だと思います。
昨今のコスト超過と計画遅延の各種兵器開発を反面教師とするべきではないでしょうか。
GCAP Block1は5.5+世代程度でいい、そのかわり機体設計に将来拡張の余地を確保しておきましょう、と。
GIGO設立条約に主導的に参画している以上、空自向けGCAPが量産に移行したら日本はサヨナラとはいかないですよ。
GCAPは2080年代かそれ以降も運用されるだろう次世代戦闘機を目指して開発されます。それに必要な開発コストは分担し続けなければなりません。
その中核となる技術は、将来環境で発生する膨大な情報を収集・統合・活用する機能を備え、かつ柔軟な拡張性を有するミッションアビオニクスです。これは外せないですし、取りあえずのシステムを別途開発するのは2重コストになり予算削減にはならないかと。
現状日本は戦闘機開発に使える資金はないのではと感じます。
資金を捻出するのも国債の発行で、金利、財政不安、少子高齢化からの要素で円安になるでしょうし実質賃金は下がる一方。
国防にお金をかけるのは反対しませんが身の丈にあった水準にするべきではないでしょうか?
このまま続けるにしろ国債発行ではなく開発の為の新規税を設ける必要があるのでは?
日本のような通貨主権国において、国債発行に関わる財政上の制約はありません。国民経済の良否(インフレ)に対して制約が出ますが、インフレ率は長期に2%を上回る状況に無く、まだまだ国債で賄える状況です。
増税なんてしたら、経済が衰退してインフレ率が下がります。はてには経済の毀損により供給力が損なわれ、過度なインフレ、金利上昇、通貨暴落が起こるのでよろしく無いです。昨今ではベネズエラなんかがいい例です。
来年度防衛予算が9兆円。
このまま増やさなくても2035年までで90兆円。
3.3兆円はもちろん、半分の5兆円や全額の10兆円だって(それで2035年に配備できてリターンも増えるなら)出せない金額ではないでしょう(安いとは口が裂けても言えないけど)。
あまり誰も触れませんが、2040年過ぎれば、団塊の世代が概ね死ぬので、楽になるんですよね。
問題は、その面倒を見る人材が払底していること。
ドイツ辺りは移民・外国人労働者、ちょっと前には徴兵忌避者で賄っていました。
中国も人口動態的には2035年くらいには統計上は、日本とほぼ同様の問題構造になるのですが、あっちは、「軍事費減らして社会保障を充実させろ!」とか言う人たちがいないからなあ。
この手の国際共同開発で使われるのは主にドルでしょうし外貨準備は1.3兆ドルだとかいうのでそんなに問題ないのでは。
大した影響はないでしょうけど円高要因でもありますし。
船頭を増やせば増やすほど、要求も多彩になって開発も複雑になるし、参加する軍需企業も増えるのでばらまく予算も増えてゆく。拡大一途の道を歩みつつ、終に崩壊するのであった・・・という不安が。
イギリスの全NATO兵装対応とかいう要望のあれまじめに対応と見積もりだしたらーっていう結果だったりしてね>高騰する開発費の内訳
戦闘機開発に金がかかることは3か国とも承知の上でしょう。
高い金を払ったうえで全部アメリカの気分任せでいつ納入されるのかいつ不具合解決されるのかと
指をくわえてヤキモキするしかない今の状況より大分マシです。
ただこうして数字が増えてくると豪州辺りに参加してほしい気持ちが強まるのも確かです。
豪州なら売り先としては申し分ないので声掛けはして行って欲しいです。
軍用機の開発において予算超過は当たり前になってきてますし日本にとって残念な事ですがおそらく就役年数も後ろ倒しになると思ってます。
新規パートナー国の獲得についてはそれにおける開発期間の延長=開発費用増大なのであまり得策とは思えません。
しっかり3国で完成させて輸出を頑張るべきかと。
仮に2035年辺りに完成させることが出来るならGCAPに対するライバルっていないので輸出に関してはかなり優位にたてるのではと思います。
報道ベースだと2022年時点で日本イギリスがそれぞれ1.7兆円、イタリアが9000億円弱の4兆円強だったからまー増えたな
公式からは総額は基本非公開だったと思うけど、LMと協力して開発するって言ってた時は開発に400億ドルって言ってたから、概ね報道ベースの当初見積は事実だろう
この情勢下でこういう事言うか?言っちゃうか?って感じ
この政治家無能すぎやしないかな。
グリーンランド関係でもロシア関係でもEUが強気に出れないのはアメリカに軍事面でも依存し過ぎてるからでしょうが。
アメリカに気を使わないである程度自由に扱えるステルス戦闘機こそ今一番必要な物の一つでは?
そりゃ節約するに越したことはないけど、金で解決できるなら、特にEUにとっては安いものでしょうが。
「五つ星運動」って聞いたことないなってWikipedia見に行って、いつもの癖で英語版と現地語版も見ようとしたら、イタリア語版が存在しないってどういう意味があるんだろう?!
泡沫政党とするには結構な議席数なんだけど、リベサヨ系な志向からすれば、まあ厳しいポジショントークするのも宜なるかな。
チャッピーにまとめさせると
五つ星運動の国防政策・スタンス(ポイント)
🔹 1. 歴史的に「反軍拡・平和主義」的な傾向が強い
🔹 2. NATO防衛費目標に対しては慎重な対応
🔹 3. EUによる軍拡計画への反対運動を展開
🔹 4. 社会支出との優先順位を訴える
🔹 5. 外交姿勢は「多国間主義・独立性」を重視
F-35買うのにも反対してたくらいのアレ気と思えば、日本のどこかの政党みたいと思えば、ああと。
開発するに従って毎年増えて増えて最終的に3倍、とか体制やコンセプト、あるいは世界情勢何か明確な変化があって結果3倍(あるいはそれ以上)なら理解もできるんだけど、こんな段階で突然3倍、明確な理由の説明なしはちょっと不自然。
166億(≒500/3億)という「切りのいい金額」もどんぶり勘定感を感じるし。
これまでの経緯も踏まえると諸々の要素が大体出揃ったこのタイミングで最大で見積もって大騒ぎして「だから参加国増やそうぜ」って話に持って行きたいだけじゃないかと邪推してしまう。
イギリス軍司令のあれ(全兵装の仕様見込みのライセンスとその分の開発費上昇見込み)も入っているのかどうかも気になるところで
込みじゃないですかねぇ。
高く見積もって「だから参加国増やそうぜ」したいんだとすれば、しかもその候補国にNATO加盟国のドイツやカナダも含んでるとなれば外す理由はないかと。
もちろんそれだけで3倍にはならんだろうと思いますが。
試験と試作機を各国に当初の予定外に作ることになってそうなのも予算跳ね上げる理由になってそう。
この通り高額な第6世代戦闘機を複数機種同時開発できる中国に張り合うのは非常に厳しいですね。
Redditでアメリカ人が「中国には我々より多くのエンジニアがいるし、我々より資金を効率的に使える」という書き込みがありましたが、もしかして中国人には「軍用品は特別でお金がかかって当たり前」という固定概念が西側の人間より薄いのかも知れません。
中国政府は米軍と対等に渡り合える軍事力をできるだけ早期に獲得しようとしてるわけで、潤沢な予算を背景に「軍用品は特別でお金を掛けて当たり前」と思っていのでは。
中国が「ホラ出来た」と言うのをまともに信じたらそうなるのでしょうが・・・。産軍複合体という話が昔ありまして。軍と軍需産業は結託して軍備をドンドン拡大させて軍事予算が膨らむばかり、と言う理屈なんですが。中国はまさしくその話じゃあないか、と思ってるんですが。それなら全て成功!(予算獲得が目的ですから)、失敗は隠れて出てきませんし、欠陥が修正されることも無い。ホントに政治的な意志に基づいた軍備拡張なのでしょうか。
F-47とかB-21の公開画像を元にAIで俺ならこう改良できるとか言う野良技術者がウヨウヨいますからね>中国
ホラかもしれませんが、真面目に計算したのは本当でしょうし。
それから、現在流布しているGCAPのデザインですが、爆撃機バルカンのようで・・・イギリス人は優美に感じるらしいですが・・・正直言ってもさっとしてて・・・あまりにも英国臭がつよくて・・・好きになれません。関係ない事を書いてスミマセン。
日本人的にはどうしても防衛装備庁のあのイメージ図と比べちゃいますからね。あれが格好良過ぎるのが悪い…
ただ心の中の大張正己をねじ伏せれば今のデルタモデルもなんやかんや合理的で機能美を感じられる姿だと思います。個人的にはF-35よりははるかにすんなり受け入れられました。
ブリテンセンスが合わないとかもあるでしょうが、
どこの国の次世代機もなにかゴツゴツしてたり太って見えたりするんですよね。
F/A-18,F-16とか、フランカーファミリーとか
あの頃のはすごく洗練されたデザインに見えてカッコいいのが、SU-57はフランカーよりは見た目だけなら
ゴツい感じですし、F-35なんてほとんどの人があまり良い見た目には見えないでしょう。
もちろん宇宙船みたいにも見えてかなり多い機能をあのスペースに入れてるためなのでしょうが。
> 技術の成熟化、試験、開発、設計にかかる費用増を考慮して負担額を186億ユーロと見積もっている
これから実証する機材なりサブシステムが増えた、のか、それとも楽観視していた部分が明確になってコスト高になったのか、などは不明ですが、いきなり3倍に増やしたのは3カ国で予算分担を求める、もしくは参加国を増やしたいメッセージ、と捉えた方が良さそうに見えます。
また、フェーズ1から2にかかる予算が増える、ということは納期にも影響が出る可能性が高く、F-2を予定通り退役させてGCAPにリプレースができるか、という点も懸念事項だと思います。
>納期にも影響が出る可能性が高く
逆で、2035年の生産開始に間に合わせるには、開発速度を上げるためその間の投入資金を増やす必要があるという見解ではないですかね。2035年デリバリー開始は三国政府の合意事項ですし、それに関し懸念が示された訳ではありません。
いずれにせよ根拠や内訳が示されていない現時点では憶測でしかないのですが。