イタリア議会は28日「インドネシア海軍に対するガリバルディ無償譲渡に関する法令案」を支持、Reutersも「イタリアは12月までに最終決定することを目指している」「この無償譲渡はインドネシアとのビジネス拡大を目指す広範な戦略の一環だ」と報じた。
参考:Italy’s parliament backs donation of aircraft carrier to Indonesia
五つ星運動と民主党はガリバルディ無償譲渡に反対しているが、メローニ政権は上院と下院の国防委員会で多数派を占めているため法令可決はほぼ確実
Baykarが開発を進めているTB3はTB2よりもサイズが大きいためペイロードが増加し、強力な国産エンジン、短距離離着陸能力、折りたたみ可能な主翼によって空母や強襲揚陸艦での運用が可能になり、これを60機発注したインドネシアでは軽空母導入構想が浮上。

出典:Baykar
フィンカンティエリの関係者も2025年6月「インドネシアは2024年に予備役入り(実質的な退役)した空母ジュゼッペ・ガリバルディの取得に関心を示している」「この件についてイタリア政府と国家レベルの協議が行われている」「ガリバルディの状態は良好で運用寿命も15年~20年残っている」「インドネシア海軍の要求要件に合わせて改修することも可能だが正式協議は始まっていない」と明かし、インドネシア国営通信のアンタラも2025年9月「海軍がガリバルディの取得を検討していると認めた」と報じた。
インドネシア海軍のムハンマド・アリ参謀総長はパオロ・タオン・ディ・レヴェル(PPA)級哨戒艦の引き渡し式典で「防衛能力を強化するためイタリア海軍が運用していたガリバルディの取得を進めている」「同艦は戦闘を伴わない軍事作戦に使用する方針だ」「状況に応じて戦闘任務に投入する可能性もある」と明かし、アンタラも「もし取得に成功すれば2024年10月に退役したガリバルディはインドネシア初の空母になるかもしれない」と報じ、インドネシアのガリバルディ取得は「ヘリ空母」もしくは「TB3を運用する無人機空母」を想定している可能性が高い。

出典:Camera dei Deputati
イタリア政府も2月19日「インドネシア海軍に対するガリバルディ無償譲渡に関する法令案」を議会に提出、この中で「ガリバルディ無償譲渡はイタリア軍とインドネシア軍の間の協力と連携を強化することを目的とし、同国支援の一環として位置づけられる。国防分野における機材交換は両国間の相互運用性を高めることに寄与し、二国間または多国間の様々な危機状況において共同かつ相乗的に活動するという共有された希望に向けた不可欠な前提条件となる」と述べている。
“イタリア海軍は退役したガリバルディの保管費用として年500万ユーロ(電気代、警備費、最低限の維持費など)を負担しており、これを解体するには1,870万ユーロもの費用と24ヶ月間の時間が必要で、入札を実施しても解体業者が応じなければ追加の保管費用が生じるため、ガリバルディ(5,400万ユーロ相当の価値)の無償譲渡は退役艦維持や解体に代わる経済的で最も有利な選択肢だ”

出典:Marina Militare
“この無償譲渡はPPA級艦2隻(約12.5億ドル)の売却によって開かれたインドネシアとの協力機会をより強固にできる可能性がある。具体的なイタリア防衛産業に対する波及効果としてDGK級潜水艦6隻(約4.8億ユーロ)、M-346(約6億ユーロ)、海上哨戒機3機(約4.5億ユーロ)の供給契約に結びつく可能性がある”
イタリア議会も政府が提出した「インドネシア海軍に対するガリバルディ無償譲渡に関する法令案」を支持し、Reutersも28日「ジャカルタの国防当局者は『寄贈を受け入れることは新艦船購入よりも時間と費用の面で効率的であり、災害時の救援物資の配布にも役立つ可能性がある』と述べている」「イタリアは12月までに最終決定することを目指している」「この無償譲渡はインドネシアとのビジネス拡大を目指す広範な戦略の一環だ」と報じた。
🔴#LDO_PR At the @SGAirshow, #Leonardo announced the signing of a Letter of Intent (#LOI) with PT ESystem Solutions Indonesia and the Ministry of Defence (MoD) of the Republic of #Indonesia (@Kemhan_RI) aimed at cooperating for the supply and support of the Leonardo #M346F… pic.twitter.com/U4QgY77HNn
— Leonardo Aeronautics (@LDO_Aeronautics) February 4, 2026
イタリアの国際問題研究所も「これは合理的な作戦だ」「軍事と産業の協力は政治面やその他の経済面を含め様々な成果をもたらす」と指摘したが、五つ星運動と民主党に所属する下院国防委員会の議員らはインドネシア海軍へのガリバルディ無償譲渡に反対しており、ガリバルディが停泊しているプーリア州南部の地方議会も無償譲渡に反対し「タラント港に博物館として保存すべき」と要請している。
メローニ政権は上院と下院の国防委員会で多数派を占めているため、インドネシア海軍のガリバルディ取得は確定的といってもよく、こうなってくると「空母や強襲揚陸艦で運用が可能なTB3の60機発注」も、シンガポール航空ショーで唐突に発表された「M-346F Block20供給に関する意向表明書への署名」も意味合いが大きく異なってくるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Marina Militar





















別のスレでも話題になりましたが、「DGK級潜水艦」ではまともに検索できず、「DGK class submarine」でやっと出てくる始末。
もうググる時代じゃないですね。
ちなみにイタリアの海上哨戒機ってどれのことでしょう?
哨戒機はATR-72MPでしょう
どうも上手く探せないと思ったら、もしかして、ATR-42 MP/-72 ASWの合体でしょうか?
失礼しました
ATR 72MP でした
イタリア空軍での呼称はP-72Aです
日本も折角武器輸出出来る様になったんだからあぶくま型だけじゃ無くむらさめ型やら古くなった護衛艦、潜水艦を全て他国に格安か無償で譲渡しよう(欲しがる国があればだけど)
そんで減少した分は省人化を前提とした新造艦で穴埋めしよう。
ひゅうが型を輸出するなら代わりにドローン運用母艦を作ろう。
正直無茶を言うなとしか。内容を見る限り古い艦を除籍してから新型艦で補充とか戦力低下も甚だしい。新造艦が都合良く早期に揃って、いきなりまともな戦力になるなんて思うなよ。
緊迫した状況なのに退役させて、その後に作れじゃなくて建造して受け取りレベルになってから古い艦から移動、戦力として確立出来たら古い艦を除籍しないと戦力的にどうしようも無い。当たり前だが現時点でVLSすらぜんぜん積んで無くてまともな対空装備も無いFFMを一戦力としてカウントするなんて馬鹿げている。
仮にむらさめ型の代替をすると言うならワークホースであるFFM全艦にESSM Block2をまともに運用出来る状態にして完熟に近い状態にするのが最低限のスタートライン。当然、古い艦の切り捨てだけでは無く同時対処能力が2目標しか無いたかなみ型とかFRAM改修してあさひ型レベルにするとかドローン対策も折り込み全体レベルの引き上げの為に古い艦の改修もするべき。
潜水艦に関しては潜水艦22隻体制が現時点でようやく達成出来て居る状態で、今の時点でおやしお型の8隻を一気に除籍するなら現時点レベルの22隻体制を構築出来るのは2034年になるんだが?どこかの時点で平行して大型無人潜水艦を作るらないか建造ペースを速めない限りは早々解消されない。通常SSだけで行くなら恐らく、後たいげい型5隻+次期SS?3隻で年間1隻ならはるか先の話。
ひゅうが型に関しては意味が分からない、就役してからジュゼッペ・ガリバルディの半分すら行ってないのに耗除籍の話をしている。2009年就役で今の自衛隊なら40年は使用する艦上をしているはずだから、2049年除籍予定ではるかに先の話。その頃になってどんな状況になっているなんて分かったもんじゃない。
イタリアからしたら持て余してた艦だしな
供与する哨戒機ってアトランティック?ならそれも無償譲渡で良いレベルの骨董品な気もするが
最近のイタリアはトルコ経由でムスリム国家との連携強めてる感がある
米のNATO離れに色んな可能性探ってるように見えて、時代の変化を感じるよ
>海上哨戒機3機
空いた隙間にP-1ネジ込みたいなぁ。
エンジンは高圧系をPearl10X辺りをベースに低圧系の外形・重心等をF7に寄せて、搭載機器はレオナルドが必要なだけ好きに載せ替え(やれるなら全取っ替えも可)で再移転も許可。
エンジン構成は4発のままですか?
塩害腐食問題で整備スタッフの負荷を倍にさせた4発よりこの最双発に変えたらどうでしょう
GEのleapとか
「Pearl10X辺り」ベースなので4発想定ですね。
日本が必要で双発化するなら(それもうP-2だよね、とは思うけど)いくら掛けてでも好きにすればいいけど、
伊が双発欲しいならP-8か適当なエアバス機改修しとけば、という話になっちゃうかと。
今の御時世でエンジン換装するのに4発のままは仲々厳しいかと思いますが、どうでしょうかね
補足すると「厳しい」と書いたのは輸出品としてm考えた場合の事です。
そもそもイタリアに売れないかというのが話の発端ですから。
4発機の双発化は半ば新規開発に近い開発工数が必要でしょう。搭載機器はレオナルドがイジりたいところはイジるでしょうからほとんど全面再開発になります。
その開発コストを「双発故の低燃費や低運用コスト」で回収するのは困難な様に思います。イタリアが数十機導入してバンバン飛ばすならともかく。
そもそも4発はコストの不利を承知で能力優先しての選択なので、そのコストの大半が開発費で喰われてしまうのではデメリットばかりが目立つ気がします。
あと米依存率を下げる文脈なのでわざわざGEのエンジンを選択することもないのでは。アヴィオがGE傘下だからといってもRRエンジンの生産だってやってる訳ですし。
>エンジンは高圧系をPearl10X辺りをベースに低圧系の外形・重心等をF7に寄せて
これより費用かかるんでしょうか?
エンジンにここまで手を入れるのも相当大変な気がしますが
機体に合わせた低圧系のサイズ・形状変更はよくやる派生改修ですよ。
4発機を双発にするよりは桁違いに安いと思います。
コストを問題にするなら現行のP-72Aの追加導入が一番でしょうね
おまけにメーカーのATRはイタリアのレオナルドが株の50%持ってますし
「とにかく安い方がいい」なんて誰も主張していませんよ?
いや普通に考えて現行のP-72A追加導入が一番楽だと思いますけど。
P-1入れたら現場の人間は再教育で時間喰われますよね?
アトランティックを未だ使っていて後継機の導入が待ったなしなら、変えるしかないけど、P-72Aは導入してまだ10年ですから。
その状態でP-1を欲しがるでしょうか?
まあM345を大量お買い上げならバーターでワンチャンあるかもですが
>P-72Aは導入してまだ10年ですから。
それは「F-16Vは最新鋭戦闘機だ」って言う様なものでしょう(嘘ではないけど総合的に正確とも言い難い)。
搭載機器の近代化はしてて機体も新造でも設計としてはATR42をストレッチした大型には程遠い双発ターボプロップ機、航続距離はP-1の1/4以下で長靴一周にも足りません。
ターボプロップで速度が遅い(=航続距離の割に滞空時間は長い)ので哨戒機としてそれなりの実用性はあるでしょうがイタリアという半島+島嶼国家にとって全面的に満足のいく性能かは怪しいと思います。
領海+EEZの面積でイタリアは日本の約6分の1ですから、航続距離が4分の1なら相応でしょう
ちなみに領海+EEZの面積がイタリアの約2倍のスペインでも哨戒機にP-72Aに機体規模・速度・航続距離がよく似たC295 MPAの新規導入が決まっています
インドネシアは、領海・経済水域が極めて広い上に、マラッカ海峡など複数の国際水道もあります。
イタリアは軽空母3隻体制(整備・訓練・実戦のローテーション)にならなくても、地中海沿岸にNATO諸国が多いうえに、英仏のような海外領土もないので特に問題ないのでしょうね。
良くて遼寧、悪くてサンパウロかな。
解体するのも博物館にするのもできずに譲渡(押し付け)したところでインドネシアが恩として感じるかは分からんし、ブラジルやアルゼンチンみたく持て余した場合の事も契約に盛り込んどいた方が良いと思う。
インドネシア海軍側が「取得を進めている」と言ってるのだから欲しがってはいるんでしょう。
まあインドネシアのことだから「欲しがってるものをもらえたからって恩として感じるかは分からない」「恩に感じたからって報いてくれるとは限らない」という話なら同意しますがw
イタリアが深刻な欠陥を隠してたならまだしも、自分で維持できなくなった時にもインドネシア政府は平然とイタリア非難しそうな気はするんですよね。お前の感想だろと言われたらそうなんですけど。
ああ確かに。
「恩を返さない」のは仕方ないとしても「恩を仇で返して来る」のは厄介かつ大いにありそうですね。
それにも同意します。
オーストラリアは面白くないのかな?
キャンベラ級強襲揚陸艦にF-35Bを載せるかな?
イタリア側から無償譲渡ということは。
ひょっとして、ババ抜きのババ(笑)?。まさかと思いますが。
インドネシアの内情は知りませんが、国内的に武力を示さないと
いけない事情があるのかな?。パプアニューギニア、とか?。
そんなことはないと思うのだけれど。
警察行動をしたいのなら、空母よりも哨戒機では?。
TB-3の航続距離は1,000海里だそうなので、陸上基地の場合、
およそ300海里ごとに基地が必要と思えますが。
基地を置く手間の代わりなのかな?、と思ったり。
今なら海上哨戒機をご購入いただけると空母が無料でお持ち帰りできますと
宅配ピザ屋のようなキャンペーン中