イタリア最大の発行部数を誇る新聞「ラ・スタンパ」は25日、イタリアの新型コロナウイルス「COVID-19」感染を抑え込むため派遣されたロシア軍の支援は「全く役に立たない」と批判し、今回のロシア軍派遣は新型コロナウイルスに対する支援を装った軍事偵察だと指摘している。
新型コロナウイルスの影響でイタリアはEUに見捨てられた?
イタリアは世界で最も新型コロナウイルスの感染者(8万人以上)と死亡者(8,000人以上)が多いため医療体制は完全にパンク状態で、そんなイタリアの窮地を救うためロシアのプーチン大統領は100人の軍医や感染症の専門家、600台の人工呼吸器、移動検査室、消毒車両、マスク、検査キットなどの支援を行っているのにイタリア大手新聞社はロシアの支援に批判的だ。
#Footage The Russian military have prepared medical, personal protective and other equipment for the oncoming work in #Bergamo. They’ve also investigated the area of future tasks #RussiaItaly #MilitaryDoctors #CBRDefence #COVID19 #FightingCoronavirus @rusembitaly pic.twitter.com/z4FgJx4WVp
— Минобороны России (@mod_russia) March 27, 2020
新聞「ラ・スタンパ」はロシアがイタリアに持ち込んだ救援物資のほとんどは全く役に立たないと書きたて、別な記事ではNATO加盟国であるイタリアの領土を自由にロシア兵が歩き回っていると指摘、ロシアの支援はイタリアにロシア兵を送り込むための口実に過ぎないと強烈に批判を繰り返している。
さらに協力者から提供された情報として、ロシアの援助には幾つかの条件(この援助を口実にイタリアにおけるロシアの影響力拡大等)がついていたが政府はそれを受け入れたと報じるなどロシアの援助を受け入れた政府に対しても批判を強めているが、新聞「ラ・スタンパ」が本当に文句を言いたいのは政府ではなくロシアの援助に頼らざるをえない状況に追い込んだ欧州やEUに対してかもしれない。
補足:現在の連立政権(五つ星運動と同盟)はロシア寄りな立場をとっており、ロシアもイタリアに欧州全体との関係改善を仲介してくれるよう要請している。この動きに対し新聞「ラ・スタンパ」は反対の立場なので、ある意味ロシアの援助に批判的なのは正常な反応だと言える。
当初、イタリア政府は同じ欧州の国が支援の手を差し伸べてくれることを期待して今月初めEUに対し医療機器や医薬品の緊急支援を要請したが、EU加盟国の中からイタリアの要請に手を挙げた国は1ヶ国もなく、逆にフランスやドイツといった欧州主要国がマスク等の医療品輸出に制限をかけたためイタリアの医療体制崩壊が早まったという見方が存在する。
イタリアの元外相も「EUは新型コロナウイルスの問題に直面したイタリアを実質的に孤立させた」と語るなど、反ロシアの立場をとる勢力からしてみれば我慢ならないのかもしれないが、ロシア寄りの現連立政権にとっては関係を深化される良い機会なのかもしれない。
どちらにしてもイタリアでは、新型コロナウイルス感染拡大で困難に直面した自分たちをEU(もしくは欧州)は見捨てたと受け止めているイタリア人が一定数いるため、状況が落ちつけばイタリアとEUとの衝突は今以上に激しさを増すこともあり得る。
※アイキャッチ画像の出典:Vlad / stock.adobe.com
この場合、「助けてくれない」「見捨てられた」と大騒ぎするのは、筋違いというものです。
世界一の感染死亡者数を出すに至ったのは、初動をしくじり、その後も悪手を打ち続けた結果です。
仮にイタリアがどこかに救援派遣しても必ず軍事偵察になってしまうよ、
だってその道のプロはそういう視点を棄てられないから
>本当に文句を言いたいのは政府ではなく欧州やEUに対してかもしれない。
欧州の人々は今回の状況を作り出した主犯が中国である事を理解できてない。
コロナが発生した当初は中国から遠い欧州では対岸の火事くらいの認識だった。
今や全世界に中国人は拡散しており、コロナのみならずありとあらゆる厄災をバラ撒いている。
少なくとも外国人観光客に頼っているイタリアはそれに早く気付くべきだった。
文句を言うべき真の相手は中国。
中国軍には感謝したのにロシアは駄目か
中国軍の方がコロナ対策の経験積んでるから信頼できるのはあるけど、四の五の言ってられる状況じゃないだろ
イタリアの悲惨な現状に至った要因のひとつに
EUから財政規律名目で横槍を入れられて医療費を抑制されたからってのもあるし
イタリアの対EU感情はかなり悪化するかもな
ポピュリズムが放漫財政を招き、財政危機が政治をポピュリズムへと傾倒させる。
そんな政権運営を続けるイタリア政府が、何を言おうとEUは痛痒を感じないでしょう。
軍事偵察とか軍医派遣程度じゃ無意味だし難癖つけてるだけにしか見えない
まぁ政府間でなんかしらのやり取りはあったにせよ
現場からならありがたい話だろうに
献血ポスターにケチつけた連中と同じ匂いを感じる
ロシアはいま、外交的にも軍事的にも経済的にも、西側の国々に封じ込められてる状態だから常にその突破口を探してる。
今回の派遣でまずイタリアとの関係を好転させ、
そこを切り口にそれ以外の国々との関係も変化させたいと思っているのかもしれない。
一体一路の成れの果て。何を今更騒いでいるのやら。
まったく同感ですな。
中国人観光客年300万人、中国企業工場の中国人労働者40万人
しかも、中国人警官まで派遣されているんでしたよね。
これで伝染しないわけないでしょう。
もういまさらロシアの偵察で騒ぐほどの事もないと思うのですが。
EUの相互関係なんてそんなもんでしょ
役立たずは勝手に死んでいいよっていう方式なんだから