イタリアのメローニ政権は議会に提出したTyphoon追加調達案の中で「Tranche1を更新するためTranche4かTranche5を24機取得しなければならない」と述べており、ドイツがTornado ECRの後継機として開発しているTyphoonベースの電子戦機も選択に浮上しているらしい。
参考:Italy Begins Political Process For Eurofighter Top-Up Buy
今のところTranche5が何なのか定義されていないため良くわからない
イタリア空軍はTyphoonを計96機取得したが、この中には限定的な対空能力しか備えていないTranche1(単座16機+複座10機)が含まれており、メローニ政権はTyphoonの追加調達案を議会の国防委員会に提出したと報じられている。
この追加調達案は「Tranche1を更新するためTranche4構成もしくはTranche5構成のTyphoonを24機取得しなければならない」と記載されているため、イタリアはCaptor-E/MK.1を搭載したTranche4か、Long-Term Evolution=LTEの要素が含まれるTranche5の調達を検討していると意味だが、Tornado IDS/ECRの退役も控えているためTyphoonの追加調達は24機以上に膨らむ可能性も秘めており、ドイツがTornado ECRの後継機として開発しているTyphoonベースの電子戦機も選択に浮上しているらしい。
因みにAirbusはLTEについて「将来の戦場を見据えたTyphoonの再設計作業でFCASやTempestへの橋渡し的な存在になる。LTEは次世代戦闘機で採用される技術を5年~10年早く利用できるようになる。最も重要なのはデータ駆動の実現だ」と表現しており、つまりLTEバージョンのTyphoonは「次世代戦闘機に先行する形で僚機や無人機のセンサーからリアルタイムで情報を受信する能力、収集した膨大な情報を瞬時に統合できる処理能力、パイロットが必要とする情報を自律的に抽出するAI技術との融合を果たす」という意味だ。
但し、LTEの具体的な内容、構成要素の完成時期、Tranche5にどこまでLTEの要素が組み込まれるのか不明で、スペイン空軍がF-18Aの後継機に選択したTyphoonもTranche4、ドイツもTranche1の更新用に発注したTyphoonもTranche4だが、2024年6月にTranche5の購入(20機)を発表している。
Tranche5はLTEバージョンという説が最も有力なものの、今のところTranche5が何なのか(対外的に)定義されていないため良くわからない。
関連記事:エアバスが期待するタイフーンTranche5、次世代戦闘機の能力を先行実装
関連記事:各国が別々に進めるタイフーン用レーダー開発、最終的な勝者はイタリアか
※アイキャッチ画像の出典:Copyright Eurofighter
あれ?イタリアってF35の運用してなかったっけか?
電子戦仕様はまだわかるけどそれ以外でなしてわざわざ改めて新型タイフーンをお買い上げ?
NGJポットがどうなるかわからないのでまだ完成の目のあるタイフーンに手を出す&イタリアの産業界に金が落ちる&ドイツ、フランスが外交的にうぜーの3つかな?
NGJポッドはグラウラー専用じゃなかったっけ?
APG-81はEP、前方ESM、EA標準装備
ASQ-239は360度ESM逆探知、360度ECM標準装備
であればSEAD以外の電子戦なら今でも出来るんじゃ?
SEADはSiAW待ち?
block4での対応ならどちらにしても繋ぎが必要なのは同じか
レイセオン社はF-35のst.6にNGJを搭載した模型を展示していますが
具体的な統合時期は未定ですね。
2021年のAOC(学会)の展示?
あれって、単なるレイセイオンのコンセプトモデルで、米軍への提案すらしてないんじゃなかった?
具体的に動いてる話だっけ?
アメリカ航空産業のゴタゴタに愛想を尽かした…と判断するには早計ですが、F-35が最終的に仕上がるのが何時になるやらって感じですので次善の策を講じているのでは
トーネードECRは電子戦機というよりSEAD機だろな
SEADの都合上ESMが充実してるから電子偵察も得意ってだけで
トーネードECRは電子戦機というよりSEAD機だろな
SEADの都合上ESMが充実してるから電子偵察も得意ってだけで
タイフーンも安くなったのか?
typhoonも名機の器になって来たな
ユーロファイターはサウジ向けの輸出が止められたために英国の組み立て工場が操業停止或いはラインの破棄と従業員の解雇とか暗いニュースがありましたが、
ドイツ組み立て分の機体に関しては、英国分担分部品の供給は問題ないのでしょうね。
それにしても運用開始2000年以降なのに新型機買うってのがな。全てのトランシェ1はブロック5相当にアップグレードされているなら最低限必要なレベルにはある筈では?流石に古いF-15やF-16が大金が必要とは言え相当なレベルにアップグレードが出来る事を考えるとより少ない金額で最新レベルにアップグレード出来ない物なのかね。
Tranche1をバラして4とか5にアップデート出来ないのかな。
F-16Vとかじゃ駄目なんかな?
タイフーンでどうしても💩なイメージが付き纏ってしまう
端的に言えば、F-16V導入は欧州航空産業に利益をもたらさないてことかと。東欧諸国等とは事情が異なります。
F-2なんかも同じこと思われてそう