バイラクタルTB2で有名なBaykar社が開発を進めていた新型の双発無人航空機「バイラクタルAkinci」の引き渡し式典に日本の駐在防衛官が出席していることが確認された。
参考:Japonya, Filipinler ve Azerbaycan Askeri Ataşeleri AKINCI TİHA Töreninde
自衛隊の駐在防衛官も新型無人航空機「バイラクタル Akinci」の引き渡し式典に出席、現地メディアは意外という反応
新型の双発無人航空機「バイラクタルAkinci/アキンジ(オスマン帝国時代に偵察や先遣部隊として用いられた軽騎兵を指す語句)」は米国のMQ-9を上回る最大離陸重量を誇り、ペイロードはTB2の10倍に達する大型機でトルコ軍が最も期待している無人機航空機で8月29日に大規模な量産機引き渡し式典が行われた。
※バイラクタルAkinciの性能について前記事を参照

出典:アゼルバイジャンのトルコ大使館
この式典にはエルドアン大統領を始めとする政府高官がこぞって参加しトルコと友好関係にある国からも多くの出席を招いて大々的に行われたのだが、現地メディアはアゼルバイジャン、フィリピン、日本のトルコ駐在武官が式典に参加(3ヶ国以外にも参加した駐在武官はいるが特定されていない)していたと報じているのだが少々興味深いことに言及している。
式典に参加が確認された3ヶ国の内、アゼルバイジャンはTB2の顧客でナゴルノ・カラバフ紛争後に正式な同盟関係を締結するなどトルコとって非常に位置づけが重要な国で、フィリピンは攻撃ヘリ「T129ATAK」調達契約を締結したばかりでトルコ防衛産業界にとって潜在的な可能性に満ちた国と言えるが、現地メディアにとって式典に日本の駐在武官(正式には駐在防衛官)が出席したのは意外らしい。

出典:NurolMakina
自衛隊の軽装甲機動車(LAV)後継候補の一つにトルコ製の戦術装甲車両「ヨリュク/Yörük」を選んだという報道が最近あったものの、日本の兵器調達は基本的に米国集中で特にトルコ製UAVは米国製UAVと競合関係にあるためトルコメディアは「日本の政治的立場上手が出せないため両国の間で無人航空機分野で協力関係が生まれる可能性は低い」と見ている。
勿論、日本の駐在武官は式典に無理やり押しかけたのではなく式典を主催したはBaykar(もしくはトルコ国防省)から招待を受けて参加しているので、現地メディアの反応とは異なりBaykarは日本を潜在的な顧客として見ている可能性は高く、日本もトルコ防衛産業が海外市場に供給するコストパフォマンスの高い装備品に目を向けていても不思議ではない。
果たして式典に参加してバイラクタルAkinciの実機を間近で見た在トルコ駐在防衛官の熊井1佐(海自)は本国にどのような報告を行うのだろうか?
余談だが熊井1佐は自衛隊の広報誌でトルコには71ヶ国から計120人の駐在武官が派遣されており「各国の大使館や各種団体のレセプションが年間100回以上開催され多い時には週4回も招待される」と駐在防衛官の多忙さを紹介している。
関連記事:トルコメディア、自衛隊の軽装甲機動車(LAV)後継候補にトルコ製装甲車両が選ばれる
関連記事:トルコ、MQ-9に匹敵する新型無人航空機「バイラクタル Akinci」の実戦配備を開始
※アイキャッチ画像の出典:Baykar
まあこの類の無人機って自衛隊が今一番欲しいんじゃないの、特に海上監視とBMD任務の面において。今年の概算要求で海上監視用とBMD用の滑空UAVの検討要求してたしこのトルコの無人機とか結構参考になるんじゃ無いかね。何にしても多方面に目を向けて勉強する事は大切だな
滑空w
滑空性能は滞空型航空機の生命線だよ。
はいはい
衛星経由操縦に対応していないから水平線を超える範囲には出せないからなぁ
日本が欲しいのはどちらかと言えば目の届きにくい遠洋(離島)だし、そもそもこの機体って防塩対応できるのだろうか
バイラクタルAkinciは衛星通信対応よ、防塩対応も前シリーズのバイラクタルが海軍に採用されて運用されてるから対応してるんじゃないかな?
機種勘違いだったわ
海軍での運用のほうは知らなかった
> 衛星経由操縦に対応していないから
ソース求む。
巡航速度 240km/h
最高速度 361km/h
航続距離 7,500km
滞空時間 24時間+
この飛行性能で、TB2Sで実現済みの衛星経由制御に対応しない訳がないと思うんだけど。
情報収集官の役割とは偏見なく事実を集めるのみ、判断は上のやること
つまりどんな結論でも、それが防衛省そのもの
>勿論、日本の駐在武官は式典に無理やり押しかけたのではなく
そんな招待もされないのに押しかける武官なんているわけがないじゃないですかw(誘い受け)
買っちゃえ買っちゃえ!
リンク先が違う気が。イランのミサイルテストって
バイラクタルTB2は海外の部品を多く使ってるから
禁輸で部品手に入らなくなった時は日本企業よろしくねって事じゃないの
ライセンス生産を許可するから何かあったら代替生産よろしくね、と。
それ何かあると日本が槍玉にあげられるのよな。アゼルバイジャンの時のカナダみたいに。
果たして日本にカナダほどの図太さがあるかな…。
現地メディアの報道の中に、日本国憲法はアメリカが作ったって記事があったけど、海外の認識ってやっぱりそうなのか?
日本人でもそう誤解している人が多いから、遠い外国ならなおさら仕方がないでしょうね
ノーマスクで写真撮ってるのが気になる
こういった無人航空機はどんどん大型化されて軍用の輸送機はもちろん民間の旅客機とかにも使われるようになるのかな。自衛隊も人員が不足してるのと隊員を一人も戦死させたくないという方針から無人航空機やロボット兵器の需要が高まる予感。
無人機がロボット兵を空輸する時代は遠くないよ、
生きた人間を使うコストとそれを戦死で失う社会的リスクに比べて、先端の工業製品で代用するほうが安価で合理的という判断が降りる日が来る
完全に、ターミネーターのスカイネット軍団だな。
ラストオリジンのバイオロイド擬きとかドールズフロントオンラインのドールみたいなのが戦場に出てくる日が来るのか…
個人的には半年ぐらいのリース可能なら、お試しとかはしてもらいたいかなと。
少なくとも日本周辺の偏西風もろもろ含め気象状況とかでどんな感じになるか、探知能力は問題ないかや高温多湿で問題発生しないかとかは見極めたいね。バイラクタルシリーズが日本周辺に長く居たケースなんて無いし、その点米国製は自衛隊が運用してなくとも日本で米軍が運用していると言う強みがあると思う。
海洋監視に関してはグロホとトライトンでわざわざ仕様変えてるから運用にとっては陸上メインか海上メインかの選択肢になるのではないかな?コスト下げるならどっちかに特化するか、どちらもナァナァレベルにするか。
実際に実現するかどうかは置いといて、日本の環境で使えるかどうか調べたいからリースしたいって言ったら割と喜んで実験のための契約はしてくれそうな気配はするよね
向こうも高温多湿環境のデータは欲しいだろうし良好なデータが取れたならアジアにも積極的にバイラクタルシリーズを売れるチャンスにもなるから
といっても日本は海保がシーガーディアンを導入すると決めた都合上、そのクラスのが仮に欲しいってなったらMQ9系の方に行きそうな気もするんだよね・・・(あ、でもMQ9って今後退役するんだっけ?厳しいなぁ)
日本の防衛戦略に合致する装備でなければ、つくる意味も購入する動機もないので、
防衛省と防衛産業に慌てず急いでやってもらうしかない。
ヨリュクの動画いくつか見たら、「もうこれで良くね?」ってなったw
他の候補の動画を見たらまた推しは変わってるかもしれないが
広報誌ってMAMORのことだと思うんだけど、あそこの防衛駐在官の記事はいつも面白い
ぶっちゃけ陸自の普通科部隊や砲迫陣地やミサイル部隊を空から見守ってくれるドローンはマジで欲しいしわ。
その専守防衛意識は何なのさ(笑)
どうせならば敵陣地を襲撃するドローン優先で行こうよ
この手の機体で日本にどこをどう攻撃しろ、と…。
日本が敵基地やら策源地やら攻撃する場合、距離が離れ過ぎてて遮蔽物もないから高空滞空型UAVによる攻撃は困難かつリスキーで非効率だよ。かといって低空侵攻型は燃費・速度・生存性が苦しいし。
その他の用途には素直に各種ミサイルを開発・導入した方が良いんじゃないかな。
普通科や砲迫陣地が防御必要な状態って、すでに敵さんが上陸ないし目前に迫ってるときだけでしょ、つまりドローンの範囲内
そんなときこそ、攻撃は最大の防御なりで間違ってるかい?
その状況で本気の中露の陣地にこいつで仕掛けたら速度も高度もステルス性も半端なこいつはMAM-Tが届く距離に辿り着く前にバンバン落とされるのでは?
こいつに限らず日本で敵陣地攻撃に使うならミサイルの方が断然効率的だと思うけどなぁ。島嶼防衛用高速滑空弾はよ。
一方でいつ仕掛けてくるか分からん敵に対する防衛・監視用途なら上空にこいつが24時間張り付いててくれればかなり頼もしいし、最悪でもカナリヤ役にはなるだろう。
あ、なお上の「その他の用途には〜」はその手の用途、の誤変換ね。
まぁ、日本の場合他の人も言ってるけど敵基地を攻撃するドローンって言うほど有効な選択でもないのが実情ではあると思うのよね。持ってても仮想敵である正規軍のガチの防空システム抜けられるとは思えないし(まぁ、一番有用だと思われるドローンが所謂随伴型無人機とかいう世界中が目指してる現時点での到達点レベルの代物なので)
かといってドローンをいつまでも導入しないのはそれはそれでまずいので、そうなると日本で今欲しいドローンって言われると陸自などの観測機としての小型ドローン(スキャンイーグル等)、空自や海自等で洋上監視が出来るドローン(グロホや海保のシーガーディアン的なの、フジインバック製の例のアレもそのライン?)、それから後は昨今言われてる弾道滑空弾レベルのミサイルを早期発見するためのセンサーを搭載したドローン(多分コンセプトがまだ出たばかりのアレ)辺りなのかなと思う
後はミサイルに混ぜて相手の防空処理能力に負荷をかける目的で自爆型ドローンのようなタイプのドローンを用意するか?(これは相手が使ってきた時の対処法の研究用としての意図も含めて)
その通りだと思うね。
とにかく滞空型の機体を色々導入・運用してノウハウの獲得と要望や課題の洗い出しと予算の供給と必要なら技術の支援。機体は作れるけどエンジンは市販品で済ませてる、とか得手不得手が色々あるだろう。
何なら国立空廠を設立しても良いくらいだ。