イタリア陸軍は主力戦車、歩兵戦闘車、多連装ロケットシステム、自走砲の更新を予定しており、KNDS DeutschlandとLeonardoは16日「イタリア陸軍向けにRCH-155に搭載されているAGMモジュールとLeonardoの装輪式装甲車輌を組み合わせ自走砲を共同開発する」と発表した。
参考:KNDS Deutschland und Leonardo wollen zukünftige italienische Radhaubitze gemeinsam entwickeln
参考:KNDS and Leonardo will offer Italy a mobile artillery solution
ドイツはRCH-155もしくは「AGMモジュールと潜在的顧客の好みに合わせたプラットフォーム」の組み合わせで欧州シェアを上手く取り込みつつある
ロシアのウクライナ侵攻を受けて「伝統的な地上戦力」に対する再評価に注目が集まり、イタリアでも現実的な脅威の登場を受けて「陸上戦力の更新」が本格化し、イタリア陸軍も今年1月の国際装甲車両会議で「主力戦車のAriete、歩兵戦闘車のDardo、多連装ロケットシステムのMLRS、自走砲のPzH2000が更新対象になり、Arieteのアップグレード、Panther、新型IFV、HIMARS、新型自走砲を調達する」と明かした。

出典:Rheinmetall
イタリア陸軍は保有するArieteにアップグレードを実施し、LeonardoとRheinmetallがPantherのイタリア化と現地生産を進めて2035年までに132輌、Lynxベースで開発される新型IFVも2040年までに16種類/計1,050輌を調達する予定で、MLRSの更新用にHIMARSも取得する予定だが、PzH2000の更新についてだけは具体的な情報がなく、PzH2000をアップグレードもしくは追加調達するのか、PzH2000を全く別の新型自走砲で更新するのか、地上発射型火力の重要を踏まえて砲兵部隊を拡張するのかなど何も分かっていない。
KNDS DeutschlandとLeonardoは16日「イタリア陸軍向けに移動式砲兵システムを共同開発する」「このシステムはRCH-155に搭載されているAGMモジュールとLeonardoの装輪式装甲車輌を組み合わせたものになる」と発表し、具体的に「PzH2000の更新を狙ったもの」とは言及しなかったものの、それをKNDS DeutschlandとLeonardoが狙っているのは明白だ。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
装軌式自走砲のPzH2000をAGMモジュールを搭載した装輪式自走砲で完全に更新してしまうのかは不明だが、AGMモジュールはPzH2000の砲塔システムと共通性が高いため、PzH2000を導入しているイタリア陸軍と相性が良く、Leonardo製のプラットフォーム(実質的には買収したIvecoのプラットフォーム)と組み合わせることでイタリア産業界にも恩恵をもたらすことができる「よくあるタイプの提案」と言えるだろう。
因みにドイツはRCH-155を229輌発注予定、英国もRCH-155取得を約束、スペイン陸軍もK9とAGMモジュールとHX3を組み合わせた装輪式自走砲(非装甲)の調達を検討中で、ドイツはRCH-155もしくは「AGMモジュールと潜在的顧客の好みに合わせたプラットフォーム」の組み合わせで欧州の自走砲シェアを上手く取り込みつつある。
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※アイキャッチ画像の出典:Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG/CC BY 4.0





















センタウロ2とAGMモジュールを合体させたような自走砲かな?
トップヘビーが凄そう
120mm砲塔が使えるから、いけそう。
16式機動戦闘車の車体にも積めないかな。
掩体作って牽引砲入れる方が実戦では行われている様に見えますが。
「装甲車至上主義」というか俺達は塹壕なんて掘らないぜってメンタルは
ちょっと改善した方がいいんじゃないでしょうか。
そりゃ欧州は塹壕戦にトラウマがあるかもしれないけど…
残念ながら塹壕も大いに活用する陣地戦ですよね、現代の陸戦は。
ドイツなどはロシアと国境を接してませんから、牽引砲より同盟国に即時展開しやすい自走砲を優先しているのでは?
それに自走砲でも掩体に入れて運用する事は出来ますし。
後ネットで断片的な情報しか得られない我々よりドイツ軍関係者の方が戦訓は得ていると思いますよ。
至上主義じゃないですよ。
当然ですが防衛線は作るでしょう。
「リトアニア国防省、国境地帯に深さ50kmの多層式防衛ラインを建設」
でもNATOとロシアとの間には長すぎる国境線があって、全部を完全に要塞化して兵士を貼り付けるのは現実的ではないと思います。それに塹壕だけでは抜かれたら終わりです。
その点はロシアも同じで、大量の機甲部隊がNATO側に存在するなら、
国境沿いに塹壕を作って兵力を貼り付ける必要がありますので、ロシア側の負担は非常に大きくなります
小規模な奇襲とはいえ、クルスクではウクライナに抜かれてしまって大混乱を起こしてました
アメリカ軍みたいに腐るほど航空戦力を持ち、何時でも空軍が支援してくれる、というのでなければ有利な地形と防御陣地を利用して味方の被害を出来るだけ抑えなければならない。ウクライナに行ったアメリカ人義勇兵は航空支援を前提に考えていたので、塹壕を掘ることを拒み砲撃で吹き飛ばされる者が多かった。
対空火器とセンサーの高性能化によって西側の航空戦力至上主義も怪しくなっている。
そもそも絶対的な防衛線でも無い限り展開する先々で防御力のある掩体をこまめに作るってのが現実的なんですかね。掩体作って籠るならそれこそ一般的な自走砲より最低限の動力を持つ列車砲もどきでも配備した方がコスト的にマシでは?
日本がこういうのに参加するには、少なくても国外で撃てるように法改正してからじゃないと難しいと思う
多国籍軍の一員として砲火を奮う事前提じゃないと、他国のニーズと外れすぎるんじゃないかな?
なんだか日本も参加して欲しくなるこの陸上兵器共同開発
NATO展開前提で国内向け高性能求めがちだから相性悪そうではある。