KNDSは18日に開催されるEurosatoryで「無人砲塔を採用したLeopard2A-RC3.0」「120mmASCALON砲搭載の有人砲塔を採用したLeclerc Evolution」「140mmASCALON砲搭載の無人砲塔を採用したEMBT」を公開すると発表した。
参考:DEFINING BATTLEFIELD SUPERIORITY: KNDS PRESENTS GROUNDBREAKING TECHNOLOGIES IN FUTURE LAND WARFARE
参考:Eyes on Ukraine, demand for tanks is bubbling up in Eastern Europe
1時間以内に140mm砲身から120mm砲身に変更できる能力にどんな意味があるのか想像できない
Leopard2A-RC3.0が採用する無人砲塔は主砲の口径(120mm~140mm)を選択可能で、ドローンの脅威に対抗するため「実績のあるアクティブ防護システム」と「30mm機関砲を組み込んだRWS」を、視界外戦闘に対応するため誘導ミサイルも搭載しており、無人砲塔の採用でスペースに余裕が生まれたため最大4人が車体内に乗り込むことができるらしい。

出典:KNDS Leopard2A-RC3.0
さらにLeopard2のどのバージョンからでもLeopard2A-RC3.0にアップグレード可能で、KNDSは無人砲塔を採用する利点について「重量の軽減」「低観測の向上」「トップアタックに対する防御力(無人砲塔が装甲になる)強化」を挙げ、Leopard2A-RC3.0はMain Ground Combat Systemが実用化されるまでの「橋渡し的存在」や「先進技術の早期採用に適したプラットフォーム」になる。
KNDSはLeclerc EvolutionやEMBTに搭載されるASCALON砲について「プログラム可能でコンパクトな弾薬」を「最小限の摩耗で発射可能」「MGCSに最適なソリューションだ」と説明しており、1時間以内に140mm砲身から120mm砲身に変更することも可能らしいが、この口径変更にどれだけの意味があるのか謎で、Leopard2A-RC3.0、Leclerc Evolution、ASCALON砲のより詳しい説明がEurosatoryで行わることに期待したい。

出典:16 Dywizja Zmechanizowana
因みにDefense Newsは14日「東欧で戦車の需要が急増しており、スロバキアは最大105輌の戦車調達(具体的な候補は不明)を検討中、チェコは最大77輌のLeopard2A8調達が確定的、ルーマニアはK2を調達する可能性が非常に高い」と報じている。
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※アイキャッチ画像の出典:KNDS
確かに現時点では主砲の差異はあまり重要な事項では無いと感じる。
防御力向上の為に無人砲塔が今後のトレンドになるのであろうか。
西側戦車は120mmAPFSDS数発ぐらいだと 装甲>砲弾 の関係になりましたけれど、未だ東側の装甲性能微妙ですしね。
それにトップアタック対策の優先度が大幅に上がりそうなので、
主砲強化する重量増分の余裕あるなら、先にトップアタック対策する重量増分に振り分けるべきでしょうし。
>西側戦車は120mmAPFSDS数発ぐらいだと 装甲>砲弾 の関係になりましたけれど、未だ東側の装甲性能微妙ですしね。
何を見てそんなことを…?
ERAやAPSは素の装甲が弱いからつけてるとかいう話を未だに信じてる?
拘束セラミック装甲の場合、着弾時の衝撃で変形しない十分な強度の圧力容器を用いる事が前提になるけど、セラミックの特性を活かしきり境界面撃破という表層での弾頭食い止めが可能に成る様です。
一方非拘束系だと、セラミックのクラック伝達速度(HEATのメタルジェットとAPFSDSの中間レベルの速度)の問題からセラミックの能力を活かし切れず、
対APFSDSだと不連続な衝撃インピーダンスに複数回晒すことで相手が折れるのを期待する運頼みな手法、
弾芯が靭性を十分確保するとお手上げになる筈だから、個人的に非拘束系は低評価になりがち。
T-80BとT-90A以降は拘束セラミック装甲ですよ
当然T-80BVMとT-90Mは拘束セラミック装甲です
ロシア戦車の最新モデルで非拘束セラミック装甲なのはT-72B3くらいでしょう(B3MとかB4とか言われてるやつは知りませんけど)
そもそも拘束/非拘束の差だけでERAやらAPSやらスポールライナーやら山盛りにされているロシア戦車の装甲が西側戦車に劣るなどと……私にはとてもそんな評価は出せません
詳細が開示されていないT-90Aの装甲の断面図的なものではreflecting plateらしき等間隔の隙間のある板状の構造に見えるので、reflecting plate(NERA)の亜種なのでは。
AbramsもNERA + DUのメッシュのようですし、Leopard2もC-tec装甲(拘束セラミック?)で劇的に防御力が伸びたわけではなくて、HHS + NERAの空間装甲(D-tec装甲)で劇的に防御力が向上したようなので、そんなに単純な話でもないのだと思いますね。
ウクライナ戦、ガザ戦のバトルプルーフから言うと不安しかない
現状ですら西側主力戦車は60トン超えでまともに展開できない場所が多すぎる
ウクライナから報告では真っ先に壊れるのは装甲や砲台ではなく、自動装填装置
敵弾や地雷で変形してしまう為に車体は無事でも給弾できなくなる
修理は可能だが、人間でないと修理できない
無人車や無人砲塔だとこの問題は現状より酷くなる
APSを標準装備したメルカバやナメルを大量投入したが、18年前より悪い損害率を出した
市街戦では随伴歩兵が援護できない為にいいようにやられた上にAPSは現状では同じ正面に対して理想的でも2回まで、当然機関砲には無意味、APFSDSにも効果ナシ
ハマス公開の映像を見る限り超至近距離(トロフィーの展開が間に合わない距離)からヤガンを撃たれたりもしくはイスラエル戦車に直接爆薬仕掛けたりとAPSあってもなくてもボコられてしまっている。
2006年には対戦車ミサイルでボコられる。→APS搭載する
現在はAPSあるなし関係なくボコられる
もうわかんねぇなこれ
やっぱりロシアのアルマータが正しい方向性だと思います。
FPVドローンを完璧に防ぎ切ることは難しいので、無人砲塔+乗員を装甲カプセルにまとめることが正解だと思います。
また、トップアタックされることに備え、将来的には火薬砲弾ではなくレールガン搭載が妥当なのでしょう。
さすがにレールガンは車載エンジンの発電力では…
バッテリー積むのもそれはそれで火薬並に脆弱ですし
ようは砲塔弾薬庫が危険なのですから、カセトカ式を見習えばいいのです
120mmは陣地攻撃用に搭載砲弾数優先
140mmは対戦車戦闘用か
逆では?
対戦車戦闘を想定しないのであれば榴弾と徹甲榴弾だけで事足りますし、陣地攻撃には大口径の方が効率的です
そして対戦車戦闘が起きる「かもしれない」から徹甲弾を持って行くわけです、さてするとどうなるか?
だいたいどこの西側戦車もフルで搭載可能な弾数は四十数発ですが、このうち即応で使えるものは十数発に過ぎません
残りは車体内の予備弾薬庫に収められているものを人力で移し替える必要があります
もちろん戦闘中にそんなこと出来るかというと、出来なくはなくても非常に危険ですし時間もかかります
そして徹甲弾を装填しなければならない状況では、当然そんな悠長なことはしていられませんし、互いに動き回る戦車同士で撃ち合うのにすぐに使える弾が2、3発なんて不安すぎます
そう考えると、十数発という限られた中を、もしかしたら使われる「かもしれない」徹甲弾という邪魔者が占める意味が理解しやすいでしょう
120mmでこれです、140mmであれば同じ容積で十発も積めません
その両手で数えられる中で徹甲弾を除いた残りが榴弾と徹甲榴弾……あわせて片手で数えられるくらいになりますか、とてもまともに戦えませんよ
ちなみに装填弾数の多い車体内弾薬庫が主弾薬庫であるカセトカ/コルジナならこの問題とは無縁ですね
常に敵戦車との対峙を考え徹甲弾を撃てるようにしておく、なるほどここにも東側の流儀が垣間見えます
逆では。
120㎜は対戦車突撃用
140㎜はライフリングで榴弾の自走砲ライクに
戦争で一番活躍するのは戦車じゃなく自走砲なわけだし、戦車として兵站に負荷をかけた上に遊ばせるくらいなら自走砲として使うのが正しいだろう。
120mm砲が標準的な戦車砲として、140mm砲はガンランチャー的役割を持っているのではないか。AMX-30時代からの継承的なもので、ミサイルの値段が高くて試作止まりなのも伝統的。
とはいえ、現状で120mm砲が対戦車戦闘で火力不足で、将来的には火力的にもテコ入れが必要ではないか
見る度にブクブクと太ってた子が随分とスマートなイケメンになった
>>1時間以内に140mm砲身から120mm砲身に変更することも可能
便利ないい機能、なのかなあ?
場合によっては1つの部隊で2種類の砲身持った奴らが混在することになりそうだし、家電の便利機能と同じで段々よく使うほうとか、補給や整備の連中が楽なほうだけの口径で固定されそうな気がする
140から120に、また140に戻す、で1時間以上は確実に取られるのも、現場の人がいい顔しなさそうなのが不安材料というか
販売とその後の供与又は中古販売の自由度が売りなのではと思います。
まさか一国で多種多様な砲弾を使うためにでは無いでしょう。おそらく。きっと
砲塔を無人にして周囲の警戒は疎かにならないのでしょうか?あるいはドローンは見つけたところで阻止できないから被弾する前提(砲塔は捨てる)で割り切ったのか・・・
ドローンによる直接的な加害は脅威ですが、大抵の場合まず先駆けて観測から入ります
対戦車榴弾を積んだ重らたまわはかわなやあくて遅く飛距離の短いドローンで哨戒するのは非効率的ですからね
そして捕捉した戦車に対して種々の攻撃が行われます、その手段の1つがドローン攻撃だったり、砲撃だったり、あるいはブラッドレーによる肉薄攻撃だったりします
逆に戦車の側からすると、観測された段階で逃げ隠れするのが一番です
いくら装甲を盛ったところでセンサーを潰されればただのカモです、キャタピラを壊されれば動くことすらできなくなります、敵の対応とはそういうものです
ですから、戦車に必要なのは何より敵の観測をいち早く察知する能力と、対応が行われる前にバンカーまで逃げ切る機動力になります
この点を受けてロシア軍は戦車兵にこう訓示しています
「開けた場所では車長の五感を頼れ」、と
(ちなみに開けていない市街地などでは狙撃を避けるために車長も車内に引っ込みます、この方向で適応進化したのが亀戦車です)
無人砲塔は確かに多数の優れた特性を持っています、私もT-14の先進性には感動しました
しかしデメリットもあります、特に五感の活用という面では致命的に劣ります
この問題を解決できない限り、無人砲塔はドローン対策たりえず、高級亀戦車で終わってしまいます
友人だとしても戦車兵自ら対空監視は無いと思うよ
普通は対空車両や電子戦車両、目視が必要なら随伴歩兵がやるんじゃないかな
そんなことはない
むしろ低空監視は戦車兵がやるのが基本
またかつてのように随伴歩兵が歩いてついていくなんてこと最近はしない
行軍が遅すぎて容易に発見されて殲滅されるからだ
戦車にしろ歩兵にしろバッファーゾーンを迅速に駆け抜けて展開することが求められるし、当然移動時には歩兵も乗車してる
車長による素早い全周外部視察・状況把握は変わらず必須でしょう。
無人砲塔ではそれが出来なくなるので、全周を常時監視する視察システムは必須かと。視察カメラ自体が小型ならば、よほどの高密度集中射を受けない限り、それが小銃・機関銃等の射撃で簡単に無力化されることはないです。
自爆ドローン等に対抗するために「実績のあるアクティブ防護システム」と「30mm機関砲を組み込んだRWS」を搭載するとしていますので、問題になるのはその有効性ですね。
>最大4人が車体内に乗り込むことができる
の4人目は連携ドローンないし防護システムのオペレーター、或いは無人戦闘車を含む戦闘システムの指揮統制官にになるのかもしれません。
早く戦車を無人化してくれ
ターミネーター「呼んだ?」
プラットフォームって事は、140mmの方は自走砲としての使い方がメインとか?
あるいは砲弾の代わりに対空ミサイル撃てるとか
砲弾も翼付けたりgps積んだり、弾頭と火薬以外にも色々付くようになったし、大口径の方が都合がええんかね?
戦車事態に人が乗る必要あるんでしょうか。随伴する走行車両とか物陰から遠隔する移動砲塔(囮)に徹した方がと思ってしまいます。いくら火力、防御力が戦場一でも戦場一目立って最優先で狙われるのですから。
戦車の軽量化には、無人砲塔は必須なんだろうな
軽量化を目指すエイブラムスも似たような事をやってきそうだ
ただ「120mm→140mmへ1時間で換装可能」ってのにどんなメリットがあるのか、もう少しメーカーの話を聞かないとよく分からない
砲・砲架と自動装填装置が120mm~140mmに対応するモジュール式ということなので、その換装作業が1時間で可能な構造ということを言っているだけでは?
>KNDSは無人砲塔を採用する利点について「重量の軽減」「低観測の向上」
うーんロシア戦車の設計の方が優れてたんかな?
まぁどちらが優れているかは歴史が証明するか
>1時間以内に140mm砲身から120mm砲身に変更することも可能
発想がアサルトとかのマルチキャリバーシステムみたいな物だろうな。アフガン戦争とかやってた時はあの米国ですら5.56mmが不足する問題を受けて手に入れやすくて余っている鹵獲した7.62×39も簡単に使用出来るSPR Programとかぶちあげていたし。
有事の際に140mmが不足しそうなら高脅威地域に派遣される部隊に140mmを優先的にとか、いよいよ140mmが不足するなら世界的に融通が利く120mmへ統一して継戦能力を高める感じじゃないのか?クイックチェンジとは関係無いが保険として、140mmが全然主流にならない時の対策でもあろうとは思う。
>視界外戦闘に対応するため誘導ミサイル
自分はミサイルと言うより誘導砲弾と言う感じを受ける。 KF-51が搭載するHero 120だと20発位のローダーと4発のHero 120に交換みたいな感じだから主砲発射型の誘導弾であるなら、わざわざローダーと発射基を交換とか関係無しに必要な砲弾をチョイスするだけになり運用は楽だろう。ただし誘導砲弾だと威力と射程なり性能向上に関しては限界があるから、どちらが正解かは何とも言えない。
なんやかんや言って、戦場では榴弾が欲しいのに140mm榴弾ないぞ、とかになって120mmに換装して榴弾打ってたら、戦車が出てきたので、15分で140mmに換装しろ、ということがあるかもしれないというセールストーク。
そして、換装の間隙を突かれて大被害を受けた場合、
ミッドウェーよろしく『魔の15分』とか言われる訳ですね。
どこから乗るんだ? コレ。
これはキュートな亀戦車ですね
しかしRCってまさかrelease candidateじゃないよね。
140mm砲を使うのなら。M81ガンランチャー(152nnL17.5)は?、と思ったり。
歩兵や支障物を撃つのには充分、と思います。ベトナムでの実戦実績もあるし。
シレイラミサイルは換装しては?。TOWが同口径だし、ヘルファイアは大きすぎる。
TOWはワイヤレス打ち放しモデルも、開発途中のようだし。これを機械装填化しては?。
最悪、イスラエルのLAHATにしては?。サボを152mm用に付け替えるくらいだろうし。
砲塔内には、車長兼砲手が居た方が良いのでは?。視察装置故障の際の視野が良いし。
あとは、操縦手との二人乗りで良いのでは。
トーションバーを止めて、外装式にして、余った床下余積に複合装甲を入れて、
あと砲塔/操縦席の周りを重点的に複合装甲で囲って、シタデルにしてみては?。
他は基本装甲+ボックス装甲で。などと、勝手に妄想します。
他所の記事によると。
日本の自衛隊は、中距離でドローンの飽和攻撃を迎撃するために、
155mm榴弾砲を使う研究を始めたとのこと。
最新の榴弾砲は52口径長ですから、WW2のカノン砲並みの砲身長があります。
これを無人砲塔にのせて、野戦重砲兼用とするみたいです。
添付された概念図を見ると、まるで、10式戦車砲塔のスケールアップみたいです。
ひょっとすると、戦車にも使えるのかな、と思うくらい・・・。
砲弾は、装薬共の固定弾みたいです。どうなるのでしょうか、興味津々です。
この無人砲塔は面白いですね。写真で砲に仰角を取らせているときに防楯の下に広い隙間ができてしまっていますが、これは砲耳がギリギリまで後方についているって事だと思います。普通、有人砲塔の戦車は(砲耳は砲ユニットの重心近くに設けるため)仰角をとると砲尾は逆に下がって車体側にはみ出てきます。砲塔バスケットを廃止して上下分離した無人砲塔でそうなるのはレイアウト上好ましくないという事なんでしょうね。K2も似たレイアウトを採用していて、こちらは少しでも仰角を稼いで山岳戦や対空射撃に対応させる事を意図したものでしたが、この砲も従来より高めの仰角をとれたりするのかな…?
ところでこの戦車、乗員はどこに乗るんでしょうね。どこにって言うか砲塔の真下しか空間が空いてないですが、全員が操縦手と同じような姿勢で乗るのかな…
砲耳位置と車体-砲塔の関係はおっしゃる通りのように見えますね。
エンジンルーム前方の車体高は従来のレオ2と同様に見えますので、砲塔下に配置されるだろう乗員は操縦手と同じような姿勢になるのが必然と思えます。
2枚目画像から砲塔直前の左右に付加装甲ブロック(爆発反応装甲?)3個分の大型開閉口がありそうに見え、乗降はそこから行う以外になさそうです。恐らく速やかに脱出できる工夫はしているんでしょう。
プーマは無人砲塔なのに直接眼鏡があるがこれは無い。ペリスコのカメラ化はもっとカメラまみれになるし、冗長性に多重さが無い時点でMBTでの本気度が怪しい。そして相変わらずの正面偏重の防護でリアは既存品そのまま。
本気でMBTのペリスコ廃止ならAPSのレーダーも含めたセンサーの給電能力的にHV化は必須だろ。でも機関部は既存のままで残存ってどんだけ可能なのか。そもそもIFVにこれ乗せればよくねな砲塔感がすごいある。低姿勢化の次の段階で無人化ならむしろIFV車体でこそ適当な事。つまり120mmの3GMBTでこれの必然性が無い。
紙の機関部でも太刀打ちできるレガシー体制が相手ならALS付きの既存MBTで別に問題も無い。むしろそのほうが冗長性も瞬間交戦性も継戦性も高い。既存のに信頼で劣る上に新しい事が特に得意なわけでもない。APS配置に最適化の形状ではあるが。
と考えるとなぜこれなのか?は120mmを脱却する上で砲塔刷新が必要だからと言わんと意味が分からん。L55でなく130mmか140mmか搭載のが仕上がってから出直したほうが良いのでは?
KNDSの提案は
>Leopard2のどのバージョンからでもLeopard2A-RC3.0にアップグレード可能
>Leopard2A-RC3.0はMain Ground Combat Systemが実用化されるまでの「橋渡し的存在」や「先進技術の早期採用
に適したプラットフォーム
ということで、ウクライナ戦争の戦訓を取り入れた既存レオ2近代化改修案なのかと。
要するに既存のレオ2車体の流用で新型ALSと130か140mmを搭載の砲塔無人化が可能なのをデモする商材って事です。K3の無人砲塔案に対し、レオ2導入国でも将来ビジョンはあるという意味合いが強い。
特にALSがもはや砲塔バスル式では無い点。130mm以上となれば分離装薬でなければ作業導線の限られる車内側から装弾不良の修正は不可能でしょう。バスケットレスで乗員遠隔化の理由はそこにあります。
となれば120mmL55の搭載車は他国で言う所の砲塔バスルALS付きに該当するKNDSの商材なのか?という事です。一方でチャレ3砲塔はラインメタル製です。リンクス、パンサーと現実的なラインメタルとそうでないKNDS。しかし現状レオ2を売るのはKNDSです。
無人砲塔も結構なことだけど、喫緊の課題は自爆ドローン対策なんだと思うんです。
まあケージや屋根かぶせるものありかもしれないけど、もう少しスマートな方法がないものだろうか?
個人的にはエアバッグを応用した防御もありかもしれないと愚考しております。
発煙発射機から中型動物用の捕獲ネットを飛ばすような代物でも十分でしょうが最終手段ですね。多重防護の最初はまずは近接阻止です。30mmエアバのAAGで自己防護という事でしょうが、そもそも直接照準のTKGのAPで戦車正面をぶち抜く思想が今や微妙過ぎる。
そもそも120mmL55では対策をされたらもう抜けません。なので対策不可能な130mm以上になるわけですが、そうまでして戦車で対戦車をやる必然がもはやありません。これはジャベリン登場後の20年以上前から既に議論されてる話です。
アンチタンクのミサイルの進化に対しTKGのAPは大口径化しか手段もありません。FCSには120mmの誘導弾薬で上面ぶち抜きとありましたがそりゃミサイルです。今では更にドローンでの戦場可視化が進んでます。この状況で直接照準で戦車を迎え撃つというのは本当に可能か?という話になる。
攻撃用としても130mm以上なら防御戦闘戦車の正面は抜けます。しかしそんなもの航空火力でなんらかのミサイルを初弾で食らってからの接触になる。西側の対露戦略は航空火力あり気ですからね。
であるなら西側MBTに砲塔無人化とセットで130mm以上化は必要なのか?と大いに疑問は出る。むしろ昨今の対無人機ニーズ的に対地対空両用で速射式76mmにしたほうが?ともなる。重装甲IFV対策でのIFVの大口径化とMBTの小口径化ですね。
MBT破壊をMBTでやらないならMBTの多機能化で活用方法は圧倒的に拡大します。逆に130mm以上の搭載をやると相変わらずの単機能化の上に、直接照準でのみMBTと戦えるというレガシーを引き継ぎます。このジレンマです。