イタリアは主力戦車と歩兵戦闘車の更新に230億ユーロ=約4兆円を投資する予定で、これに関与するIveco Defence Vehicles買収にはIndraやKNDSが名乗りを挙げていたものの、最終的にLeonardoが買収額を釣り上げる形でIDVを手に入れた。
参考:Leonardo to acquire Iveco Defence
参考:Leonardo’s buy of Iveco Defence Vehicles secures Italian armor stable
IDV買収手続きは2026年第1四半期までに完了する見込みで、IDVが受注していた主力戦車と歩兵戦闘車の開発・生産作業も維持
ウクライナとロシアが繰り広げるドローン戦争は戦車や歩兵戦闘車の衰退を意味するものではなく、両者の立場は競合関係ではなく補完関係というのが正解で、欧州では伝統的な地上戦力への再評価に注目が集まっており、イタリアでも主力戦車と歩兵戦闘車の更新に向けてLeonardoとRheinmetallが合弁会社=Leonardo Rheinmetall Military Vehiclesを設立した。

出典:Leonardo
ローマに設立されたLRMVはイタリア陸軍が調達する主力戦車と歩兵戦闘車の元請け企業となり、イタリアはPantherベースで開発する主力戦車×132輌の調達に80億ユーロ、Lynxベースで開発する歩兵戦闘車×1,050輌の調達に150億ユーロを投資する予定で、イタリアとドイツのワークシェア比率は60対40、イタリア国内分の50%をLeonardoが、残りの10%をRheinmetallが所有する伊企業が受け持つ計画だ。
Leonardoは計230億ユーロもの巨大プロジェクトに向けてIvecoの軍事部門=Iveco Defence Vehicles買収を進めていたが、Iveco側はLeonardoが提案した買収案(7.5億ユーロ)を拒否、スペインのIndra、米国のファンド、イタリア陸軍近代化プログラムを受注し損ねたKNDS、イタリア陸軍へのBvS10供給でIDVと提携したBAEがIDV買収に関心を示し、イタリア政府や軍はIDVがイタリア国籍に留まること望んでいたもののLeonardoは買収額の釣り上げ応じる気はなく、誰がIDVを手に入れるのかに注目が集まっていた。

出典:Lukas1325 / CC BY-SA 4.0 Lynx KF-41
興味深いのはIDVの価値が欧州域外と欧州域内で異なる点で、欧州再軍備計画に参入したい欧州域外の防衛企業にとってIDV買収は非常に魅力的だったものの、Leonardoは30日「総額17億ユーロ=約19億ドルでIveco Defence Vehiclesを買収する契約を締結した」「この取引は成長が見込まれる欧州の陸上防衛市場においてLeonardoの地位を強化するものだ」と発表、チンゴラーニ最高経営責任者も「LeonardoとRheinmetallはIDV買収を共同で進める予定だったが、よりシンプルな解決策に方針を転換してLeonardo単独でIDVを買収した」と言及。
Defense Newsも「IDV買収の入札にはIndraやKNDSが含まれていた」と報じ、結果的にIDV買収は欧州域内の防衛企業同士で争われ、本命だったLeonardoが買収額を釣り上げる形で勝利した格好だ。

出典:Rheinmetall
因みにIDV買収手続きは2026年第1四半期までに完了する見込みで、IDVが受注していた主力戦車と歩兵戦闘車の開発・生産作業(約27.6億ユーロ)もLeonardo傘下に入ったIDVが引き続き担当する。
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※アイキャッチ画像の出典:Rheinmetall





















昔の栄光を偲んで、Pantherとか付けるのは良いけど、ElefantとかMausも試作機だけでも良いから復活させてやってほしい。
戦車と歩兵戦闘車が消えること自体は確かにないだろうね。
人間が陸戦をする限り車両を運用するだろうし当然そこに
武装と装甲を付けるはず、で結局戦車のような形態になるはずだ。
ただ従来のやり方の延長で良いとは思えない…
戦車だって常に同じ形態でやってきた訳ではなく進化して形を変えてきた
訳で、ドローンが現れた現代の戦場にはまた変化する必要があるだろう。
APSとかRWSでドローンを撃ち落とさせて後は従来通りっていうのは無理
がある考え方だと思う。
結局一つの車両にイージス艦の如き対空戦闘をさせるなんて無理がある。
技術的に難しいし、高価すぎる。もっと安価で数が揃う解決策が必要。
今の所分散運用+ケージくらいしか無いが…少なくともKF51じゃダメだ。
技術的にはすごいんだろうけど高価だし運用するアイディア・コンセプトの
面で進化してない、あまりに従来通りの戦車に見える。
一から新しいコンセプトで作ると膨大な時間が掛かるし金も人もいくらでも必要なので、どちらも足りないのでは。
本当は2~3人乗りと現代のパワーパックを前提に二周りくらい小さくして(小さい=パワーパック、装甲が安値になり、燃費も良くなるし、輸送や修理も楽になる)、無人車両を組み合わせたりと、運用方法を根本的に改める必要があるだろうけれども、そんな時間も金もないと。
…といって、新機軸の「戦車」が世に出るまで老朽がの進む陸軍戦力を放置し続けるにもいかん訳で…🙄
伊自体はいきなり露から攻め込まれる様な地理的環境では無いので、待ちの姿勢で行くのも一案ですけど🤔
戦車も装甲車も今から開発して、調達費、諸経費込でもちょっと高すぎない・・・?
こんなもんなのかな。
2か月前の記事でコメント書いたとおりになってね
やっぱLeonardoだ
調達するのは良いと思うんですが、ドローン対策はどうするんでしょうね。
ウクライナの前線では金網装甲の上にワイヤーや有刺鉄線を溶接しまくってタワシのような見た目になったツァーリ戦車なる怪物も登場していてFPV数十機をぶつけないと無力化できなかったとの話もあります。
そんな感じのドローンを吸収しながら地雷源を処理する重装甲地雷処理車(仮称)も今後の陸戦では必要になるんじゃないかなと感じています
書いていて思ったんですがそんな化け物どうやって倒せばいいんだ···
キルゾーンに誘引して隠匿した対戦車砲や対戦車ミサイルでも喰らわせる? ドローンに見つからないよう徹底的に隠匿する必要がありますが···
JSFさんによると移動速度が速い対戦車ミサイルはそれらの影響をうけないらしいので、それ(RPGのような簡素なもの)を装備したドローンが出てくるのでは
空中タイプのドローンでは難しいと思われるのでやるとしたらUGVでしょうかね
スイッチブレード等の徘徊型弾薬は効果があるのかも気になるところ。
しかしすでにRPGを放つ小型ドローンもロシアの動画で出てきており…反動上手く吸収して普通に飛んでてすごいとなりました。
もう戦車の時代は…
グレネードランチャーは私も見たことがあったのですがRPGもですか
歩兵や車両はこの先生きのこれるのか···
戦車だけで考えても、答えは出ないのでは?ロシアではT-72/T-90車体を使用して、主砲を短くした無人戦車と装甲車型のコントロール車両のセットで、アサルトタンク構想を練っている様ですし、アメリカも小型の無人戦闘車とドローン等で戦車でチーミングする構想の様です。取り敢えずはエアバースト弾で迎撃出来る様にしておいて‥戦車がヘイト集めをしている間に仲間が敵を戦闘不能にしつつ、戦うという方向で、これからは使い捨て無人40%無人40%有人20%になっていく様なので、RPGを発射される前に母機ごと落とせば良い訳です。少しずつ改良でしょうね。
これで、検索してみて
Transforming Formations. On the Move!
TURRA 30 V10
Defining Possible with Cannon-Based Air Defense
まさにその通りでネタコメみたいなものでした。まあ戦車が華かというと疑問な時代ですね。
TURRA 30 V10の別系統の複数の攻撃方法を持っているのは面白そうですね。ただ一つに全機能を持たせるかのような欲張りセットに見えますし、小型レーダーでどこまでキャッチできるのか気になるところです。
Cannon-Basedはどうなのでしょうね。ゲパルトの華やかな成果があるとは噂程度に聞こえてきますが、実際にパーンツィリS1の改良型SMは砲を取っ払って超小型ミサイルを搭載、全体の搭載量を増やすことにしたみたいですし、実際のところ防空システムとしてシェルでどこまで対応できるのか、要所防衛で信頼性があるのか気になるところです。
恐らく、ロシアのパーンツィリS1のミサイル12発では不足するのと、バイラクタルTB2に対して射高が有効ではないというのが、実戦経験から得られていて、ミサイルの射高を15kmから20kmに引き上げたモデル(近接防空?S-300の得意高度‥)と、対ドローン用に42発に増やして機関砲廃止したモデルが出て来ているものの、現実には飽和攻撃されたら能力不足になりやすいと思われます。そこで、普通の装甲車の機関砲にエアバースト弾を使えるようにして、ミサイルシステムの負担を減らすようにすると考えた方が良さそうです。ドイツでは40mmグレネードランチャーでエアバースト弾撃てるようにしたり、プーマ装甲車の車体に40mmグレネードランチャーシステム搭載して車体後方を守れるようにして、テストしていて、取り敢えず、新たな主力兵器対策を色々と提案中だったりします。後は実戦でどうなるか‥
「RPGって無反動砲じゃないんですか?」と疑問形で書いてから調べると、いちおう無反動砲的性質はあるみたい
でも無反動砲であっても反動ゼロとはいかず、素人が使うとケガする程度の反動はあるらしい
RPG装備ドローンを使うにしても戦略的に使うには4発ぐらい撃てるようにならないと厳しそう
無反動と言ってもガス逆噴射での相殺を図る仕組みなので、軽量な小型ドローンが空中で利用するにはそれなりに大型で安定装置が必要なのかと思ってました。
私が見た動画では商用の4プロペラの見た目でできてたので驚きました。
まあおっしゃる通り装填が自分ではできない&しようとしたらやっぱり大型化する、ならもう自爆ドローンでいいんじゃとなりますので、この方向性で実用的に開発するかは微妙でしょうね。
一発はRPG→打ち尽くしたら最終的に突撃みたいな多段攻撃になると思えば有用にできる…?