ポーランドのWB GROUPは8日に開幕した防衛見本市=MSPO 2026でジェット推進式のステルス無人機=グラディウス2を正式発表し、本機の正体は指揮統制施設や装甲車両といった高価値目標を攻撃する徘徊型兵器で、機体デザインはノースロップ・グラマンが開発していたX-47に似ている。
参考:WB GROUP
参考:Warmate 30 – WB Group zeigt Stealth-Strike-Drohne mit Turbostrahlantrieb
機体デザインはノースロップ・グラマンが開発していたX-47に似ており、システムの性格的には中距離攻撃向け自爆型無人機のFP-2に近い
ポーランドメディアのPolitykaは6月「国防省の発注でWB GROUPがジェット推進式の全翼機=Gladius 2(グラディウス2)を開発している」「この機体はポーランド初の国産長距離攻撃システムで数百kmを飛行できる」と報じ、ディフェンスメディアのDefence24も7月4日「秋に開催されるMSPO 2026で重要な新製品が初公開される」「WB GROUPは低観測性を備える次世代無人機=グラディウス2をMSPOで一般公開すると発表した」と報じていた。

出典:WB GROUP
WB GROUPにはFT5やウォーメイトを統合運用するGladius(グラディウス)システムが存在し、Defence24は「グラディウス2はウクライナ紛争の観察結果とユーザー側の経験を反映させる形で2022年9月に開発が開始され、現在は量産発注が可能なレベルにまで成熟した設計になっている。グラディウス2は既存のグラディウスシステムを構成するランチャーと互換性をもつ無人機だが判明している詳細は少ない」「少なくとも数百kmの飛行能力を備え、これまでポーランド軍が運用してきた無人機には見られない低観測性を備え、ポーランド軍が運用するドローンや徘徊型弾薬と比べて速度が飛躍的に向上している」と指摘。
WB GROUPは8日に開幕した防衛見本市=MSPO 2026で正式にグラディウス2(企業の命名規則によって正式な名称はWarmate30=ウォーメイト30)を発表し、本機の特徴について「レーダーおよび赤外線の被探知性の低さが特徴で交換可能な30kgの弾頭が搭載されている。ターボジェットエンジンの採用により指定された作戦地域への極めて迅速な到達が可能だ。この無人機はコンテナまたはランチャー搭載車両からの発射に対応しており、ウォーメイト30は偵察・打撃システムのグラディウスに統合されている」と発表。
Opracowany przez @WBGROUP bezzałogowy GLADIUS 2 (WARMATE 30) wyróżnia obniżona wykrywalność radarowa i termiczna. Efektor wyposażony jest w wymienną 30-kg głowicę bojową. Zastosowanie napędu turboodrzutowego pozwala na bardzo szybkie osiągnięcie wyznaczonego rejonu działania.… pic.twitter.com/c1VGMAnirG
— WB GROUP (@WBGroup_PL) September 8, 2026
Defence24は「グラディウス2はポーランド製のターボジェットエンジンを搭載している」「オンボードAIを搭載しているため衛星航法に依存せず運用でき、おそらく低空域での地形追従飛行能力も有している」「航続距離は数百キロメートルと規定されているが実際には250kmを上回る」「既に少量生産が始まっている」と報告。
ドイツのディフェンスメディア=hartpunktも9日「WB GROUPがMSPO 2026でターボジェットエンジン搭載の新型ドローン=ウォーメイト30を発表した。同社はウォーメイト30について指揮統制施設や装甲車両といった高価値目標の偵察および攻撃用に開発された徘徊型兵器であると説明している。ポーランド軍が2026年に発注した偵察・打撃システム=グラディウス2の攻撃エフェクターで、これにより遠方にある高価値目標に対する精密攻撃の実施が想定されている。WB GROUPはレーダーおよび赤外線シグネチャの低さと高速な巡航速度を強調しており、これらが本機の高い防空網突破能力に寄与している」と報じた。

出典:WB GROUP
hartpunktはグラディウス2の最大離陸重量について約100kg(そのうち約30kgが弾頭向けのペイロード)で、巡航速度は時速150km以上、滞空時間は1時間以上、航続距離は約250kmと報告し、電子妨害環境下であってもウェイポイントナビゲーションを用いて目標に到達可能であり、必要に応じて目標地域の上空を徘徊することもできると説明している。
本機の名称がグラディウス2=ウォーメイト30なのか、グラディウス2の攻撃エフェクターがウォーメイト30なのか説明がバラバラだが、ポーランド軍が運用しているグラディウスシステムとは陸軍の砲兵部隊を強化するISR向け無人機=FT5と攻撃用無人機=グラディウスのことで、自走砲や多連装ロケットシステムでは届かない距離の目標を攻撃するための手段だ。

出典:Ministerstwo Obrony Narodowej グラディウスUAV
つまりグラディウス2はグラディウスシステムの攻撃用無人機=グラディウスをより強化したもので、長距離攻撃に投入される自爆型無人機と比べて航続距離が約250kmと短いのは「砲兵部隊の攻撃能力」を拡張する手段だからだろう。
機体デザインはノースロップ・グラマンが開発していたX-47に似ており、システムの性格的には長距離攻撃に投入される自爆型無人機のFP-1ではなく、クリミア半島やアゾフ海の攻撃に投入されている中距離攻撃向け自爆型無人機のFP-2に近く、もしかするとグラディウス2は弾頭のペイロードを減らすことで航続距離を拡張できるのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:WB GROUP





















アクセスハッチとおぼしきパネルがやたらとありますし、パラシュートで帰ってこれる偵察特化形態があるのかも?
GLADIUSの中核になってるのは脆弱な小型MALEドローンですから、昨今の環境で監視を持続するのは難しくなっていますし
量産性が気になるところ
流石にステルス塗装や特殊な構成材は用いないだろうけど、特異な形状なのは違いない
まあ案外無尾翼機はモナカ構造で簡単に作れてしまうのかもしれんが
ソフトウェアと半導体の進化で、難易度が高い無尾翼機の自爆ドローンも出てきたのは恐ろしいな
自走砲のシュート&スクートは返ってくるお釣りがGPS誘導砲弾だから成り立つ訳で、徘徊型弾薬を放り込まれたらどうにもならないだろうなとは思ってました。
「高速な巡航速度で高価値な装甲車両狙う」ですか。対砲レーダーで判明した現在位置に5分で届いて10分間捜索されたら逃げようが無いですね。
エスコン7で見た
トレーラーからわんさか発射されるんだ…
グラディウス2、開発者に懐かしのゲーム好きがいたのだろうか