スペイン陸軍はLeopard2Eのアップグレードを計画中だが、現地メディアは24日「陸軍がLeopard2A8取得計画を発表した。これが決まればLeopard2A4は段階的に廃止されるだろう」と報じ、Leopard2A8を欲しがる長い行列の最後尾にスペインが加わるかもしれない。
参考:El Ejército de Tierra prevé reemplazar su flota de carros Leopard 2A4 por la versión 2A8, la más moderna
参考:KNDS, Rheinmetall, Thales move ahead on next-generation tank project
恐らくLeopard2EのアップグレードもA8仕様に近いものになるのだろう
スペインでは陸軍近代化の一環としてLeopard2Eのアップグレードを計画中で「予算さえ確保できれば直ぐにでも計画が本格化される」と報じられているが、Leopard2E導入までの訓練目的で取得したLeopard2A4を最新のLeopard2A8で更新する計画も浮上している。

出典:Outisnn / CC BY-SA 3.0
スペインはLeopard2A6の装甲を強化したLeopard2E導入(最大308輌)に関する契約を1995年に締結、さらにドイツは訓練目的で108輌のLeopard2A4をスペインに貸与したが、最終的に貸与されたLeopard2A4を購入に切り替えてLeopard2Eの調達数を219輌に削減し、保有する一部のLeopard2A4はウクライナに寄贈(30輌)されたものの、現在も40輌が現役、18輌が演習時の敵役任務で使用されており、残りはサラゴサ兵站基地で保管中だ。
スペインのディフェンスメディア=Infodefensaは24日「陸軍近代化計画には資金供給が始まっていないプロジェクトも含まれている。Leopard2A4をLeopard2A8で更新する計画など中期的な計画に関する情報は限られているが、スペイン陸軍が21日に開催された国際装甲車両会議でLeopard2A8取得計画(数量未定)を発表した。この計画が承認されるためには手続行きをクリアしなければならないものの、Leopard2A8の取得が決まればLeopard2A4は段階的に廃止されるだろう」と報告。

出典:Ministarstvo obrane Republike Hrvatske
まだ計画の実施は確定していないが「Leopard2A8に対するスペイン陸軍の潜在的なニーズ」が公の場で確認されため、Leopard2A8を欲しがる長い行列(ドイツ、ノルウェー、オランダ、チェコ、リトアニア、クロアチア、スウェーデン)の最後尾にスペインが加わるかもしれない。
因みにLeopard2Eのアップグレード内容は決定されていないもの、55口径120mm滑腔砲の換装、APSの搭載、装甲の追加、状況認識力の強化といった要素が検討されており、スウェーデンもStridsvagn 122=Leopard2A5をA8仕様に準拠したアップグレードを実施するため、恐らくLeopard2EのアップグレードもA8仕様に近いものになるのだろう。

出典:Nexter
追記:フランスのルコルニュ国防相とドイツのピストリウス国防相は2023年7月「次期主力戦車(MGCS)開発は新たな段階に入った」という認識を示し、2024年3月「MGCSの開発及び生産におけるワークシェアを同等にすることで合意した」と発表していたが、今月25日「KNDSドイツ=KMW、KNDSフランス=Nexter、Rheinmetall、Thalesがケルンに拠点を置く合弁会社の株式を25%づつ取得した」と報じられており、何年も遅れていた開発作業の開始に近づいた格好だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Meumeu03/CC BY 4.0 Leopard2A8
手持ちのLeopard2A4を改修してA8 にした方が、早く手に入るだろう。
傷みが酷いらしいが、一から作るよりは早く手に入るし自国でのノックダウン改修が出来るだろう。
ウクライにへの供与は、自国産の装甲車を送れば良い。
流石にオンボロA4をA8にするのは無理があると思う
まず互換性から怪しいし、仮にできても耐久性の問題がある。
三菱のパトリオットミサイルと同じで、A8用の部品を作っている方の生産ラインが細いままなら、ノックダウン生産で自国でやったとしても引き渡しまでのリードタイムは変わらないと思う。
あとスペインのような既存のレオA4を持ってる国でも、冷戦後に重工業力が瓦解して産業から立ち上げなければならないレベルかもしれないから、自国で生産できるとは限らないと思う。
どの道古い車両を部品単位まで分解して検品、修理、取り換え、再構成を考えると新品の車両の発注をしたほうが安いまである。
サンタ・バルバラ社やENASA社系が作れるんじゃないか?
装甲車両系を作ってるし、レオの改修・改装位できるでしょ
できるかどうかで言ったら国内生産できるだろうけどが、お金と時間的に新品選んだほうが安いってだけだぞ
あとKMWがライセンス生産や改修を認めるか否かという問題もあるにはある。
イタリアを見るとレオA8は技術移転渋ったり、その国のシステムとの適合を拒んだりとガチガチのパッケージっぽいし。
ライセンス生産やノックダウン生産は基本的に輸入より高くつきます。
ただその一部が国内経済や産業に還元されたり輸送コストが軽減できるからトータルではプラスになる【こともある】というだけ。
そのメリットも「EU内」という条件だとまた重みが色々と変わってきますし。
Leopard2A8…凄い人気ですね。ウクライナ侵攻では他の主力戦車も使っているわけですから、各国が総合的な有用性を認めたということかな。
ポイントは、採用を決めたのがいずれもNATO加盟国という点かと。
西側MBTの双璧は依然としてレオパルド2とM1エイブラムスかと思いますが、欧州の利益と独自性を確保したいならば、入手性を含め前者を選択するのが政治的にもベストなんでしょう。
ポーランド右派政権はドイツに対し隔意があって独自路線ですが。
欧州の軍政屋は未だにWW2脳で「ロシアと欧州の地で大規模地上戦!」とか考えてるってこと?
さすがに時代遅れすぎませんかね??
ドローンやらがこれだけある時代に、戦車って・・・
戦車を破壊する手段は山ほどありますが、戦車の代わりになる手段は未だないのでね。これが戦車不要論が現れては消えてを繰り返してきた理由です。戦車が不要ならロシア軍は年間300両も量産してませんよ
同感です。
有用だからこそ破壊の価値があるのであって、無用なら戦争当事国で量産されるはずも無いでしょう。
おそらく、破壊されやすい前線での突撃以外にも多様な活用(曲射による自走砲の代替など)をされていると思われ、突撃に際しても鳥籠だったり亀だったりと変化はあるものの、カテゴリー自体が無くなるとは思えません。
ドローン類が5年後10年後に現在と変わらず有用かは保証が無いです。特に民用部品を多用する安価なタイプでは。
現状でも様々な即席対抗手段が考案・試験されていますし、米軍はドローンのスウォーム攻撃にも有効と高評価を受けたTHORを開発し、現在はその改良発展型のMjolnirという対ドローン兵器を開発中です。
他にも各国でハードキル/ソフトキルの対抗兵器が研究・開発中と思われ、中長期的に見ればあらゆる戦場環境でドローンの有効性が揺るがないとは言えません。同様にあらゆる戦場環境でMBTが有用とは限らないわけですが。
改良発展型のMjolnirが対ドローンのみの兵器としてなら、有用と評価され期待出来そうなのはわかります。一方、複合要素のある戦場では、数機のドローンを囮にして発見され、高付加価値目標として精密射撃の砲弾の餌食にされそうだと思いました。
安価で使い捨て可能なほど数を揃えれるなら、間違いなく戦場で有用でしょうが…
どちらかというと、ドローンに限らず“安価な民生部分を多用”という要素が長く有用になり続けそうだと思っています。ピックアップみたいに。
近い将来にドローンが全く役に立たなくなると言っているわけではありません。
例として挙げたTHORは指向性高出力マイクロ波兵器で、ほぼ瞬時に電子回路をショートさせると説明されています。つまり、極めて短時間でドローン群を無力化できるということです。
更にTHORユニットはC-130で空輸でき大型トラックに車載可能なサイズだとしています。米空軍が開発したもので、基地をドローンによる飽和攻撃から防衛するのが開発目的ですが、車載移動が可能ならば前線に近い地域でも運用可能かと。
このような有効対抗手段を持たない武力組織が相手なら、ドローンの有効性は変わらないでしょう。
なんとなく、「一方、ロシアは電子回路にアルミホイルを巻いて保護した」とかで終わってしまうようや雰囲気が。
アルミホイルではマイクロ波を受けると放電してかえって危険かと。
遮蔽したいなら電磁波遮蔽シートですが、アンテナ類やカメラ開口部を覆うわけにはいかないので完全防護は難しいのではと思います。
ロシアの恐ろしい程のDIY能力であれば、「照射されたマイクロ波をエネルギー源として加速し、照射源に向かって突っ込む格安の手段」を編み出しそう。
開発しているのと同時に当の米軍自身が「高出力マイクロ波兵器を実用化してもドローンの脅威は消えない」と言っているからな
宇露戦争で判明したジレンマですが、
敵も味方も何千機単位でドローンを運用する中で、敵のドローン”だけ”一方的に数十機単位で、しかも短時間の内に撃墜して、味方への影響は最低限にするなんて芸当が果たして今の技術で出来るのだろうかと。
砲による援護と同じで援護受ける側と情報共有して領域単位で管理すれば済む話でしょう。
誤射があっても無人機ですから一桁%とかそれ以下なら戦果の方が重視されるでしょう。
砲で黙らせる相手は基本地上の歩兵や車両ですが、これらと比べればドローンは遥かに機動性が高く、ドローンを沈黙させるにはより広範囲への攻撃が必要になりますので、領域単位の管理が通用するのかは難しいのでは?
寧ろ対空兵器と軍用機の関係に近いものかと。
まず、大量のドローンを扱うような存在が、砲撃能力を全く持たないとは思えません。前線では偵察ドローンを何機か撃破出来ても、その時点で位置が特定されて砲弾の餌食になると予想されます。そして何より、量産が進んでも民生偵察ドローンの数十機より安く製造出来る可能性は極めて低いでしょう。
ドローン”だけ“の飽和攻撃を想定したり、基地など重要な場所の防衛の“一翼を担うまで”を期待されているような兵器であって、用途はかなり限定されるのではないか?と思っています。
格安民生ドローンに対する有効対抗手段としては、最近動画が出ていた、2丁の散弾銃を装備した迎撃ドローンを多数揃えた方が、費用対効果として賢い選択だと考えます。
マイクロ波投射機なんてもの、技術的な仕様は把握しておりませんが使った途端特定されますし電力ユニットも必要でしょうからね。
脆弱性が大きく物理投射兵器対策ができる地形陣地でないと、高価格ユニットでは運用に難がありそうです。
km単位で離れた目標の機能を阻害できるほど絞り込まれた指向性の高い投射機を目標以外がどうやって特定するんですかね…
横から失礼します。
レーザーではなくマイクロ波のビームなので、指向性上げてもそれなりにサイドローブが発生するだろうし、
信号源も高出力でしょうから、メインローブの領域以外でも探知は出来そうな気がします。
ちょっと修正。
機器にダメージを与えず・それでいて測定するには向いた、
そういったレベルに留まる領域はあると思っています >サイドローブ関係
探知可能か否かは、照射時間との兼ね合いになるでしょうが。
位置の特定については、複数のアンテナで捉えた場合と、更に条件が絞られますね。
陸上の装甲車とドローンの関係はいつか平衡点に達すると思います。根拠として大型水上艦と航空艦隊の関係の推移によく似ており、類推出来るのではないかと。
大戦期には航空主兵論が実証され、装甲の厚い大戦艦も航空機に容赦なく沈められました。しかし戦後ミサイルの積載量、レーダー、EW出力で水上艦が優位に立ち、結局現時点で防空艦は航空機の脅威となりました。
地上でも同じで、確かに今の戦車は機動力、視野ともに勝ち目のない大戦期の戦艦と同じでしょうが、何れ積載量と発電量の優位を活かして、ドローンに対抗できるようになるのでは?
装甲車両とドローンの平衡点という視点は実に興味深いですね。
ドローンの最大のメリットは、汎用性の高い航空機でありながら超格安であるということでしょう。対抗するには、地上ドローンかな?と思っています。各国が色々と開発していますけど、かつてあれ程流行ったラジコンカーを思い出してしまいます。
流行時の日本であれば、サッと軍事転用可能な工業力だったと思います。政治を無視したら…
地上は空や海と比べて変数が桁違いに多いのが無人運用する上では難点ですね。
国内なら事前に情報収集したり、何なら運用用のインフラも用意できたりはしますが、砲1発で文字通り崩壊するでしょうし。
その点水上であれば地上よりははるかに変数が少なく解析やモデル化もしやすく、致命的な障害も少なく迂回の自由度も高いので無人運用のハードルは低いでしょう。
仮想敵国家群と隣接しつつも海に隔てられてる我が国としては戦闘支援型多目的USVの様な水上・水中無人機が有効かと。
ヨーロッパ各国がバスに乗り遅れるなとばかりにレオ2に並んでる
ウクライナに提供された120mm徹甲弾のM829A3とDM53がロシア戦車の最新装甲を貫通出来ないという未確認情報が有ったのですが、本当の事なのかもしれませんね。それで、M829A4とDM73(L55A1専用)ならどうなのかと…これは、想像にお任せするしか…A8戦車買う位だし、通用するのでは?で合っていますか?
急に冶金工学が進歩したり、新造装甲の戦車が配備されるわけもないので新世代のERAが有効だったのでしょうかね。
そしてこの戦争でMBT同士の殴り合いってそんなに起きたのかあ。
そもそも、M829の系統って、ウクライナに供給されていましたっけ?
米帝さん、劣化ウラン弾の供給に関して、渋いイメージがあるので。
残念ながら、砲弾不足の時に解禁していますね。普通では無いのですが、バイデンがよほどウクライナに肩入れしたようで
ありがとうございます。
ウクライナ関係のニュースを余りチェックしていなかったので、そこら辺の動き把握していませんでした。
M829A3の貫通体の径アップ(Φ22mm→Φ25mm)や、先端へのスチールチップ追加によるERAの反応鈍化などの工夫が効かなかったのなら、
あと対策は鞘構造化などによる靭性アップなのかな?
ウクライナ戦争の戦訓を考慮せず、いま新型戦車導入を図るのは”新型の旧式戦車”を調達する危険性がある以上、やるべきではないと思いますね。
そういう視点は確かにあります
ただ実物の戦車がなければ訓練が出来ず部隊を維持できないわけですから、新型の旧式戦車であろうとウクライナに戦車を供出する以上は代替が必要、というところも考慮しなければなりません
まあもしかするとウクライナ戦争の終戦までに絶対に納入が間に合いそうにない戦車の列に並ぶことによってこれを口実に供与を渋る狙いがあるのかもしれません
そうやって、買い時を待っていつまでも買えなくて。
結局、必要な時に足りなくなりますので。
個人的には、防災用品なんかもそうですけど。。。
ロシアも戦車が足りなくて、旧式戦車を引っ張り出して投入しておりますよ。
最終的には無駄になる可能性が高いのが軍備というものです。
でも備えないと戦争が起こってしまって、もっと高い代償を払うことになります。
そこが自然災害への備えと違うところです。
自然災害は起こらないことに賭けるのは有りです。
他所の記事で、MGCSの前にレオ3?(2A9?)がある、とありました。
機械装填装置と130mm砲の砲塔であるとか。
MGCSもそうだけれど、KF-51パンターとの関係はどうなるのかしら。
車体はA4のままみたいですし。
ポーランドがK2採用した時はこのまま欧州市場に食い込めるか?という期待もありましたが、欧州勢はこのままレオパルド系で固まりそうですかね
やはり信頼と実績があるのは強い
対MBT撃破のコストが劇的に下がった今戦争後、費用対効果からMBTの位置付け運用が変わるのは確実でしょう。
最終的なキャンセルも視野に入れつつ、「兎に角いまの手持ちMBTでは話にならない」という理由で並んでいるのではないでしょうか
今後どんな要求が増えるのか不透明な段階ですから、設計は従来通りに抑えつつ、要素技術の深化とエンジン出力の向上に特化した方が良いかと思います。新しい設計の戦車が必要と分かっても、要素技術とエンジンはそのまま引き継げますし。
今後物理的装甲を増やして重量を増やすにしても、電子機器を増補して消費電力を増やすにしても、エンジンが肝になるのは見えてます。
うちの90式も主機足回りAPSコープゲージヴェクトロニクス入れ替えて延命させて欲しいものだけど陸自にはそんな金が無いorz。
74式改はボツったけど90式はどうなんでしょうね?
北海道専用戦車を延命させる動機は74式以上に薄い気がしますが…。
陸自の本音は「90式延命させるなら、その分10式増やしたい改造したい」でしょうね
「10式はブリキ缶だぜ。」にならないといいですけど。
10式戦車の耐弾防護は砲塔・車体共コア構造体への外部モジュール付加装甲で得る思想なので、許容重量の範囲(出力重量比から48t+程度と言われていました)で強化可能です。
現在の保有技術でどこまで強化できるかは不明ですし、戦闘室砲塔上面については?ですが。
ゲームのオープニングで有名なシーンは90式の120mmがレオパルド3の正面装甲に弾かれて140mm砲でやられて、ドイツ?兵のブリキ缶発言。
直後に空中から投下された歩行兵器にトップアタックで上面を抜かれるというオチだったのですが、当時はまさかFPVドローンが成形炸薬弾を抱えて飛び込んでくる未来までは予想できなかったのでしょう。
上面用のERAもATMのトップアタック用だったのでしょうし。
でも、その10式の増加装甲形態
実写写真すら公開されてないんですか、ちゃんと存在して調達されてるんですか?
ペーパープランじゃ困りますよ
どの状況をもってペーパープランとおっしゃっているのか汲み取れませんが、複合/空間/爆発反応の各付加装甲については、10式調達開始後に試験プレートの研究試作・評価が行われています。
要求防護力が確定されない状態で実用品の設計はできませんから、将来に備えた設計データ取りが目的の研究と思われます。
ですから、現在の保有技術でどこまで強化できるかは不明、と書いたわけですが。
自衛隊の10式も輸出出来たら良いのにな
公明が邪魔さえしなければ出来るのに
共産?端から相手にしてないよ
10はいい子ですよね。
A8の維持整備込みのフルパッケージで1両40億円なので韓国のK2改良型のフルパッケージより2割程度高額。